2018.02.09  2023.12.18|店舗運営ノウハウ

飲食店のデジタルサイネージとは?効果・種類・価格・ポイント・導入事例

飲食店のデジタルサイネージとは?効果・種類・価格・ポイント・導入事例

本記事で、飲食店のデジタルサイネージについて、効果・種類・価格・ポイント・導入事例

などをご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

飲食店のデジタルサイネージとは?基本情報を紹介

飲食店のデジタルサイネージとは?基本情報を紹介

飲食店にデジタルサイネージを導入する前に、まずは基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、デジタルサイネージの導入を進めやすくなるからです。それではデジタルサイネージの定義と看板との違い、メリット、デメリットをご紹介します。

定義

まずデジタルサイネージの定義は、「電子機器に情報を表示させた看板」です。液晶ディスプレイやタブレット、LEDディスプレイなどを設置して、さまざまな情報を表示できます。

飲食店にデジタルサイネージを設置することで、メニューやキャンペーン情報、ブランディング動画などを配信できます。デジタルサイネージの種類や事例については、後ほどご紹介します。

看板との違い

次にデジタルサイネージと看板の違いは、情報配信の目的と内容です。デジタルサイネージは、画像だけではなく、音声や動画も配信できるため、通常の看板よりも視認性が高いです。また時間帯や客層などに応じて、配信する情報を変更できます。

一方で看板には、静止画や文字情報のみが記載されて、同じ情報しか発信できません。ただしデジタルサイネージよりも、導入や運用のコストを抑えやすいです。飲食店に設置できる看板の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メリット

また飲食店にデジタルサイネージを導入するメリットは、情報発信の即時性や柔軟性、省スペース性などです。例えば季節やイベントなどに合わせて、コンテンツを自由に変更できます。流動的な情報や短期的なプロモーションなどの対応も可能です。

また小規模な飲食店においても、デジタルサイネージを設置することで、多くの情報を配信できます。画像や文字に動画や音声を加えることで、顧客の注意を引いて、訴求効果を高めやすいです。

デメリット

ただし看板より高いコストや故障のリスクなどは、飲食店にデジタルサイネージを導入するデメリットです。デジタルサイネージを導入する前には、初期費用や運転費用を確認して、看板の設置・交換にかかるコストを比較しましょう。

またデジタルサイネージは電子機器であるため、風雨や水気により故障しやすいです。もちろん看板にも、衝撃や風雨などによる破損のリスクがあります。初期費用や運転費用と併せて、定期的なメンテナンスや修理・交換などのコストも比較しましょう。

飲食店に導入できるデジタルサイネージの種類と費用

飲食店に導入できるデジタルサイネージの種類と費用

次に基本情報に加えて、飲食店に導入できるデジタルサイネージの種類と費用も確認しましょう。4種類(スタンドアローン・ローカルネットワーク・クラウド・インタラクティブ型)に分類されますので、予算に応じて検討しましょう。

スタンドアローン型

まずスタンドアローン型は、ネットワーク接続不要で単独で動作するデジタルサイネージです。USBメモリやSDカードなどを使用して、電子機器にコンテンツを読み込ませます。

スタンドアローン型デジタルサイネージの費用は、1台10万〜150万円程度(本体価格と工事費用の合計)です。壁掛け型や天井吊り型のディスプレイには工事が必要になるため、スタンド型のディスプレイよりも費用がかかります。

ローカルネットワーク型

次にローカルネットワーク型は、ローカルネットワークを介してコンテンツを表示させるデジタルサイネージです。ローカルネットワークを介して、複数のディスプレイを一括管理できます。

ローカルネットワーク型デジタルサイネージの費用は、1台10万〜250万円程度(本体価格と工事費用の合計)です。ディスプレイの種類や性能などによって、費用は異なります。加えて保守やサポートの費用(月額1台数千円程度)も必要です。

クラウド型

またクラウド型は、インターネット上のクラウドサービスを経由してコンテンツを表示させるデジタルサイネージです。クラウド上でコンテンツの制作や配信スケジュールの登録、更新などを行えます。

