2021.06.10|店舗運営ノウハウ
事業再構築補助金の事業計画書の書き方を徹底解説【4つの構成ごとに具体例アリ】
「事業再構築補助金の事業計画書って、どうやって書いていけばいいの?」
「事業計画書について、もう少し具体的な書き方を知りたい」
というお客様への記事です。
この記事の内容↓
・事業再構築補助金の『事業計画書』の書き方
・『事業計画書』をスラスラ書けるようにするためのコツ
当記事では、多数の店舗の開業、運営に携わったIDEALの実績や経験を元に、
事業再構築補助金について分かりやすく解説します。
事業再構築補助金は「新しいことをはじめる事業主の、背中を押す」と言う名目で支援制度として生まれました。
たとえ従業員が少ない事業主だったとしても、最低100万円の補助金が支給されます。
ただし、厳しい審査に通らなければなりませんよ。
事業再構築補助金は「申請すれば誰でももらえる」という制度ではありませんからね。
審査にクリアするには、
・条件に当てはまっていること
・事業計画書を分かりやすく作成していること
が、求められます。
今回は、キモとなる『事業計画書』について解説していきましょう。
お客様には、当記事を通して『事業計画書がスラスラ書ける人』となっていただきますね。
※当記事は、2021年6月時点の内容です。
今後、申請方法や応募条件が変更される場合があるので、
公募要件URLを、都度ご確認くださいね。
[現時点での情報]
◇二次公募の予定:5月26 日〜7月2日18:00まで申請受付
今すぐ公募する場合はこちらのページをチェック↓
事業再構築補助金 公式ページ
※補助金に関連する当ページの情報について※
当ページの記載事項に基づいてすべてを判断せず、必ず公募要領を確認してくださいね。
当ページの見解に従い不採択となった場合でも、当方は責任を負いかねます。
当ページの情報や見解は、予告なしに変更することがございますのであらかじめご了承ください。
目次
- 事業再構築補助金の事業計画書のルール
- 事業再構築補助金の事業計画書は4部構成
- 事業計画書の構成①補助事業の具体的な取組内容
- 事業計画書の構成②将来の展望
- 事業計画書の構成③本事業で取得する主な資産
- 事業計画書の構成④収益計画
- 事業再構築補助金の事業計画書:補助事業の具体的な取組内容について
- 『事業再構築で何をやるか』を書くパート
- 『補助事業の具体的な取組内容』はこう書く
- 事業再構築補助金の事業計画書:将来の展望について
- 『再構築事業後の成功の可能性』を書くパート
- 『将来の展望』はこう書く
- 事業再構築補助金の事業計画書:本事業で取得する主な資産について
- 『どんな資産が残るのか』を書くパート
- 『本事業で取得する主な資産』はこう書く
- 事業再構築補助金の事業計画書:収益計画について
- 『どのように収益化していくのか』を書くパート
- 『収益計画』はこう書く
- 付加価値額の算出について
- まとめ:事業再構築補助金の事業計画書は入念な下準備が必須
事業再構築補助金の事業計画書のルール
事業計画書を作成するときのルールは下記のとおりです↓
・審査項目を網羅していること
・決まった構成通りに作成すること
・Wordで作ってPDF形式で送ること
・A4サイズ合計15ページ以内に作成すること
・読み手が理解しやすいようにストーリーにすること
正式な内容については、こちらのページ(公募要領)で確認できます↓
事業再構築補助金 公募要領
当たり前のことですが「こういう内容を書いてください」と言われているならその通り書かないといけませんよね。
ですから、公募要領は、前もってよーく確認しましょう。
ボリュームが大きいので、少し大変かもしれません。
が「どんなことを書かないといけないのか」を知っておかなければなりませんよ。
求められていることをしかるべき部分に書かないと、そもそも審査されなくなってしまうからです。
事業再構築補助金の事業計画書は4部構成
事業計画書は「4部構成で書くように」と決まっています。
4部構成とは、次のとおりです↓
①補助事業の具体的な取組内容
②将来の展望
③本事業で取得する主な資産
④収益計画
①〜④は、順番どおりに書いていかないといけませんよ。
それぞれの概要について解説していきますね。
より詳しい書き方については、後の項目で解説しています。
事業計画書の構成①補助事業の具体的な取組内容
構成1つ目は『補助事業の具体的な取組内容』について、です。
内容としては、
・競合調査しているか
・再構築をする前の状況
・事業としての強みや弱み
・コロナの影響で新しいことをはじめないと経営が続かない
旨を、書くパートになります。
このパートと、次の『将来の展望』を合わせて13ページに収めるよう作成することが望ましいです。
事業計画書の構成②将来の展望
構成2つ目は『将来の展望』について。
内容としては、
・事業再構築による効果
・事業再構築の市場(ターゲット)
・価格、収益性の有無、課題やリスク、解決方法
を書いていくパートです。
写真や図解を使って、見やすく、分かりやすく作成していくと良いでしょう。
事業計画書の構成③本事業で取得する主な資産
構成3つ目は『本事業で取得する主な資産』について。
どういうことかと言いますと、
事業再構築することで
・経費はこれくらい使います
・資産はこれだけ増えるでしょう
といった内容を書いていくパートです。
このパートと、次の『収益計画』を合わせて2ページ以内に収めるよう作成しましょう。
事業計画書の構成④収益計画
構成4つ目は『収益計画』について。
内容としては、
・外部委託はどこ?
