2019.04.04 2020.08.13|新規開業ノウハウ
内装工事の見積書を理解するためのポイント
内装工事をスムーズに進めるためには、見積書を正しく理解して業者を選んでいくことが大切になります。
見積書をきちんと読めるようにしておかないと、適正価格での工事ができなくなるケースも出てきます。業者の言いなりになっていては、内装工事に無駄な予算をかけることにもなりかねません。
そこで、ここでは適性価格での工事を実現させるために、業者から出される見積書を正しく理解するためのポイントについて解説していきます。
内装工事の見積書には有効期限がある
まず、知っておきたいのが、「内装工事の見積書には有効期限がある」という点です。
見積書は一定時間が経過すれば無効になることを知らない人も多いので、注意が必要なポイントです。工事の総額はあくまで目安のものにすぎません。
実際にかかる費用は、材料の値段や職人の手配次第で金額が大きく変わってきます。
また、材料などの価格は日々変動しているため、見積書はいったん作成すれば良いというものではなく、1~3カ月程度の有効期限があります。
そのため、期限を過ぎてから工事を発注する場合には、再度見積書を依頼する必要が出てくるのです。内装工事は、どのような業種であっても、開業資金の50%以上を占める非常に大きなものです。
見積書を通じて、慎重に検討していかなくてはなりません。
内訳書を正しく理解することが大切
見積書をきちんと読めるようにするためには、内訳書を正しく理解することが大切です。内訳書は、内装工事見積書の中心となるものです。
内訳書を見ると、全体の工事費に対してそれぞれの工事にかかる費用がわかり、「どの工事項目の費用が高いのか」を比較することが可能になります。
たとえば、開業する業種によっては、予算を多めに割かなければならない工事項目もあります。費用を重点的にかけるべきポイントが、業種によってあるものです。
したがって、開業する業種の内装工事に詳しい業者を選ぶことが重要になります。
たとえば、飲食店を開業するのであれば、飲食店の内装工事に強い業者に依頼するほうが、明朗な内訳書を提示してもらえる可能性が高くなるでしょう。
そのような業者であれば、実際の工事を任せるのも安心です。
各工事の明細書もチェックしておく
各工事の明細書のチェックも重要です。
なぜなら、各工事の明細書をチェックすることによって、工事金額と実際に行われる工事を結びつけて考えることができるからです。工事にはいろいろな段階があり、それに応じて工事の明細書が作られます。
仮設工事や軽鉄工事、左官工事や電気設備工事などさまざまな項目があるので、1つ1つチェックしていきましょう。不明な点は、その都度業者に確認をして、疑問や齟齬が生まれないようにしておくことが大切です。
複数の業者に見積書を依頼しよう
内装工事を依頼するときは、複数の業者に見積書を依頼することが大事です。ある程度の相場はあるものの、業者によって工事費は違ってきます。
同様の工事内容であっても、業者によって得意分野が異なり、仕入れルートや作業費の設定などが違うため、自ずと工事費にも差が出てくる傾向にあるのです。
工事を依頼する場合は、最初から1社に絞ってしまうのではなく、複数の業者に見積書を依頼して、比較・検討するほうが良いでしょう。
なぜなら、比較検討しないと、その業者の見積もりや工事内容が適切かどうかを判断できないからです。
依頼したい工事に強みを持っている業者を探して、工事代金と実績などを考慮しつつ、最適な業者を選択することが重要です。
見積書をきちんと把握してスムーズな開業につなげる
内装工事には大きな費用がかかります。見積書を正しく読めることは、適正価格で良い仕事を行ってくれる内装業者を選ぶ際の重要なポイントになります。
見積書のチェックポイントを知って、1つ1つの項目を丁寧に読んで把握し、スムーズな開業につなげましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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