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2022.10.26|店舗デザイン
コンテナハウスのおしゃれな内装デザイン!施工事例や工事費用
本記事で、コンテナハウスのおしゃれな内装デザインについて解説します。コンテナハウスの特徴や注意点、施工事例、工事費用もご紹介します。
「コンテナハウスに店舗を開きたい!」「コンテナハウスの特徴は何?」などとお悩みではありませんか?コンテナハウスによる店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
コンテナハウスの特徴
コンテナハウスとは、輸送用コンテナを利用して住居や店舗として建築された建物です。木造やコンクリート造の建築物と異なる点がありますので、コンテナハウスの特徴をご紹介します。
デザイン自由度が高い
コンテナハウスの特徴は、まず内外装のデザイン自由度が高い点です。窓をガラス張りにしたり外壁にウォールアートを描いたりできます。また独自性のあるコンテナハウスをデザインできれば、コンテナハウス自体が広告塔の役割を果たして宣伝効果が期待できます。
工期が短い
次に他の建築物に比べて工期が短い点も、コンテナハウスの特徴です。工場で製造されたコンテナを運んで設置するだけで建築できるからです。コンテナ設置に基礎工事が必要ですが、規模が小さければ数週間程度で完成します。
また工期が短いことから、騒音などで近隣に迷惑をかける時間も短縮できます。ほぼ完成形の状態でコンテナが運ばれるため、施工時に天候の影響を受けることが少ないです。
コストを抑えやすい
また重量鉄骨造の建築物よりコストを抑えやすい点も、コンテナハウスの特徴です。木造建築物と同等のコストがかかりますが、工事内容や内外装のデザインによってコストを抑えられます。コンテナハウスは耐久性のある重量鉄骨造ながらコストを抑えられる点が魅力といえます。
増築や減築をしやすい
なおコンテナハウスの特徴として、店舗の経営状況に応じて増築や減築をしやすい点も挙げられます。コンテナのサイズと数を選ぶことで、コンテナハウスを増築・減築できます。増築するためには、設置場所に応じて横並びや2階建てにします。また減築するために、大規模な解体が不要です。
コンテナハウスの注意点
コンテナハウスを店舗として使用する場合には、あらかじめ注意点をご確認ください。コンテナハウスの注意点をご紹介しますので、対策を検討しておきましょう。
設置場所が限定される
まずコンテナハウスのサイズは画一的ですので、設置場所が限定される点にご注意ください。コンテナハウスのサイズに応じた設置場所をご検討ください。将来的に増築を視野に入れている場合は、増築方法も検討しておきましょう。
横並びでの増築ができないときは、コンテナハウスの外にウッドデッキやオープンスペースを設けたり、2階建てや3階建てにすることが可能です。また設置の際にクレーンを使用するため、電線の有無を確認する必要があります。
開業・運転資金を抑えにくい
テナント物件に開業するよりも費用がかかる場合があり、開業・運転資金を抑えにくいです。コンテナハウスを店舗として使用するためには、土地代や内外装工事費、税金、輸送費、人件費などがかかります。
資金面の余裕をもって開業できるように、必要な資金を調達してください。開業資金の調達方法には融資や補助金・助成金などがあり、次の記事にまとめてありますので併せてご覧ください。
コンテナハウス内に熱がこもりやすい
コンテナハウスの構造が「鉄の箱」と表現されるとおり、暑さにより建物自体の室温が上がるため、コンテナハウス内に熱がこもりやすいです。従業員や顧客が快適に過ごすためには、断熱対策が必要です。
断熱対策には内断熱と外断熱、床断熱があります。内断熱は、ウレタンフォームなどを内壁に敷き詰める方法です。外断熱は、外壁にパネルなどを装着する方法です。床断熱は特に冬に効果が期待でき、身体の冷えを防ぎます。
コンテナハウスにおしゃれな内装をデザインするポイント
店舗のおしゃれな内装をデザインをするポイントは多岐に渡り、次の記事にまとめてありますので併せてご覧ください。
今回はコンテナハウスの特徴と注意点を踏まえて、おしゃれな内装をデザインするポイントを5点に絞って解説します。
内装デザインのコンセプトを決める