・どうやって資金を集めるの?
・実施体制はどうなるの?(役員、エース、部下は誰?)
などを書いていくパートです。
事業再構築に伴うお金と人の動きについて書いていきましょう。
事業再構築補助金の事業計画書:補助事業の具体的な取組内容について
ここから先は、各構成の具体的な捉え方、書き方についてお伝えしていきます。
まずは構成1つ目の『補助事業の具体的な取組内容』についてです。
『事業再構築で何をやるか』を書くパート
『補助事業の具体的な取組内容』で書く内容は下記のとおり↓(公募より抜粋し、要約しますね)
1:現在の事業の状況、強み・弱み、機会・脅威、事業環境、事業再構築の必要性、事業再構築の具体的内容(提供する製品・サービス、導入する設備、工事等)、今回の補助事業で実施する新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編又はこれらの取組について具体的に記載してください。
事業実施期間内に投資する建物の建設・改修等の予定、機械装置等の型番、取得時期や技術の導入や専門家の助言、研修等の時期についても、可能な限り詳細なスケジュールを記載してください。
要約するとこうです↓
・今の状況を書いてくださいね
・今の状況はSWOTで書いていくと良いですよ
・「なぜ事業再構築が必要か」を書いてくださいね
・「どんな風に再構築していくのか」を書いてくださいね
・「5つの分野のうちのどれをやるのか」を書いてくださいね
・具体的に「どんな事業をしていくのか」を書いてくださいね
・再構築のための建物改修や、機械装置のスケジュールについても書いてくださいね
より分かりやすくするために、図解やグラフ、写真があると良いですね。
続いてはこちらです↓
2:応募申請する枠(通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠、緊急事態宣言特別枠)と事業再構築の種類(「事業再編型」、「業態転換型」、「新分野展開型」、「事業転換型」、「業種転換型」)に応じて、「事業再構築指針」に沿った事業計画を作成してください。どの種類の事業再構築の類型に応募するか、どの種類の再構築なのかについて、事業再構築指針とその手引きを確認して記載してください。
要約するとこうです↓
・「どの応募枠に当てはまるのか」を書いてくださいね
・5つの分野に合わせて書いてくださいね
『事業再構築指針とその手引き』とはこちらのことです↓
事業再構築指針とその手引き
続いてはこちらです↓
3:補助事業を行うことによって、どのように他者、既存事業と差別化し競争力強化が実現するかについて、その方法や仕組み、実施体制など、具体的に記載してください。
要約するとこうです↓
・「再構築でここがライバルよりもリードできる」を書いてください
・その方法、仕組み、従業員の体制、外部との体制を書いてください
・「こうするとライバルよりもリードできる」旨の理由を書いてください
・再構築することで「今までの事業と何がどう変わるのか」を書いてください
最後はこちら↓
4:既存事業の縮小又は廃止、省人化により、従業員の解雇を伴う場合には、再就職支援の計画等の従業員への適切な配慮の取組について具体的に記載してください。
要約するとしたら
・事業を再構築するにも、従業員をクビにするのか
・するなら、再就職支援はするのか、あるいはどんな配慮をするのか
を具体的に書いてください、ということですね。
①〜④の通りに書いていくのと同時に、公募要領に記載されている『審査項目』の内容も記載しないといけませんからね。
「公募要領は、前もってよーく確認しましょう」と、冒頭でお伝えした理由はここにあります。
事業再構築補助金 公募要領のページ
たとえば『事業化点④(公募要領の28ページ目)』では『既存事業とのシナジー効果』について書かれています。
が『事業計画書に関する注意事項(公募要領の23〜24ページ目)』では『既存事業とのシナジー効果』について書かれていないのです。
「それなら事業計画書に書かなくて良いんじゃないの?」と、感じるかもしれませんよね。
ですが、事業計画書は『審査項目(28ページ目)』と『事業計画書に関する注意事項(23〜24ページ目)』ともに網羅されていないといけません。
網羅されていないと判断された場合、その時点で審査すらされなくなる可能性もありますからね。
『補助事業の具体的な取組内容』はこう書く
ここでは、今の企業の状況を説明するパートです。
=ここから例=
当社(株)◯◯◯◯(企業サイトURL)は、◯◯◯事業を運営しています。
主に、顧客の
「(ニーズ1)」
「(ニーズ2)」
「(ニーズ3)」
などのサービス提供を行っています。
ーここで図解があるとベストー
当社は、19◯◯年に設立され、20◯◯年に東北に営業所を開設し以来、全国展開してきました。
また、20◯◯年に◇◇市場に新規参入しております。
ーここで会社沿革を挿入するとベストー
今まで500以上のクライアント、700以上のプロジェクト実績があります。
プロジェクト実施期間は、3ヶ月〜1年/件と案件により様々です。
2021年時点の従業員数は〇〇名となります
ー会社実績を図解にした画像を挿入しましょうー
当社は、設立時に、□□を開発しており、◆◆を初め、複数の顧客へ導入実績があります。
20年以上も△△を続け、その後、■■など、様々な新サービスを立ち上げてきました。
また最近では、▲▲など、事業成長に直結するサービスも提供しています。
ーこの辺りで自社サービスや商品イメージを挿入すると良いー
