2021.04.26  2023.11.05|店舗運営ノウハウ

厨房機器のリースと中古のメリット・デメリット!種類・価格・注意点も紹介

厨房機器のリースと中古のメリット・デメリット!種類・価格・注意点も紹介

本記事で、厨房機器のリースと中古のメリット・デメリットを解説します。リース品・中古品の種類・価格・注意点もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

飲食店の厨房機器をリース契約するメリット・デメリット

飲食店の厨房機器をリース契約するメリット・デメリット

業者にリース料を払って必要な厨房機器を借りるリース契約。飲食店の厨房機器をリース契約する前に、メリット(初期費用・節税・返却)とデメリット(審査・途中解約・合計費用)を確認しましょう。

メリット①初期費用を抑えられる

まず初期費用を抑えられる点が、飲食店の厨房機器をリース契約するメリットとして挙げられます。リース契約では、月々のリース料を支払うことで、初期費用を抑えて厨房機器を導入できます。

例えば定価100万円の業務用冷凍冷蔵庫でも、リース契約では月額数5,000円程度で利用できます。厨房機器の初期費用を抑えられる分だけ、内装工事や人材採用などの経費に充てられます。

飲食店開業の流れと準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メリット②節税につながる

次に節税につながる点も、飲食店の厨房機器をリース契約するメリットです。毎月の経費として計上することで、課税対象となる所得額を減らせるので、節税につながります。

また資産評価額150万円以上の厨房機器には、固定資産税がかかります。しかしリースした厨房機器の所有者はリース会社であるため、固定資産税を課されません。したがって固定資産税と税務処理の手間を削減できます。

参照元:東京都主税局「固定資産税(償却資産)」

メリット③不要時に返却できる

また不要時に返却できる点も、飲食店の厨房機器をリース契約するメリットです。飲食店を閉店する際やメニューを変更する際には、所有元のリース会社に返却できるため、業者に処分を依頼する費用や手間がかかりません

ただしリース契約の期間内に解約を申し出ると、残りのリース料だけではなく、解約金を請求される場合があります。したがって厨房機器のリース契約前には、契約期間や解約条件などを確認しておきましょう。

デメリット①審査が通らない恐れがある

一方で飲食店の厨房機器をリース契約するデメリットとして、審査が通らない恐れがあります。リース契約を結ぶためには、リース会社による支払い能力の審査を通過しなければなりません。

例えばクレジットカードの支払いに遅れたことがあったり、ローンの支払いに遅れたことがある場合には、審査が通らない恐れがあります。飲食店の信用を傷つけないように、資金管理に注意しましょう。

デメリット②途中解約に違約金が生じる

続いて途中解約できない点も、飲食店の厨房機器をリース契約するデメリットです。リース契約期間内に厨房機器の代金を分割払いするため、基本的に途中解約できません。途中解約のためには、一般的に残金や違約金の支払いなどの条件が設定されます。

例えば飲食店の開業時に5年契約で厨房機器をリースしたにも関わらず、4年後に閉店のため返却する場合でも、残り2年分の残債を支払う義務があります。リース契約前に、契約期間や途中解約の条件などを確認しましょう。

デメリット③購入よりも合計費用がかかる

そして購入よりも合計費用がかかる点も、飲食店の厨房機器をリース契約するデメリットです。一般的なリース契約には手数料やメンテナンス費用などが設定されており、厨房機器の代金に上乗せされるため、最終的には購入するよりも合計費用がかかります。

ただし厨房機器を新規購入には、一度にまとまった資金が必要です。厨房機器を購入するメリット・デメリットや減価償却などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

飲食店の厨房機器の中古品を購入するメリット・デメリット

飲食店の厨房機器の中古品を購入するメリット・デメリット

飲食店の厨房機器のリース契約だけではなく、中古品を購入する方法もあります。リース契約と比較するために、中古品を購入するメリット(値段の安さ・種類の豊富さ・即納)・デメリット(メンテナンス費用・修理・清潔感やデザイン性)を確認しましょう。