まずはコンテナハウスに開業する店舗の業種や業態に応じて、内装デザインのコンセプトを決めましょう。自店舗の商品やサービスの魅力を引き出すために、統一感のある内装をデザインする必要があるからです。
コンセプトを決めずに内装をデザインすると、顧客に違和感を与えてしまい、集客に悪影響をもたらしかねません。そこで内装をデザインするときは、内装業者に商品やサービスのコンセプトを分かりやすく伝える必要があります。
コンテナ特有の質感を活かす
次にコンテナ特有の質感を活かすように内装をデザインすることで、おしゃれさだけではなくかっこよさを出しやすいです。コンテナハウスには鋼製波板の特徴であるゴツゴツとした質感があり、他店舗との差別化を図れます。
特に内壁は、素材によって大きく雰囲気が異なります。店舗のコンセプトに応じてレンガタイルやウッドパネルなどの素材を選ぶと、おしゃれな内装を仕上げやすいです。
開放感を演出する
またコンテナハウスの内装は手狭で圧迫感を感じさせるため、開放感を演出するようにデザインしてください。特に設備や什器の詰め込み過ぎに注意して、必要なスペースや導線を確保してください。
コンテナハウスを連結する際は、連結部分の壁を取り払うことで空間が広くなります。また窓を設置すると光が入り込みやすくなり開放感を出せます。
配色を工夫する
さらに内装デザインのコンセプトに合わせて、コンテナハウス全体の配色を工夫してください。具体的にはベースカラーとメインカラー、アクセントカラーを決めていきます。
まずはベースカラーで、内装空間(壁や床、天井など)の7割ほどを配色してください。次に主要な設備や什器にメインカラーを取り入れて、内装空間の2割ほどを配色します。最後にロゴやマーク、小物などにアクセントカラーを取り入れてください。
SNS映えを意識する
なおコンテナハウスの内装をデザインするときは、SNS映えを意識しましょう。SNS映えを意識してコンテナハウスをデザインすることで、顧客に「おしゃれな店舗だ」「SNSで紹介したい」と感じてもらいやすくなります。
内装の統一感を保ちつつ、写真撮影に適した内壁や照明などをご検討ください。顧客が満足できる写真を撮影してSNSに投稿すると、店舗の集客効果につながります。特にSNSを頻繁に使う10代や20代をターゲットにする店舗は、SNS映えを意識した内装をデザインしましょう。
コンテナハウスのおしゃれな内装施工事例
コンテナハウスにおしゃれな内装をデザインするために、施工事例をご確認ください。施工事例を確認することで、具体的に内装をイメージできます。営業されている店舗や宿泊施設を調査しましたので、コンテナハウスのおしゃれな内装施工事例をご紹介します。
白色や木目をベースにしたホテル
「raw_」様は、長野県白馬村にあるコンテナホテルです。コンテナを並べた3棟からなるホテルで、黒くて無骨な外観がデザインされています。一方で客室の内装は白や木目をベースにデザインされ、家具との統一感が保たれています。
また室内を部分的に照らせるように、ペンダントライトが施工されています。さらに開放感を感じてゆっくりと入浴できるように、客室の外にバススペースがレイアウトされています。
ガラス張りで開放感を感じる紅茶専門店
「TAKE ’N’ EASY」様は、愛知県日進市に店舗を構える紅茶専門店です。店内の顧客が開放感を感じられるように、ガラス張りになっています。また店外の通行客が、ガラス越しに店内の様子を伺うこともできます。
さらに開放感を存分に楽しめるように、ウッドデッキに座席が設けられています。夜間も落ち着いた雰囲気を保てるように、ウッドデッキが優しい照明で照らされています。
温もりや落ち着きを感じさせるコテージ
「なめがたファーマーズヴィレッジ」様は、茨城県行方市にあるコテージです。ヴィレッジ内には、複数のコンテナハウスが建築されています。落ち着いた時間が過ごせるように、コンテナハウスにはウッドデッキが施工されています。
また客室内は温もりを感じさせる木目を基調としており、落ち着きを感じさせる暖色系の照明が施工されています。なお出入りしやすい広めのエントランスも、特徴的なデザインです。
床や壁に古材を使ったアイアンパーツショップ
引用:COBA INDUSTRIAL WORKS「PRODUCTS」
