2021.10.18 2021.10.07|店舗運営ノウハウ
店舗設計をローコストにし事業資金を節約する方法
「店舗設計って、節約できますか?」
「資金をできるだけ節約したいのですが、どうしたら良いでしょう?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・店舗設計での節約方法
・節約を重視しすぎてもいけない理由
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
コストを抑える手段として「物件費用や設備費用を抑えないと……」と、考える方が多いでしょう。
ですが、物件費用や設備費用以外にも、コストを抑えられるものがあります。
それが”店舗設計”です。
ここから先は『店舗設計費を節約していく方法』について解説していきますね。
目次
店舗設計のローコスト化は実現できるのか
結論、できます。
店舗設計の費用を抑えるのに、
・DYI
・居抜き物件を選ぶ
・安値の業者を選ぶ
といった方法が挙げられます。
できるだけ費用を抑えたいのであれば、まずは方法を知っておきましょう。
店舗設計をローコストに収める方法
店舗設計費を節約(ローコストに収める)する方法として、以下が挙げられます↓
・居抜き物件を選ぶ
・素材、インテリアを安値あるいはリサイクルで探す
・補助金、助成金を利用する
・DIYする
・最安値の業者を選ぶ
それぞれ詳しくお伝えしていきましょう。
店舗設計費を抑えたい①:居抜き物件を選ぶ
まずは居抜き物件を選ぶ、という点です。
居抜き物件は、一般的に設備がある程度整っていることが多いです。
そのため、
・内装費用が安くなる
・工事期間が短くなる
などのメリットがあります。
設備をそのまま活かすのであれば、内装費用は大幅に下げられるでしょう。
ただし、設備がきちんと使えるか、という確認は必要です。
経年劣化による故障がないか。
きちんと使えるか。
使えないのであれば、その分設備の取替作業が必要なので「結果的にお金が余計にかかった」というケースもあります。
物件を契約する前に、使える設備かどうか、必ずチェックしておきましょう。
一方で、スケルトン物件と呼ばれる物件は、設備が何もありません。
その分
・設備や配線、水道などの設置費用がかかる
・工事期間が長くなる
など、資金が高くなりがち。
居抜き物件と比較しながら物件を選ぶと良いでしょう。
店舗設計費を抑えたい②:素材、インテリアを安値、リサイクル品で探す
素材、インテリアをできるだけ安く購入するのも1つの手です。
リサイクル品で揃えるのも良いでしょう。
リサイクル商品でも質や状態の良いインテリアは数多く存在しています。
また、天井や床材などに使う素材を安価なもので揃えるのもコスト削減につながります。
ただし、木造物件の場合、壁や床に使用する素材は、耐火性のある素材であることが求められます。
物件のタイプや構造によっては、内装制限というルールによって使える素材が決まっているためです。
詳しくは、下記の記事で解説しています↓
店舗設計費を抑えたい③:補助金、助成金を利用する
補助金、助成金を活用してコストを抑えましょう。
補助金、助成金は、条件をクリアできれば給付される制度です。
返済義務もないため、利用したい開業者も少なくありません。
ただし、条件が厳しく定められています。
詳しくは下記の記事で解説しているので、良かったら参考になさってみてください↓
店舗設計費を抑えたい④:DIYする
DIYを取り入れてコストを抑えるのも1つの手です。
ただし、店舗内すべての箇所をDIYできる訳ではありません。
DIYできる場所には限りがあります。
たとえば、
・壁や天井に漆喰を塗る
・ドアをペンキで塗る
などの作業でしたら、DIYできますね。
必要な材料を自身で揃えて作業できれば、内装費用が抑えられるでしょう。
店舗設計費を抑えたい⑤:複数比較した上で最安値の業者を選ぶ
内装業者は複数比較した上で検討しましょう。
大きな違いは無いかもしれませんが、細かい作業内容に多少のばらつきが業者ごとに見受けられます。
作業内容に対して、費用も当然変わってくるため、複数見比べてから業者を選ぶのが基本です。
