2017.04.26  2025.02.03|店舗運営ノウハウ

ビジネスホテル経営戦略の課題と解決策!事例もご紹介

ビジネスホテル経営戦略の課題と解決策!事例もご紹介

本記事で、ビジネスホテル経営戦略の課題と解決策を解説します。またビジネスホテル経営の事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

ビジネスホテル経営の基本情報

ビジネスホテル経営の基本情報

ビジネスホテルの経営戦略を立案するために、基本情報(市場規模とトレンド、業態の種類、経営者の年収)を確認しましょう。基本情報を確認することで、ビジネスホテルの経営戦略を立案しやすくなるからです。

市場規模

まずビジネスホテルだけの市場規模は、Web上に掲載されていませんでした(2025年1月時点)。旅館業の市場規模はコロナ禍(2020-2022年)に一時的に落ち込みましたが、2023年に5兆円程度(2023年)まで回復しています。

参照元:

TDB REPORT ONLINE「旅館・ホテル市場、23年度は4.9兆円」

NIKKEI COMPASS「ホテル・旅館」

アフターコロナの2023年には余暇関連市場(スポーツ・娯楽・観光など)の規模がコロナ禍前の水準近くまで回復していますので、引き続き国内旅行の需要増加が期待されています。

参照元:公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2024」

トレンド

次にビジネスホテル経営のトレンドは、豪華な食事や郊外の立地、無人営業などです。従来からのターゲットであるビジネスパーソンはもちろん、家族連れや若年層、訪日外国人をターゲットにするビジネスホテルもあります。

参照元:日経クロストレンド「ビジネスホテル、次のトレンドは? 個性派続々、3つのキーワード」

アフターコロナには、インバウンドの需要からビジネスホテルの客室単価が増加しています。特に大都市部においては訪日外国人の増加に伴い、日本居住者がビジネスホテルの予約を取りづらい状況です。

参照元:

読売テレビ「【独自解説】日本人がホテルに泊まれない!?インバウンド需要で高騰するホテル代に悲鳴!専門家指摘「こうなることは以前から予想されていた」」

読売新聞オンライン「嘆きの出張族、『1万円』では泊まれない東京のビジネスホテル…カプセルや郊外宿泊が常態化」

業態の種類

それからビジネスホテル業態の種類は、経営主体によって個人経営や法人経営などがあります。個人事業主と法人の違いは、税の負担や社会保険の加入、社会的な信用、会計の処理などです。

多くのビジネスホテルを展開するための業態は、直営や運営業務委託、フランチャイズ加盟などに分類されます。フランチャイズによる開業のメリット・デメリットについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

経営者の年収

そしてビジネスホテル経営者の年収は、Web上に掲載されていませんでした(2025年1月時点)。ビジネスホテルの立地や数、規模、営業日数などによって、経営者の年収は変動します。

例えば月間売上300万円で利益率20%のビジネスホテルを経営できれば、経営者の年収は720万円程度です。

  • 月間売上300万×12ヵ月×利益率20%=720万円

ビジネスホテル経営戦略の課題

ビジネスホテル経営戦略の課題

基本情報を踏まえ、ビジネスホテル経営戦略の課題(社会変化への対応と安定した集客数、人手不足、非効率的な管理体制、無駄な経費の支出、施設の老朽化)も確認しましょう。課題ごとの解決策については、後ほどご紹介します。

社会変化への対応

まず社会変化への対応が、ビジネスホテル経営戦略の課題として挙げられます。社会の変化に応じて、ビジネスホテルに求められるサービスも異なるからです。例えばコロナ禍(2020ー2022年)には、感染症対策が求められました。

アフターコロナにおいてインバウンドの需要が増加すると、日本在住者への対応だけではなく、訪日外国人への対応も必要です。そこでマーケティング活動やDXの推進などについて、後ほどご紹介します。

安定した集客数

次に安定した集客数も、ビジネスホテル経営戦略の課題です。集客数が不安定になって赤字が続くほど、休業や廃業のリスクが高まります。ターゲット層を安定して獲得できるように、集客活動を展開しましょう。

安定した集客数を獲得するためには、競合ホテルとの差別化を図るサービスが必要です。そこでビジネスホテルのマーケティング活動やブランディング活動について、後ほどご紹介します。