「COBA INDUSTRIAL WORKS」様は福岡県福岡市西区にあるアイアンパーツショップです。複数のコンテナが横に連結されて、店舗が構成されています。コンテナハウスの外観は、アイアンパーツ製造所のような工業的デザインです。
内装は商品との統一感を保てるように、天井に白色が配色されて、床や壁に古材(木目)が取り入れられています。開放感を出せるように、店舗壁面の一部がガラス張りになっている点も特徴的です。商品陳列棚上部に照明が設置されて、SNS映えが意識されています。
上質さを感じさせる撮影スタジオ
引用:TRadbox Webサイト「Studio Gallery」
「TRadbox」様は、愛媛県松山市にある撮影スタジオです。同店舗は20フィートのコンテナ8台によって構成されています。上質さを感じさせるように、内装全体が黒色に統一されています。
コンテナハウスのゴツゴツとした内壁が、隠されないで活かされています。外壁も同様にデザインされており、コンテナハウス全体の調和が図られています。無骨なコンテナの質感を中和させるように、暖色系の照明が店内を照らしています。
コンテナハウスの建築と内装にかかる工事費用
コンテナハウスを建築しておしゃれな内装を施工できるように、工事費用を確認しましょう。店舗開業費用において内装工事費用は大きな割合を占めますので、予算内に費用を収めましょう。
費用の相場
コンテナハウスを建築して内装を工事する費用の相場は、坪単価50万〜100万円程度です。例えば10坪のコンテナハウスを施工するなら、500万〜1,000万円程度かかります。
ただしコンテナハウスには断熱対策が必要であり、テナント物件と同等の断熱性を求めるとさらにコストがかかります。結果として予算内に工事費用が収まらなくなる危険性があるので、注意が必要です。
なお建築用コンテナの規格は、20フィート(4.29坪)と40フィート(8.9坪)の2種類があります。10坪程度の店舗であれば、20フィートのコンテナ2〜3台もしくは20フィートと40フィートを1台ずつ連結させることで施工できます。
費用の内訳
コンテナハウスを建築して内装を工事する費用の内訳を算出して、表にまとめました。今回は10坪の飲食店を想定しています。
コンテナハウス工事費用の内訳 | 割合 | 費用相場 (10坪の飲食店) |
デザイン・施工管理費 | 5%程度 | 30万~50万円程度 |
建築費 (本体価格と運送費、基礎工事費) | 30%程度 | 300万円程度 (20フィート2台) |
内装工事費 (壁・天井・床など) | 20%程度 | 100万~200万円程度 |
設備工事費 (電気・ガス・水道・厨房・空調・照明など) | 30%程度 | 150万~300万円程度 |
造作家具工事 | 10%程度 | 50万~100万円程度 |
諸経費 | 5%程度 | 30万~50万円程度 |
合計 | 坪単価50万~100万円程度 | 500万~1000万円程度 |
上記のとおり、建築費と内装工事費、設備工事費が費用全体の大半を占めます。工事内容によって費用がかさむ可能性がありますので、工事の種類や費用について業者と綿密な相談が必要です。
なお店舗全般に活かせる内装工事の種類や費用に関してまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
費用の節約方法
コンテナハウス内装工事費用の節約方法として、まず内装材や設備のグレードを検討してください。断熱材や施工するコンテナのグレードによって、材料費を抑えられます。グレードを抑える箇所とこだわる箇所を明確にすることで、費用を節約しましょう。
またデザインから施工管理までをワンストップで依頼できる内装業者を選ぶことで、複数業者に依頼するよりも費用も時間も抑えられます。
コンテナハウスの特徴を活かして内装をデザインしよう!
コンテナハウスにはテナント物件とは異なる特徴があり、内装デザインに活かすことで独自性のある店舗を開業できます。断熱対策などに注意しながら、コンテナハウスに店舗をデザインしましょう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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