本記事で、飲食店の平均売上と管…
2017.04.14 2023.10.04|店舗運営ノウハウ
飲食店看板デザインのコツ!役割・種類・おしゃれな施工事例・工事費用
本記事で、飲食店の看板について解説していきます。看板の役割や種類、デザインのポイント、設置工事費用、施工事例についてご紹介していきます。
「飲食店の看板の役割が知りたい!」「看板をデザインするポイントは何?」とお悩みではありませんか。飲食店に設置する看板のデザインをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
飲食店に設置する看板の役割
飲食店に設置する看板には、さまざまな役割があります。主な役割として3つの内容を解説します。看板は集客に影響を与えるツールですので、役割を確認してより効果的に看板を設置しましょう。
営業中だとアピールする
1つ目は、飲食店が営業中だとアピールする役割です。特に夜間に看板の灯が点いていると、「お店が営業している」と顧客に認知しもらいやすいです。遠くから見ても目立つ看板であれば顧客からの認知度が高まり、足を運んでもらえる可能性があります。
メニューやキャンペーンを告知する
2つ目は、メニューやキャンペーンを告知する役割です。メニューやキャンペーンは、顧客が入店する際の判断材料になります。顧客が入店したくなるように看板の色や告知の表現を工夫することで、集客効果を期待できます。
出入り口へ誘導する
3つ目は、顧客を出入り口へ誘導する役割です。メニューやキャンペーンなどに興味をもってもらっても、出入り口が分かりにくければ集客できません。出入口の方向を記した看板は、顧客のスムーズな入店を促せます。
飲食店に設置できる看板の種類と工事費用
看板の種類は多岐にわたり、店舗の特徴や用途によって適した種類が異なります。飲食店に設置できる看板の種類をいくつか種類と工事費用をご紹介しますので、特徴や違いを把握したうえで自店舗にあった看板を選びましょう。
壁面看板
壁面看板は店舗の壁に設置される看板で、パネル型と箱型があります。パネル型なら、スポットライトで照らす(外照式)ことが可能です。箱型なら、内部にライトを配置する(内照式)ことが一般的です。
壁面看板の工事費用は、1枚10万〜70万円程度です。照明やフレームなどによって、費用が変動します。
屋上看板
屋上看板は店舗の屋上に設置される看板で、遠くから注目されやすい特徴があります。グラフィックシートを貼ったり、チャンネルサイン(立体的な文字)を使用したりでき、バリエーションが豊富です。
屋上看板の工事費用は、1枚10万~70万円程度です。サイズや物件の階数などによって、費用が変動します。
ファサード看板
ファサード看板は、ファサード(物件外装のエントランス部分)に取り付けられる看板です。店舗の顔として、顧客に印象を与えます。ブランドイメージを顧客に強く示したい場合に設置しましょう。
ファサード看板の工事費用は、1枚10万〜70万円程度です。照明やフレームなどによって、費用が異なります。
窓看板
窓看板は、窓や扉などのガラス面にシートを貼り付ける看板です。例えば大々的に文字をカッティングしてガラス窓に貼り付けるデザインなどがあります。物件の空きスペースになりがちな窓や扉を活かして集客できます。
窓看板の工事費用は、1枚5千〜15万円程度です。サイズや素材などによって、費用が変動します。
袖看板
袖看板は、店舗の壁面から突き出す形に設置される看板です。看板が道路側に突き出すため、通行人や遠くにいる人にもアピールできます。空中階の物件や路上に看板を設置できない物件などに適しています。
袖看板の工事費用は、1枚8万円程度〜45万円程度です。サイズや素材などによって、費用が異なります。
軒先テント
軒先テントは、軒先に取り付けられるテント生地の屋根です。路面店に設置すると日よけや雨よけとなり、側面を看板として活用できます。固定式や開閉式などの形があります。
軒先テントの工事費用は、1張り15万〜30万円程度です。素材や大きさなどによって、費用が変動します。
のれん
のれんは、目隠しなどの目的から店舗の入り口にかけられる布です。店名やブランドロゴなどをデザインすることで看板の役割を果たします。一般的には営業中だけ入り口にかけられるため、のれんが顧客に営業中だと知らせる役割を果たします。
のれんの工事費用は、1枚2万〜10万円程度です。素材やサイズなどによって、費用が変動します。
ポールサイン
