2021.05.24 2021.05.26|新規開業ノウハウ
飲食店開業にはどうすればいい?開業までを徹底解説!
「飲食店を開業したい。どんな資格が必要でしょうか」
「資金はあるけど、まったく知識がありません。何から始めたらいいのでしょう」
というお客様への記事です。
【この記事を読むとわかること】
◇飲食店開業までに、”最低限やらないといけないステップ”を、次のとおりお伝えしていきます
・必要な資格
・必要な手続き
・物件の探し方
・コンセプト決め
・集客の仕方
多くの飲食店開業に携わってきたIDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすく、見やすくお伝えしますよ。
飲食店の規模が大きい、小さいにかかわらず、最低限踏まなければならないステップを解説していきますね。
少しボリュームが大きい内容です。
が、この記事を見ていけば「全然分からないよー」という状態をクリアできますからね。
ここから先は「飲食店開業のための資金がちゃんとあるよ」という前提でお話していきます。
「飲食店の開業にはどのくらい資金がかかるの?」というお客様には、こちらの記事で詳しくお伝えしてます。
目次
- 飲食店開業までのステップ1:必要な資格を知る
- 飲食店開業の資格:絶対に必要なのは2種類だけ
- 飲食店の開業に有利な資格(必須じゃないけどあったら有利)
- 飲食店開業までのステップ2:必要な手続きを知る
- 飲食店開業のための手続き①開業届
- 飲食店開業のための手続き②青色申告承認申請書
- 飲食店開業のための手続き③社会保険の加入手続き
- 飲食店開業のための手続き④飲食店営業許可申請
- 飲食店開業のための手続き⑤深夜酒類提供飲食店営業開始届
- 飲食店開業までのステップ3:物件を探そう
- 飲食店の物件探しは、施工業者に同行をお願いしよう!
- 飲食店開業までのステップ4:コンセプトを考える
- お店のコンセプトを決めたら施工業者に相談してみよう!
- 飲食店開業までのステップ5:集客方法を知る
- 飲食店開業:集客方法①公式WEBサイトの開設
- 飲食店開業:集客方法②MEOをはじめる
- まとめ:飲食店開業はステップを知ればコワくない!
飲食店開業までのステップ1:必要な資格を知る
まずは、飲食店を開業するのに、どんな資格が必要なのかを知っておきましょう。
以下の2タイプに分かれますよ
・絶対に必要な資格×2
・必要ないけど、あったら有利な資格×3
詳しく見ていきましょう。
飲食店開業の資格:絶対に必要なのは2種類だけ
飲食店開業には、この2点が必須です
・食品衛生責任者
・防火管理者
2つの資格を簡単に説明すると、下記です
[食品衛生責任者]
✓飲食店に必ず1人、置かなければならない
✓「食品の衛生管理、スタッフへの衛生指導がちゃんとできる人」として証明された資格
✓この資格を取らないと保健所から『飲食店営業許可』をもらえない=飲食店として開店、運営できない
[防火管理者]
✓飲食店の収容人数が30人以上(顧客+スタッフ)の場合、必須
✓「火災防止、火災時の避難について、ちゃんと知っている人」として証明された資格
それぞれの資格については、下記の記事にて詳しく解説しております。
(『カフェ、喫茶店』がテーマですが、すべての飲食店に当てはまる内容です)
飲食店の開業に有利な資格(必須じゃないけどあったら有利)
例として以下が挙げられます
・栄養士
・調理師免許
・フードコーディネーター
など。
「飲食店をオープンするのに、調理師免許っていらないの?」と感じた方もいるでしょう。
実は、必須ではないのです。
これら3つの資格がなくても、飲食店は開業できてしまいます。
が、持っておいた方が有利なのも事実。
調理の仕方や、栄養の専門知識を得られるので、他のお店よりもアピールできるポイントが増えます。
時間と経済的な余裕があれば、取得しておくと良いかな、というイメージです。
飲食店開業までのステップ2:必要な手続きを知る
飲食店の開業には、色々な手続きが必要です。
最低限必須な手続きは、下記のとおり
・開業届けの提出
・青色申告承認申請書の提出
・社会保険の加入手続き
・飲食店営業許可の申請
・深夜酒類提供飲食店営業開始届
順に詳しくお伝えしましょう。
飲食店開業のための手続き①開業届
まずは『開業届』です。
「飲食店をオープンすることでビジネスを始めます」と申告するための手続きになります。
[開業届メモ]
届出先:税務署
提出する時期:開業日から1ヶ月以内
こんな時に必要:個人で開業する場合
飲食店開業のための手続き②青色申告承認申請書
次に『青色申告承認申請書』の提出。
節税対策にもなるので、できれば開業届と一緒に提出しましょう。
[青色申告承認のメモ]
届出先:税務署
提出する時期:開業日から2ヶ月以内
こんな時に必要:青色申請で確定申告する場合
