2022.11.13  2022.11.12|店舗デザイン

店舗のおしゃれな照明デザイン!効果・種類・施工事例・工事費用

店舗のおしゃれな照明デザイン!効果・種類・施工事例・工事費用

本記事で、店舗におしゃれな照明をデザインするポイントについて解説します。店舗照明の効果や種類、施工事例、工事費用などもご紹介します。

「店舗に施工できる照明はどれ?」「照明の工事費用が知りたい!」などとお悩みではありませんか?店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

店舗における照明の効果

店舗における照明の効果

まずは店舗における照明の効果を確認しましょう。店舗の照明選びに活かすことができるように、主な効果をご紹介します。

内外装の雰囲気を演出する

店舗の照明には、まず内外装の雰囲気を演出する効果を期待できます。照明の照度(明るさ)や色味、形状や照らす範囲などによって店舗の雰囲気が大きく変わりますので、店舗のコンセプトに合った照明を選んでください。

例えば物販店のショーウィンドウを暖色系の照明で照らすと、店外の通行人に店内の落ち着いた雰囲気を感じてもらいやすいです。また同じ飲食店の照明(照度や範囲)をランチとディナーの時間帯で変えると、内外装を変えずに店舗の雰囲気を変えることが可能です。

商品やサービスの魅力を引き立てる

また店舗の照明には、商品やサービスの魅力を引き立てる効果も見込めます。照明を当てたときの効果を意識して、商品やサービスをより魅力的に見せましょう。

例えばスーパーマーケットや飲食店においては、販売されている食材や飲食店で提供される料理は、白熱ランプや電球色蛍光ランプなどで照らすと、鮮度の良さや美味しさを演出しやすいです。ただし熱による商品の劣化を防ぐようにご注意ください。

またサロンではカラーなどを施しても外に出たときと同様の色に見えるように、店内を明るく照らす場合があります。

集客や売上の向上につながる

店舗の照明によって内外装の雰囲気を演出したり、商品やサービスの魅力を引き立てたりすると、集客や売上の向上につながります。照明の特徴や当て方を工夫して、顧客に満足してもらえる店舗を提供しましょう。

例えば店内照明がほどよく照らす内装空間で顧客に居心地の良さを感じてもらえると、リピートにつながる可能性が高まります。また店外照明がエントランスを魅力的に照らしていると、通行人の入店を促しやすいです。

店舗に施工できる照明の種類

店舗に施工できる照明の種類

店舗に施工できる照明の種類は、多岐にわたります。照明の種類によって特徴や向いている業種・業態などが異なりますので、ご確認ください。

ベースライト

ベースライトは、オフィスや一般家庭などに施工される直管型蛍光灯を利用する照明です。スタンダードな店舗の照明であり、病院や学校などにも施工されます。デザイン性は乏しいですが、機能性を求めたいときに適します。

シーリングライト

シーリングライトは、天井に設置されて周辺をまんべんなく照らせる照明です。高い位置から照らせるため、柔らかな印象を与えやすいです。LEDタイプやデザイン性の高いモデルが登場しており、店舗においてメインの照明として導入されています。

ペンダントライト

ペンダントライトは、天井からコードやヒモなどで吊り下げられる照明です。吊り下がっている照明が印象的なため、顧客の目に留まりやすいです。豊富な種類から内装デザインのコンセプトに応じて選ぶことができ、飲食店のテーブル席やカウンター席などに向いています。

スポットライト

スポットライトは、光を1点に集中させられる照明です。物販店の商品を目立たせたり、バーのステージを照らしたりできます。照明部分の向きや角度を変えることができるため、店内のレイアウト変更に対応しやすいです。

ダウンライト

ダウンライト

ダウンライトは、光源が天井にはめ込まれている照明です。シンプルな内装をデザインしたい店舗に向いています。明るさによってメインライトとして使用可能で、利用シーンに応じて光の角度を調整できるタイプもあります。

シャンデリア

シャンデリアは、天井から吊り下げられる装飾性の高い照明です。一般的に複数の光源がありガラス細工で装飾されているため、高級感や華やかさを感じさせやすいです。高級志向の飲食店やサロン、ブランドショップなどに適しています。

アッパーライト

アッパーライトは、光を上に向けて照らす照明です。天井を明るく照らすことができ、暖色系の色合いを組み合わせると柔らかな雰囲気を演出できます。落ち着いた内装空間や高級感をコンセプトにする店舗に向いています。