主なクライアントは、大手飲食チェーン〇〇会社、貿易会社、大手航空会社、コンサル系会社、WEB制作会社、ベンチャー企業など、多岐にわたります。
=ここまで例=
自社のメインとなる製品やサービスを説明しましょう。
[SWOT分析について]
SWOTとは、マーケティングにおける考え方の1つ。
Strength:強み
Weakness:弱み
Opportunity:機会
Threat:脅威
の頭文字を取ったものです。
=ここから例=
<強み>
・〇〇サービスについて20年以上の実績とノウハウがある
・既存の〇〇というサービスは粗利率が高いため、新規事業への投資原資を作り出せる
・代表取締役(▲▲)は、2社の経営経験があり、ベンチャー&中堅企業の実情に詳しい
・取締役(■■)は、システムエンジニア出身
デジタルマーケティングに詳しい
システム開発を管理、推進できる
また、広告/販促実務もまとめられる
・プロジェクトリーダー(●●)は、WEBサービスの
開発・運営経験がある
新WEBサービスの企画開発と成長が期待できる
コツ↓
✓客観的な強みを書くこと
✓事実に合わせて書いていくこと
✓ライバル企業と比べて「どんなところに優位性があるか」を分かりやすく書くこと
<弱み>
・WEBサービスの立ち上げをするまでは、エンジニアとデザイナーの社員がいなかった
・人材が確保できず、現状は外注に依存している
・会社規模が小さいため、大企業と比べると資金力が弱い
・既存の◯◯サービスは、中長期的に安定性の高い事業とは言えない
なぜなら景気変動の影響を受けやすいからである
コツ↓
✓客観的な弱みを書くこと
✓事実に合わせて書いていくこと
✓ライバル企業と比べて「どんなところが弱いと言えるか」
を分かりやすく書くこと
<機会>
・人事労務上の課題が増えてきた
・コロナ禍によりテレワーク勤務者の割合が急増した
・コロナ禍により、デジタルツールの活用が一気に拡大した
・テレワーク急増により従業員の就労状況の把握が難しくなった
・コロナ禍以前よりも、新WEBサービスの導入ハードルが下がった
・2019年施行の『働き方改革関連法』により、副業、兼業を解禁する企業が増えている
コツ↓
✓経済、政治、社会文化、トレンドなどを通じての自社への影響を書くこと
✓「世の中の動き=自社にとっての機会」の理由を書くこと
<脅威>
・当社予定の新分野展開は、既に先行企業が存在してる
・かつ、今後他社の新規参入も予想されるだろう
・つまり競争環境は激しくなると予想できる
・資本力のある大企業が参入したら太刀打ちできない
・つまり事業の継続が難しくなるリスクがある
コツ↓
✓自社を取り巻く重要な脅威を書くこと
✓ライバル企業の動きを中心に「具体的に何が脅威なのか」を書くこと
=ここまで例=
自社におけるSWOT分析の結果を、事業計画書にまとめましょう。
(まとめるときは、4マスに分けて書いていくといいですよ)
[事業環境について]
ここでは「コロナでこうなった」という内容を書いていきます。
=ここから例=
◯◯サービスを行っている当社の事業環境は、新型コロナウイルスおよび緊急事態宣言の影響を受け、厳しい状況にあります。
具体的には下記の影響を受けてきました↓
・2020年4月からの緊急事態宣言により、◯◯の継続プロジェクトが中止(予定額:約◯◯万円)
・2020年7月に予定されていた▲▲向け■■支援が、コロナ禍の影響で、失注(予定金額:約◯◯万円)
・2020年10月〜11月にかけて△△に●●の提案を行ったが、コロナ禍の影響で失注(予定金額:約◯◯万円)
・2021年1月からの緊急事態宣言では、原則WEB会議(Teams使用)になり、プロジェクトの進捗に一部遅れが出た
こうした経緯から、2021年1月〜3月の売上高は、前年と比べて大きく落ち込んでしまいました。
ー(ここでより具体的な損失額の数値を挿入しましょう)ー
新型コロナウイルスの影響として、2021年7月から12月までの間で〇〇な影響が出てくると考えています。
また、●●(感染対策、対抗策)することで、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限に留めることができるものと考えております。
=ここまで例=
[事業再構築の必要性について]
ここでは「こういう理由で再構築が必要なのです」という内容を書いていきます。
=ここから例=
既存事業の◯◯サービスは、景気変動など外部環境の影響を受けやすいのが弱点です。
利益率は高いのですが、中長期的に安定するには難しい事業だと考えております。
当社が、中長期的に安定しながら成長するには、
・価値あるサービスを開発すること
・少ない工数で広いユーザーに提供していくこと
が必要なのだと考えました。
そのためには、労働力をかき集めるような〇〇サービスでは叶えられないものと考えております。
これまで◯◯サービスで培った□□ノウハウを、新サービスに取り入れられる、そしてオリジナリティあるサービスを提供できると考えています。
新型コロナウイルスの影響で、直近決算(2021年6月期)では前期比65%の売上減少、営業赤字(△△△△万円)となっております。
このように、当社は新型コロナウイルスの影響で深刻な被害が生じております。
よって、事業再構築を行う必要性が高いと考えております。
思い切った事業再構築を行うことで、ポストコロナ、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の経済社会の変化に対応し、会社として再起を図っていく次第です。
