本記事で、飲食店の平均売上と管…
2022.05.10|店舗運営ノウハウ
Web集客とは?無料・有料の方法と成功させるポイントをご紹介!
店舗経営を始めたばかりで「Webサイトを公開したけど集客できない」「Web集客をどう始めたらよいのか」とお悩みではありませんか?顧客が店舗をWeb検索して予約するまでの流れを理解しないと、効果的な集客手段を選択できません。
そこで本記事でWeb集客のポイントを解説していきます。無料・有料のWeb集客方法も紹介しますので、ターゲットとする顧客層を集めて固定客を獲得するための参考にしてください。
目次
Web集客とは?
Web集客とは、Web上で広告宣伝活動をしてユーザーを「商品やサービスを販売するWebサイトやWebアプリ」へ集める活動です。オフラインで広告宣伝活動を通して実店舗へ顧客を呼び寄せる活動を集客と呼びますので、Web集客は集客のWeb版といえます。
ユーザーのWebサイト上の行動をデータとして取得できるので、Web集客の成果として売上を次のように計算できます。
- 売上=アクセス数(PV)×コンバージョン率(成約率)×単価
また固定客から継続的に獲得できる売上(生涯顧客価値、LTV)を次のように計算する場合もあります。
- 生涯顧客価値=平均顧客単価×平均購買頻度×収益率×継続期間
Web集客の具体的な方法は、無料で簡単に実践できるWebサイトやSNSから、有料で専門知識を要するリスティング広告やMAツールまでさまざまです。後ほど整理してご紹介します。
無料のWeb集客方法
宣伝広告費が限られている場合には、無料のWeb集客方法から実践してみましょう。アカウントを作成したり、コンテンツを配信したりする必要がありますが、日ごろからWebサイトやSNSを閲覧している人にとって操作は難しくありません。
ポータルサイト
Webブラウザを開いた時の「入り口(Portal)」となるポータルサイト。店舗の情報を無料で登録できるポータルサイトとして、GoogleビジネスやYahoo! プレイス、エキテンなどがあります。
参考:エキテン「トップページ」
ポータルサイトに登録することで、ターゲットとなるユーザー自らが検索して店舗の情報へアクセスしてくれます。グルメやサロンなどに特化したポータルサイトもありますので、経営する店舗の業種や業態に応じて登録するサイトを選びましょう。
SNS
経営する店舗のSNS公式アカウントを開設して、キャンペーン告知や有益な情報発信をすることで見込み客を呼び寄せる方法です。画像や動画を投稿するInstagramや匿名の口コミが拡散されやすいTwitter、実名で投稿されるFacebookなど、SNSごとに特徴があります。
経営する店舗の業種や業態に応じたSNSを選択すれば、見込み客との距離を縮めて、新規顧客を獲得できます。ただしある程度のフォロワーを獲得できないと情報が拡散できない点や成果が出るまでに時間がかかる点にご注意ください。
SEO
SEOは検索エンジン最適化と訳され、GoogleやYahoo!などの検索結果に店舗の公式サイトを上位表示させることで集客を増やす方法です。あるキーワードについて上位表示を獲得できると、有料広告を出さなくてもユーザーから店舗の公式サイトへアクセスしてもらえます。
ただしSEOのアルゴリズムは頻繁に修正・更新されているので、Googleが提供している最新情報を把握する必要があります。競合店舗もSEO対策をしている可能性が高いので、Web上での集客争いが展開されることになります。
MEO
Googleマップでの検索順位を上位表示させるMEOは、地図エンジン最適化と訳されます。例えばスマホで東京都渋谷区のイタリアレストランを調べるときに、Googleマップ上で「イタリアン 渋谷」と検索しますよね。
まず上で紹介したGoogleビジネスと連動していますので、店舗の登録が必要です。次に高い口コミによる評価が必要ですので、店舗公式サイト上に口コミページのURLを貼って口コミを投稿してもらいましょう。実店舗にもQRコードを設置して、来店した顧客からの投稿も促しましょう。
プレスリリース
プレスリリースとは、報道機関(PRESS)に対して新しい情報を提供することで記事を掲載してもらうことです。各報道機関へ向けて発信することもできますが、プレスリリース配信サービスを利用すれば複数のメディアへ一斉に発信できます。
店舗の開業やキャンペーンなどの情報が記者の目に留まれば、発信力の高いメディアに掲載されます。第三者が取り上げてくれる情報は店舗の出す広告よりも客観的なので、読者に信頼されやすく集客効果を期待できます。
メールやメルマガの配信