メリット①新品やリース品より値段が安い

まず新品やリース品より値段が安い点が、飲食店の厨房機器の中古品を購入するメリットです。中古品は一度使用されているため、基本的に新品やリース品よりも安い価格が設定されます。

したがって中古品の厨房機器を購入することで、新品やリース品よりも飲食店の経費削減が可能です。経費を抑えた分だけ、内装工事や他の設備・機器・什器の購入代金などに充てられます。

メリット②種類が豊富である

次に種類が豊富である点も、飲食店の厨房機器の中古品を購入するメリットです。中古品には、幅広い年代や国内外の厨房機器が含まれています。新品だけではなく、中古品も含めて、必要な厨房機器を探しましょう。

例えば長年使い慣れている厨房機器が故障してしまった際に、買い換えようとしても廃盤になっている場合があります。新品が手に入らなくても、中古品なら見つかる可能性があります。

メリット③即納してもらえる

また即納してもらえる点も、飲食店の厨房機器の中古品を購入するメリットです。中古品は現品限りなので、購入した日に持ち帰れます。オンラインで中古品を購入しても、速やかに発送してもらえます。

一方で新品を購入する場合に、メーカーへの在庫確認と商品の取り寄せが必要になると、発注から納品までに時間がかかります。急いで厨房機器を揃えたい場合には、中古品の購入も検討しましょう。

デメリット①メンテナンス費用がかかる

しかし飲食店の厨房機器の中古品を購入するデメリットとして、メンテナンス費用がかかります。中古品は新品よりも劣化しているため、購入してから早く故障する恐れがあるからです。

またメーカー保証が切れている中古品には、新品よりもメンテナンス費用が高額になる恐れがあります。中古品を購入する際には動作確認を行ったり、中古品販売店の保証内容を確認したりしましょう。

店舗メンテナンスの重点箇所をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デメリット②修理できない機種がある

それから修理できない機種がある点も、飲食店の厨房機器の中古品を購入するデメリットです。廃盤になっている中古品や部品が作られていない中古品なら、修理に対応してもらえません。

したがって中古品の修理ができない場合に購入し直すと、新品やリース品よりも余計にコストがかかってしまいます。中古品を購入する際には、厨房機器の製造状況を確認しておきましょう。

デメリット③清潔感やデザイン性に劣る

なお清潔感やデザイン性に劣る点も、飲食店の厨房機器の中古品を購入するデメリットです。油や水などの影響を受けて、汚れや傷が目立っていると、厨房機器の清潔感が損なわれます。

また希望するサイズや配色の中古品が揃わないと、厨房のデザイン性を損ないます。飲食店の厨房(キッチン)をレイアウトするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類と価格

飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類と価格

それでは飲食店厨房機器のリース契約と中古品のメリット・デメリットを踏まえたうえで、種類と価格を調査しましょう。飲食店に必要な厨房設備・機器・什器をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

冷凍冷蔵庫

まず冷凍冷蔵庫が、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類として挙げられます。サイズや形状(縦置き・横置き)によって価格が異なりますので、飲食店に合うサイズを選びましょう。

参考情報として、奥行き600mm×幅600mm程度の縦型冷凍冷蔵庫の価格をご紹介します。

  • リース品:月額5千円程度(5年で30万円程度)
  • 中古品 :15万円〜25万円程度

製氷機

次に製氷機も、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類です。製造できる氷の形や量によって価格が異なりますので、飲食店に必要な氷の量を計算しましょう。

参考情報として、キューブアイスを25kg製造できる製氷機の価格をご紹介します。

  • リース品:月額4千円程度(5年で24万円程度)
  • 中古品 :15万円〜20万円程度

フライヤー

またフライヤーも、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類です。動力源(ガス・電気)と油の量、設置方法(据置・卓上)などによって、価格が異なります