飲食店開業のための手続き③社会保険の加入手続き
続いては『社会保険関係』の手続きです。
社会保険の加入手続きは、以下の3タイプに分かれます
・労災保険
・雇用保険
・社会保険
[労災保険の加入手続きメモ]
届出先:労働基準監督署
こんな時に必要:スタッフを雇う場合
提出する時期:雇った日の次の日から10日以内
[雇用保険の加入手続きメモ]
届出先:公共職業安定所
こんな時に必要:スタッフを雇う場合
提出する時期:雇った日の次の日から10日以内
[社会保険の加入手続きメモ]
届出先:社会保険事務所
提出する時期:できるだけ早く
こんな時に必要:個人=任意、法人=強制加入
飲食店開業のための手続き④飲食店営業許可申請
続いて『飲食店営業許可申請』の提出です。
どんなタイプの飲食店でも、絶対に必要な手続きになります。
[飲食店営業許可メモ]
届出先:保健所
こんな時に必要:すべての飲食店
提出する時期:お店が完成する10日ほど前までに
また、扱う食品によっては、その食品ごとに営業許可が必要なケースがあります。
>例:アイスクリーム専門店なら『アイスクリーム類製造業許可』が必要
なかには「パンも売りたいし、アイスも売りたい。どんな営業許可を申請すればいいの?」
と、疑問に感じる方もいるでしょう。
詳しくは下記のページにて、飲食店のジャンル別営業許可をチェックできます(下記、東京都の場合)
参考ページ『食品衛生の窓:東京都福祉保健局』
ですが、あくまで参考までにとどめましょう。
飲食店営業許可を間違わずに申請するには、直接保健所で確認しながら行うことです。
それが一番間違いありませんので。
飲食店開業のための手続き⑤深夜酒類提供飲食店営業開始届
最後に『深夜酒類提供営業開始届』です。
深夜帯0時〜翌朝6時までの間に、アルコールを提供する場合に必須です。
[深夜酒類提供営業開始届メモ]
届出先:警察署
提出する時期:お店をオープンする10日前までに
こんな時に必要: 深夜12時以降、お酒を提供する場合
飲食店開業までのステップ3:物件を探そう
続いては物件探しについてです。
飲食店の物件は、初めての場合『スケルトン物件』か『居抜き物件』から選ぶことが多いです。
新しく建物そのものを建設するよりも、資金を抑えられるからです。
もともとある建物から、内装(お店の中)と外観(お店の外からの見た目)をデザインし、その通りに工事していく流れになります。
スケルトン物件と居抜き物件について詳しい情報は、下記の記事にて解説しています。
ピッタリな物件を見つけるときは、建物そのものだけに注目してはいけませんよ。
飲食店を構える”商圏”(顧客が集まるエリア)をちゃんと選別しなければならないのです。
でなければ、たとえ立派な飲食店ができても「全然お客さんが来てくれない……」と、集客できなくなります。
商圏を踏まえた物件の選び方については、下記の記事にて詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
飲食店の物件探しは、施工業者に同行をお願いしよう!
飲食店の物件探しは、可能な限り施工業者(内装や外観を手掛けてくれる業者)と一緒に行いましょう。
自分で内見するだけでは、希望通りのお店に仕上がりにくくなるかもしれないからです。
たとえば、実物の間取りや設備の関係で、
・厨房エリアと客席エリアが変わる
・予定していた客席数を設けられない
・希望していたこだわりのデザインにならない
といったケースがとても多いのです。
初めて飲食店を開業する人は、お店の内装について豊富に知識があるとは限りません。
ですから、できるだけ施工業者と一緒に、物件を探しましょう。
後々の手続きがスムーズになりますよ。
「となると、物件を探す前に、施工業者を探さないといけないよね」
というお客様へ、下記の記事をご参考ください。
飲食店開業までのステップ4:コンセプトを考える
続いては、飲食店のコンセプト決めです。
飲食店のコンセプトは、5W2Hに沿って決めていくとスムーズです。
[5W2Hとは]
What…何を売るのか
Who…どんな人に売るのか
Where…どこで売るのか
When…いつ営業するのか
Why…どうしてこの飲食店を利用するべきなのか
How…どのようにして売るのか
How much…いくらで売るのか
コンセプト決めは、『べネフィットを分かりやすく伝えられるか』がカギです。
ベネフィットとは『顧客の心の底にある欲求』であり『このお店を利用することで得られる未来』を指します。
たとえば
・テレワークができるファミレス
・マンネリ夫婦がときめきを思い出せるレストラン
・「お皿はそのままでいいですからね」と、ママが楽できる焼肉屋さん
など。
とにかく分かりやすくベネフィットを伝えることを意識してみてください。
より具体的なコンセプトの考え方については、下記の記事で解説しています。
お店のコンセプトを決めたら施工業者に相談してみよう!
