2022.06.26  2022.06.28|新規開業ノウハウ

ネイルサロンの開業に失敗する原因と対策!コンセプト設計と資金調達、集客方法

ネイルサロンの開業に失敗する原因と対策!コンセプト設計と資金調達、集客方法

「ネイルサロンの開業に失敗したくない!」「でも失敗する原因は何だろう?」とお悩みではありませんか?ネイルサロンの開業に失敗する原因を対策することで、成功へ近づきやすくなります。

そこで今回は、ネイルサロンの開業に失敗する原因と対策を解説します。コンセプト設計と資金調達、集客のポイントをご紹介しますので、ネイルサロンの開業や売上を伸ばす方法を検討中の方はぜひ参考にしてください。

ネイルサロンの開業に失敗する主な原因

ネイルサロンの開業に失敗する主な原因

まずはネイルサロンの開業に失敗する原因を把握しましょう。ネイルサロンの規模や立地、業態によって経営課題は異なりますが、失敗する主な原因をいくつかご紹介します。

コンセプトがあいまいである

まずネイルサロンのコンセプトがあいまいなままだと、開業に失敗する危険性が高まります。独自性のあるサービスを展開しづらくなり、競合サロンとの差別化を図りにくくなるからです。

高度専門職(開業医や弁護士など)と比べると特別な資格が不要なため、ネイルサロン業界へ比較的参入しやすいです。参入するハードルが低いため各地に競合サロンが存在しており、開業後に新たな競合サロンが参入してくる可能性があります。

競合サロンと同様のサービスを提供するだけでは、差別化を図りづらいです。独自性のないサービスだけでは、価格競争に巻き込まれたり、固定客を獲得できなかったりしてしまいます。

開業資金が不足している

またネイルサロンの開業資金が不足していると、開業後に運転資金が残らず経営が不安定になる危険性が高まります。日本政策金融公庫の調査によると、サロンを含む店舗経営者の多くが資金調達に課題を抱えていると報告されています。

参照:日本政策金融公庫「2021年度新規開業実態調査」(11-13ページ)

ネイルサロンを開業してから数カ月間は売上が安定するとは限らないため、赤字が続く事態が想定されます。赤字が続いても、固定費(賃料や水道光熱費など)やローン返済、設備リース料などは発生するため、経営が圧迫されていきます。

特に内装をおしゃれにするために、設備や備品(顧客用のソファやネイル道具など)に費用をかけすぎると、開業資金が不足してしまいます。開業後の運転資金が乏しいと利益率を高くする必要があり、サービス料金の設定が難しくなります。

安定して集客できない

さらに安定して集客できないと売上を維持できないため、ネイルサロンの開業に失敗する危険性が高まります。日本政策金融公庫の調査では、集客も課題として報告されています。

参照:日本政策金融公庫「2021年度新規開業実態調査」(11-13ページ)

ターゲットを設定してオフライン・オンラインで集客活動を展開できていないと、新規顧客を呼び寄せられません。また計画的に集客活動を展開できないと、1度集客できた顧客にリピーターになってもらうこともできません。

また集客するためにSNSやブログ上から情報発信しても、数回でストップしていては長期的な集客を期待できません。Webサイトやアプリの運用に失敗すると、顧客からの悪い評判や口コミが拡散されてしまう危険性があります。

ネイルサロンのコンセプトを設計するコツ

ネイルサロンのコンセプトを設計するコツ

競合サロンとの差別化を図るために、ネイルサロンのコンセプトを設計しましょう。独自性のあるコンセプトを設計することで、サービスや店舗デザインを具体的に決めていくことができます。

市場調査をしてデータを集める

市場調査と聞くとネイルサロン経営に縁遠いように感じるかもしれませんが、開業や経営にとって重要な作業です。出店エリアの市場調査からデータを集めることで、ターゲットのニーズを満たすサービスの設計に活用できます

市場調査の方法は多岐に渡りますが、Webサイト上だけではなく出店エリアの現地調査もしてください。出店エリアを出入りする顧客層の属性(性別や年代、職業など)や交通量、最寄駅からの距離などを調査しましょう。

データに基づいてターゲットを絞る

出店エリアを調査したら、データに基づいてターゲットを絞ります。エリア内を出入りする顧客層の中から、例えば「夕方に帰宅する20〜30代の社会人女性」や「最寄駅から通学する女子大生」などとターゲットを選びます。

ネイルサービスに関する「ターゲットのニーズ」と「経営者の理想」をマッチさせるためには、具体的なデータに基づいてターゲットを絞ることが必要です。自店舗のサービスでターゲットを満足させられない場合には、ターゲットや出店エリアの見直しが必要になります。

