本記事で、店舗を開業する流れと…
2020.12.22 2022.06.29|店舗デザイン
女性が入店しやすい居酒屋の内装デザイン!工事の注意点・施工事例・外装デザインも
「女性が入りやすい居酒屋の内装を知りたい!」「内装工事をどう進めたらいい?」とお悩みではありませんか?女性だけでも来店しやすい居酒屋をデザインしたいなら、居酒屋の固定概念を疑う必要があります。
そこで今回は、女性が入店しやすい居酒屋の内装デザインを解説します。内装工事の注意点や施行事例、外装デザインについてもご紹介しますので、居酒屋の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方はぜひご覧ください。
目次
居酒屋の内装デザインに対する固定概念
女性が入店しやすい居酒屋を開業するためには、居酒屋の内装デザインに対する固定概念を疑う必要があります。居酒屋の内装に対する一般的なイメージは、次のとおりです。
- 大衆的で親しみやすい
- しかし内装が代わり映えしない
- また店内が狭いため顧客同士の視線や話し声が気になる
- さらにトイレが男女共用で清潔感がない
上記の固定概念について全てを疑う必要はありません。大衆的で親しみやすい内装は、男性だけではなく女性にも好まれます。ただし清潔さやおしゃれさ、プライバシーへの配慮を検討することも必要です。
例えばホテルやカフェのように清潔感のあるメイク室をデザインすることで、居酒屋のトイレに対するマイナスイメージを払拭できます。また大規模な宴会場だけではなく、少人数用の個室を施工することで、他の顧客を気にせず女子会を開きたい顧客へアピールできます。
女性が入店しやすい居酒屋内装デザインのポイント
上記の固定概念を疑いながら居酒屋の内装をデザインするために、具体的なポイントをご紹介します。女性が入店しやすい居酒屋のコンセプト(親しみやすさ・おしゃれさ・清潔さ)を内装によって表現できるように、ポイントを押さえていきましょう。
居心地の良さを重視する
まずは居心地の良さを重視してください。多くの女性客はお酒や料理を楽しむことはもちろん、ゆっくりとおしゃべりを楽しみたいからです。居心地の良さを体感できなければ、追加の注文をしないで退店したり、次回からリピートしなくなったりします。
居心地の良い内装をデザインするためには、座席や壁紙、照明などについて素材や配色を検討しましょう。例えば木目やブロック材などの自然素材を取り入れたり、カフェやホテルのようなソファ席を施工したりすることで、落ち着ける雰囲気を演出できます。
照明をほどよく明るくする
次に照明をほどよく明るくすることで、顧客同士の視線が気にならずに済み、落ち着いて飲食・飲酒を楽しむことができます。明るすぎると大衆的な印象が強くなりますし、暗すぎればバーのようにかしこまった雰囲気を与えてしまいます。
ほどよい照明の具体例として、間接照明を挙げられます。リラックス効果をもたらせますので、落ち着いた雰囲気づくりに活用してください。ラフに盛り上がれる居酒屋を選んだ女性客の心理に沿って、明るすぎず暗すぎない照明が重要です。
女性用トイレにアメニティを常備する
また女性用トイレをデザインしてアメニティを常備することで、女性客への配慮をアピールできます。集客に必要な経費と考えれば、高い支出にはなりません。例えば以下のようなアイテムが含まれます。
- 綿棒
- 生理用品
- ティッシュ
- あぶらとり紙
- ペーパータオル
- 除菌スプレー
また大きな姿見を施工すれば、お化粧直しをする女性客に喜ばれます。さらに清掃しやすい抗菌素材を選んだり、水はねの少ない手洗い場にしたりすることで、清潔さをアップできますよ。
カバンやコートの保管スペースを設置する
さらにカバンやコートの保管スペースを設置することで、居心地の良さや清潔さを女性客にアピールできます。カバンを床に置くしかない状況だと、汚れを気にする顧客はカバンを膝に乗せたり、他の席を使用したりするしかありません。
例えば座席の下にカバン用のカゴを設置したり、座席近くの壁にコートのかけられるフックを施工したりできます。また費用はかかりますが、収納棚のある座席を造作する方法もあります。限られたスペースを有効に活用して保管スペースをデザインしましょう。
カウンター席や個室もデザインする
他にもテーブル席や宴会場だけではなく、カウンター席や個室もデザインしてください。顧客グループの人数に応じて柔軟に座席数を変更できると、少人数の女性客も大人数の女性客も集客ターゲットに含めることができます。
