2020.11.12  2022.03.10|店舗デザイン

おしゃれなカフェの内装を作るには?必要な費用や施工事例もご紹介

おしゃれなカフェの内装を作るには?必要な費用や施工事例もご紹介

カフェのコンセプトを表現する内装デザイン。提供する商品やサービスとマッチしていないと、顧客に気に入ってもらうことができず、集客や売上を増やすことができません。しかしカフェの内装をどのようにデザインして、工事にいくらかかるのでしょうか?

そこで今回はカフェの内装デザインのポイントや種類、内装工事事例などをご紹介します。カフェ経営にお困りの方や今後カフェを開業したい方はぜひご覧ください。

カフェの内装デザインが重要な理由

カフェの内装デザインが重要な理由

内装デザインが重要な理由として次の3つが挙げられます。

  • お店のコンセプトを伝えるから
  • 空間の居心地や印象を左右するから
  • 集客や売上に影響を与えるから

内装デザインの重要性を理解しておくことは、カフェ経営で利益を上げるために不可欠です。一つずつ確認していきましょう。

お店のコンセプトを伝えるから

「コンセプト」とは、お店の営業に一貫して共通する考え方や価値観のことです。例えば、次のようなものが挙げられます。

  • 自然を身近に感じる癒しの空間を提供するお店
  • 子供連れのファミリー層も楽しめるお店
  • 非日常的な刺激や発見を楽しめるお店

内装デザインはコンセプトを明確に表現して、ターゲット層にお店の魅力を最大限伝える役割を果たします。

居心地や印象を左右するから

デザインが左右するものは、見た目の美しさや楽しさだけではありません。「顧客がカフェに求める居心地の良さ」や「長期的にお店を気に入ってもらえるような印象」にも大きく影響します。

ゆったりとした雰囲気を提供したいにも関わらず、「近くの席の会話が気になるレイアウト」や「店内を移動する際に設備や装飾が邪魔になるレイアウト」は、居心地の良さや印象を損なう原因になります。

実際にお店を利用する顧客の視点から、居心地や人の動線までを想定して内装デザインを設計する必要があります。

集客や売上に影響を与えるから

デザインの良し悪しは、売上や集客にも影響を与えます。コンセプトが伝わらずに雰囲気や印象の悪い店舗は、当然顧客のリピート率が下がってしまうからです。

一般的にカフェのリピート率は30~40%といわれています。リピーターを安定的に集客できなければ、収益や宣伝広告費に大きな影響を与えます

カフェ内装デザインのポイント

カフェ内装デザインのポイント

カフェの内装をデザインするときに具体的に気をつけたいポイントを確認していきましょう。次に解説する4点を押さえることで、内装デザインに不慣れな人でもデザインしやすくなるはずです。

  1. 競合カフェのデザインをリサーチする
  2. リサーチしたデザインを分析する
  3. 自社カフェのコンセプトとターゲットを決める
  4. おしゃれさだけではなく居心地も重視する

競合カフェのデザインをリサーチする

まずは「目指したい雰囲気のカフェ」や「同じエリア内にある競合カフェ」のデザインをリサーチしましょう。競合が明確に定まらない場合には、普段よく行くカフェや人気店からリサーチすると良いです。

はじめから自分でデザインを考えようとしても具体的に思い浮かばなかったり、顧客ニーズの実態とずれてしまったりしてなかなかうまくいきません。他店のデザインの魅力や改善点を参考にすることで、コンセプトに基づいたデザインをスムーズに考えやすくなります。

デザインをリサーチするときにはカフェの外観や雰囲気、印象などを細かにメモしておきます。内装の色づかいや絵柄などの目に見える部分だけでなく、「落ち着く感じ」、「非日常的」などの感覚的な部分にも意識を向けてみましょう

また来店する顧客の様子も観察することで、ターゲットとして集客できている顧客層を把握できます。

リサーチしたデザインを分析する

次にリサーチした競合カフェの内装デザインについて分析します。デザインの中で魅力的な部分や印象的な設備、ネガティブな印象を感じる箇所などについて、工夫されている点や問題点を考えていきましょう

