2024.04.19  2024.04.21|店舗デザイン

店舗のキッズスペースとは?作り方やデザインと工事のポイント・事例を紹介

店舗のキッズスペースとは?作り方やデザインと工事のポイント・事例を紹介

本記事で、「店舗のキッズスペースとは?」という疑問にお答えするために、キッズスペースの作り方やデザインと工事のポイント、施工事例をご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

店舗のキッズスペースとは?基本情報を紹介

店舗のキッズスペースとは?基本情報を紹介

そもそも店舗のキッズスペースとは、どういった空間でしょうか?そこで店舗のキッズスペースの基本情報(定義とメリット・デメリット、適した業態、必要な設備・機器・什器)をご紹介します。

定義

まず店舗のキッズスペースの定義は、保護者である顧客が商品・サービスを購入する間に、子どもが利用できる空間です。一般的な店舗のキッズスペースでは、絵本やおもちゃ、アスレチック、テレビゲーム、音楽・映像設備などが提供されます。

またキッズスペースの利用料は、店舗によって異なります。一般的にサロンやクリニック、飲食店などの店舗で、キッズスペースが無料で提供されます。ただしスタッフによる監視や保育も提供される場合には、有料でキッズスペースの利用が可能です。

メリット・デメリット

次に店舗にキッズスペースをレイアウトするメリットは、集客の向上や販売の効率化、安全性の配慮などが挙げられます。特にファミリー層をターゲットとする店舗においては、キッズスペースの設置によって、集客と売上の向上を期待できます。

しかし初期費用や安全対策などのコストは、店舗にキッズスペースをレイアウトするデメリットです。設備・機器・什器を購入する費用が必要になり、転倒や転落などの恐れがある場合には監視に当たる従業員も配置しなければなりません。

適した業種・業態

それからキッズスペースに適した店舗の業種・業態は、幅広いです。

  • 飲食サービス業(飲食店やカフェなどの業態)
  • 生活関連サービス業(サロンやコインランドリーなどの業態)
  • 小売業(アパレルショップや家電量販店などの業態)
  • 医療・福祉業(クリニックや福祉施設などの業態)
  • 教育・学習支援業(ヨガレッスンスタジオやカルチャー教室などの業態)

以上の他にも、幅広い業種・業態の店舗に、キッズスペースを設置できます。

必要な設備・機器・什器

そして店舗のキッズスペースに必要な設備・機器・什器もご確認ください。

  • アスレチックや音響・映像などの設備
  • おもちゃやテレビゲーム、楽器などの機器
  • ソファやテーブル、本棚、整理棚などの什器

以上の他にも、店舗のキャンペーンやイベントに合わせて、工作やお絵描き、販売している商品・サービスの体験なども提供できます。

店舗のキッズスペースの作り方

店舗のキッズスペースの作り方

基本情報を押さえたうえで、店舗のキッズスペースの作り方も確認しましょう。4点(目的とレイアウトやデザイン、設備・機器・什器の注文と内装の施工)に整理して、店舗のキッズスペースの作り方をご紹介します。

目的を明確にする

まず店舗のキッズスペースの作り方として、目的を明確にしましょう。店舗の業種や業態によって、顧客の滞在時間が異なります。したがって保護者を待つ子どもがキッズスペースを利用する時間も変化するわけです。

例えばヘアサロンのキッズスペースは長時間利用されますので、保護者を待つ子どもが退屈しないように絵本や映像設備などを提供しましょう。家電量販店のキッズスペースなら、販売しているテレビゲームの体験を提供することで、売上アップを期待できます。

レイアウトやデザインを検討する

次に店舗のキッズスペースのレイアウトやデザインを検討しましょう。基本的には商品・サービスの購入を検討している保護者から近い場所に、キッズスペースをレイアウトします。

そして店舗の外観や内装と調和させるように、キッズスペースをデザインしてください。例えば自然素材に関連する商品を販売する店舗なら、木材やアースカラーを取り入れます。ただし安全性や衛生さも重要ですので、後ほどご紹介します。

設備・機器・什器を注文する

それから店舗のキッズスペースに必要な設備・機器・什器を注文しましょう。キッズスペースの予算や広さ、安全性、メンテナンス性、デザイン性、ターゲットとする顧客層などを考慮しながら、必要な設備・機器・什器を選びましょう。

新品だけではなく、中古品やレンタル品、リース品もあります。また業者に造作を依頼することも可能です。店舗で利用される什器の入手方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装の施工や設備・機器・什器の設置をする

そして店舗のキッズスペースに設備・機器・什器を設置します。営業中の店舗フロアに注文した設備・機器・什器を設置するだけなら、大がかりな工事は不要です。各業者に設置を相談しましょう。

ただし店舗の開業・移転前に内装から工事する場合には、内装工事業者とキッズスペースのデザインについて相談が必要です。失敗しない内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイント

店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイント

店舗のキッズスペースの作り方だけではなく、デザイン・工事する際のポイントも押さえましょう。8点(ターゲットとレイアウト、安全衛生・防犯、内装材、統一感、音響・映像、空調・換気、メンテナンス)をご紹介します。

ターゲットとする顧客層

まず店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントとして、ターゲットとする顧客層が挙げられます。キッズスペースを利用する顧客層は、子連れの若年夫婦や孫と来店する高齢者などです。

そこでターゲットとする顧客層のニーズを把握するためには、店舗マーケティングを行いましょう。店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

レイアウト

次にレイアウトも、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。店舗のレイアウトは、顧客満足度や売上、空調性能に影響します。商品・サービスの販売に支障をきたさない位置に、キッズスペースをレイアウトしましょう。