あるいは、少し面倒かもしれませんが、自身で各工事に関わる業者を1つ1つ選定していく、というのも節約できる方法の1つです。
各工事に関わる業者とは、たとえば以下を指します↓
・土木業者
・塗装業者
・壁紙業者
・左官業者
・防水業者
・板金業者
・美装業者
・タイル業者
・電気工事業者
・水道工事業者
これだけの業者に依頼すると、非常に手間ですよね。
ですが、一括で請け負っている業者よりも、最安値で工事をお願いできる可能性は高くなります。
一括でお願いして時間を買うか、手間を承知で1つ1つの業者を調べて最安値で工事をお願いするか。
ご自身のお店作りの進捗や状況をよく確認した上で判断していきましょう。
ローコストを重要視しすぎてもいけない
ここまで店舗設計における節約方法についてお伝えしてきました。
ですが、あまり節約を重視しすぎても良いお店作りは実現できません。
理由は以下のとおりです↓
・理想の店舗に近づけなくなる
・集客力のない店舗になる可能性がある
・顧客満足度の低い店舗になる可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①:理想の店舗に近づけなくなる
コスト削減を重視するあまり、理想の内装に仕上がりにくくなる可能性が高くなります。
理想の内装に仕上がりにくい、ということは
・演出したい世界観でなくなる
・雰囲気の良い空間になりにくい
・お店の見た目が思ったよりも良くない
といったことが起こりうるということです。
あまり内装にこだわっていないお店として、ブランディング効果も期待できなくなります。
よって、店舗設計の節約は、店舗設計に関わる全ての要素ではなく、部分的に取り入れるべきだと心得ましょう。
「〇〇なお店にしたい」と、こだわりを持たずにお店を開業しても、ファンになってくれる顧客は集まってくれません。
理由②:集客力のない店舗になる可能性がある
2点目は、集客力のない店舗になる可能性がある、という点です。
効率的に集客するのに、店舗の第一印象は重要です。
集客力が上がるか下がるか、外装、内装デザインによると言っても過言ではありません。
顧客の多くが店舗の見た目から「ここはどんなお店だろう」をイメージし、来店するか決めています。
集客力を上げたいのであれば、通行人がふとお店を目にしたとき「入ってみたい」と思えるようなザインにしておくことが大切です。
最近ではSNS映えを重視してお店を選ぶことも多くなっています。
SNS映えするデザインを取り入れることで、より多くの若い世代の集客にも期待できますね。
理由③:顧客満足度の低い店舗になる可能性がある
節約を重視し、内装や外装にこだわらない店舗になると、顧客満足度が下がってしまう恐れも考えられます。
ビジネスの成功は、顧客満足度があってこそです。
顧客満足度が高ければ高いほど、リピーター獲得につながりやすくなります。
パレートの法則にもあるように、売上の約8割はリピーターによるものです。
店舗運営においてリピーター獲得はそれほど重要なことだと言えます。
それなのに、店内の居心地が悪い内装ですとリピート率UPは期待できません。
たとえば、おしゃれなランチプレートをアピールしているのに、見た目が殺風景なカフェではイメージとかけ離れてしまいます。
顧客にとって快適な時間を提供する=店舗運営において重要なのだと心得ましょう。
まとめ:店舗設計のローコスト化は部分的に取り入れよう
開業費用を節約する方法を知りたい、というお客様へ、店舗設計における節約方法についてお伝えしてきました。
初めての開業であるなら、多くの人はできる限り開業資金や事業資金を抑えたいと考えるはず。
ですが、あまりに節約を重視すると、本来イメージしていたお店を実現しづらくなります。
節約できる部分をあらかじめ決め、こだわるところはとことんこだわっていきましょう。
それが結果的に、ファンになってくれる顧客が増えていくことにつながるのですから。
監修者
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IDEAL編集部
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