人手不足

それから人手不足も、ビジネスホテル経営戦略の課題です。以下の調査結果によると、2024年には7割以上のホテルが人手不足の状態にありました。人材が不足することで、サービス(接客や清掃、調理)を提供しづらくなります。

人手不足の対応として一部の業務を委託しているビジネスホテルの半数以上が、単価の値上がりを感じています。そこでビジネスホテルの人材採用・研修や経費の削減について、後ほどご紹介します。

参照元:ザイマックス総研「ホテルの人手不足に関する実態調査」

非効率的な管理体制

続いて非効率的な管理体制も、ビジネスホテル経営戦略の課題です。非効率的な管理体制においては、無駄な経費の支出やサービスの質の低下などを招く恐れがあります。例えば電話やメールによる予約の対応に追われていると、フロント業務に時間を割けなくなります。

また紙媒体の書類で在庫や勤務状況を管理していると、調理や人材育成などの時間が不足してしまいます。そこでビジネスホテル経営のマーケティング活動やDXの推進について、後ほどご紹介します。

無駄な経費の支出

さらに無駄な経費の支出も、ビジネスホテル経営戦略の課題です。物価高や人手不足の影響から仕入費や人件費が高騰すると宿泊料金を上げなければなりませんが、集客数の減少を招くリスクがあります。

参照元:

読売新聞オンライン「嘆きの出張族、『1万円』では泊まれない東京のビジネスホテル…カプセルや郊外宿泊が常態化」

NHK首都圏ナビ「ホテルなどの宿泊料金が高い なぜか いつまで続く?観光需要の回復や賃上げなど影響か」

そこで無駄な経費の支出を減らして、売上に占める利益率を高める努力も必要です。例えば食材のロスが多いほど、仕入費が高くなります。そこでビジネスホテル経営の経費削減について、後ほどご紹介します。

施設の老朽化

そして施設の老朽化も、ビジネスホテル経営戦略の課題です。施設の老朽化によりビジネスホテルの魅力が薄れたり、安全性を下げたりしてしまうと、集客数の減少を招いてしまいます。

以下の調査結果によると、施設の老朽化が今後のホテル経営の不安として挙げられています。そこでビジネスホテルの外観・内装のリフォームについて、後ほどご紹介します。

参照元:ザイマックス総研「ホテルの人手不足に関する実態調査」

ビジネスホテル経営課題の解決策

ビジネスホテル経営課題の解決策

ビジネスホテル経営の課題に対して、以下の解決策(マーケティング活動とブランディング活動、人材の採用・研修、DXの推進、経費の削減、外観・内装のリフォーム・リニューアル)を講じましょう。

マーケティング活動

まずマーケティング活動が、ビジネスホテル経営課題の解決策として挙げられます。マーケティング活動によって、市場調査から商品・サービスの企画・開発、営業、販売促進までの一連の仕組みをつくりましょう。

マーケティング活動を展開するメリットは、消費者ニーズの把握や営業活動の効率化などです。ビジネスホテル経営にも活用できるマーケティングの流れと方法について、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング活動

次にブランディング活動も、ビジネスホテル経営課題の解決策です。ブランディング活動(サービスの付加価値を高める活動)で認知度・信頼感が高まることで、集客数・求人応募数の増加やコストの削減につながります。

ブランディング活動を展開する際には、独自性の高いサービスやビジネスホテルの立地・デザインなどが重要です。ビジネスホテル経営にも活用できるブランディングする流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

人材の採用・研修

それから人材の採用・研修も、ビジネスホテル経営課題の解決策です。業務委託やDXにより人手不足を解消できる業務(清掃や予約管理など)もありますが、自社の従業員に担当させる業務(調理や接客など)がなくなるわけではありません

そこで希望条件(採用したい職種や人数、スキル、人柄など)を整理したうえで採用活動を展開し、研修を実施しましょう。ビジネスホテル経営にも活用できる人材採用のコツや研修の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

DXの推進

続いてDXの推進も、ビジネスホテル経営課題の解決策です。DX(デジタル技術による経営の仕組みやサービスなどの変革)を推進して、業務効率化や生産性向上、競争力強化などを図りましょう。

