2021.10.11 2021.10.07|新規開業ノウハウ
はじめてクリニックを開業する方へ押さえてほしいポイントを解説
「クリニックの開業って、何から始めたら良い?」
「はじめてクリニックを開業するのに、知っておいた方が良いことってなんでしょう?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・クリニック開業の流れ
・開業後の失敗を避けるためのポイント
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、分かりやすくお伝えしていきますね。
クリニック開業は、飲食店やアパレル店開業と少しばかり勝手が違います。
ですが、不安に感じる必要はありません。
情報収集という名の入念な準備さえしっかり行えば、トラブルがあったとしても最小限に抑えられます。
そのためにまずは"クリニック開業に必要な情報とはなにか”を知っておくことです。
ここから先は『クリニック開業において押さえるべきポイント』について解説していきます。
お客様には、クリニック開業の流れを理解し、できる限り不安なく開業ステップに挑める人」と、なっていただきますね。
目次
クリニック開業の失敗を避けるには、入念な準備がカギ
クリニックは、開業したからといって必ず成功するとは限りません。
開業までの流れを知り、開業してからも必要なアクションを取り続けていくことで、失敗を回避しやすくなります。
経営を末永く安定させていくためにも、必要なポイントを押さえていきましょう。
クリニック開業までの流れ
クリニック開業の流れとしては、大まかに3つに分けられます↓
・準備段階ですること
・オープンまでの流れを知る
・オープン直前にやることを知る
それぞれの流れについてお伝えしていきます。
クリニック開業までにすること①:準備段階ですること
クリニック開業のステップに入る前に、準備段階として以下を行いましょう↓
・資金集め
・5W2Hを決める
・診療内容を決める
・事業計画書を作る
・ライバルリサーチ
・商圏、物件を選ぶ
それぞれお伝えしていきます。
[資金集め]
クリニック開業で必要な資金は、一般的に約1000万円だとされています。
敷地面積から計算して相場を計算する方法もあり、1坪=約100万円だと想定すると良いでしょう。
クリニックの開業資金の内訳や、細かい内容については、以下の記事で詳しくお伝えしています。
良かったら参考にしてみてください↓
[診療内容を決める]
クリニックのコンセプトに合わせて考えていきましょう。
たとえば、歯科医院の場合、子連れに優しいクリニック。
”美”を提供する整形外科医医院など。
コンセプトと診察内容にズレを感じさせないよう考えていくことが大切です。
そのため、まずはしっかりとコンセプトを定めた上で診察内容を決めましょう。
[事業計画書を作る]
事業計画書は、クリニックをオープンさせてからどのような運営をしていくのか、を図るための”コンパス”になり得るものです。
クリニックをオープンさせてからどのくらいの期間で、どれほどの売上を目指すのか。
その目標を達成させるために、具体的にどんなサービスを提供していくのか。
目標と行動内容を分かりやすく書いていきましょう。
また以下に備えて必要な書類にもなります↓
・融資を申請するとき
・補助金、助成金を申請するとき
事業計画書は、融資や補助金、助成金を受けるのに、重要な役割を担います。
なぜなら、返済能力に問題がないか。
あるいは返済の必要性がない助成金を与えて問題ないか、を見極めるための材料となるからです。
よかったら「事業計画書 見本」と、ネット検索すると良いでしょう。
[ライバルリサーチ]
ライバルとなりえるクリニックをリサーチしましょう。
集客に成功しているであろう、人気のクリニックをリサーチするのがポイントです。
ポイントは、以下のとおり↓
・接客対応はどうか
・コンセプトが伝わるか
・診察内容とクリニックの世界観に一貫性があるか
・内装とクリニックのコンセプトに一貫性があるか
・外観、クリニック内の導線、客席の配置、装飾はどうか
など。
リサーチする内容は、サービス内容や内装の見た目だけではありません。
クリニック全体で「集客のためにどんな工夫をしているのか」を分析する姿勢が大切です。
[商圏、物件を選ぶ]
商圏を選ぶ際は、コンセプトに沿って決めていきましょう。
たとえば、会社員をターゲットとするデンタルクリニックにするのであれば、駅前か、ビジネス街が適していると判断できますよね。
コンセプトを決めた上で、商圏を絞り込んでいくことで、自然と利用患者の多いクリニックになります。
クリニックの物件選びについて詳しくは、以下の記事にて解説しています↓
クリニック開業の流れ②:オープンまでの流れ
クリニックをオープンさせるまでの流れは以下のとおりです↓
・必要な資格を知り、取得しておく
・内装、外装デザインを決め、内装施工業者を選定する
・厨房設備、什器、備品選定、購入
・各種手続き、届出
それぞれお伝えしていきますね。
[必要な資格を知り、取得しておく]