ポールサインは、ポール(支柱)に固定された看板です。看板が自立するため、店舗物件から離れた場所に設置可能です。顧客の目に止まりやすい場所に設置することで、看板の視認性を高められます。
ポールサインの工事費用は、1枚10万〜30万円程度です。サイズやデザインなどによって、費用が変動します。
路上看板
路上看板は、ホワイトボードやブラックボードなどが取り付けられた置き型の看板です。写真掲載や手書きメニューなどを可能とするため、デザイン自由度の高い看板です。顧客が引き出せるチラシボックスも設置可能なので、集客につなげやすい点も特徴です。
路上看板の工事費用は、1枚1万〜30万円程度です。種類やサイズなどによって、費用が変動します。
懸垂幕
懸垂幕はたれ幕とも呼ばれ、店舗外壁の上部から吊り下げられる幕です。視認性が高いため、キャンペーンなど大々的に打ち出したい場合に適しています。ただし幕は紐などで取り付けられるため、落下しないように防止策が必要です。
懸垂幕の工事費用は、1枚5千〜5万円程度です。サイズや素材などによって、費用が変動します。
のぼり旗
のぼり旗は、棒(ポール)に布(縦長・長方形)を取り付けた旗です。駐車場や道路沿いに設置して、通行者や運転手などにアピールできます。メインメニュー(「焼きたてパン」や「ラーメン」)や季節限定商品・サービス(「秋限定の〇〇」「冷やし中華始めました」)の宣伝に向いています。
のぼり旗の工事費用は、1本1千~2万円程度です。サイズや素材などによって、費用が変動します。
世界的に有名なマクドナルドの看板
日本だけではなく世界でもさまざまな看板が使用されて、特徴的なデザインが工夫されています。なかでもマクドナルドの看板は、印象に残りやすいです。マクドナルドの看板の特徴を確認していきましょう。
シンプルではっきりしている
マクドナルドの看板は、ロゴである黄色い「M」の形をしています。シンプルではっきりしているロゴはアルファベットの「M」に見えます。赤と黄色は原色の組み合わせで、シンプルながら視認性が高い看板です。
ただしマクドナルドのロゴの原型は、アルファベットではなく店舗の外観をモチーフにしてデザインされました。当時のマクドナルドの店舗には、目印となる大きな黄色いアーチ2本が「M」の形のようにデザインされていました。
参考:ロゴマーケット「イニシャルじゃないロゴマーク | McDonald(マクドナルド)」
同化せずに遠くから見えやすい
マクドナルドの看板は、他店舗の看板や景色と同化せずに遠くから見えやすいです。他の看板と同化しにくい理由は、周りに同じような看板が少ないからです。シンプルながら色合いが目立つようにデザインされています。
特に郊外のロードサイドの店舗では、車を運転していてもマクドナルドの看板が目に入りやすいです。道路に近い場所に目立つ看板を設置できると、顧客に気づいてもらいやすく集客に好影響を期待できます。
飲食店の看板をデザインするポイント
顧客に店舗の存在やメニューを知ってもらい集客につなげるには、マクドナルドの看板のようにシンプルながら目立つ看板をデザインしましょう。そこで飲食店の看板をデザインするポイントを解説しますので、ご確認ください。
注目を集めるデザインを取り入れる
まずは顧客に看板に気づいてもらう必要がありますので、顧客の注目を集めるデザインを取り入れましょう。例えば看板を照らすスポットライトは効果的です。
また店舗のブランドカラーやロゴなどを取り入れると、デザインに統一感を出せるので、注目を集めやすいです。例えばボリューム感のあるメニューを提供する定食屋には赤やオレンジが、落ち着いたカフェにはブラウンやグリーンが合いやすいです。
読みやすさや視認性を高くする
顧客が看板の近くを通るときには、歩行中で立ち止まってくれるわけではありません。入店を促すためには、看板の読みやすさや視認性を高めてください。一目で飲食店の特徴が分かる看板が、理想的なデザインです。
路上看板などの自由度が高い看板をデザインする場合には、ターゲットの求める情報を絞り込み、シンプルなデザインを意識しましょう。情報を詰め込みすぎると、顧客に重要な情報が届きづらくなる危険性があるからです。
飲食店のコンセプトを表現する
また看板デザインをとおして、飲食店のコンセプトを表現してください。独自のコンセプトに基づいて営業できれば、競合飲食店との差別化を図りながらターゲットとする顧客層を集めやすくなります。
そこで看板のカラーや素材、形状などにこだわると、独自性を出しやすいです。例えばフランスの家庭料理を提供するならアンティーク調の看板を、オーガニック野菜が売りであれば野菜をかたどった看板をデザインします。