特に各座席の配置に注意してください。「カウンター席や個室」を「テーブル席や宴会場」に近づけてしまうと、少人数グループにとって居心地が悪くなってしまいます。回転率や顧客単価を計算したうえで、必要な座席数を決めましょう。
映えるポイントを取り入れる
最後に内装デザインに映えるポイントを取り入れることで、女性客に「おしゃれさ」を分かりやすく伝えられます。例えば「かわいさ」をコンセプトに内装をデザインするなら、「かわいい!」と感じる什器や照明を施工しましょう。
内装の映えるポイントで顧客に写真や動画を撮影してもらい、居酒屋のWebサイトやSNSアカウントへ投稿してもらう仕組みを取り入れれば、居酒屋の宣伝広告活動を促進させることもできます。
居酒屋内装工事の注意点
女性が入店しやすい居酒屋の内装をデザインできたら、内装工事を行います。工事が始まってから変更点が出たり、追加で費用がかかったりすると面倒です。無駄を省いてスムーズに竣工できるように、内装工事の注意点をご紹介します。
工事内容を正確に依頼する
まず内装工事業者と綿密に打ち合わせをして、工事内容を正確に依頼しましょう。双方が思い描いている内装デザインが違っていると、予定している内装工事の費用や期間に大幅なズレが生じてしまいます。
開業する居酒屋のコンセプトを明確にしておくことで、具体的な内装デザインの希望を業者に伝えやすくなります。コンセプトの似ている居酒屋や飲食店の施工事例を調べておくことで、より具体的にイメージを共有することができます。
ゆとりのある工期を組む
次に開業までの準備を把握したうえで、ゆとりのある工期を組みましょう。開業1か月前までに竣工できないと、他の準備まで遅れてしまうからです。工期が遅れることで開業が遅れると、売上げを獲得できないままに賃料を支払わなくてはなりません。
内装工事期間は店舗の業種や業態、規模などによって変動しますが、2-6か月程度かかります。コンセプト設計や物件選び、業者選び、内装デザインなどもあるため、開業日の6か月から1年ほど前から動き出しましょう。
定期的に工事現場に出向く
さらに工事中には定期的に工事現場へ出向くようにして、進み具合をチェックしましょう。完成まで業者に任せきりでは、工期が遅れているときの対応が遅くなり、開業予定日に間に合わなくなる危険性があるからです。
工事予定を確認したうえで現場に出向き、デザイン通りの仕上がりになっているかを確認してください。変更点や疑問点があるときには、現場で施工管理者と相談することが必要です。
コンセプトに基づいた仕上がりを確認する
最後に内装工事が終了して店舗を引き渡される際には、コンセプトに基づいた仕上がりを確認しましょう。希望する仕上がりでない場合には修正工事が必要になり、追加費用がかかります。工事日程によっては、開業日が遅れる可能性が出てきます。
なお契約内容によっては、引き渡し後の修正対応が有償となります。施工した設備や什器のデザイン性や機能性について、小さな傷やへこみはもちろん細かい部分まで確認を怠らないようにしましょう。
居酒屋の外装デザインも重要
内装のデザインと工事だけではなく、外装デザインも集客と売上を伸ばすためには重要です。女性に「入店したいな」と思ってもらえるように、店舗の顔である外装を工夫しましょう。
外壁や看板、外灯のおしゃれさ
まずは内装デザインと同様に、外壁や看板、外灯をおしゃれにデザインしてください。外装を一目見ると、顧客は居酒屋の第一印象を感じ取るからです。おしゃれな看板や可愛らしい外壁を施工することで、女性の注目を集めることができます。
また内装デザインと同じコンセプトに基づいて、映えるポイントをデザインしましょう。顧客の視線や動線を想定しながら、外装にも内装にも写真・動画撮影ポイントを設定すれば、楽しませながら顧客を店内へ案内できることになります。
エントランスの清潔さを出す
次にエントランスの清潔さを出すことも重要です。女性客たちが「いざ入店しよう!」と思っても、エントランスが整っていないと入店したくなくなるからです。予約時間前や混雑時に待機できる待合室を施工できれば、顧客の気持ちを落ち着かせることもできます。
また顧客の動線を意識して、看板や装飾品を邪魔にならないように配置してください。デザインの統一感はもちろん、汚れにくい素材を選ぶことが必要です。開業してからは、座席やトイレと同様に常に行き届いた清掃を行いながら清潔さをアピールしましょう。