クリニック開業そのものに資格は必要ありません。
医師免許があることが前提です。
ですがクリニックを経営者として運営していくには、ある程度知識を持っておくことが望ましいとされています。
クリニックの経営、運営の資格について取得方法など、以下の記事で解説しています↓
[内装、外装デザインを決め、内装施工業者を選定する]
クリニックの内装、外装のデザインをざっくりで良いので決めておきましょう。
ある程度考えがまとまったら、内装施工をお願いする業者を選定していきます。
「こんなクリニックにしたい」と、希望や理想を決めておくと、業者への相談もスムーズになります。
クリニックの内装、外装のデザインについては、以下の記事で、↓
また、内装施工業者の種類や選び方については、以下の記事で解説しています↓
[設備、什器、備品選定、購入]
必要な設備、什器、備品などを選び、購入する準備をしましょう。
クリニックに必要な設備は、診察内容によって異なります。
それぞれ必要な設備がなにか、漏れなくリストアップしていきましょう。
[各種手続き、届出]
役所に必要な手続きを済ませておきましょう。
クリニックとしての許可は必ず取得しておかなければなりません。
許可をもらうには、保健所とよく相談しながら内装工事、設備設置をしていく必要があります。
保健所だけでなく、税務署、労働基準監督署など、それぞれに必要な書類を集めておきましょう。
手続きを滞りなく進めていかなくては「開院日をズラさないと・・・」という状況になりかねません。
クリニック開業の流れ③:オープン直前にすること
オープン直前までにやることは、以下のとおりです↓
・スタッフ募集
・宣伝、告知
それぞれ詳しくみていきましょう。
[スタッフ募集]
クリニックオープン時に万全な体制で臨みましょう。
そのためには、遅くともオープン1ヶ月前にはスタッフを募集することが望ましいです。
オープンまでの間に、
・研修、教育
・備品などの管理体制
・接客、サービスマニュアル把握
などを確立させておかなくてはいけません。
募集をかけてすぐに、スタッフが集まるとも限りません。
スケジュールに余裕を持って、採用活動を始めましょう。
[宣伝、告知]
内装、外観ができあがった段階で、宣伝、告知活動を行っていきましょう。
たとえば、
・公式サイトを作る
・SNSで発信する
・MEOを活用する
・チラシを配る
など。
始めのうちは、できる限りアナログ、デジタルともに宣伝していくと良いでしょう。
たとえ、おしゃれな空間ですばらしい診療サービスを提供できるクリニックであったとしても、人々に認知されなければ、そもそも来店してくれません。
クリニックオープン後の失敗を避けるポイント
開業するだけで成功とは言えません
むしろ、開業=スタート地点に立った状態に過ぎないという意識が大切です。
クリニック開業後、なるべく失敗しないためのポイントは下記のとおり↓
・宣伝を続けていく
・検討、分析、改善を行う
それぞれ詳しくお伝えしていきましょう。
失敗を避けるポイント①:クリニックとしての宣伝を続ける
長期的に集客力をUPさせるために、宣伝は続けていきましょう。
具体的には、以下のやり方が挙げられます↓
[オフラインの場合]
・街看板
・ポスター
・折込チラシ
[オンライン]
・MEO
・WEBサイト
・ポータルサイト
・SNS(Twitter、Instagram、LINE、Pinterest、Tik tok)
オープンするまでの間の宣伝、そしてオープン以降、長期に渡ってクリニックの存在をアピールし続けていきましょう。
失敗を避けるポイント③:検討、分析、改善を続ける
日頃から、検討、分析、改善を試みましょう。
効率の良いやり方や、効果のある集客方法は、日々の運営を通してでしか分からないからです。
たとえば、
・接客態度はどうか
・宣伝方法は適切か
・サービス提供にかかる時間は適切か
など。
たとえ小さな問題であったとしても、都度、改善していく姿勢が大切です。
まとめ:はじめてのクリニック開業でも流れを知っておけば乗り越えられる
これからはじめてクリニックを開業しようとお考えのお客様へ、知っておいてほしいポイントを分かりやすくお伝えしてきました。
流れを把握していく中で、特にコンセプトをよく練られることをオススメいたします。
お客様の理想のクリニックを実現させるには、コンセプトという基盤がないと確立できないからです。
その上でもし「どうしてもレイアウトや内装が決められない!」ということであれば、クリニックに強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。
中でもIDEALであれば、お客様の「こんなクリニックにしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。
お客様の考えを汲み取れる理由は、これまで多くのクリニックオープンに携わってきたからです。
これから初めてクリニックを作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。