ウォールライト

ウォールライトは、壁を照らす照明です。壁に照明器具が施工されて、壁面に立体感を演出します。小規模な内装を広く見せたいときに適する照明です。

店舗におしゃれな照明をデザインするポイント

店舗におしゃれな照明をデザインするポイント

照明の効果と種類を踏まえて、店舗におしゃれな照明をデザインするポイントをご紹介します。幅広い業種・業態に共通するポイントを押さえましょう。

照射範囲を決める

まずは照明の照射範囲を決めてください。照射範囲には全体照射(空間全体を照らす)と局所照射(灯りが届きにくい箇所を照らす)があります。全体照射と局所照射を組み合わせて、内装空間や陳列される商品などに立体感を出すことがポイントです。

また多くの顧客が利用する場所(エントランスやお手洗いなど)には、安全性を保つために全体照射を取り入れてくだい。特に目立たせたい対象物があれば、より際立つように局所照射を取り入れましょう。

照明の当て方を検討する

次に照明の当て方を検討しましょう。照明の当て方には直接照明(直接光を当てる)と間接照明(壁や天井などに当ててから反射光を利用する)などがあります。対象物をよりはっきりと見せたい場合に直接照明を、柔らかく見せたい場合に間接照明を選んでください。

なお直接照明と間接照明の中間には、半間接照明があります。間接照明と同様に反射光を利用して対象物を柔らかく見せますが、直接照明に近い照らし方が特徴的です。直接照明と間接照明の二択ではなく、店舗内のエリアや商品に応じて照明の当て方を決めてください。

適した照明の種類を選ぶ

そして照明の範囲や当て方に適した照明の種類を選ぶ点が重要です。店舗の業態や物件の構造などに応じて柔軟に選びましょう。

例えば顧客が通る通路を優しく照らしたいときには、ウォールライトやダウンライトなどが適します。天井の高い内装であれば、見た目が特徴的なペンダントライトやシャンデリアを施工可能です。

ただし適した照明であっても、契約条件や構造によって施工できない物件がありますので、デザイン段階で貸主と内装業者に相談してください。

季節やイベントごとに照明を調節する

季節やイベントごとに照明を調節する

加えて季節やイベントごとに照明を調節することもポイントです。季節によって取り扱う商品やサービスが変わる店舗では、商品やサービスの特徴に応じて照明の明るさや色合いを変更する必要があります。

例えば物販店では季節の限定商品や新作商品にスポットライトを当てることで、定番商品よりも目立たせることができます。イベントがない時期でも、季節に応じて照明の色味を調整(夏に昼白色、冬に温白色)しましょう。

内外装と調和させる

また商品やサービスだけではなく、内外装と照明を調和させる点もポイントです。内外装とのバランスが取れていない照明の種類や当て方を選ぶと、顧客に違和感を与えるからです。

例えば高級志向の内装に蛍光灯を施工すると豪華さが損なわれる恐れがありますので、メインエリアにはシャンデリアやペンダントライトなどを選んでください。

店舗のエントランスや看板を照らす際も、コンセプトに基づいて外装と調和させる必要があります。店舗におしゃれな外観をデザインするコツを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

手入れのしやすいデザインにする

なお手入れのしやすいデザインにすることもポイントです。一般的に照明は掃除や手入れがしにくい天井や壁面などに設置されます。しかし手入れが行き届かず照明が劣化したり汚れたりしていると、顧客に良い印象を与えられなくなります。

例えば天井から吊り下げるタイプの照明なら、踏み台に上がって手が届く高さに施工してください。また電球がむき出しの照明より、電球がカバーされているほうが手入れしやすいです。手入れもこまめに行い、清潔さを保ちましょう。

店舗のおしゃれな照明施工事例

店舗の照明をデザインする際に、施工事例を確認しましょう。具体的なデザインのイメージを膨らむように、IDEALの施工事例を取り上げながら照明デザインの特徴をご紹介します。

複数の形状と色味が組み合わせられた照明

複数の形状と色味が組み合わせられた照明

「inno.Tokyo(イノ ドット トーキョー)」様は、丁寧なカウンセリングで似合うヘアスタイルを提案しているサロンです。明るい内装空間を実現するために、ウォールライトやスポットライト、ベースライトなどの複数の形状の照明が組み合わせられました。

