2018.01.15|店舗デザイン
ラーメン屋は店舗の内装で差別化する!行列を作るお店の豆知識!

自分で何か商売をしようと考えたときラーメン屋を選択する人もいるでしょう。しかしラーメン業界は活気がある一方で競争も激しく、その中を生き抜くには他店との差別化が必要になってきます。
そのためには単に美味しいというだけでは不足であり、そこにプラスアルファが求められます。そして、お客様へのアピールを考えた場合は特に重視されるのが内装です。
そこで集客が期待できるラーメン屋の内装とはどのようなものかについて解説をしていきます。
味が良いから売れる時代ではない
ラーメンは味が命ということで美味しさを追求しているお店が多くあります。それ自体は間違いではないのですが、そのために他の要素をおろそかにしてしまってはラーメン業界を生き抜くことは困難です。
かつては立地がよくて美味しければ、それで客が集まる時代もありました。しかし、ちまたにラーメン屋があふれる現代では美味しいお店はいくらでもあり、それだけでは集客を図れなくなってきているのです。(※1)
そこで重要になってくるのがいかにスピーディーなサービスを行えるかという点です。味や値段に大きな差がない場合、人は待たされるラーメン屋よりすぐに注文の品が出てくる店を選ぶでしょう。
美味しいだけでは数多いライバル店の中に埋没するだけですが、美味しくて注文したらすぐにラーメンが出てくるお店となれば大きなセールスポイントになります。
そして、それを実現するためには内装もサービスの効率化という観点から考える必要があります。
厨房を小さくしてできるだけ席数を多くしようと考えがちですが、それはおすすめできません。厨房面積を極端に狭くすると作業効率が低下し、お客様を待たせることになってしまうからです。
まず店のコンセプトを考えて、そのうえでサービスを最も効率よく行える厨房レイアウトや席の配置などを考えてください。集客を図るには席数よりもそちらの方がより重要なポイントとなります。(※2)
オープンキッチンで「熱さ」を提供する
ラーメンの美味しさは味だけで決まるわけではありません。見た目、温度、サービス提供まで早さなどといったものも美味しさを感じるための重要な要素となります。
そして、それらを表現するのに有効なのがオープンキッチンです。オープンキッチンにすると厨房からの湯気や油煙といった熱がダイレクトに伝わってきます。
また、お客様の目の前で麺のお湯を切り、スピーディーな動きでラーメンを提供する過程を見せることで早さと視覚的な楽しさをアピールすることもできます。
つまり厨房全体をステージに見立てスポットライトを照射し注文からサービス提供までの一連の流れをひとつのエンターテイメントとして楽しんでもらおうというわけです。
また調理の過程をすべてオープンにすることは食の安全性をアピールすることにもつながり一石二鳥になるでしょう。
その上、お客様に見られているということでスタッフの意識向上にもプラスに働く可能性があります。(※3)
内装を黒色で統一するメリット
内装を考えるうえでは色も重要なポイントです。仮にレイアウトがまったく同じでも色が違えば店のイメージは大きく変わってきます。
ラーメン屋の場合、おすすめなのは黒色です。店を黒色にするとシックで落ち着いた雰囲気を演出できます。
それにラーメン屋は毎日きちんと掃除をしていても壁や天井などに落ちない汚れが出てきます。それを目立たなくする意味でも黒は効果的だというわけです。
ただ保健所の担当者によっては汚れをチェックしにくい黒色に対して難色を示すところもあります。
オープン間際になって仕様変更を余儀なくされたなどといったことがないように、地域の保健所には事前に相談をしておきましょう。
ラーメン屋は床に最大の配慮を!
ラーメン屋は他の業種の店舗と比べて油やゆで汁で床が滑りやすいという問題点があります。
特に厨房とホールをスタッフが何度も行き来していると床はますます滑りやすい状態になり、お客様に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。そのため床材はなるべく滑りにくいものが求められます。
また汚れた床は素早く掃除をしなくてはならないので、防水性が高くて油汚れが除去しやすいものにしたいところです。
そうした条件を総合的に考えた場合、ラーメン屋の床材に向いているのはウレタン系素材です。
さらに床につなぎ目があるとそこにゴミがつまってしまうため、つなぎ目のない床材を選ぶことも重要なポイントになります。(※4)
美味しさプラスアルファのラーメン屋を目指して!
美味しいだけのラーメン屋が繁盛する時代は終わりを告げ、そこにプラスアルファが求められています。その中でも内装は特に重要な要素だと言えるでしょう。視覚的な効果は想像以上に客足を左右するからです。
また、その他にもエンターテイメント性やサービス提供までのスピードなど検討すべきことはいくつもあります。その点を踏まえてラーメンの味だけに特化することなく、より広い範囲で顧客満足度の向上を目指していきましょう。