テキストと画像で入店を促す
最後に、テキストや画像で入店を促しましょう。顧客の入店意欲を高めるためには、料理の写真やキャンペーン・産地の情報などを表記すると効果を見込めます。
また営業時間や入り口の場所が分かりやすいと、顧客が安心して入店できます。掲載するテキストと画像のバランスを考えたうえで、看板をデザインしてください。
屋外広告物条例を遵守する
なお看板を設置する際は、各自治体の屋外広告物条例を遵守してください。条例によって、看板を含む屋外広告物の表示禁止区域が定められているからです。また表示が可能であっても、表示できる面積や高さなどが制限される場合があります。
例えば東京都の条例では、禁止される区域や物件と許可される区域が示されています。看板をデザインする前に、各自治体の条例を把握しておきましょう。
飲食店にも活用できるおしゃれな看板施工事例
飲食店看板デザインのポイントを把握したうえで、施工事例を調べましょう。飲食店だけではなく店舗全般のおしゃれな看板施工事例を調べることで、より具体的にデザインできます。IDEALの施工事例をご紹介しながら、各看板デザインの特長を解説します。
シンプルで大きなファサード看板
「PINATA」様は、東京都府中市にあるデリカッセンを提供する飲食店です。大きな黒いファサード看板には、店舗のロゴがシンプルにデザインされています。店舗デザインの統一感を保てるように、看板が白いフレームで囲われています。
またロゴの左側にスペースが空いていますので、期間限定の情報を発信できます。なお夕方以降でも営業の様子に気づいてもらえるように、看板を照らすスポットライトが施工されています。
ロゴを入れた袖看板
「吉田チキン」様は、オーブンで焼き上げる丸鶏・新鮮野菜やイタリアから直送の樽ワインを提供する飲食店です。通行人に気づいてもらいやすいように、インパクトのあるロゴと店名を入れた袖看板が施工されています。
また顧客に入店の判断材料を提供できるように、路上看板にメニューが掲載されています。店舗デザインの統一感を演出できるように、ベースカラーである赤色で内外装がデザインされています。店内には黒板が施工されており、おすすめメニューなどが発信されています。
店内を見せる窓看板
「Fior Di Maso Tokyo」様は、カ・フォルム・ジャパン様(チーズやサラミなどの輸入販売会社)により運営されている小売店で、立食スペースもあります。採光のために施工された大きなガラス窓を活かして、店内を見せる窓看板が採用されています。
窓看板にはシンプルにロゴと店名が表示されているだけなので、店外から店内の様子がよく見えます。レンガ調の内装やコンクリート調の外壁とのバランスが保たれている看板の事例です。
オープンを知らせる壁看板
「串焼き 笑顔 – すまいる -」様は、オーナー様のご自宅の物置を解体して新築された飲食店です。施工されたのれんや壁看板には、経営のコンセプトである「笑顔」の文字が入っています。店舗をアピールしやすい角度が検討された結果、壁看板は道路側の壁面に設置されました。
また入口付近に施工された箱型の壁面看板は、照明の点灯によって営業開始をお知らせています。情報を発信する方向が検討されたうえで複数の看板が施工されている事例です。
コンセプトカラーを取り入れた路上看板
「リフレス」様は、駅近くの好立地とベッド数が特長のリラクゼーションサロンです。コンセプトカラーである緑色を取り入れた路上看板が2枚設置されています。
分かりやすさと視認性を高められるように、発信したい情報ごとに2枚の看板が区別されています。1枚はリラクゼーションサロンを存在をアピールする看板で、もう1枚はメニューや料金を紹介する看板です。
集客・売上げにつながる飲食店の看板をデザインしよう!
飲食店の集客と売上げを伸ばす手段として、注目を集める形や視認性を高めるカラーなどを取り入れながら看板をデザインしましょう。他店舗と差別化した独自性のあるデザインがポイントです。
IDEALは看板を含む店舗外装工事だけではなく、コンセプト設計から資金調達、物件探し、内装のデザイン・工事、集客までをワンストップソリューションとしてご提供しております。
店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。また下のキーワードをクリックして、店舗デザインや開業準備などの関連記事もぜひご覧ください。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。