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2024.03.08 2024.02.12|店舗運営ノウハウ
店舗のSNS集客とは?効果や活用するコツ・成功事例・費用などを紹介
本記事で、「店舗のSNS集客とは?」という疑問にお答えするために、店舗のSNS集客の効果や活用するコツ・成功事例・費用などをご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
店舗のSNS集客とは?基本情報を紹介
店舗のSNS集客を開始する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を押さえることで、SNS集客を展開しやすくなるからです。それではSNS集客の目的や効果、種類、SNSの利用者層をご紹介します。
目的
まず店舗のSNS集客を展開する目的は、新規顧客とリピーターの獲得です。SNS上で商品やサービスに興味や関心を抱いてもらうことで、新規顧客に公式サイトへの訪問や実店舗への来店を促せます。
また既存顧客に店舗の公式SNSアカウントをフォローしてもらい、店舗の最新情報を発信することで、再来店や再購入のリピーターを獲得しやすいです。SNS上で既存顧客に店舗の情報を拡散してもらえると、新規顧客の獲得も期待できます。
効果
次に店舗のSNS集客の効果は、店舗の知名度や商品・サービスの認知度などの向上です。SNS上で情報を発信することで、新規顧客やリピーターに店舗の特徴や商品・サービスの魅力などを伝えられます。
また店舗の集客にSNSを活用することで、キャンペーンやイベントを展開したり、ファンと直接的に交流したりできます。店舗と消費者とのつながりを強固にするほど、店舗の知名度や商品・サービスの認知度を高めやすいです。
種類
また店舗のSNS集客は、6種類に分けられます。
- LINE (「友だち」へメッセージを一斉配信できる)
- YouTube(長時間の動画を投稿できる)
- Instagram(写真・動画を投稿できる)
- X (旧Twitter、文章がメインで、写真や動画も投稿できる)
- TikTok (最大10分間の動画を投稿できる)
- Facebook (文章・写真・動画を投稿できる)
なお各SNSの機能だけではなく、利用者層が異なります。
SNSの利用者層
そしてSNSの利用者層は、SNSの種類によって異なります。
- LINE :全世代(10~60代)の9割程度が利用
- YouTube :若年・中年層の8割近くが利用
- Instagram :若年層(10~30代)の7割近くが利用
- X(旧Twitter):若年層(10~30代)の半数以上が利用
- TikTok :若年層(10~30代)の半数近くが利用
- Facebook :中年層(40~50代)の4割近くが利用
店舗のターゲット層を踏まえて、アカウントを開設するSNSを選びましょう。
参照元:
総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」(12ページ)
DIGIDAY「TikTok ユーザーの平均年齢が『36歳』に上昇:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは」
モバイル社会研究所「YouTube認知率96.5% 利用率約7割:投稿は10~20代で1割程度」
店舗のSNS集客を展開するコツ
基本情報を押さえたうえで、店舗のSNS集客を活用するコツも確認しましょう。本記事では8点(目的と目標、SNSの種類、店舗マーケティング、投稿のルール、商品・サービスの魅力、評価・改善、有料広告、コンサルタント)をご紹介します。
目的と目標を明確にする
まず店舗のSNS集客を活用するコツとして、目的と目標を明確にしましょう。目的と目標を明確にすることで、SNSの種類やアカウントの運用方法などを決めやすくなるからです。
例えば新規顧客獲得を目的として、来店数向上を目標にするなら、SNS上で商品・サービスの情報だけでなく、店舗の立地やアクセス方法なども発信します。リピーター獲得を目的として、売上アップを目標にするなら、SNS上でキャンペーンを展開しましょう。
目的やターゲット層に合うSNSの種類を選ぶ
次に目的やターゲット層に合うSNSの種類を選ぶことも、店舗のSNS集客を活用するコツです。例えば商品・サービスの利用方法を紹介する目的なら、動画コンテンツを発信しやすいYoutubeやTikTokなどが適しています。
また若年層をターゲットとしている店舗なら、InstagramやX(旧Twitter)が適しています。幅広い層の消費者とつながりをもちたい店舗なら、Line公式アカウントの開設を検討しましょう。