ほどよい内装の視認性を保つ
最後にほどよい内装の視認性を保つように、外壁やエントランスの素材やレイアウトを検討しましょう。従業員や顧客の雰囲気、座席のレイアウトなどを外から確認できると、女性客たちが安心して入店できるからです。
ただし全面ガラス張りで外から丸見えにすることを避けてください。店内で食事とお酒を楽しんでいる様子を通行人に見られてしまうと、居心地が悪いですよね。例えばガラス窓の目線にあたる位置に曇りガラスを施せば、ある程度のプライベート感を保つことができます。
女性が入店しやすい飲食店の内装・外装施工事例
より具体的にデザインできるように、IDEALが施工した飲食店の内装と外装の事例をご紹介します。上記でご紹介してきた「女性が入店しやすい内装・外装デザインのポイント」がどのように活かされているかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
清潔さと可愛さのある内装・外装
「炭火焼き魚すみさわ」様の内装には白を基調とした壁・床が施工されており、清潔感が出ています。同様のテイストで洗面所もデザインされており、統一感を保っています。また木目のカウンターテーブルや和紙の照明は、和のテイストにマッチしています。
外装の照明にはメインメニューである焼き魚をイメージしたロゴが印刷されていて、和の趣に可愛らしさがプラスされています。路面店舗に合うように、柔らかな光の照明が施工されました。
幅広い顧客に対応できる内装・外装
「すし将」様は幅広い客層に対応できるように、お座敷からテーブル席へとリニューアルされました。テーブル席だけではなくカウンター席もソファ席もレイアウトされており、もちろんお座敷のニーズもあるので一部を残されました。
外装には、一目でお寿司屋さんだと分かる看板とメニューが施工されています。エントランスは清潔に保たれており、植栽が設置されることで華やかさが出ています。
照明・採光が工夫された内装
「プロースト東京 秋葉原店」様の内装には鉄骨の梁や柱のタイルが施工されており、工業的なイメージを感じさせます。壁や什器にはレンガ材や木目などの自然素材が使用されており、おしゃれで落ち着いた雰囲気です。
また照明と採光も工夫されています。ディナータイムには照明が植物の装飾を照らすことで、壁面がおしゃれに演出されます。ランチタイムには自然光を取り入れる窓によって、店内が明るい雰囲気となります。
独自のコンセプトに基づく内装と外装
「いためし酒場 バルバル はなれ」様は、おしゃれなイタリアンを気軽に楽しめる大衆居酒屋という独自のコンセプトを設計して、内装と外装をデザインされました。外装には特注提灯が施工されており、通行人の注目を集めています。
内装もにぎやかで親しみやすい大衆居酒屋をイメージさせています。おひとり様から団体客までに対応できるように、カウンター席もテーブル席もレイアウトされています。座席下に荷物カゴを置けるように、テーブルとチェアの高さも配慮されています。
落ち着いた大人に好まれる内装空間
創作料理店「倭」様にはグレーの壁と床が施工されており、落ち着いた大人に好まれる内装空間がデザインされています。木目の什器や障子が和のテイストを演出しており、廊下や壁面に曲線のデザインが取り入れられることで丸みを帯びた柔らかさが加わっています。
また顧客に集中して料理を楽しんでもらいたいというコンセプトに基づいて、集光型の照明が各テーブルを照らしています。内装全体と統一感が保たれている洗面所には、大きめの鏡が設置されました。
女性のニーズを踏まえて居酒屋の内装をデザインしよう
居酒屋へ女性客を集めるためには、ニーズを踏まえて内装をデザインしましょう。おしゃれで清潔感のある施工事例を参考にしながら、外装との統一感も出してください。開業予定日に間に合うように、早めに業者へ依頼しましょう。
IDEALは居酒屋を始めとする飲食店はもちろん幅広い業種・業態の店舗に対応でき、コンセプト設計から内装・外装のデザイン・工事、資金調達、Web集客までをワンストップソリューションとしてご提供しております。
店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討の経営者・担当者の方は、ぜひお問い合わせください。
監修者
-
IDEAL編集部
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