クラウド型デジタルサイネージの費用には、一般的に月額制が導入されており、月額1台数千円程度(本体価格とサービス利用料の合計)です。加えて通信料(インターネットの回線やプロバイダなど)が、別途かかります。

インタラクティブ型

そしてインタラクティブ型のデジタルサイネージは、タッチディスプレイなどのセンサー機能が搭載されたデジタルサイネージです。顧客自身が画面にタッチしながら、必要な情報を取得できます。ただしタッチパネル対応のディスプレイが必要です。

インタラクティブ型デジタルサイネージの費用は、1台50万〜150万円程度(本体価格と工事費用の合計)です。情報配信システムを利用する場合は、月額5,000円〜1万円程度もかかります。

飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイント

飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイント

デジタルサイネージの種類と費用だけではなく、導入する際のポイントも押さえましょう。9点(設置場所と誘導案内、リアルタイム表示、イベントやキャンペーンなどの情報、ブランディング動画、時間帯による変化、内装空間の演出、画像・文字・音量、適切な表現など)を取り上げます。

設置場所

まず飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントとして、設置場所が挙げられます。発信する情報の内容に応じて、目立つ場所(出入口や待合スペース、会計カウンターなど)に設置しましょう。

特に顧客の動線に基づいて、デジタルサイネージの高さや角度にご注意ください。例えば集客が目的なら、店外の通行人やドライバーに向けて、デジタルサイネージを設置します。飲食店をレイアウトする流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

誘導案内としての利用

次に誘導案内としての利用も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。新規顧客の入店を促すためには、店外へ向けてメニューや割引キャンペーンなどの情報を配信しましょう。

また店内の通路にデジタルサイネージを設置して、入店した顧客へ向けてメッセージやマップなどを表示すれば、従業員が接客対応するコストを削減できます。店舗の通路をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

リアルタイムの表示

またリアルタイムの表示も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。空席数や待ち時間などの情報をリアルタイム表示すれば、入店の判断材料を顧客に提供できます。

ただしリアルタイム表示する情報を正確に更新しないと、集客と売上に悪影響をもたらします。デジタルサイネージのリアルタイム表示には、オンライン予約やキャッシュレス決済などのシステムとの連携が必要です。

イベントやキャンペーンなどの情報

そしてイベントやキャンペーンなどの情報も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。デジタルサイネージでイベントやキャンペーンなどの情報を配信することで、集客効果を期待できます。

例えば時間限定のイベントや季節限定のキャンペーンなどを企画した際には、デジタルサイネージとSNSアカウントなどを連携させましょう。店舗へ集客する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング動画

それからブランディング動画も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。自店舗の魅力を伝える動画を流して、競合店との差別化を図ることで、ブランディング効果を期待できます。

例えば食材のこだわりや調理技法、経営方針などを取り上げて、ブランディング動画を制作しましょう。店舗をブランディングするポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

時間帯による表示内容の変化

さらに時間帯による表示内容の変化も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。例えばランチとディナーのメニューが異なる飲食店では、時間帯によって表示内容(メニューや営業時間など)を変化させましょう。

ただし時間帯によって表示内容を変化させるためには、適したデジタルサイネージ(ローカルネット型やクラウド型など)が必要です。導入する前に、デジタルサイネージの機能を確認しましょう。

内装空間の演出

加えて内装空間の演出も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。例えばプロジェクションマッピングの技術によって、メニューやコースに合った映像や音声を配信できます。

ただしデジタルサイネージで内装空間を演出するためには、コンテンツ制作費用がかかります。飲食店のコンセプトや営業の予算などに応じて、デジタルサイネージの活用方法を検討しましょう。

画像・文字のサイズや動画の音量

続いて画像・文字のサイズや動画の音量も、飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントです。周辺環境や対象とする人(店内の顧客や店外の通行人など)との距離などに基づいて、サイズや音量などを計算しましょう。

特に高性能のディスプレイ(フルHDや4Kなど)やスピーカーを選べば、色彩豊かな画像や臨場感のある音声などを配信できます。高性能な設備・機器であるほど価格が高くなるため、予算に応じて検討しましょう。