店舗マーケティングに位置づける
また店舗マーケティングに位置づけることも、店舗のSNS集客を活用するコツです。店舗マーケティングにSNS集客を位置づけることで、顧客に継続して商品・サービスを購入してもらい、売上を安定して獲得しやすくなります。
そこで市場調査を行いターゲット層を明確にしたうえで、商品・サービスの販売促進としてSNS集客を展開しましょう。店舗マーケティングの流れと方法などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
投稿のルールを設定する
そして投稿のルールを設定することも、店舗のSNS集客を活用するコツです。従業員が不適切な内容を投稿してしまうと、店舗の信用や商品やサービスの価値を下げてしまう恐れがあります。
特に複数の従業員にSNSを運用させる店舗では、投稿の内容や画像の選定基準、NGワードなどを設定します。どの従業員が対応しても適切な内容を投稿できるように、ルールの設定が重要です。
商品・サービスを魅力を発信する
それから商品・サービスの魅力を発信することも、店舗のSNS集客を活用するコツです。商品・サービスの魅力をアピールすることで、集客と売上の向上につながります。文章だけではなく、画像や動画のコンテンツも配信しましょう。
例えば飲食店のSNS投稿に、シズル感のある写真や動画に擬音を用いた文章を入れることで、消費者の購買意欲を高められます。店舗経営において商品やサービスを企画・開発するポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
活用状況を評価・改善する
さらに活用状況を評価・改善することも、店舗のSNS集客を活用するコツです。SNSに標準搭載されている分析ツールで、フォロワーの年代や男女比、閲覧の多い時間帯などのデータを取得できます。
取得したデータに基づいて、定期的に目標の達成率(フォロワー数や投稿の拡散、公式サイトへのアクセス数、実店舗への来店数など)を評価しながら、SNS集客の改善策を検討しましょう。
有料広告を出稿する
続いて有料広告を出稿することも、店舗のSNS集客を活用するコツです。各SNSの有料広告を出稿して、店舗のターゲット層(年代や性別、住まいなど)へ向けて情報を発信すれば、新規顧客の獲得につながります。
ただし有料広告を利用して広告を出稿するためには、費用が必要です。費用対効果を計算したうえで、有料広告を検討しましょう。SNS集客の費用については、後ほど詳しくご紹介します。
コンサルタントに相談する
なおコンサルタントに相談することも、店舗のSNS集客を活用するコツです。店舗経営のコンサルタントに相談するメリットとして、飲食店経営に関する知識が増える点や多店舗経営を展開しやすくなる点などが挙げられます。
一方で費用が発生する点や成果が保証されない点などは、コンサルタントに相談するデメリットです。費用対効果を計算したうえで、コンサルタントに相談しましょう。飲食店コンサルティングサービスの選び方についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗のSNS集客の参考事例
コツを押さえて店舗のSNS集客を展開できるように、参考事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(インスタ映えや商品の魅力の発信、施術方法の紹介、キャンペーン、ECサイトとの連携)をご紹介します。
メニューのインスタ映えを狙った飲食店
まず「酒場リベリー episode2」は、メニューのインスタ映えを狙った飲食店です。元々は創作天ぷらを一品ずつ提供していましたが、盛り合わせに変更。見た目にインパクトを出して、顧客が思わず写真を撮ってInsagramに投稿したくなる工夫です。
またドリンクの提供方法も工夫されており、シロップを使ったカラフルなビジュアルに変更。多くの顧客に注文してもらえるようになり、安定して利益を獲得できるようになりました。
参照元:ぐるなび通信「インスタ映えする独創的メニューを拡散し、坪月商57万円を実現!」
Insagramで商品の魅力を発信した小売店
次に「DAISO」は、Insagramで商品の魅力を発信した小売店です。Insagramが主に商品紹介のために活用され、各投稿に複数枚の画像が掲載されています。各商品の特徴や使用方法などを解説する内容です。
また画像や文章で伝えられない部分については、ショート動画で解説。投稿文に商品番号が記載されているため、来店した際に店舗スタッフに伝えるだけで、商品の在庫状況や場所などを確認できます。
