2024.04.12  2024.03.13|新規開業ノウハウ

韓国料理屋の開業資金!資格・ポイント・事例も紹介

韓国料理屋の開業資金!資格・ポイント・事例も紹介

本記事で、韓国料理屋の開業資金を解説します。韓国料理屋の開業に必要な資格・ポイント・事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

韓国料理屋の開業に関する基本情報

韓国料理屋の開業に関する基本情報

韓国料理屋の開業準備を開始する前に、基本情報を確認しましょう。スムーズに開業準備を進めやすいからです。それでは韓国料理屋の特徴や開業するメリット・デメリット、ニーズ、業態をご紹介します。

特徴

まず韓国料理屋の特徴として、薬食同源に基づく豊富なメニューの提供があります。薬食同源とは、食材を薬として捉え健康増進に役立てる韓国の思想です。

参照元:青磁「薬食同源とは」

薬食同源に基づいて、韓国料理屋では豊富なメニューが提供されています。

  • ご飯と漬物(キムチやチョッカルなど)
  • 発酵食品(ホンオチムやチョングッチャンなど)
  • スープ(サムゲタンやコムタン、ユッケジャンなど)
  • メイン(プルコギやサムギョプサル、ポッサムなど)
  • デザート(トゥンカロンやカップティラミスなど)

メリット・デメリット

次に韓国料理屋を開業するメリットは、集客のしやすさや業態の幅広さなどです。韓国文化の人気や豊富なメニューにより集客がしやすく、小規模な店舗やテイクアウト・デリバリー専門店などにも対応できます。

しかし韓国料理の知識・技能の習得や仕入れルートの確保などは、韓国料理屋を開業するデメリットです。韓国料理を食べて育っていない場合には知識・技能の習得が必要であり、韓国料理特有の食材を扱う場合には仕入れルートの確保も必要です。

ニーズ

また韓国料理屋に対するニーズには、以下の資料によると予約への対応や珍しいメニュー、本場の味と日本向けの味、リーズナブルな価格などがあります。

参照元:PR TIMES「韓国料理についての意識調査 20代を中心に人気、日本人好みの味と本場の味の支持率は二分」

韓国料理には豊富なメニューがあるため、全てのメニューの提供は困難です。ただしターゲットする顧客層のニーズに応えるために、メニューの種類や味、価格を検討しましょう。また消費者の行動を踏まえれば、予約システムへの対応も必須です。

業態

そして韓国料理屋の業態は、経営主体によって個人経営とフランチャイズ経営に分類されます。個人経営では自由な方針で経営できますが、フランチャイズ経営ではブランド力を生かした集客が可能です。

なおメニューの提供方法によって、飲食店だけではなく、テイクアウト・デリバリー専門店の業態でも、韓国料理屋を開業できます。テイクアウト・デリバリー専門店の開業についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

韓国料理屋の開業準備を進める際のポイント

韓国料理屋の開業準備を進める際のポイント

基本情報と併せて、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントも押さえましょう。8点(コンセプトと開業資金、店舗物件、資格・免許・届出・許可、メニュー、仕入先、採用・研修、集客活動)を取り上げます。

コンセプト設計と事業計画書作成

まずコンセプト設計と事業計画書作成が、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントとして挙げられます。コンセプトは店舗経営の基本方針であり、競合店との差別化や開業資金の調達に必要です。

そしてコンセプトだけではなく、経営者の経歴や事業の目的などを入れた事業計画書を作成しましょう。韓国料理屋にも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

開業資金の調達

次に開業資金の調達も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。開業前の初期投資や開業後の運転資金が必要ですので、基本的に資金ゼロで店舗を開業できません。自己資金が不足する場合には、開業資金の調達方法を検討しましょう。

なお融資や補助金などを申請する場合でも、一般的には一定額の自己資金を求められます。開業資金の無駄をゼロに近づける方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗物件の選定とデザイン・工事

また店舗物件の選定とデザイン・工事も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。店舗物件はコンセプトを実現させる手段ですので、希望条件(立地や間取り、賃料など)を整理したうえで選定しましょう。

