2021.04.15  2023.08.25|内装工事

内装工事業者とは?失敗例から業者の選び方や工事費用までを解説!

内装工事業者とは?失敗例から業者の選び方や工事費用までを解説!

「店舗の内装工事を任せられる内装工事業者の選び方が分からない」とお悩みではありませんか?数ある内装工事業者の中から適切な業者を選ぶためには、内装工事業者のタイプや選び方を知る必要があります。

そこで本記事では内装工事業者のタイプごとの特徴と内装工事業者の選び方について解説します。内装工事業者に依頼した失敗例や内装工事費用の相場についても紹介しますので、内装工事業者を正しく選んで内装工事を無事に完了させたい方はぜひご覧ください。

内装工事業者とは?

内装工事業者とは?

内装工事業者とは、「建物の内装を工事する業者」です。内装とは建物の躯体に施工される設備・什器・備品(照明や壁、造作家具など)です。店舗のコンセプトに合わせて内装を美しく仕上げることが、内装工事業者の役割です。

内装工事業者に依頼できる工事内容

内装工事業者には、建物の躯体以外の内装工事を依頼できます。具体的には次の工事が当てはまります。

  • 軽鉄工事
  • ボード工事
  • クロス工事
  • 塗装工事
  • 左官工事
  • 床仕上げ工事
  • 木製建具工事
  • 家具工事
  • 設備工事(電気や水道、ガス、空調など)

インテリアや照明を設置したり、店内の床・壁・天井をデザイン通りに仕上げたり、水道・電気・空調設備などを設置したりするのが内装工事です。

参考:e-GOV「建築基準法施工例」第128-129条

内装工事を行う際は防災の観点から使う素材等に制限(内装制限)がありますが、内装工事業者は内装制限を考慮して最適な提案のできる内装工事のプロです。

参考:福岡市消防局「第9 内装制限」

参考:日本塗装協会「内装制限一覧表」 

内装工事の詳しい内容について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

内装工事業者と建築工事業者の違い

内装工事業者が建物の内装を工事するのに対して、建築工事業者は建物本体を工事します。内装工事業者も建築工事業者も、建設工事業者の区分に含まれます。建設工事は29の区分に分かれており、建設業法によって定められています。

参考:e-GOV「建設業法」別表第一(第二条、第三条、第四十条関係)

建築工事は建築物や敷地内にある塀等を対象としており、住宅やビルの新築・改築・増築するときには建築工事が必要です。一方で賃貸物件に店舗を開業する場合には、建物自体ではなく店舗区画内の内装工事が必要です。

参考:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方」

店舗内装工事を依頼できる業者

店舗内装工事を依頼できる業者は、3タイプ(設計事務所と内装専門業者、工務店)に分けられます。下表にまとめたとおり各業者に依頼するメリット・デメリットがありますので、内装工事業者を選ぶ前に把握しておきましょう。

メリットデメリット
設計事務所・デザイン性に優れている・デザイン費用が高い・施工を依頼できない場合がある
工務店・現場での対応力が高い・費用が安い・設計を依頼できない場合がある
内装工事業者・デザインと施工を依頼できる業者が多い・工期が短い・設計事務所に比べると高いデザイン性を期待できない

設計事務所は、主に建物の設計から内装のデザインまでに対応できます。オシャレな店舗にして集客に力を入れたい場合に適しています。しかし施工管理に対応できない業者が多いので、内装工事を施工業者に頼む費用が別途発生します。

工務店は、住宅や店舗を施工してくれます。設計に対応していないこともありますが、現場で施工する職人に直接相談できますので臨機応変な対応を期待できます。設計を依頼する業者を決めてている場合には、工務店に頼むとよいでしょう。

内装工事業者は、デザインから施工までを一貫して依頼できる業者です。相談から施工までスムーズに進み、工期の短縮が可能です。設計や施工に特化している業者と比べると、バランスよく全てに柔軟に対応してくれます。

内装工事業者に依頼した失敗例 

内装工事業者に依頼した失敗例 

内装工事の知識がない場合には、内装工事業者に全てを任せたくなりますよね。しかし内装工事業者に任せきりだと、思わぬトラブルが発生する可能性があります。具体的な内装工事を依頼した失敗例を知って、トラブルを未然に防ぎましょう。

工事スケジュールの失敗例

工期が遅れてオープンに間に合わない失敗例です。工期が遅れる原因は職人の不足や資材調達の遅れ、悪天候などが挙げられます。

工期の遅れを防ぐためには、不測の事態を想定して内装工事業者とゆとりあるスケジュールを組んでおきましょう。工程表をもらうと流れが分かりますし、現場に足を運んで進捗を確認することも大切です。

施工される設備の失敗例

店舗を開業してから設備の不備が見つかる失敗例です。壁や天井などの仕上がりが一目瞭然なのに対して、「電力不足でブレーカーがすぐに落ちる」「空調設備の効きが悪い」などの不備については後から発覚しがちです。改修や追加の工事が必要になると、無駄な費用と時間がかかります。

特に居抜き物件を賃貸する場合には、対策が必要です。前借主が違う業種・業態の店舗を経営していた場合には、電気・水道・調理などの設備・什器の状態を内装工事業者と工事前に確認しましょう。

内装デザインの失敗例

工事後に「内装が店舗に合わなかった」と感じる失敗例です。デザイン段階で、細部にこだわって内装の素材や配色、機能などを検討できていないことが原因です。内装デザインは集客に大きく影響しますので、注意が必要です。