Insagramで施術方法を紹介した美容クリニック
また「水の森美容外科銀座院」は、Insagramで施術方法を紹介した美容クリニックです。Instagramのライブ配信機能が活用されて、提供している施術方法がリアルタイムで詳しく解説されています。
またライブ配信の視聴者が施術に関して質問できるため、来院前に患者の抱える疑問を解消できます。クリニックに対する信頼の向上を図る取り組みです。画像の投稿では、施術前後の変化や施術費用に関する情報も発信されています。
LINEでキャンペーンを開催した化粧品販売店
そして「資生堂ジャパン株式会社」は、LINEでキャンペーンを開催した化粧品販売店です。スキンケアブランドの認知度向上を図るキャンペーンが展開され、興味・関心を抱く顧客の獲得につながりました。
SNS投稿にアクセスしたユーザーがLINE公式アカウントに誘導されて、友だちに登録。定期的に商品に関する情報が配信されて、Webサイトと実店舗での商品購入が促される取り組みです。
参照元:
LINEヤフー for Business「「LINEで応募」を活用して熱量の高い友だち集めに成功!購入の入口としてLINEを活用する資生堂ジャパン dプログラムの戦略とは」
TikTokをECサイトと連携させたアパレルショップ
それから「WEGO」は、TikTokをECサイトと連携させたアパレルショップです。ターゲット層である10〜20代が利用しているTikTokが活用されて、実店舗への来店やECサイトへの流入を獲得しています。
TikTokでは、購買意欲を高めるために、主にアイテムを使ったコーディネートが紹介されてしています。またインフルエンサーが起用されて、ターゲット層への情報拡散が図られています。
参照元:
Shopify 日本「Shopify導入により、オーガニックの流入が300%向上となったWEGOの事例紹介 — Shopify Plus Customer -」
店舗のSNS集客の費用
店舗のSNS集客を展開するためには、予算が必要です。そこで店舗のSNS集客の費用について、相場と内訳を確認しましょう。予算内に費用を抑えるために、節約法もご紹介します。
相場
まず店舗SNS集客費用は基本的に無料ですが、有料広告の出稿やコンサルタントの相談には月数万~数十万円程度かかります。ただしSNSの種類や広告の出稿回数、コンサルタントの相談内容などによって、店舗SNS集客費用は変動します。
内訳
次に店舗SNS集客費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、1か月のSNS集客費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 1ヶ月あたりの費用 |
クリック課金 | 1回100円前後 | 100回1万円程度 |
インプレッション課金 | 1000回表示500円前後 | 1万回0.5万円程度 |
動画再生課金 | 1回20円前後 | 100回0.2万円程度 |
アプリインストール課金 | 1回200円前後 | 10回0.2万円程度 |
エンゲージメント課金 | 1回50円前後 | 100回0.5万円程度 |
フォロー課金 | 1アカウント50円前後 | 100アカウント0.5万円程度 |
コンサルタントの相談 | 月5万円前後 | 月5万円 |
合計 | 100% 月数万~数十万円程度 | 月10万円程度 |
上表のとおり、利用する有料広告の内容やコンサルタントの相談内容が増えるほど、店舗のSNS集客費用は増加します。店舗の利益を伸ばすためには、費用対効果の計算が重要です。
節約法
そして店舗SNS集客費用の節約法として、無料の集客方法やブランディングなどが挙げられます。無料の集客方法(ポータルサイトやSEO、MEO、プレスリリース、メールやメルマガの配信、ウェビナーなど)についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
またブランディングにより、店舗の認知度や信頼感が高まると、店舗の評判が広がります。有料の広告やコンサルタントを利用しなくても、新規顧客やリピーターを獲得しやすいです。店舗をブランディングする流れと方法などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
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監修者
-
IDEAL編集部
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