コンセプトが決まれば、施工業者へすぐに相談するのもアリです。
相談することで、内装と外観のデザインが決まりやすくなるからです。
コンセプトは、あくまで「こんな風にしたい」という材料。
デザインを決めるには、デザインとしてのアイデアと、コンセプトをマッチングさせる必要があります。
デザインを決めるのは簡単なことではありません。
飲食店の内装デザインは、その道のプロと一緒に考えることをオススメしますね。
飲食店開業までのステップ5:集客方法を知る
最後のステップは、集客方法を知る、です。
ここでお伝えする方法は、ネットで出来て、かつ、あまり費用がかからない集客方法です。
具体的には下記を指します。
・WEBサイトの開設
・MEOをはじめる
詳しく見ていきましょう。(もう少しで終わりますからね!)
飲食店開業:集客方法①公式WEBサイトの開設
まずは、公式WEBサイトを開設しましょう。
今では、ネット上で情報収集してから飲食店に来店するケースがほとんどですからね。
WEBサイトには
・内観、外観
・お店の場所
・メニュー
・口コミ
などを最低限載せましょう。
サイト運営のコツとして、SNSと連携すると良いですよ。
オススメは以下の4つです。
・Instagram
・Facebook
・Pinterest
・Twitter
最近の傾向として、ネット上で検索するよりも”SNSの中で検索して”、気になるお店を見つける、といった流れが多いんですよ。
ただ、お伝えしておきたいのが『SNS=3ヶ月〜半年は集客効果がない』という点です。
SNSを始めたばかりの頃は、どうしても目に止まりにくく、フォロワーも少ない状況が続きます。
ですが、コツコツ投稿を続けていくことで、だんだんと目に止まるようになり、集客効果がUPしていきます。
SNSで投稿しながらも、WEBサイト運営や他の宣伝方法を試していく、という流れにしていくのが良いでしょう。
飲食店開業:集客方法②MEOをはじめる
MEOをはじめましょう。
MEOとは『Google MEO』のことで「Map Engine Optimization」の頭文字を取った言葉です。
[MEOって何?]
Google検索エンジンや、Googleマップ内検索で上位表示されるための対策
[MEOってどんな効果があるの?]
低コスト、かつ、集客効果に即効性がある
たとえば、Googleマップを開いて「〇〇(エリア) ハンバーグ屋」と検索するとしますね。
そのときに上位表示されれば「お店を知ってもらえて、来店者が増えてくる」という流れの集客方法、と理解すればOKです。
広告運用や、お店の宣伝に大きな予算がない場合に、ピッタリな宣伝方法です。
まとめ:飲食店開業はステップを知ればコワくない!
「飲食店って、どうやって開業していくの?」というお客様へ、最低限必要な5つの開業ステップを解説してきました。
改めまして、開業までのステップはこうです↓
①必要な資格を知る
②必要な手続きを知る
③物件の探し方を知る
④コンセプト決めを知る
⑤集客の仕方を知る
初めての飲食店をオープンさせるのに、不安はつきものです。
重要なのは、不安なままにしないこと。
何がわからないのか。
何を知らないといけないのか。
飲食店の開業は、分からなくて不安なことをそのままにせず、1つずつ解決しながら進めていくことが大切です。
分からないことがあれば
・情報収集をする
・経験者に聞いてみる
・その道のプロに聞く
といったように、都度クリアにしていくクセを身につけていきましょう。
「飲食店を開業するまでの流れについては理解しました。ただ、開業準備がスムーズにいくか不安です」
であれば、ぜひIDEALにご相談ください。
多くの飲食店開業に携わってきたIDEALであれば、そのようなお客様の不安を減らせるかもしれません。
IDEALでは
・デザイン設計
・内装工事の施工
を、お受けいたします。
理想的な飲食店が出来上がるよう、悩みや疑問点に一つ一つ対応いたします。
まずは一度、ご相談してみてはいかがでしょうか。
監修者
-
IDEAL編集部
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