2021.07.26 2021.08.04|店舗デザイン
店舗の内装デザインはショップコンセプトを十分に取り込もう!
「お店の内装デザインって、どう決めていったらいいのでしょう?」
「コンセプトが大事なのは理解してますが、具体的にどのように考えたらいいでしょう?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・内装デザインの基本的な考え方
・内装デザインを考えていく手順
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
お店の内装デザインは、コンセプトをしっかり決めた上で考えなければなりません。
なぜなら、コンセプトが無い状態のままデザインを考えてしまうと、お店全体で一貫性のない空間になってしまうためです。
ここから先は『お店作りにおいてコンセプトの重要性と、内装デザインを考えていく流れ』について解説していきます。
お客様には「内装デザインの考え方を理解し、店舗デザインへの活かし方がちゃんと分かっている人」と、なっていただきますね。
目次
内装デザインの基本的な考え方
お店の内装デザインは、コンセプトに沿って考えていくのが基本です。
コンセプトに沿って内装デザインを考えていくことで、顧客に提供したいことやメッセージ性が伝わりやすくなります。
メッセージ性が伝わりやすくなると、顧客がお店のファンになり、リピーターが増えていくことも期待できるでしょう。
こうしたことから、お店として成功するにはコンセプトが非常に重要なのです。
コンセプトを通してお店としての信念、あるいは軸が定まっていなければ、ビジネスとして成功するのは難しくなります。
お店として生き残るには「ここでしか味わえない”なにか”」を提供する他ありません。
その”なにか”を提供する手段の一つが、内装デザインなのです。
そして内装デザインを考えていくには、コンセプトをしっかり決めていかなければなりません。
内装デザインはコンセプトがあって初めて成り立つ
内装デザインを考えるときは、まずはコンセプトを決めるべきだとお伝えしました。
では、コンセプトはどのようにして決めていけばいいか。
流れとしては以下のとおりです↓
・「どんなお店にしたいのか」を考える
・コンセプトを言葉と色で表現してみる
・徹底的に競合店をリサーチする
それぞれ分かりやすく解説していきます。
コンセプトと内装を考える流れ①:「どんなお店にしたいか」を考える
コンセプトを考えるということは「どんなお店にしたいのか」を、考えることと同じことです。
たとえば、
・何のお店にしたいのか(カフェなのか、テイクアウト専門店なのか、バーなのか、雑貨屋なのか)
・どんなお店にしたいのか(ゆったり過ごしやすい、仕事しやすい、子連れでも安心など)
・どんな人をターゲットにしたいのか(主婦、子育て世代、会社員、学生など)
これらをしっかり決めていかなければ、内外装のデザインが決まりません。
ターゲットが好むような雰囲気を作り出せる内装にしなければならないからです。
同様に、コンセプトが決まらなければ、お店の商圏も決められません。
商圏とは、どこにお店を構えるかを考えることです。
たとえば、
・駅の近くで商売をするのか
・ビジネス街で商売をするのか
・住宅地の中で商売をするのか
・大学や学校の近くで商売をするのか
といった具合です。
客層というのは、お店のある位置によって大きく変わります。
そのため、コンセプトで”どんな人をターゲットにしたいのか”をしっかり決めなければ、商圏も定まらないのです。
コンセプトと内装を考える流れ②:コンセプトを言葉と色で表現してみる
コンセプトが決まれば、それを言葉と色で表現してみましょう。
言葉と色で表現することで、コンセプトを再現するかのように、内装デザインを設計できるからです。
たとえば、以下のようなイメージで表現してみましょう↓
[癒やしの空間にしたい]
言葉:ゆったり、温かい、自然、
色:ピンク、オレンジ、緑、青、茶、グレー、白
[高級感漂う空間にしたい]
言葉:重厚感、本物、天然、シック、ゴージャス、エレガント
色:白、黒、グレー、金、銀、赤
[明るい空間にしたい]
言葉:元気になれる、明るい気持ちになる、気分が良くなる、子どもがいても安心
色:赤、黄、オレンジ、白
色の持つ心理的効果も、添えておきます。
参考になさってみてください↓
白:純粋、清潔、神聖、正義 空虚、無
グレー:落ち着き、大人、真面目 抑うつ、迷い、不信
