2017.10.23 2021.01.20|店舗デザイン
飲食店の店舗・内装デザインで失敗しないためのコツ

「飲食業で成功しようと思ったら味で勝負」と考える人は多いかもしれません。しかし一昔前まではそれで良かったとしてもお客様は味以外のものを求めて飲食店に訪れることもあります。
お店の雰囲気がすてきならお客様が写真を撮ってSNSなどで拡散してくれる可能性も高くなるため、内装の良さが集客につながることは珍しくないからです。
飲食店のデザインは集客や利益に直結する要素のため、じっくりと考えていく必要性があります。そこで今回は飲食店が失敗しない内装を施すにはどうすれば良いのかを詳しく解説していきます。
飲食店のデザインが重要なワケ
同じ味や価格の料理を提供する2つの飲食店があったとして、食事中リラックスできたりお店の内装を楽しめたりできる方が魅力的だと感じませんか。
人によっては多少料理の値段が高くなったとしても、すてきなひとときを過ごすためにデザインが充実しているお店を選ぶこともあります。
このように、飲食店のデザインはただ単に店のランクを上げるだけではなく、集客や売り上げにも直結するビジネス上とても大切なものです。
飲食店が人を呼び込むためには宣伝が欠かせませんが、内装デザインは宣伝の役割を大きく果たします。
また、すてきな雰囲気の店内ではスタッフのモチベーションも上がりやすくなります。
スタッフが充実して働くことができれば、さらにお店の雰囲気が良くなるという好循環が期待できます。
店舗デザインの失敗を回避!基本をおさえよう!
店舗をデザインする際には、おさえておきたい基本的なポイントがあります。まずインテリアはお店のコンセプトに合わせて配置することが大切です。
例えばコンセプトがお客様にフレンドリーなお店であればクローズドキッチンよりはオープンキッチンにする方が良いでしょう。次に店内の照明にこだわることも重要です。
照明には秘密があり明るいとお客様の回転率が上がるといわれています。たくさんお客様を呼び込んで回転率を上げたいのなら照明は明るめに、お客様ひとりあたりの単価重視なら暗めに設定してみてください。
内装のレイアウトのコツは絶対に店内になければならないものから先に決めることです。飲食店の場合はレジを先に決めると、店内全体のデザイン計画を進めやすくなります。
動線計画も店舗デザインに重要!
デザインは視覚的なものだけを指すのではありません。
利便性を考えることもデザインの役割のひとつです。視覚的な内装にこだわるあまり動線計画をおろそかにしていれば窮屈で不便なお店となってしまうので気をつけましょう。
店内の動線はお客様に対する客動線とスタッフのサービス動線の2つを同時に考える必要があります。
人がすれ違うときにぶつからないとされている120cm程度の空間を入り口から客席、トイレまでつなげると良いでしょう。
またボックス席とボックス席の間の空間は80cmあれば料理を持ちながらサービスをするのにストレスが少ないといわれています。
厨房内の動線も大切です。厨房内は修正が難しいため、あらかじめ調理中にストレスやトラブルが少ないよう初めから作業動線は入念に設計およびチェックをしてください。
内装業者を選ぶコツと注意点
内装業者をきちんと選ぶことも、飲食店成功のためには必要不可欠な要素です。はじめに、きちんとした実績のある業者かどうかを確認してください。
飲食店の設計経験や施工実績があれば、以前工事を行ったお店の写真を見せてもらうと良いでしょう。業者のセンスやお店の雰囲気がつかめます。
続いて、業者に提案力があるかどうかも重要なポイントです。オーナー自らアイデアがたくさんある場合でも、業者の方があまりアイデアを提案しない場合もあります。
どちらにせよ施工業者は経験と利便性、デザインセンスなどをミックスした提案をクライアントに投げかける力を持っていることが望まれます。
ただ単に店のオーナーのいうなりに設計する業者は、クライアントの気分を良くさせるだけの存在です。
最後に、業者からの説明がわかりやすいかどうかも見極めポイントとなります。特にあまりデザインアイデアがないオーナーに提案する際、
抽象的ないい回しでわざとわかりづらく説明する業者には注意が必要です。業者側にとって最大限利益が出る提案だけでオーナーが損をする可能性があります。
お客様目線でデザインしよう!
もしも内装デザインのアイデアがわかなかったり、どうしたら良いかわからなかったりする場合は、自分がそのお店を訪れる客になったと想像してみてください。
「本当に入りたくなるお店なのか」「入ったあと料理が楽しめるのか」をオーナー自身がお客様目線で考えてみましょう。そうすることで細かいところまでどうデザインするのが良いかアイデアがまとまるかもしれません。
飲食店をデザインする際には想像力を働かせることが大切です。今回の記事を参考に、ぜひ人の集まるすてきなお店を開業してください。
監修者
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IDEAL編集部
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