=ここまで例=
ここでのコツ↓
✓数字で根拠を示すこと
✓コロナの影響で深刻な被害を受けていることを示すこと
✓事業再構築の必要性と緊要性が高いことを訴えること
[応募申請枠と事業再構築の種類]
ここでは「どの枠か、かつ5つの分野のうちのどれにあたるのか」を書いていきます。
=ここから例=
当社が申請する枠は「通常」です。
事業再構築の種類は「新分野展開」であります。
当社の現在の業種と、事業計画期間終了時点の主たる業種は下表の通りになります↓
◇現況
専門、技術サービス業
◇再構築後
インターネット付随サービス
=ここまで例=
[補助事業の概要について]
ここでは「コロナでこうなったからこんな事業をしますよ」という内容を書いていきます。
補助事業計画名:30文字以内に書きましょう。
概要:約100文字以内に書きましょう。
クリアしないといけない課題と、その解決方法が必須です。
=ここから例=
補助事業名:店舗デザイン設計の”WEB化”による販路開拓プロジェクト(28文字)
補助事業の概要:
開業を目指す若者を増加させるために、初心者でも安心してデザイン設計できる環境を整える。
「WEB販売」と「テレビ電話」機能を加えた公式サイトを作成し、非対面化を実現。
内容を周知するために、SNSで発信。
=ここまで例=
[補助事業を選んだ背景について]
ここでは「なぜ今回の補助金制度を使うのか」を分かりやすく書いていきます。
=ここから例=
今回、当社が本補助事業を試みる理由は、次のとおりです↓
・今のままでは先行きが厳しいため
・コロナ禍により、既存サービスの収益に大きな被害が出ているため
・コロナ禍による市場の変化で、◯◯サービスにおける課題解決のための大きなチャンスであるため
・強みである◯◯を活かし、競合よりも早く、かつ、高品質なサービス開発が可能と考えたため
本補助事業では、当社の既存サービスとは異なる業種となる分、リスクを伴うものだとも承知しております。
ですが、思い切った事業再構築に取り組むことで、ポストコロナ、ウィズコロナ、アフターコロナ時代においても成長し続けられると考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓分かりやすく、伝わりやすいように書くこと
✓今までと異なる業種転換によるリスクを説明しておくこと
✓「今回は思い切っています」という姿勢が伝わるように書くこと
✓数ある事業再構築のための選択肢の中から『事業再構築補助金』を選んだ理由を合理的に書くこと
[補助事業の位置づけと現状]
ここでは「コロナになってからこんなことをやってきた、今はこんな感じです」という内容を書いていきます。
=ここから例=
当社は2018年◯◯月〜2021年◯◯月の間に、システム開発事業者の選定を行ってきました。
2021年3月からは△△システムの開発に着手しております。
コスト、品質ともに、良い開発パートナーを見つけることができたと考えております。
また、システム開発では、◇◇の方法を採用します。
段階的な機能拡充を行い、都度リサーチをしながら、約1年半かけて品質を高めていく計画です。
よって当社は、事前申請の手続きを行う予定でおります。
なお、補助事業の推進に伴い、既存事業の縮小あるいは廃止、従業員の解雇の予定はございません。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓既存事業の縮小又は廃止、省人化により、従業員の解雇を伴う場合があるかを書いておく
✓もし、解雇するなら、
・再就職支援の計画
・従業員への適切な配慮の取組
を具体的に書くこと
[補助事業の具体的な内容]
ここでは、サービス、製品をより具体的に書いていきます。
=ここから例=
「◇◇◇◇」(サービス名)は、〇〇を活用して〇〇を広める〇〇サービスです。
〇〇が広がれば、業績向上につながる、という調査結果を踏まえ、〇〇は■■を通して、企業の業績向上につなげることを目的としております。
□□を導入すると、毎月1回、顧客企業の従業員に●●が配信されます。
ーここでサービスをイメージさせる図があるとベストー
従業員の回答結果が集計され、会社の管理職は、■■のクラウド上で、従業員一人ひとりの課題と、部署ごとの課題を定量的に把握することができるのです。
経営陣、管理職層は、把握した課題を踏まえ、改善に向けた取り組みを行うことで、個人や組織の状態が上向いているかどうかを〇〇上で確認できるようになります。
結果、組織運営のPDCAを回すことができるのだと考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓適宜図解を入れること
✓誰に、どんな機能、どんな特徴、どんな使い方をするのか、分かりやすく書くこと
[市場ニーズの検証]
ここでは「再構築した事業にニーズがあるのか、どうしてニーズがあるのか」を書いていきます。
=ここから例=
◇◇◇◇は「■■」と呼ばれるサービスの1つです。
既に競合サービスがいくつかあるため、市場ニーズがあるものと考えられます。
今回、補助事業を立ち上げるにあたり、ニーズ調査アンケート(回答数:〇〇)を行いました。
結果、
・従業員満足度を高めたい(50%)
・生産性の高い組織を築きたい(30%)
・エンゲージメントを高めたい(20%)
などのニーズがあることを検証できました。
また
・是非使ってみたい(15.9%)
・使ってみたい(28.5%)
と、回答者の約44%がサービス利用意向を示しております。