適切な表現

なお飲食店にデジタルサイネージを導入する際のポイントとして、適切な表現もあります。飲食店のコンセプトやターゲットに適切な表現を選ぶことで、集客や売上を向上させやすいからです。

例えば提供するメニューの質と量や内装空間の雰囲気などについて、デジタルサイネージから配信するコンテンツが実情からかけ離れないように注意しましょう。また競合店の評価を不当に下げる表現などを用いてはいけません。

飲食店におけるデジタルサイネージの活用事例

飲食店に適したデジタルサイネージを導入できるように、参考となる活用事例を調査しましょう。事例5点(カフェとスイーツレストラン、サラダレストラン、居酒屋、レストラン)を取り上げて、各店舗におけるデジタルサイネージの活用方法などをご紹介します。

ブランディングに活用したカフェ

まず「T.CAFE」様は、イタリア料理を提供するカフェです。店舗のエントランスにデジタルサイネージが設置され、メニューの魅力を配信することで、ブランディングに活用されています。

顧客や通行人に向けて、目に入りやすい場所にデジタルサイネージが設置されています。内装空間のデザインと調和するように、スタンドは木製です。アナログの立て看板と併用されています。

参照元:アメイジングポケット「T. CAFE様 ご導入事例」

メニュー表示に活用したスイーツレストラン

メニュー表示に活用したスイーツレストラン

次に「騒豆花 ルミネ池袋店」様は、台湾発のスイーツである豆花の専門店です。3枚のディスプレイが繋げられたデジタルサイネージが、カウンターの上に設置されて、メニュー表示に活用されています。

メニューの魅力が伝わるように、4Kディスプレイが導入。1枚のディスプレイからは、調理シーンが盛り込まれたブランディング動画も配信されています。同一のシステムで、3枚のディスプレイの制御が可能です。

参照元:

Disit「飲食店でのデジタルサイネージ導入メリット・デメリットと活用事例」

騒豆花「ルミネ池袋店」

内装空間の演出に活用したサラダレストラン

内装空間の演出に活用したサラダレストラン

また「Mr.&Mrs.Green」様は、ヘルシーな野菜を使ったサラダメニューを取り扱うレストランです。大型ディスプレイ2台のデジタルサイネージが、内装空間の演出に活用されています。

片方のディスプレイからは、みずみずしい野菜の動画が、もう片方からはメニュー画像が配信されています。大型ディスプレイの枠は、内装空間の雰囲気に合わせて、古材からできています。

参照元:

アメイジングポケット「Mr.&Mrs.Green 様 ご導入事例」

ミスター&ミセスグリーン「天神で人気のレストラン」

時間帯により表示内容を変化させた居酒屋

時間帯により表示内容を変化させた居酒屋

それから「酒蔵レストラン たから」様は、料理とお酒を通じて日本の食文化を伝える居酒屋です。デジタルサイネージがエントランスに設置されて、時間帯により表示内容を変化させています。

視認性を高めるために、動画コンテンツが制作。ランチタイムとティータイム、ディナータイムに異なるメニューが紹介されています。女性従業員でもデジタルサイネージを移動できるように、適したディスプレイのサイズや形状が選択されています。

参照元:アメイジングポケットへ「酒蔵レストランたから 様 ご導入事例」

画像・文字のサイズを意識したレストラン

画像・文字のサイズを意識したレストラン

そして「全国ご当地グルメ屋台 阪急西宮ガーデンズ店」様は、全国各地の名物グルメなどを販売するレストランです。遠くからでも情報を読みとってもらえるように、画像・文字のサイズが意識されています。

奥行きの狭い場所に設置するために、薄型のディスプレイが採用され、4面が並べられています。画像や動画のコンテンツで、全国の名物やグランプリ受賞のメニューなどが紹介されています。

参照元:アメイジングポケット「全国ご当地グルメ屋台 阪急西宮ガーデンズ店様 ご導入事例」

飲食店に適したデジタルサイネージを導入しよう!

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監修者

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