ビジネスホテルに活用できるDXの方法には、オンライン予約システムやデジタルサイネージ、キャッシュレス決済システム、営業分析システム、施設管理システムなどがあります。DXの方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

経費の削減

さらに経費の削減も、ビジネスホテル経営課題の解決策です。経費を削減するほど売上に占める利益率が高まりますが、サービスの質の低下や業務負担の増加などのリスクもあります。

ビジネスホテル経営に活用できる経費削減方法には、業務縮小・委託やDX推進、在庫処分、節税対策、電気・ガス・水道料金プランの見直し、仕入先の変更などがあります。経費削減方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

外観・内装のリフォーム・リニューアル

そして外観・内装のリフォームも、ビジネスホテル経営課題の解決策です。外観・内装・設備・機器・什器などを部分的に改修・修繕するリフォームに対して、リニューアルは全面的に改修・修繕します。

外観・内装のデザインは、ビジネスホテル経営のコンセプトを実現させて集客・売上を伸ばす手段です。ビジネスホテルにも活用できる外観・内装デザイン・工事についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ビジネスホテル経営の事例

ビジネスホテル経営課題に対して適切に解決策を講じるために、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(デジタルマーケティングとリブランディング、外国人労働者の育成、DXの推進、建て替え)をご紹介します。

デジタルマーケティングを展開するアパホテル

まず「アパホテル」は、ビジネスパーソンをメインターゲットに、デジタルマーケティングを展開するビジネスホテルです。予約当日まで最高値で販売できるように、AIシステムが導入されています。

ロイヤルティプログラムには5つの会員ステータスが用意されており、予約サイトの利用でポイントが付与されます。予約・チェックイン・チェックアウトの専用スマホアプリを導入しているビジネスホテル経営の事例です。

参照元:東洋経済オンライン「アパホテル『コロナ禍の逆風でも業績好調』の戦略」

リブランディングを図った東横INN

リブランディングを図った東横INN

次に「東横INN」は、コロナ禍にリブランディングを図ったビジネスホテルです。ビジネスやインバウンドの需要が減少したため、「全国ネットワークの基地ホテル」(あらゆる人の移動を応援する基地)という新ブランドコンセプトが掲げられました。

新しいコンセプトに基づいてブランドのロゴやカラーも一新され、広告に活用されています。リブランディング前より全国駅前立地の利便性を強化してきたビジネスホテル経営の事例です。

参照元:CCL「東横INN、持続的成長に向け、創業以来初のリブランディングに着手」

外国人労働者を育成しているホテルマイステイズ

外国人労働者を育成しているホテルマイステイズ

それから「ホテルマイステイズ」は、外国人労働者を育成しているビジネスホテルです。関連会社の専門学校でホスピタリティを学んだ外国人技能実習生が、各ホテルに配属されています。

成長を続けるために人材確保が課題となっているため、採用チームを拡充しているビジネスホテル経営の事例です。国内に150以上の宿泊施設を展開しており、ロイヤリティプログラムが導入されています。

参照元:Wedgeオンライン「マイステイズ・ホテル・グループの急成長の秘密と日本観光の未来を探る」

DXを推進している京急EXホテル

続いて「京急EXホテル」は、DXを推進しているビジネスホテルです。LINEを活用したセルフチェックイン・チェックアウトシステムやキャッシュレス決済システムが導入されています。

上記のシステム導入によりホテル側の業務効率化はもちろん、顧客の待機時間削減や感染症対策などにつながっています。東京・神奈川・北海道に展開するビジネスホテル経営の事例です。

参照元:IT Leaders「LINEのQRコードで非接触・非対面のチェックイン/アウト『ノータッチステイ』」─京急EXイン」

老朽化により建て替えられた秋葉原ワシントンホテル

老朽化により建て替えられた秋葉原ワシントンホテル
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そして「秋葉原ワシントンホテル」は、老朽化により建て替えられたビジネスホテルです。建て替え前から57室増えた369室には、成人男性が脚を伸ばせるサイズのユニットバスや高速インターネット設備などが施工されています。

有料のレンタルパソコンやプリントサービスも提供しているビジネスホテル経営の事例です。周辺地域の観光情報を提供するコンシェルジュサービスやシャトルバスサービスなどもあります。

参照元:ITメディアビジネス「秋葉原ワシントンホテルがリニューアルオープン」

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監修者

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