よって◇◇◇サービスが受け入れられる市場ニーズがあるものと判断できます。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓どんな調査をしたのか具体的に書くこと
✓調査結果を数字を用いて具体的に書くこと
[開発するシステム]
ここでは、再構築でどんなサービスを開発するのか、を具体的に書きます。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスで開発する〇〇システムには、2つの機能があります。
①△△機能:〜を集計
②■■機能:〜を決済、記録
サーバーは◆◆を利用し、フロントエンドは●●、バックエンドは▲▲を用いて、開発します。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓建物、設備、機械の名前と機能を書くこと
✓サービスを開発するのに、どんな設備、どんな工事をするのか、分かりやすく書くこと
[競合サービスとの差別化とその方法]
ここでは、ライバルよりもリードするための方法を書いていきます。
細かくステップに分けて、具体的に書いていきましょう。
=ここから例=
〇〇という競合サービスについて、次のように調査しました↓
・立地はどうか
・高い付加価値があるか
・顧客1人当たりの料金
・高級か、リーズナブルか
・求められているサービスの品質
結果、
✓1人当たりの料金=〇〇円
✓従業員1人当たりの月額料金〇〇円以下は、ライバルがいない
と分かりました。
ー図やイメージを挿入すると良いー
サービス品質については、各サービスでオリジナリティを出していますが、◆◆による分析と提案をしているサービスは、どの会社も行っておりませんでした。
よって、当社が様々なAI機能を取り入れれば、強力な差別化が可能であると考えました。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓図解を用いてイメージしやすいようにまとめること
✓専門用語がある場合には注釈を加えること
[事業再構築の要件に対応状況]
ここでは「要件に合ってる?その根拠はなに?」を書いていきます。
できればエクセルなどの表などにまとめましょう。
見やすくなりますよ。
(当記事では仕様上、表にできないため、箇条書きで記しておきます)
=ここから例=
本補助事業が、事業再構築指針の要件に適合していることを、以下の通り確認しました。
「業種転換」の要件/対応状況
①過去に製造等した実績がないこと
→過去に開発したことがない新サービスです
②製造等に用いる主要な設備を変更すること
→専用の●●を新たに構築するため、●●投資が必要です
③定量的に性能又は効能が異なること
→原則対面で行う●●ビジネスと、◇◇◇サービスである▲▲は、提供されるサービス内容が大きく異ります
④既存製品等と新製品等の代替性が低いこと
→◇◇◇◇サービスは可視化ツールであり、課題解決に焦点を当てた◯◯とは異なります。
そのため、既存事業の売上高が減少するといった影響は見込まれません
⑤3~5年間の事業計画期間終了後、新たな製品の属する業種が、売上高構成比の最も高い事業となる計画を策定すること
→3年後、◇◇◇◇サービスが、当社における売上高構成比の最も高い事業となる計画となっております
※詳細は収益計画を参照ください
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓表にしてまとめておくこと
✓簡潔に、分かりやすく書くこと
事業再構築補助金の事業計画書:将来の展望について
続いて構成2つ目の『将来の展望』につい解説していきますね。
『再構築事業後の成功の可能性』を書くパート
『将来の展望』で書くことを公募より抜粋し、要約していきますね。
1: 本事業の成果が寄与すると想定している具体的なユーザー、マーケット及び市場規模等について、その成果の価格的・性能的な優位性・収益性や課題やリスクとその解決方法などを記載してください。
要約するとこうです↓
・「こんな人がターゲット」を書いてください
・「市場規模はこのくらい」を書いてください
・収益性があるのか、を書いてください
・リスク、課題とその解決方法を書いてください
続いてはこちらです↓
2: 本事業の成果の事業化見込みについて、目標となる時期・売上規模・量産化時の製品等の価格等について簡潔に記載してください。
要約するとこうです↓
・売り上げの目標を書いてください
・目標が達成する時期を書いてください
・サービスの価格を書いてください
・売上規模を書いてください
最後です↓
3:必要に応じて図表や写真等を用い、具体的に記載してください。
要するに「図解を用いて見やすく、分かりやすく書いてくださいね」ということですね。
『将来の展望』はこう書く
「具体的にどうやって書いていけばいいの?」という方へ。
ここでは『将来の展望』で書く内容をお伝えしていきますよ。
公募内容を網羅するには、このように書いていくと望ましいでしょう↓
・具体的なユーザー、マーケット規模
・事業の優位性
・課題やリスク、解決方法
・地域経済、イノベーションへの効果
・目標と売上拡大の方法
それぞれ例を用いて解説していきますね。
[具体的なユーザー、マーケット規模]
ここでは
・ターゲットとなるユーザーの詳細
・どのくらいの売り上げが見込まれるか、どのくらい消費されるか
を書いていきます。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスのターゲットとなるユーザーは、下記のとおりです↓
