2020.07.28|店舗デザイン

店舗経営に必要な店舗デザインの基礎と活用のノウハウ

店舗経営に必要な店舗デザインの基礎と活用のノウハウ

店舗経営を成功させるためには店舗をどのようにして作ったら良いのだろうかという悩みはよくあるものです。秀逸なデザインに仕上げれば良いのではないかという発想が生まれてくることもあります。

しかし、店舗デザインとは一体どのようなものなのでしょうか。この記事では店舗デザインについて深く掘り下げて解説していきます。

店舗デザインとは何か

店舗デザインという言葉を見聞きしたことがある人は多いでしょう。ショップデザインともよく言われていますが、まずはこの意味について考察してみましょう。

店舗デザインとは

店舗デザインとは端的に言えば店舗の設計です。店舗を作り上げるためには独立店舗なら土地を用意して建物を建てることになるでしょう。

広い意味ではその土地を選ぶところから店舗デザインは始まっていると解釈されます。そして、建物の設計をして内装と外装を整えていき、什器やインテリアグッズなどを揃えて彩っていくことになるでしょう。

この全てが組み合わさってできあがる設計のことを店舗デザインと言います。状況によっては商業施設やオフィスビルなどのテナントとして店舗を開くこともありますが、この場合には内装の設計の全てが店舗デザインです。

駅ナカのショップのように施設内でも扉を設けて外装の設計もできるようなときには外装の設計も当然含みます。

店舗デザインが注目されるようになった経緯

店舗は作れば商品は売れるしサービスは利用しに来てくれるというのが昔は標準的な考え方でした。

飲食店や小売店などがあまり多くはなく、野菜を買うなら八百屋に行き、魚を買うなら鮮魚店に向かい、服が必要なら呉服屋で買うといった時代では店舗デザインは意識されてきませんでした。

競合する店舗がほとんどない状況では消費者には他の選択肢がないので集客に困ることもなく、多少の不満があったとしてもまた購入に来てくれる状況があったからです。

しかし、時代は変わり、同業種の店舗が近くにあるのが普通になりました。

そこで、いかにして安く商品を提供するか、便利なサービスを提供するかといった価格や利便性での競争が同業種間での競争では一般的な考え方でした。

結果として商品やサービスの低価格化が進み、コンビニやドラッグストアを代表とする利便性重視の店舗が林立するようになっています。

このような軸で考えていては同業種との競争に勝てない状況になり、差別化の概念が取り入れられ、価格と利便性以外の要素で他店を圧倒する、あるいは出し抜くという戦略が取られる傾向が生まれました。

その一つの要素として取り入れられるようになったのが店舗デザインです。

店舗デザインの歴史

店舗デザインを経営戦略に盛り込む視点が生まれたのはいつかを明確に決めるのは難しいですが、歴史的には極めて新しいものです。

店舗デザインの発端の考え方として、インテリアデザインが意識されるようになった時点と解釈する方法があります。この場合にわかりやすいのが日本インテリアデザイナー協会が発足された1958年です。

建築のデザインという意味で考えると平安時代には既に考え方が広まっていたのは確かですが、商業店舗に特化した設計の考え方が定型的に考えられ始めたのはインテリアデザイナー協会が生まれた頃でしょう。

店舗デザインはブランディング戦略にもよく用いられていますが、ブランドと店舗デザインを紐づけて世の中に打ち出したという点では無印良品の事例が比較的初期のもので、1980年のことになります。

長い目でみてもまだ60年ほどの歴史しかないのが店舗デザインの特徴で、まだ定型化された理論も少なく、試行錯誤により進められている部分も多いのが実態です。

店舗デザインにおける5つの要素

店舗デザインにおける5つの要素

店舗デザインとはどのようなものなのかをもう少し詳細に知りたいという人もいるでしょう。

設計という漠然とした視点ではなく、細かな要素に分けて見ていくことによって何を考えて設計すべきなのかがわかるようになります。

大まかに分けると5つの要素を考慮して店舗デザインを考える必要があるので、個々の要素についてどのような概念なのかを確認していきましょう。

店舗デザインの構造的要素

店舗デザインの構造的要素

第一に重要になるのが構造的要素です。店舗設計というと狭義では構造のことを意味します。

店舗の形状をどのようにするか、何をどこに設置するか、インテリアやエクステリアはどのようにするかという物理的な視点です。

例えば、飲食店であれば店舗の広さを考え、厨房と飲食スペースをどこに置いて境界線をどのように設計するか、入り口やレジはどこで待合室はどのくらいの広さでどこに用意するかといった点が基本部分になります。

さらに設備や什器として何が必要でどこに設置するか、配管はどのように敷設するかなども構造的要素です。

店舗デザインの美的要素

店舗デザインの美的要素

第二の項目として挙げられるのが美的要素です。美しいデザインにすると言うと直感的にはわかりやすいでしょう。

例えば、店舗の内壁を何色にしてどのような模様にするか、テーブルや椅子の種類や色をどうするか、待合室にはどんなインテリアグッズを置いておくかといった点が代表的です。