例えばエントランスとメインフロアの間にキッズスペースをレイアウトすれば、商品・サービスを検討している保護者の目が行き届きやすいです。ただしキッズスペースを利用する子どもの安全衛生・防犯対策も重要ですので、続いてご紹介します。

安全衛生・防犯対策

また安全衛生・防犯対策も、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。キッズスペース内での事故や犯罪は、利用する子どもの健康・安全を害するだけではなく、店舗に対する信用性の低下を引き起こします。

そこでキッズスペースのレイアウトや設備・機器・什器の素材、サイズ、監視体制などに細心の注意を払いましょう。店舗を防犯対策する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装材の種類

それから内装材の種類も、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。安全性はもちろん、メンテナンス性やデザイン性も考慮して、キッズスペースに適した内装材の種類を選びましょう。

硬い床材が施工された店舗物件でも、キッズスペース用のフロアマットを敷くことで、安全性を高められます。内装材の種類と特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装デザインの統一感

続いて内装デザインとの統一感も、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。内装デザインの統一感を保つことで、顧客に快適に過ごしてもらえます。キッズスペースの利用者だけではなく、ターゲットとする顧客層に配慮しましょう。

例えばレトロテイストの内装デザインなら、キッズスペースにもレトロ感を与えるおもちゃや畳などを選びます。店舗内装デザインのテイスト事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

音響・映像設備

さらに音響・映像設備も、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。キッズスペースに音楽や映像を流す場合には、音響・映像設備の種類やサイズを検討しましょう。

店舗で利用される音響・映像設備には、再生機器やスピーカー、マイク、ミキサー、スクリーン、モニターなどがあります。店舗音響設備の工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

空調・換気設備

そして空調・換気設備も、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。キッズスペース内の快適性や衛生さを保つために、空調・換気設備を設置しましょう。

ただし空調設備をレイアウトする際には、キッズスペースだけではなく、店舗全体の間取りや熱負荷を考慮しなければなりません。店舗に空調設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メンテナンス

なおメンテナンスも、店舗のキッズスペースをデザイン・工事する際のポイントです。キッズスペース内の安全性と衛生さを保つために、定期的なメンテナンスを計画しましょう。内装や設備・機器・什器の破損や故障に対しては、迅速な対応が必要です。

もちろんキッズスペースだけではなく、店舗全体のメンテナンスも重要です。店舗メンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗のキッズスペース事例

ポイントを押さえてデザイン・工事を進められるように、店舗のキッズスペース事例を調査しましょう。5業種(ショッピングモールと飲食店、美容室、クリニック、ジム)の事例をご紹介します。

ショッピングモールのキッズスペース

ショッピングモールのキッズスペース

まずショッピングモール「三井アウトレットパーク札幌北広島」では、2棟の各階にキッズスペースがレイアウトされています。ショッピングの合間に、子どもが靴を脱いで遊べるキッズスペースです。

クローバーモール1階のキッズスペースは、クッション素材の床やイスに囲まれているため、安全性に配慮されています。2階のキッズスペースにはカーペットが敷かれていますが、短時間の休憩が可能です。

参照元:asatan「【子連れ】【おでかけ】「キッズスペース」がある三井アウトレットパーク北広島と周辺のお店」

飲食店のキッズスペース

飲食店のキッズスペース

次に飲食店「親子カフェ picnic」のキッズスペースは、ダイニングフロアと同じくらいに広いです。ダイニングフロアには、テーブル席やカウンター席が30席レイアウトされています。

キッズスペースでは、滑り台や人形などのおもちゃ、ボルダリング壁などが提供されています。ソフトマットが敷かれて、床暖房も完備されたキッズスペースのデザインです。

参照元:親子カフェ picnic「写真」

美容室のキッズスペース

美容室のキッズスペース

それから美容室「BL blossom 鶴ヶ島店」のキッズスペースには、専属スタッフが配置されています。美容室でサービスを受けている間に、6歳以上の子どもを無料で預けられます。顧客だけではなく、美容師の子どもの利用も可能です。

キッズスペース内にはテレビやおもちゃが配置されており、子どもたちが専属スタッフと遊ぶことができます。ただし受け入れ人数に限りがあるため、予約の際に確認が必要です。

参照元:号外NET 坂戸市・鶴ヶ島市「【鶴ヶ島市】小さなお子様がいるご家庭の方必見!キッズルーム専属スタッフさんが在籍する美容室はこちらです!!」

クリニックのキッズスペース

クリニックのキッズスペース

続いてクリニック「パール小児歯科医院」のキッズスペースは、診療室に併設されています。緊張をほぐしてから診療を受けられるように配慮されているからです。診療後も、キッズスペースで遊べます。

ベースカラーにブルーが配置された爽やかな雰囲気のキッズスペースで、動物の模型が設置されています。小児歯科を専門としており、0歳児から中学生までをターゲットとするクリニックです。

参照元:MyFunaねっと「船橋東武4階に子ども専門の『パール小児歯科医院』オープン、広々としたキッズルームも併設」

パーソナルジムのキッズスペース

パーソナルジムのキッズスペース

そしてパーソナルジム「KOA personal gym」には、子連れで通えるようにキッズスペースがレイアウトされています。おもちゃや絵本などが配置されており、1人で過ごせる子どもなら利用が可能です。

パーソナルジムのプランには、マンツーマンとペアがあり、子連れのママ友やパパ友と通うことができます。顧客のチャレンジをサポートできるように、店名には勇気を意味するハワイ語の「KOA」が付けられたパーソナルジムです。

参照元:上越妙高タウン情報「夫婦やカップル ペアでもOK!『KOA personal gym』13日オープン」

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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