また内装空間にメリハリを付けるために、鏡の上に暖色系と顧客が座る椅子の上に白色系など、照明の色合いにも工夫が施されました。顧客が入店しやすいように店舗入口には球体で優しい光の照明がデザインされています。

ミラーで効果を向上させた間接照明

ミラーで効果を向上させた間接照明

「YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA」様は、「歯科で人々を幸せにしたい」というコンセプトの歯科医院です。新規オープンにあたり、一般的に想像される歯科医院のイメージを覆す内装を目指してデザインされました。

内装の随所に間接照明が取り入れられており、効果を向上させるためにミラー張りの壁が施工されています。歯科医療の先進性を感じてもらえるように、上品で豪華な内装デザインです。

商品を際立たせるスポットライト

商品を際立たせるスポットライト

「IN NATURAL 小田原店」様は、植物とファッション、雑貨などを併せて販売するライフスタイルショップです。各フロアの商品が際立つようにスポットライトが施工され、植物の色味と調和するように暖色系の照明が選択されました。

また優しく落ち着いた内装空間を演出できるように、店内の壁にデザインされているロゴも明るすぎない光に照らされています。

店舗外装を照らす優しい光

店舗外装を照らす優しい光

「炭火焼き魚すみさわ」様は、名店で研鑽を積まれた店主が経営する炭火焼き魚の弁当屋です。エントランス付近にはスポットライトが設置されており、入口ドアの上部から暖簾を照らしています。また灯篭型の看板が設置され、夜になると店舗の外装が優しい光に照らされます。

店内には、空間を優しく包むようにペンダントライトやダウンライトが施工されました。顧客の居心地が良くなるように、内外装と調和するように照明が店舗を照らしています。

店舗照明の工事費用

店舗照明の工事費用

デザインした店舗照明を実現できるように、店舗照明の工事費用を確認しましょう。予算内に工事費用を収めるには、あらかじめ費用の相場と内訳を把握する必要があるからです。工事費用の節約方法もご紹介します。

費用相場

店舗照明の工事費用は、坪単価1万〜4万円程度が相場です。20坪の店舗であれば、照明工事費用に20万〜80万円程度かかります。ただし業種や業態、物件の種類(居抜きかスケルトン)、照明器具の種類などによって費用が大きく異なります。

さらに照明器具の配線数やコンセント数、スイッチ数などによって、費用が上下します。照明器具の種類は工事内容に影響するため、工事業者からの見積もりを確認する必要があります。

費用内訳

店舗照明工事の費用内訳を表にまとめました。20坪の店舗にシャンデリアを施工する工事を想定して算出しています。

内訳費用相場
照明器具の本体価格
(シャンデリア4台)
10万~40万円程度
電気配線工事費
(分電盤やコンセント、スイッチなどを含む)
5万~30万円程度
照明工事費
(照明器具の施工)
5万~10万円程度
合計20万〜80万円程度

上表が示すとおり照明器具の本体価格は幅広く、施工する数が増えるほど工事費用が増額されます。

またコンセントやスイッチ、照明器具の工事費用は、一般的に数万円程度です。しかし壁や天井に照明器具を施工すると、工事の難易度が上がる分だけ工事費用が増額されます。

なお店舗内装工事全体についても解説していますので、次の記事も併せてご覧ください

節約方法

店舗照明工事費用の節約方法として、複数の業者から相見積もりを取る方法があります。複数の業者から見積もりを取ることで、より適正な金額で工事してくれる業者を選べます。

またデザインから施工までのワンストップサービスを提供する業者を選びましょう。照明工事と他の内装工事を別々の業者に依頼すると、相談時間や手数料などのコストが余分にかかるのでご注意ください。。

他にも照明を含む内外装デザインの優先度をご検討ください。内装デザインのこだわりたい部分と妥協できる部分を選別することで、予算内に工事費用を収めましょう。

ポイントを押さえて店舗におしゃれな照明をデザインしよう!

ポイントを押さえて店舗におしゃれな照明をデザインしよう!

店舗の照明には、顧客の入店を促したり商品・サービスの魅力を引き立てたりする効果を期待できます。集客や売上を伸ばせるように、ポイントを押さえて店舗におしゃれな照明をデザインしましょう。

IDEALは、店舗照明を含む店舗全般のコンセプト設計から物件探し、内外装のデザイン・工事、資金調達、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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