また、外に設置する看板はどのくらいの大きさで何を描くか、入り口のドアの飾りつけをどのように行うかなどといった点も含まれます。

店舗デザインの機能的要素

店舗デザインの機能的要素

第三に挙げられるのが機能的要素です。この項目以降が特に店舗デザインの効果に大きく関わる部分になります。

機能的要素としては店舗で必要なサービスを提供するための設備や什器を導入するのも含みます。しかし、より重視されるのがデザインによる機能で、典型例として知られているのがレイアウトです。

小売店でレジをどこに設置し、商品棚をどのように並べ、どこにどの商品を置くかによって顧客の動線は大きく変化します。また、倉庫との位置関係によって従業員の動線も変わるでしょう。

レイアウトの工夫によって店舗としての機能を変化させ、よりニーズに合ったサービスを提供できる店舗にするというのが機能的要素において重要な点です。

店舗デザインの心理的要素

店舗デザインの心理的要素

第四の要素となるのが心理的要素です。

顧客への効果として重視されているのが心理的要素で、スペースや色調、明暗などを上手に活用することで顧客が受ける印象が変化します。

ただ単純に美観を重視して設計するのではなく、顧客の持つイメージを大切にして作り上げていくのが基本になっています。

心理的要素については様々な研究が行われていて、明るい店舗や広くて開放的な店舗には人が集まりやすい、暖色系の店舗では購買意欲が高まりやすいなどといったものが典型例です。

店舗デザインのブランド要素

店舗デザインのブランド要素

最後に挙げられるのがブランド要素です。

企業や商品などのブランドと店舗のデザインを一致させることで顧客から同じブランドのものだという認識をしてもらうのが基本的な考え方です。

複数の店舗を経営する場合には同一設計にする、看板や色調などは同じにしつつ違う部分も作って個々の店舗のオリジナリティーも出していくなど、色々なブランディング戦略を立てることができます。

店舗経営における店舗デザインの効果

店舗経営における店舗デザインの効果

多様な要素を考慮して店舗デザインを行う目的は店舗経営を成功させることに他なりません。

経営の成功とは顧客を増やして売上を出し、利益を増加させていくことでしょう。店舗デザインはどのようにして売上につながるような効果を出すのかを最後に確認しておきましょう。

店舗の集客力への効果

店舗デザインは集客力を左右する重要な要素になります。外装を整えて視認性を高め、どのような業種の店舗があるのかを認識してもらえるようにすると集客につながります。

外から見てもどんなお店なのかわからない、あまり魅力を感じない、入店するのに不安があるということになってしまうと客足が遠のいてしまうでしょう。

直感的にわかりやすいこと、安心感を与えられることを重視すると集客力が高まります。

また、内装の美しさも重要で、写真を撮ったときに魅力的に見えるとブログや雑誌などに載せたときに消費者の目を引きます。来店のきっかけ作りとしても店舗デザインが重要なのです。

顧客の満足度への効果

顧客の満足度に対する効果も大きいのが店舗デザインの特徴です。

内装のデザインの仕方の影響については心理的要素を考えてみるとわかりやすいでしょう。例えば青や白を基調にしたデザインでは落ち着いた雰囲気や清潔な印象が生まれます。

クリニックやサロンなどに適しているものの、冷ややかな印象も受けてしまうので飲食店ではあまり好ましくはありません。

また、店内をあえて暗くすることで互いに見えにくい状況にすると心を開いて話しやすくなると言われています。各種相談所やバーなどでは自然に話をすることができたという印象を受けてもらいやすく、満足度が高まる店舗デザインになります。

売上への効果

このように集客力を上げ、顧客の満足度を高められれば売上が伸びるという流れはイメージしやすいでしょう。

店舗に魅力を感じてくれる人が増えれば一日あたりの来客数が増えます。そして、来店して満足した顧客は商品を積極的に購入したり、サービスをたくさん利用してくれたりするようになります。

単価が上がるだけでなくリピーターになってくれる可能性も高まるのが魅力です。さらに、満足した顧客は口コミで魅力を拡散させてくれるため、自然にマーケティングが行われる仕組みができあがります。

それがまた来客数を増やすことにつながるので、売上が伸びていくサイクルが作り出されます。このような理想的な仕組み作りの起点になるのが店舗デザインなのです。

店舗デザインを活用して経営を成功させよう

店舗デザインは店舗の設計に関わること全般を指すもので、構造だけでなく美しさや機能、心理、ブランドなども要素として含んでいます。

適切な店舗デザインをすることで店舗の売上が自然に伸びていくサイクルを作り出すことが可能です。集客力や顧客満足度を高められるように工夫をしてデザインを作り上げ、店舗経営を成功させましょう。

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