近年でもメールやメルマガによる集客方法の効果を期待できます。例えばネットショッピングしてくれた顧客に対して、店舗から割引クーポンやキャンペーン案内などをメールすることで、リピーターの獲得を期待できます。
メール配信サービスの無料トライアルを活用すれば、顧客のニーズに基づいて季節限定や登録ユーザー限定の情報を配信することができます。効果を期待できるなら、有料プランへ登録しましょう。
ウェビナー
ウェビナーは、Webツールを利用してオンラインで開催されるセミナーやイベントです。ウェビナー参加者を店舗の公式サイトへ誘導することで、商品やサービスの購入を促すことができます。
ウェビナーへの参加を増やすためには、上記の公式サイトやSNS、メール配信などを組み合わせて、開催情報を発信しましょう。店舗の販売する商品・サービスに関心のあるユーザーをウェビナーへ集めるためには、魅力的なセミナーや無料プレゼントなどを企画してください。
有料のWeb集客方法
無料のWeb集客方法も効果を発揮できますが、利用できる機能が制限されていたり、期間が限定されたりしています。短期間に集客効果を期待するなら、有料の集客方法を導入することも検討してください。
SNS広告
各SNSアカウントのタイムライン上に有料広告を掲載して集客する方法です。掲載されている投稿に同化させることで広告を自然な形でアピールできたり、出稿費用をCPA(顧客獲得単価)で少額から算出できたりするメリットがあります。
ただしデメリットとして、広告から商品・サービスページへの動線設計が悪いと効果が上がりません。またプロフィール情報の精度が低いユーザーに対して情報が届きにくい点にも注意してください。
リスティング広告
Google広告とYahoo!広告がよく利用されており、キーワードの自然検索結果よりも上に広告枠を表示させられる点がメリットです。ターゲットとする客層が検索するキーワードを分析したうえで、予算に応じて出稿しましょう。
注意点として、出稿期間が終わるとアクセス数が減ってしまいます。リスティング広告だけに頼るのではなく、SEOやMEOの対策も同時に行いましょう。
ディスプレイ広告
WebサイトやWebアプリの広告枠に広告を出稿するディスプレイ広告。クリック報酬型(CPC、Cost Per Click)なので、クリックされなければ広告費は発生しません。見込み客や潜在顧客に対して、画像や動画付きでアプローチできるメリットがあります。
Google広告とYahoo!広告の管理画面からディスプレイ広告を出稿できます。ユーザーのクリックを促すデザインを工夫して、予算に応じてリスティング広告と併せて出稿しましょう。
アフィリエイト広告
広告主がASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に広告掲載を依頼すると、アフィリエイターが代わりにWebサイトやWebアプリ上に広告を掲載してくれる仕組みです。広告を閲覧したユーザーが商品・サービスを購入すると、アフィリエイターに収益が発生する仕組みです。
アフィリエイト広告は、主に成果報酬型とクリック報酬型、クッキー型に分類されます。成果報酬型広告はバリューコマースなどへ、クリック型はGoogle AdSenseなどへ、クッキー型はAmazonアフィリエイトや楽天アフィリエイトなどへ依頼できます。
記事広告
タイアップ広告とも呼ばれる記事タイプの広告です。ニュースサイトやWeb雑誌に広告費を支払うと、取材記事の体裁をした広告が「PR」「広告」などのマークが入る形で掲載されます。
「読み物」の形で発信することで、紹介する商品やサービスの魅力についてユーザーにじっくり読んでもらえます。ユーザーから深い共感を得るためには、開発エピソードや経営者の思いなども掲載しましょう。
Googleショッピング広告
Google検索結果の直下に掲載される商品の広告です。通常のキーワード検索結果より上位に表示されるため、ユーザーの目に飛び込みやすいメリットがあります。キーワードではなく、関連性の高い検索語句に対して、商品の画像・価格・店舗名などの詳細情報を表示できます。
ただし商品情報をアップロードする作業には、スキルと時間が必要です。経営者に時間がない場合には、従業員に業務を割り振ることやWeb広告出稿サービスへ依頼することを検討しましょう。
ポータルサイト
無料ポータルサイトと比べて、有料ポータルサイトの多くは業種に特化しています。例えば飲食店向けの「食べログ」やサロン向けの「ホットペッパービューティー」などがあります。店舗を開業するときに認知度を上げる有効な手段のひとつです。