内装デザイン対策として、内装工事業者との事前の打ち合わせにおいて店舗のコンセプトを明確に伝えましょう。参考にしたい店舗の写真や事業計画書などを打ち合わせ前に準備するのがおすすめですが、コンセプト設計から内装デザインまで対応してくれる場合もあります。

工事費用見積りの失敗例

「見積もりが安かったから決めたのに、追加工事により高額になった」という失敗例。最初の見積もりから工事費用が修正されることはよくありますが、数百万円変わってくると予算全体を圧迫してしまいます。

そこで見積書を受け取ったら「依頼したい工事内容が全て含まれているか」「余分な内容を削除して費用を抑えられないか」を確認しましょう。分かりづらい項目が一つでもあれば、着工前までに内装工事業者に確認して解決しなくてはなりません。

業者選びの失敗例

工事内容に対応できない業者を選ぶ失敗例です。内装工事業者ごとに住宅や店舗などの得意分野がありますので、不得意分野の工事を依頼してしまうと開業後に施工不良が発覚しかねません。特にデザインと施工に複雑な知識が必要とされる業種や業態の場合には、注意が必要です。

業者選びの失敗を防ぐためには、候補となる業者のWebサイトで施工実績を確認しましょう。開業する業態・業種と同じ店舗の内装工事施工事例が公開されていれば、費用や工期について早めに問い合せましょう。

失敗しない内装工事業者の選び方

失敗しない内装工事業者の選び方

内装工事の失敗を防ぐためには、内装工事業者に関する情報を集めることが重要です。5点に整理して、内装工事業者の選び方を解説します。

内装工事業者の施工実績数を確認しよう

内装工事業者を選ぶときの条件として、工事例数が多い点を外さないようにしましょう。なぜなら施工事例が多ければ多いほど経験値があると判断できるからです。施工事例は、各内装工事業者の公式WEBサイトで公開されています。

施工事例の業種や業態を分析しよう

施工実績の数だけではなく業種や業態を分析することで、各内装工事業者の得意分野を知ることができます。例えば飲食店の施工事例といっても、カフェやバー、レストランによって内装デザインは大きく異なります。サロンの施工事例ではヘアサロンとネイルサロン、エステサロンでは必要な設備・什器が異なります。

開業する店舗と同じ業種や業態の施工事例があるのか。「カフェの事例が多い」「サロンの事例が多い」などの偏りが見られるなら、施工事例数の多い業種・業態が得意分野だと判断できます。

なおWebサイト上で確認するだけではなく、参考にしたい施工事例の店舗を直接訪問するのも有効です。口コミや評判をWeb検索して、内装の仕上がりを目の前でチェックできるでしょう。

複数業者から相見積もりを取ろう

複数の内装工事業者から見積もりを取ることで、開業する店舗の内装を工事する費用の相場が分かり、より良い業者により良い工事を依頼できます。比較検討することで良い業者の見分けがつきやすくなり、安心感を感じる業者を見つけやすくなります。

相見積もりにより、良い業者を判断するための確かな基準を持てます。決して、インターネットでパッと見ただけで業者を決定しないようにしてください。

適正な見積もり金額を知ろう

良心的な内装工事業者なら、初めから伝えた予算内で工事内容を調整してくれます。予算オーバーしている旨を伝えた途端に大幅に値下げしてくる業者を避けるべきです。いわゆる「手抜き工事」をされる可能性があるからです。

店舗内装工事においては、安い材料や中古品を利用することで工事費用を調整できてしまいます。しかし手抜き具合を見極めることは、簡単ではありません。

内装工事業者の接客対応を評価しよう

次の点から内装工事業者の接客対応を確認できます。

  • 初めの現場調査で記録を取っているか
  • 問い合わせに親身に対応しているか
  • ヒアリングの様子に違和感はないか
  • 質問に対して真摯に答えているか
  • 対面での接客態度がよいか
  • しつこく営業してこないか

たとえ施工技術が優れていても、接客対応の仕方に問題があると感じる内装工事業者を選択肢から外すべきです。大事な店舗の内装を施工するのですから、心から信頼できる業者に出会えるまで妥協しないようにしましょう。

次のような接客対応をしている場合には、良い内装工事業者であると判断できますよ。

  • 経営者のこだわりや店舗のコンセプトを理解しようとしてくれる
  • 予算や売上、利益率などを事前に確認してくれる
  • 店舗デザインのポイントを具体的に説明できる
  • 図面だけでなく、ラフ案やパース図などを提案してくれる
  • 工事の追加や修正による予算変更について事前に相談してくれる

内装工事業者に内装工事を依頼する費用相場

内装工事業者に内装工事を依頼する費用相場

内装工事の見積もり金額が適切か判断するためには、予算と併せて費用相場を把握しておく必要があります。内装工事費用は物件の種類(スケルトン物件、居抜き物件)によって差がありますので確認しておきましょう。

スケルトン物件の内装工事費用相場は、坪単価30〜50万円ほどです。居抜き物件と比べると費用がかかりますが、デザインの自由度が高いため一から店舗を作り上げることができます。

居抜き物件の内装工事費用相場は、坪単価15〜30万円ほどです。譲渡料を支払い前借主が施工した造作を買い取ることで、内装工事費用を大幅に節約できます。しかしレイアウトや設備が制約されます。

なおスケルトン物件と居抜き物件の内装工事費用について下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

信頼できる業者を選んで内装工事を成功させよう!

信頼できる業者を選んで内装工事を成功させよう!

信頼できる内装工事業者を選ぶためには内装工事業者のタイプを理解して、各業者の施工実績と見積もりの比較検討が必要です。内装工事に失敗しないために、接客対応の良い業者に依頼しましょう。

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監修者

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