ターゲットを満足させる独自サービスを決める

ターゲットを絞ったら、満足させる独自サービスを決めます。例えば20~30代の社会人女性をターゲットとするなら、仕事の疲れからの癒しや休日のおしゃれ度アップを提供しましょう。

ただしネイルサービスだけではなく、アロマの香りが漂う施術ルームやマッサージのオプションなどのアイデアも出しましょう。調査したターゲット層のニーズを分析することがポイントになります。

ネイルサロン開業資金の調達方法

ネイルサロン開業資金の調達方法

ネイルサロンのコンセプトを設計できたら、ターゲットを満足させるサービスに必要な開業資金を調達しましょう。独自性のあるサービスを考案できても、資金が不十分では実現できません。開業資金の不足は運転資金にも影響するため、調達方法を慎重に検討してください。

正確な収支計画を立てる

まずはネイルサロン経営の収入と支出を予測して、正確な収支計画を立てましょう。収支の計算があいまいでは、差し引いて残るはずの利益が保証されません。

また融資や助成金、補助金の申請には、運転資金の額や流れを把握するために正確な収支計画書の提出が必要です。日本政策金融公庫は、参考資料として修正計画書のテンプレートを提供しています。

参考:日本政策金融公庫「国民生活事業」

確かな調達方法を選ぶ

収支計画書をまとめたら、確かな調達方法を選びます。開業資金の調達方法は、次の6種類に分類されます。

  • 自己資金
  • 親族や知人からの借入
  • 民間金融機関の融資
  • 日本政策金融公庫や地方自治体の制度融資
  • クラウドファンディングの募集
  • 国や地方自治体の補助金・助成金

なお各資金調達方法の特徴について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

物件取得と内装工事の費用を抑える

ネイルサロンを開業する店舗の物件取得と内装工事の費用は、開業資金全体の40-70%程度を占めます(※)。そこで物件取得と内装工事の費用を抑えることで、必要な開業資金を調達しやすくしましょう。

ネイルサロン開業費用は立地や業態(自宅か貸店舗か)、物件の種類(スケルトンか居抜きか)、規模などによって異なりますが、坪単価10-30万円程度が相場です。自宅ネイルサロンであれば、賃料がかからない分だけ開業費用を抑えられます。

また施工する設備や内装の素材やグレードを検討することでも、工事費用を削減できます。ネイルサロンの内装工事について下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

※参考:

ネイルサロンへ効果的に集客する方法

ネイルサロンへ効果的に集客する方法

明確なコンセプトを設計して、物件取得と内装工事等の開業費用を調達できても、開業するネイルサロンへの集客が約束されるわけではありません。効果的に集客する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ブログやSNSアカウントを運用する

まずは、開業前からブログやSNSアカウントを運用しましょう。ブログ単体ではなくSNSアカウントと連携させることで、見込み客を予約ページまで誘導できます。SNSアカウントからは、ネイルサロンの営業の様子や予約状況などを発信しましょう。

ブログサイトからはターゲットに有益なコンテンツを発信して、自然検索からの流入を増やしょう。しかしコンテンツが検索エンジンで上位表示されるまでに時間がかかるため、SNSアカウントから記事を告知しましょう。

ポータルサイトやGoogleビジネスに登録する

次にサロンのポータルサイトやGoogleビジネスに登録することで、さらなるWeb集客効果を期待できます。ポータルサイトには登録料を支払うことで自店舗の情報を掲載できます。ただしターゲット層がよく利用するポータルサイトを選ぶようにご注意ください。

またGoogleビジネスには無料でサロンの情報を登録でき、Google検索上でユーザーに認知されやすくなる点がメリットです。簡易的なWebサイトとして利用できますので、一からブログサイトを立ち上げるよりも店舗が認知されやすいです。

参考:Google ビジネス 

オフライン集客を組み合わせる

オンライン集客にオフライン集客を組み合わせることで、集客効果の向上を図れます。例えばポスティングや新聞折込などのチラシにネイルサロンのブログサイトやSNSサイトのURLを掲載すれば、Web上で発信されている店舗の情報へ誘導できます。

同様に、店舗に設置する看板にもQRコードを掲載できます。看板をとおして、店舗周辺を通行する人にQRコードからアクセスしてもらえれば、Webサイトからの予約を期待できます。

なお店舗のWeb集客について下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

コツを押さえて集客ネイルサロンの開業を成功させよう

コツを押さえて集客ネイルサロンの開業を成功させよう

ネイルサロンの開業を成功させるためには、明確なコンセプトを設計したうえで、計画的に開業資金を調達しましょう。利益を上げ続けるコツは、オンライン集客とオフライン集客を組み合わせて展開することです。

IDEALはネイルサロンを始めとする店舗のコンセプト設計から内装デザイン・工事、資金調達、Web集客までをワンストップソリューションとしてご提供しています。

店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の経営者や担当者の方は、ぜひお問い合わせください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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