そして店舗の内装・外観のデザインは、集客と売上に影響します。開業予定日に間に合うように工事を計画してください。韓国料理屋の内装をデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

資格・免許の取得と届出・許可の申請

それから資格・免許の取得と届出・許可の申請も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。

  • 調理に関する資格やスキル
  • お酒の提供に関する資格やスキル
  • 個人事業主の開業届または法人の設立届
  • 税務書類の提出
  • 防火管理者選任届(該当する場合)
  • 防火対象設備使用開始届と火を使用する設備等の設置届
  • 飲食店営業許可の申請
  • 深夜における酒類提供飲食店営業開始届出(該当する場合)
  • 社会保険(健康保険・厚生年金)の加入
  • 労働保険(雇用保険・労災保険)の加入

以上の資格・免許・届出・許可についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メニューの開発

さらにメニューの開発も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。韓国料理屋のメインサービスは韓国料理の提供ですので、魅力的なメニューを開発して集客と売上を伸ばしましょう。

ただし原価率が高くなるほど、利益率を下げてしまいますので、メニュー全体のげんかりつを調整しなくてはなりません。韓国料理屋にも活用できる原価率を計算する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

仕入先の選定

続いて仕入先の選定も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。仕入先の選定は、サービスの価格や質を保つために重要です。飲食店の仕入先には、製造販売元や卸売業者、オンラインショップ、業務用スーパーなどがあります。

仕入先を選定する際には、各業者の品質や品揃え、卸売価格、供給の安定性などを比較しましょう。韓国料理屋にも活用できる仕入先を選ぶ際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

人材の採用・研修

そして人材の採用・研修も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。大規模店舗を開業する場合や多店舗展開する場合には、経営者以外の従業員を採用しなければなりません。

そこで開業予定日から逆算して、人材の採用と研修を計画的に進めましょう。韓国料理屋にも活用できる人材採用のコツや研修の注意点などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

集客活動

なお集客活動も、韓国料理屋の開業準備を進める際のポイントです。飲食サービス業に新規参入する場合には、知名度やブランド力がありません。開業前から集客活動を展開しましょう。

集客する方法には、オンライン集客(SNSやMEOなど)とオフライン集客(交通広告やポスティングなど)があります。店舗の集客に成功した事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

韓国料理屋の開業事例

開業準備を進める際の参考情報として、韓国料理屋の開業事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(韓国屋台とメニュー変革、多店舗展開、Z世代のターゲット、SNS映え)をご紹介します。

韓国屋台がコンセプトの韓国料理屋

韓国屋台がコンセプトの韓国料理屋

まず「韓国屋台 豚大門市場 馬喰町2号店」は、韓国屋台がコンセプトの韓国料理屋です。29坪の店舗内には55席がレイアウトされて、韓国屋台の雰囲気が再現されています。前面ガラス張りのデザインで、店内の雰囲気が店外へ向けてアピールされています。

1号店の開業から10年を経過して古く手狭になったことから、2号店の出店が計画されました。ドミナント戦略により1号店と同じエリア内に2号店が出店され、鶏焼肉屋やバーなども展開されています。

参照元:ぐるなびPRO「坪月商50万円超!韓国の活気あふれる屋台の雰囲気を忠実に再現して大人気店に~『韓国屋台 豚大門市場(トンデムンシジャン) 馬喰町2号店』~」

定番メニューを変革させた韓国料理屋

定番メニューを変革させた韓国料理屋

次に「ベジテジや」は、定番メニューを変革させた韓国料理屋です。韓国料理の定番メニューであるサムギョプサルの専門店ですが、30種類のトッピング(チーズや納豆など)を自由に組み合わせられます

焼肉のサイドメニューではなく、幅広い食材を包んで食べるメインメニューとして、サムギョプサルが変革されました。野菜をたくさん食べられるサムギョプサルで、健康志向の顧客層に受け入れられている韓国料理屋です。