・〇〇業と▲▲業
・従業員数200名〜300名の中小、中堅企業(国内32000社ほど)
・具体的なターゲット:社長、管理部長、人事部長
現時点での◇◇◇◇サービスの利用企業数は、約2万〜3万社ほど。
ですが、利用率はまだ2〜4%程度に留まっております。
これを踏まえると、◇◇◇◇サービスは後発サービスとはいえ、差別化ポイントをハッキリできれば、十分に顧客獲得しシェアを伸ばせるのでは、と予想しております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓想定されるユーザー数を書いてください
✓グラフや図解で分かりやすく数字化しましょう
✓ライバルがいるのか、いるとしたら、競争環境や「参入余地があるのか」について書いてください
[事業の優位性]
ここでは補助事業で提供する製品、サービスの”より優れているポイント”を書いていきます。
見方としては
・市場
・製品、サービスとしての付加価値
・収益性があるのか
といったような内容で書いていきましょう。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスの優位性は、下記のとおり3つあります。
①価格面の競争優位性
②分析能力の高さ
③◆◆ノウハウの活用
①価格面の競争優位性
◇◇◇◇サービスの利用料金は、一人当たり月額〇〇円(税込)の予定です。
競合との比較において、コスト削減に力を入れている中小企業でも、取り入れやすい料金設定にしております。
また、最低利用期間の無い、”無料お試し期間”を設定しております。
顧客は気軽に利用でき、顧客のタイミングで止めることができます。
よって、新規顧客開拓のCVRは他サービスよりも高くなるはずでしょう。
②分析能力の高さ
◇◇◇◇サービスでは、最先端の学習モデルを取り入れた■■■を利用しております。
独自のアルゴリズムを持ち、各種スコアの算出が可能です。
■■■を活用することで、□□□が可能に。
例えば、◆◆◆の判定は、毎月実施する3つの質問の回答結果に基づいて判定され、〜を把握することができます。
結果、利用企業の経営陣が、□□□をタイムリーに把握でき、〇〇に効果を発揮するはずです。
競合のAサービスは、●●を使った分析機能がありますが、他のサービスはこうした機能は持ち合わせておりません。
よって、当社が手掛ける◇◇◇◇サービスでは、□□の分析精度の高さに優位性があると考えております。
③◆◆ノウハウの活用
当社は、15年以上にわたって多くの企業に△△調査を実施し、課題への解決策の提言を続けてきました。
そこで得たのは
・何に着目するべきか
・何を改善するべきか
・どういう提案をしたらいいか
といった◆◆のノウハウです。
こうした「15年以上も多くの企業を調査した」というバックグラウンドは、競合企業に無い優位性と言えるでしょう。
◆◆ノウハウをうまく◇◇◇◇サービスに取り入れることで、〇〇が利用企業に対して解決策の提案が可能になるはずです。
このような”解決提案力の高さ”も優位性につながると考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓ライバルサービスとの比較を分かりやすく書くこと
✓自社の強みを踏まえつつ「これほど優れているのです」とアピールすること
✓ライバルサービスに、どのような点でリードするのか、その仕組みや方法を具体的に書くこと
[課題やリスク、解決方法]
ここでは、再構築することで生じるであろう課題、リスクを書きます。
合わせて、それらの解決方法も書いていきます。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスを進める上での課題、リスクとその解決方法を、以下にまとめました。
<課題、リスク>
システム開発を完全に外部委託しており、社内エンジニアがおりません。
そのため、
・開発スピードが遅くなる
・システム管理が甘くなる
・システム基盤が弱い
などのリスクがあります。
<課題、リスクへの解決方法>
2021年度中に、リードエンジニアを採用します。
システムの基本構造構築やインフラ部分は社内で対応するためです。
フロント部分の開発のみ外部委託する体制に移行します。
競合企業と比較すると、当社の資金力が弱いため、不十分な先行投資になる可能性があります。
◇◇◇◇サービスをリリース後、顧客数が増え始めた段階で、△△△または■■■から資金調達を行い、十分な投資ができるよう準備して参ります。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓課題、リスクと、その解決方法を分かりやすく書いていくこと
[地域経済、イノベーションへの効果]
ここでは「再構築することで地域経済にどのような効果を与えるのか」を書いていきます。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスは、WEBサービスです。
日本企業であれば、場所を問わず利用することが可能です。
よって、地方の中小企業でも、■■■を活用した〇〇サービスを利用することができ、従業員の●●改善に繋げられると考えております。
また、◇◇◇◇サービスは、利用料金が他サービスよりも低価格で設定しております。
コストを抑えたいと考える地方企業にとっては導入しやすいと考えられます。
導入が進めば、企業の業績向上を通して、地域経済に貢献できるでしょう。