ただしポータルサイトに店舗情報を登録することで、競合店と比較されて順位や評価が付けられる点に注意してください。店舗の魅力や独自性をアピールして高評価を得られるように、掲載する情報を検討しましょう。
集客アプリ
集客アプリは、クーポンやキャンペーンなどの有益な情報をスマホユーザーに届けることで店舗への集客を促します。 ユーザーと直接つながり信頼を築ける点やアクセスのしやすさ、閲覧率の高さがメリットです。
「GMOおみせアプリ」などの集客アプリを使えば、個人情報を取得することなく見込み客にアプローチできます。キャッシュレス決済にスマホを活用するユーザーを集客するためには、集客アプリが効果的です。
MAツール
MAツールはWebマーケティング活動を可視化したうえで、自動化します。従来のマーケティングにおいては新規顧客の獲得から育成、選別の手間と時間が必要でしたが、MAツールを使うと自動化できます。
Webマーケティングを自動化すれば、本来の業務である店舗経営に時間を注ぐことができるので、店舗全体の業務効率化を図ることもできます。MAツールに関するスキルや知識が不足する場合には、Webマーケティングコンサルタントに相談しましょう。
Web集客の効果を上げるポイント
上記のとおりに、無料・有料のさまざまなWeb集客方法があります。必要な方法を選んで適切に運用することで、Web集客の効果を上げることができます。以下に紹介するポイントを押さえましょう。
市場を調査する
Web集客において最初に取りかからなければならないのは、市場調査です。なぜなら顧客のニーズやWeb上の行動を把握して、競合店の強みを分析することで、経営する店舗のターゲットやポジション、Web集客方法などを決定できるからです。
市場調査の方法として、まず人気商品・サービスのまとめサイトやSNSに挙げられた口コミ、競合の公式Webサイトなどを調査してください。また「Yahoo!知恵袋」などのQAサイト上では、潜在ニーズを示すコメントが見つかることがあります。
なお実店舗を開業するエリアを実際に視察して、顧客や競合店の様子を多角的に分析することも必要です。オフライン広告とオンライン広告を組み合わせて集客を増やすヒントを得られる場合もあります。
目的と目標を定める
市場調査を踏まえて、Web集客の目的と目標を明確に定めてください。例えば小規模の飲食店であれば「新規顧客の獲得」を目的として、「月間300人の集客増加」を目標と定めます。
なお目的と目標を定めるうえで、ターゲットとする顧客層を細かく設定していくことも重要です。同じエステサロンでも、高齢女性をターゲットにしている店舗と若年男性をターゲットにしている店舗では、効果的なWeb集客方法が異なるからです。
ターゲットに合わせて方法を選ぶ
集客したいターゲットがよくアクセスするWebサイトやWebアプリを特定して、Web集客方法を選びましょう。例えばSNS広告を出稿する場合でも、上記で解説したとおりにTwitterとInstagramのユーザー属性は異なります。
店舗で運営しているWebサイトやSNSアカウントを主軸としながら、リスティング広告や集客アプリなどの選んだWeb集客方法と連携させてください。ユーザーが求める情報を検索してから商品・サービスページへアクセスするまでの動線を設計したうえで、コンテンツをデザインして発信することがポイントです。
PDCAサイクルを回す
Web集客を展開するときには、PCDAサイクルを回しましょう。Web集客の目的と目標を設定してデータに基づいて効果を測定することで、Web集客活動を改善できます。Web集客なら、発信した情報からどれだけ集客できたかを評価しやすいです。
PDCAは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字。4つの活動は循環しており、「PDCAサイクルを回す」と表現されます。マーケティングを展開するうえで、昔から基本とされてきました。
店舗に適したWeb集客方法で売上げを伸ばそう!
Web集客方法はさまざまですので、特徴とポイントを把握することが必要です。目的と目標を明確にしたうえで方法を選び、店舗のターゲットや予算に応じてWeb集客を展開してください。
IDEALは店舗開業に必要なWeb集客を始め、コンセプト設計から物件探し、内装のデザイン・工事、資金調達までをワンストップソリューションとしてご提供しております。
店舗の開業や移転、改装などをご検討の際には、ぜひお問い合わせください。
監修者
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IDEAL編集部
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