参照元:ドリームゲート「韓国料理を新発想でイノベート!全国22店舗展開まで成長した理由とは」

多店舗展開している韓国料理屋

多店舗展開している韓国料理屋

それから「ビビン亭」は、多店舗展開している韓国料理屋です。九州各地のフードコートに11店舗が展開されています(2024年3月時点)。フードコートで、手軽に韓国料理を楽しめます。

メインメニューは、ナムルの盛り付けられた石焼ビビンバですが、冷麺やチーズ入りの定食、から揚げなども提供。同じグループの店舗には、サーティワンアイスクリームやビアードパパの作りたて工房などがあります。

参照元:株式会社イートスタイル「ビビン亭 」

Z世代をターゲットにする韓国料理屋

Z世代をターゲットにする韓国料理屋

続いて「安楽亭歌舞伎町店」は、Z世代をターゲットにする韓国料理屋です。歌舞伎町の賑わいに合う店舗がデザインされ、韓国屋台のメニューやセルフアルコールバーが導入されました。

ただし1963年創業の歴史が保たれて、安楽亭が提供してきた自然肉(脂肪注入や結着加工をしない肉)の焼肉メニューも提供されています。不易流行の方針で経営されている韓国料理屋です。

引用元:流通ニュース「安楽亭/『歌舞伎町店』をリニューアル、Z世代向け韓国料理など導入」

SNS映えを意識する韓国料理屋

SNS映えを意識する韓国料理屋

そして「コギソウル」は、SNS映えを意識する韓国料理屋です。経営者自らが韓国料理に関するSNS投稿をチェックして、日本で紹介されていない新メニューを販売。新メニューが販売されると、インスタの投稿に取り上げられています

また飲食店経営のノウハウを活用して、飲食店コンサルやセールスプロモーション、デザイン、SNSコンサルなどの事業も展開されています。

参照元:クックビズ総研「『人』を大事にすれば成長する。30歳社長がリードする客が集まる店、人材が集まる会社はこうしてできた」

韓国料理屋の開業資金

韓国料理屋の開業資金

事例のような韓国料理屋の開業準備を進めるためには、資金が必要です。そこで韓国料理屋の開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法も確認しましょう。

相場

まず韓国料理屋の開業資金の相場は、坪単価40万~70万円程度です。例えば20坪で賃料月20万円のスケルトン物件を賃借するなら、800万~1400万円程度の開業資金がかかります。ただし店舗の立地や物件の規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数などによって、開業資金は変動します。

内訳

次に韓国料理屋の開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪で賃料月20万円のスケルトン物件にかかる開業資金を試算してあります。

資金の内訳各費用の目安費用の試算
物件取得費
(敷金や礼金、前賃料など)
10%程度
(賃料の4~7か月分程度)
80万~140万円程度
(20坪で賃料月20万円の
スケルトン物件)
店舗デザイン・工事費
(外観や内装、設備・
機器・什器など)
70%程度
(坪単価30万~50万円程度)
560万~1000万円程度
諸経費
(開業前の採用・研修や
メニュー開発、集客活動など)
10%程度80万~140万円程度
運転資金
(開業後の光熱水費や
人件費、賃料など)
10%程度
(賃料の4~7か月分程度)
80万~140万円程度
合計100%
(坪単価40万~70万円程度)
800万~1400万円程度

上表のとおり、韓国料理屋の開業資金においては、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。つまり内装や外観、設備・機器・什器にこだわるほど、開業資金が増額するわけです。

節約法

そして韓国料理屋の開業資金の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取れば、各業者の見積もり(工事の費用や期間など)を比較できるため、余分な経費を削減しやすいです。

居抜き物件を契約すれば、内装や外観、設備・機器・什器などを引き継げるため、新規工事費用を削減できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。

補助金・助成金を受給できると、基本的に返済義務のない資金になります。ただし補助金・助成金ごとに申請の条件や時期などが異なります。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

韓国料理屋の開業準備を開始しよう!

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監修者

IDEAL編集部

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