また、◇◇◇◇サービスでは、○○などの最先端デジタル技術の活用を計画しております。
このような新しいビジネスモデルを通して、地域のイノベーションに貢献できるものと考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓地域経済、雇用への貢献度を書くこと
✓地域のイノベーションに貢献できる旨を書くこと
✓地域経済への貢献から経済成長を引っ張れる存在になる旨を書くこと
[目標と売上拡大の方法]
ここでは「再構築する上での目標」を書いていきます。
=ここから例=
◇◇◇◇サービスは、補助事業期間終了の3年後(2025年6月期)において、売上高約〇〇億円、顧客数約〇〇社を目標としております。(詳細は、収益計画をご参照ください)
◇◇◇◇サービスは、デジタルマーケティングをメインにした新規顧客獲得を行います。
デジタルマーケティングは、
・SEO対策
・SNS対策
・WEB広告(Googleのリスティング広告)
・比較サイトへのサービス掲載(●●と〇〇への掲載)
を展開する予定です。
SEO対策としては、◇◇◇のサイト上でオウンドメディアの運用を行います。
〇〇に関する記事を定期的に掲載することで、自社サイトへのアクセスを高めていく予定です。
合わせて、
・Twitter
・Facebook
・Instagram
といったSNSも活用し、企業の経営陣や幹部層にリーチできるよう取り組んで参ります。
これらに対して費用対効果を重視した運用を行い、新規顧客獲得につなげていく予定です。
また、1社あたりの顧客獲得費用は、〇〇円を想定しております。
BtoBサービスとしては、妥当な費用だと考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓事業期間終了の◯年後に、どのくらい売上を出すのか、を書いていくこと
✓目標達成に向けて、どのような戦略をたてていくのか、を書いていくこと
事業再構築補助金の事業計画書:本事業で取得する主な資産について
事業計画書の構成3つ目『本事業で取得する主な資産』を攻略していきましょう。
ここでは
「こんな資産が残ります」
「経費はこれくらい使います」
「資産はこれだけ増える予定です」
といった内容を書いていきます。
『どんな資産が残るのか』を書くパート
まずは公募要領のチェックです。
1: 本事業により取得する主な資産(単価50万円以上の建物、機械装置・システム等)の名称、
分類、取得予定価格等を記載してください。
(補助事業実施期間中に、別途、取得財産管理台帳を整備していただきます。)
要約するとこうです↓
・資産になるものの、種類、名前、予定価格をすべて書いてください
・「取得財産管理台帳」を、事業計画書とは別に準備しておいてください
(取得財産管理台帳 見本)
『本事業で取得する主な資産』はこう書く
「主な資産はなにか」と「必要な経費」を書いていきます。
グラフにまとめると分かりやすいでしょう。
=ここから例=
本事業で取得する主な資産は、下記のとおりです。
建物、機械の名称、型番:▲▲▲WEBシステム
建物または製品の分類:〇〇
取得予定価格:¥4,000,000
取得時期:2021年11月
建物または設置する場所:●●本社オフィス
(↑できれば表にまとめましょう)
また、本事業に要する経費は、下表の通りです。
ー経費の一覧を表にしてまとめましょうー
(経費の名称ごとに、
・事業に要する経費(税込,円)
・補助対象経費(税込,円)
・補助金交付申請額
をあわせて記載しておくとベストです)
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓資産以外の経費についてもまとめておくと良い
✓規模の大きい経費については「この金額は〜なため、妥当です」と明記しておくこと
事業再構築補助金の事業計画書:収益計画について
最後に構成4つ目の『収益計画』について解説していきましょう。
ここでは
・資金調達方法
・どこに外部委託するのか
・役員、エース、部下は誰か
・どのくらいの時期にどのくらい収益が出るのか
を書いていきます。
『どのように収益化していくのか』を書くパート
まずは公募要領をチェックしましょう。
1: 本事業の実施体制、スケジュール、資金調達計画等について具体的に記載してください。
2:収益計画(表)における「付加価値額」の算出については、算出根拠を記載してください。
3:収益計画(表)で示された数値は、補助事業終了後も、毎年度の事業化状況等報告等にお
いて伸び率の達成状況の確認を行います。
要約するとこうです↓
・どのようなスケジュールなのか、を書いてください
・どのようなチームで行っていくのか、を書いてください
・どのようにして資金を得ていくのか、を書いてください
・『収益計画』は表にし、かつ根拠を添えて付加価値額を算出しておいてください
・「計画通りに収益化されているか」について、補助事業が終わった後も確認します
(なので、きちんと報告してくださいね)
『収益計画』はこう書く
『収益計画』は、このような内容で書いていくと良いですよ↓
・実施体制
・スケジュール
・財務状況
・資金調達計画
・収益計画
それぞれ例を見ていきましょう。
[実施体制]
ここでは「どんなチーム体制で事業を再構築していくのか」を書いていきます。
名前+写真付きが望ましいでしょう。
=ここから例=
本補助事業の実施体制は、下記の通りです。
ー『名前、顔写真、役職(タイトル)、持っているスキルなど』を一覧化したもの挿入しましょうー
