2020.12.09|新規開業ノウハウ
クリニックを開業したい!開業前に準備しておきたい資格について
「クリニックを開業するのに医師免許以外の資格っているの?」という疑問にお答えする記事です。
結論から言いますと、クリニック開業には2種類の資格があります。
①施設管理者として必須な資格
②クリニックを経営する上であったほうが良い資格
です。もちろん『医師免許』があることが前提ですよ。
当記事では、クリニック開業ノウハウの中でも
①施設管理者として必須な資格
②クリニックを経営する上であったほうが良い資格
についてお伝えしていきますね。
目次
クリニックの開業に必要な資格は2種類ある
クリニックを開業すること自体、資格は必要ありません。
もちろん『医師免許』があることが前提です。
・資金がある
・物件が決まっている
・保健所や役所、消防署などに必要な届出を提出する
・保健所や消防署などの講習を受けて承認される
これらのステップをスムーズに踏んでいければ、ご自身のクリニックを開業できます。
初めてのクリニック開業において、多くの人は「クリニックの”経営そのもの”について何もノウハウが無い…」と不安に感じています。
その不安を取り除ける手段として”資格を取得する”のも一つの手です。
必要な資格は必ず開業する前に取得しよう
クリニックの経営をスムーズに行うために、取っておくべき資格は以下の通りです。
・医療経営士
・病院経営管理士
・防火管理責任者
順に解説しますね。
クリニック開業に有利な資格①医療経営士
1つ目は『医療経営士』です。
『医療経営士』は、クリニックを経営する上であったほうが良い資格の一つです。
医者が「自分のクリニックを開業したのに経営が得意ではない」という不安を解消するための資格です。
「資格を取得するとこうなります」
・クリニックの経営者としてレベルアップできる
・クリニックや病院経営のお金の流れが分かるようになる
・クリニックや病院の経営についてアップデートがしやすい
[取得方法]
・『医療経営士試験』に合格すること
・協会に入会、登録すること
[認定元]
一般社団法人 日本医療経営実践協会
公式HP
クリニック開業に有利な資格②病院経営管理士
2つ目は『病院経営管理士』です。
『病院経営管理士』も、クリニックを経営する上であったほうが有利な資格です。
「資格を取得するとこうなります」
・クリニックの経営者としてレベルアップできる
・クリニックや病院経営のお金の流れが分かるようになる
・クリニック、病院の管理/運営をスムーズにする能力が身につく
[取得方法]
・通信教育を受講し、修了することで取得可
・2年間で39科目+卒業論文を提出することで修了
[認定元]
一般社団法人 日本病院会
公式HP
クリニック開業に必要な資格③防火管理責任者
3つ目は『防火管理者責任者』という資格です。
『防火管理者責任者』は、クリニック施設の管理者として必要な資格です。
「資格を取得するとこうなります」
・消防計画を作成できるようになる
・災害時に初期消火を適切に行えるようになる
・安全に避難させるための誘導ができるようになる
・定期的に避難訓練や消火訓練を行えるようになる
・スタッフが適切な対応を取れるよう指導ができるようになる
[取得方法]
・消防署が行う講習を受ける
・講習後の効果測定に合格する
受講方法は、近隣の消防署に直接行くか、インターネットで申し込むことで受講できます。
[認定元]
近隣の消防署
防火管理責任者は、お客様ご自身が取得しなくてもOK。
防災管理責任者としてのスタッフがいれば良いからです。
ですが、資格を持っているスタッフが「辞めます…」となった場合、新たに防災管理責任者を設けなければなりません。
ですので、クリニックを開業する本人が『防火管理責任者』になるケースが一般的です。
資格が準備できたらクリニック に適した物件を探そう
資格取得への準備が済んだら、次にするべきことは物件探しです。
物件探しは、開業までに一番時間と労力がかかります。
ですから資格を取得してから、物件探しに取り掛かる方がベスト。
もし「なるべく早くクリニックを開業したい」ということであれば、資格取得と同時進行で進めるのもアリ。
開業までの時間短縮になります。
ただし、物件選びはクリニックのコンセプト、ターゲット、商圏が決まってから進めましょう。
物件選びは”賃貸の相場”と”立地”を重視しよう
物件選びで重要視するべきは、”賃貸の相場”と”立地”です。
なぜなら、相場よりも高い物件では、クリニックの経営上マイナスに響く可能性があるからです。
「家賃が高くて売上がほぼ残らない…」なんて事にならないよう、物件選びでは妥協してはいけません。
ご自身のクリニックとして「ここなら経営上、問題ないだろう」と判断出来る物件に出会えるまで探し続けましょう。
クリニックとして適切な立地(エリア)選びのコツ
「クリニックはどういう場所がいいのか」という疑問が浮かんでくる場合、答えになるヒントはコンセプトとターゲットにあります。
以下のようなケースで考えてみましょう。
コンセプト:退勤後すぐに利用できる歯科クリニック
ターゲット:20代~30代 会社員
といった感じに、まずは絞ります。
次にエリア決めです。
今回のターゲットから、会社の近く、つまりビジネス街が望ましいでしょう。
あるいは駅やバス停近くも適切ですね。
例えば東京都内でしたら「丸の内や新宿などのエリアが良いかな」という判断ができます。
分析しつつ、エリア候補をいくつか絞り出しながら物件を探すことを意識してみましょう。
クリニックの開業は資格があった方が経営上有利
クリニックを開きたいお客様へ『あった方が経営上有利な資格』と『施設上必須な資格』についてお伝えしてきました。
「医者としてではなく、経営者としてこの先不安だ」と感じる開業医は実は少なくありません。
「勉強する時間が勿体ないから」と、
・医療経営士を新たに雇う
・クリニック経営に関するセミナーを受ける
・クリニック開業に強いコンサルタントを雇う
などの対策を取ることも可能です。
その方が、ご自身の負担にならずに済みます。
ですが、お金は余計にかかってしまいます。
この先、ご自身で経営していくことを考えると、クリニック経営のための資格を取得することは、決してマイナスにはなりません。
改めて、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
「クリニックの開業、経営に必要な資格はわかった。だが同時に色々なことを進めるのは不安だ」
そのように不安に感じられるのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
「こんなに沢山のことを進めるのは不安だ…」と感じるお客様の負担を減らすことができるかもしれません。
クリニック開業に強いIdealであれば『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行することが可能だからです。
お客様が目指すクリニックが出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応致します。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
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IDEAL編集部
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