黒:高級感、重厚感、威厳 恐怖、絶望、不吉、悪、死
赤:情熱、活力、興奮、高揚 怒り、暴力、警戒
橙:喜び、活発、陽気、明るい、暖かい
黄色:愉快、元気、軽快、希望、無邪気 注意、注目
緑:安らぎ、癒し、調和、安定、若々しい、健康、やさしい
青:知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感 悲哀、冷たい、孤独
紫:上品、優雅、妖艶、神秘、高貴 不安
ピンク:可愛い、幸福、愛情
伝つくラボより引用
言葉にするのが難しかったら、先にお店の色を決めておくと良いですよ。
コンセプトと内装を考える流れ③:徹底的に競合をリサーチする
コンセプトから内装に関わるアイデアを洗い出せたら、次にすることは競合調査です。
競合調査は、何よりも先に行うイメージをお持ちの方もいるでしょう。
ですが、あえてお伝えするなら、リサーチするのはコンセプトを決めてからの方が良いですよ。
なぜなら、コンセプトを決めずにリサーチをしてしまうと、自身のコンセプトが定まりにくくなってしまうからです。
「〇〇店のココが良い」「△△店の装飾が素晴らしい」と、魅力的に感じる部分をあちこちから吸収するような現象が起こってしまいます。
そのため、コンセプトを決め、そのコンセプトに近い他店をリサーチするとベストです。
リサーチするときは、ただ単に内装デザインを真似することを目的としてはいけません。
そのお店のコンセプトが伝わるか。
伝わるのなら、どういう部分から、伝わるのか。
といった要素を吸収することがリサーチの目的なのだと理解しましょう。
内装デザインとコンセプトにズレを感じるとマイナスでしかない
内装デザインを決める前に、コンセプトを決めるべき理由は、お店全体として統一感を持たせるためです。
コンセプトと内装に一貫性が無いと、
・雰囲気
・お店が伝えたいこと
・お店が提供したいこと
が定まらず、違和感を顧客に与えてしまいます。
これでは、居心地のいい空間を演出できません。
ですから、コンセプトと内装デザインは、一貫性を持たせることが重要なのだと心得ましょう。
お店全体で一貫性を持たせることで、商品そのものをより一層魅力的に見せることができます。
内装デザインとコンセプトに一貫性があると集客力が上がる
理由は、内装デザインそのものが、集客のための重要な要素の一つだからです。
集客に大きく影響する分、内装デザインを決めるのは簡単なことではありません。
そのため、事例や資料を参考にするだけでは不十分なのです。
内装デザインを決めていくことは、お金と時間と労力を大きく消費します。
だからと言って、全てを業者任せにするのは間違っていますよ。
お客様自身が主体性を持って取り組み、納得いくものを作り上げて行くことが大切なのです。
”内装デザイン=商品の一部”と、認識しながらデザイン設計をするのがベストなのだと理解しましょう。
まとめ:内装デザインはコンセプトが定まっていないと決められない
「内装デザインって、どうやって設計していけばいいの?」というお客様へ、コンセプト設定してから、内装デザインの設計に進む、という流れの重要性についてお伝えしてきました。
コンセプトを定めるということは、他店のリサーチをし、ターゲットに合わせたデザインを目指して仕上げていかなければなりません。
それ自体が、マーケティング的な視点を持って、お店作りを進めていくことにもつながるのです。
加えて、お店の見た目や店内での商品の見せ方を工夫し、顧客の購買意欲を高めるようデザインできれば、より集客力の高いお店になるでしょう。
いずれにせよ、まずは、よくコンセプトを練りましょう。
お客様の理想的なお店を作るために、重要なステップとなります。
もし「どうしてもレイアウトが決められない!」ということであれば、お店作りに強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。
中でもIDEALであれば、お客様の「こんなお店にしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。
お客様の考えを汲み取れる理由は、これまで多くの店舗開業に携わってきたからです。
これから初めてお店を作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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