社内からは役員3名に加え、エース級の人材を本補助事業にアサインしております。
事業立ち上げのための知識とスキルを有する人材がすでに揃っております。
システム開発とデザインは外部委託となります。
すでにパートナー選定済みであり、補助事業の遂行には問題ありません。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓チームを具体的に記していくこと
✓他社に外部委託する可能性があるなら、その旨を書いておくこと
✓「事業に必要な知識とスキルはすでにある」と、分かるように書くこと
[スケジュール]
ここでは「いつまでにどのくらい売り上げるのか」を、書いていきます。
=ここから例=
本事業の実施スケジュールを下記のとおりまとめました。
ー月別にスケジューリングされている表またはイメージを挿入しましょうー
事業化のためのタスクは漏れなく考慮されております。
よって、こちらのスケジュールは現実的なものだと考えています。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓補助事業実施期間の約12ヶ月間を目安に、実行スケジュール表を載せること
✓設備の導入や専門家の助言、研修などの時期も、できる限り詳細に書くこと
✓スケジュールが妥当であること、を書いておくこと
[財務状況]
ここでは「事業始めるまでの預金残高」を書いていきます。
=ここから例=
当社は、2021年6月30日時点で、現預金残高 ◇◇◇円あります。
自己資金としては余裕がある状況です。
また、今期(2021年◯月期)は、□□事業にて売上約◯万円、営業利益約◯万円を想定し、来期も同じくらいか、それ以上の売上、利益を計画しております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓実際の預金残高を書いておくこと
✓資金として「余裕があるのか、または無いのか」を書いておくこと
✓「今期と来期の売上はこれくらいを目指します」という旨を書いておくこと
[資金調達計画]
ここでは「どうやって資金を集めていくのか」を書いていきます。
=ここから例=
資金調達計画は、金融機関から〇〇万円の借入を計画しております。
▲▲銀行からは、これまで□□□として●●●万円の借入実績があります。
また、〇〇万円の融資についても「■■として融資可能」との返事を頂いております。
このように「必要な資金は確保できる」と判断しており、資金調達計画に問題はないと考えております。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓自己資金がいくらあるのか、を具体的に書いていくこと
✓補助事業を行うための経費について、補助金の入金時期までカバーできる旨を書くこと
[収益計画]
ここでは「費用対効果」を分かりやすく書いていくパートです。
=ここから例=
本補助事業は、事業の終了後3年後に、付加価値額の年率平均◯%以上の増加を見込んでおります。
よって、費用対効果の高い事業になると考えております。
下記の表は、
①補助事業(〇〇)
②既存事業(■■)
③会社全体(補助事業+既存事業)
での収益計画となります。
ーここでそれぞれのグラフ、表を挿入しましょうー
表①にて、3年後、当社における売上構成比が▲▲となる計画です。
=ここまで例=
ココでのコツ↓
✓費用対効果が高いことが分かる旨を書いておくこと
✓ウィズコロナ、アフターコロナでもV字回復が見込まれる旨を書いておくこと
付加価値額の算出について
『収益計画』では、公募要領にあるように、付加価値額を書いておかないといけません。
「将来、売上が〇〇%UPします」という数字と、その根拠を書いていきます。
>付加価値とは
企業が事業によって生み出した価値を数値で表したもの。
基本的には、売上から原価を差し引いた額(=利益)
この付加価値で書かれた数字は、毎年度の「事業化状況報告」により確認されます。
まとめ:事業再構築補助金の事業計画書は入念な下準備が必須
「事業再構築補助金の事業計画書ってどうやって書いていけば良いの?」というお客様へ、4つの構成ごとに具体的な書き方を添えてお伝えしてきました。
事業計画書の作成は、収益計画の作成を含め、おおよそ2日(16時間)〜5日(40時間)かかります。
一度自分で書ききり、その後に『認定経営革新等支援期間』にチェックしてもらうことをオススメします。
なぜなら
・誤字脱字
・分析の甘さ
・説得力が弱い
・全体的に質が低い
などを避けるためです。
コストがかかるかもしれませんが、事業計画書を専門機関に見てもらい、質を高めていきましょう。
事業計画書は
・見やすく
・分かりやすく
・伝わるように
作成していくことが重要です。
なぜなら審査員は、その業種のプロではないかもしれないからです。
できるだけ専門用語を避けるか、あるいは脚注を添えて説明文を加えるなどの配慮をしましょう。
※補助金に関連する当ページの情報について※
当ページの記載事項に基づいてすべてを判断せず、必ず公募要領を確認してくださいね。
当ページの見解に従い不採択となった場合でも、当方は責任を負いかねます。
当ページの情報や見解は、予告なしに変更することがございますのであらかじめご了承ください。
監修者
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IDEAL編集部
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