参考情報として、据置式20Lガスフライヤーの価格をご紹介します。

  • リース品:月額4千円程度(5年で24万円程度)
  • 中古品 :10万円〜20万円程度

ミキサー・ブレンダー

続いてミキサー・ブレンダーも、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類です。サイズや機能などによって価格が異なるため、用途に合うブレンダーやミキサーを選びましょう。

参考情報として、卓上ブレンダーの価格をご紹介します。

  • リース品:月額4千円程度(5年で24万円程度)
  • 中古品 :5万〜20万円程度

オーブン

それからオーブンも、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類です。サイズや機能によって価格が異なるため、飲食店のメニューや規模に適したオーブンを選びましょう。

参考情報として、コンベクションオーブンの価格をご紹介します。

  • リース品:月額1万円程度(5年で60万円程度)
  • 中古品 :30万円〜50万円程度

ガステーブル

そしてガステーブルも、飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類です。コンロの数やオーブンの有無などによって価格が異なるため、飲食店の規模に合うガステーブルを選びましょう。

参考情報として、2コンロのガステーブルの価格をご紹介します。

  • リース品:月額3千円(5年で18万円程度)
  • 中古品 :5万円〜15万円程度

食器洗浄機

なお飲食店厨房機器のリース品・中古品の種類として、食器洗浄機もあります。サイズや洗浄能力などによって価格が異なり、機種によって設置場所や扉の開閉方法、対応している給湯器などが異なります。

参考情報として、アンダーカウンター食器洗浄機の価格をご紹介します。

  • リース品:月額1万円程度(5年で60万円)
  • 中古品 :30万〜50万円程度

飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点

飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点

飲食店厨房機器のリース品・中古品の導入に失敗しないように、注意点を確認しましょう。5点(規格や寸法・状態・現地調査・運搬と設置・アフターフォローと保証)に整理してご紹介します。

各商品の規格や寸法

まず各商品の規格や寸法が、飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点として挙げられます。動力源(電気・ガス)の規格や寸法が飲食店の厨房に合っていないと、厨房機器のリース品・中古品を使用できません

そこで厨房機器の電源プラグ(単相や三相などの形状)や対応しているガス(都市ガスとLPガスなどの種類)、寸法(飲食店の出入口を通れるか)、設置場所などを事前に確認しましょう。

飲食店をレイアウトする流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

劣化や破損の状態

次に劣化や破損の状態も、飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点です。Webサイト上の写真や説明分だけでは、リース品・中古品の劣化や破損の状態を把握できません。基本的にはリース品・中古品の取扱店にて、現物を確認しましょう。

例えばコンベンションオーブンをリース契約する際には、庫内の状態やドアの開閉具合などを確認します。希望条件(予算やサイズなど)もリストアップして、確認漏れのないようにしましょう。

現地調査

また現地調査も、飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点です。リース契約や中古品購入の前に、業者に現地調査してもらうことで、希望条件に合う厨房機器を選びやすくなります

また飲食店の厨房を現地調査してもらうことで、厨房機器の設置場所や搬入方法なども併せて確認してもらえます。リース品・中古品導入後のトラブルを防止するために、現地調査を依頼しましょう。

運搬と設置

そして運搬・設置も、飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点です。リース品・中古品の取り扱い業者に運搬と設置をしてもらえると、飲食店の従業員にかかるコストを削減できます。

特に大型の厨房機器や給排水・ガス設備との接続が必要な厨房機器の場合には、専門的な知識や資格が必要です。飲食店の安全を確保できるように、厨房機器の運搬と設置を進めましょう。

アフターフォローと保証

なお飲食店厨房機器のリース品・中古品に関する注意点として、アフターフォローと保証もあります。厨房機器を導入したあとには、誤作動や故障などのトラブルが発生する恐れがあるため、アフターフォローや保証が必要です。

例えばリース契約では、定期的なメンテナンス費用が含まれている場合があります。中古品には、メーカー保証が残っている場合や販売店独自の保証が付いている場合があります。契約や購入の前に、アフターフォローや保証の内容を確認しましょう。

飲食店におすすめする保険の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

飲食店厨房機器のリース品・中古品を検討しよう!

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監修者

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