例えば「木を基調にした色合いだったからリラックスできたのではないか」、「異国間のある家具に対して若い女性が特に反応していたようだ」などと分析することができます。

はじめから精度の高い分析をすることは難しいため、自分なりの視点から考えれば構いません。リサーチと分析を繰り返すうちに、雰囲気の似たお店の共通点や居心地の悪いカフェと良いカフェの違いなどのデータが蓄積されてくるはずです。

開業するカフェのコンセプトとターゲットを決める

いよいよ分析した競合カフェのデータを踏まえながら、開業するカフェの内装デザインを始めます。デザインする前に土台となる「コンセプト」と「メインターゲット層」の2点を決めていきましょう。

2点を具体的に考えるための手法として、マーケティングの現場でも用いられているSTP分析が有効です。

  • セグメンテーションー市場にいるカフェ顧客層を細分化する
  • ターゲティング  -集客する顧客層を選ぶ
  • ポジショニング  -顧客の求めるメニューやサービスを決める

決定したコンセプトとターゲットに基づいて、カフェの内装をデザインしていきましょう。

おしゃれさだけではなく居心地も重視する

カフェの内装をデザインするときには見た目の「おしゃれさ」だけではなく、来店した顧客が「居心地」良く飲食できる空間を演出できるように心がけましょう。

カフェを訪れる顧客は提供されるメニューだけを求めているわけではなく、居心地よく滞在することに対しても価値を求めています。具体的には次のような価値を求めて、訪れるカフェを選んでいるでしょう。

  • 癒やされるか
  • 読書がしやすいか
  • 仕事がしやすいか
  • リフレッシュできるか
  • 子ども連れでも安心できるか

カフェを訪れる目的は顧客によって異なりますが、顧客が共通して求める価値観は「居心地の良さ」です。

カフェの内装デザインの主な種類

内装デザインには多種多様な種類があり、開業するカフェのターゲットやコンセプトにより適した種類を選ぶことが大切です。

そこでカフェ内装デザインの種類をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スケルトン

スケルトン

壁や天井、配線がむき出しになっているスケルトンの内装にすると、スタイリッシュなカフェの雰囲気を表現できます。手を加えないラフな感じがカッコ良さを演出してくれるからです。

しかしスケルトンの内装には、デザインセンスが必要です。またコンクリートがむき出しの場合は室内が暖まりにくいため、空調設備の考慮が必要です。

ラグジュアリー

ラグジュアリー

ラグジュアリーな内装は、豪華で非日常的な商品・サービスをコンセプトとするカフェに最適です。入店できる定員を少人数して空間を広く使うことで、贅沢な印象を与えます。

また施工する照明器具のグレードを上げたり、壁に珪藻土や漆喰などの材料を使ったりすると、高級ホテルやリゾートホテルのように安らぎの雰囲気が出ます。

キュート

キュート

キュートな内装は壁紙や什器を柔らかい色にしたり、丸みを帯びた看板やメニュー板を置いたりすることで、カフェを可愛く仕上げることができます。

可愛いカフェは女性同士やカップル、ファミリー層に人気です。来店した顧客にSNSを通じて店内の様子を拡散してもらえると評判を呼び、広告費をかけずに宣伝効果を得られるでしょう。

和風

和風

日本家屋や茶屋をイメージした和風カフェをデザインしたいときには、内装の一部に畳や障子などを施工しましょう。また年代物の内装(家具や提灯による照明、和柄の壁など)も、和風の印象を与えることができます。

なお古臭い印象を避けるためには、内装の一部を洋風や現代風にすることで和モダンなカフェや和洋折衷なカフェの内装をデザインすることもできます。

ナチュラル

ナチュラル

自然素材を活用したナチュラルなカフェの内装は、環境に配慮していることを顧客に知らせるとともに、癒しを提供することが可能です。

木目調の壁材や床板を使用したり、観葉植物を配置したりすることで、温もりを感じる雰囲気になるでしょう。ナチュラルな内装は、年齢を問わずに幅広い顧客層をターゲットにできます。

レトロ

レトロ

古き良き時代の雰囲気を感じられるレトロなカフェの内装は、デジタル時代においてオシャレに映ります。懐かしい青春時代を思い出したい高齢層だけではなく、若年層からの興味も引き付けるでしょう。

レトロ感を出すためには、壁紙や建具などを使い古したテイストにしましょう。またアンティーク家具や照明などを施工すると、懐かしい雰囲気を表現することが可能です。

ポップ

ポップ

ポップなデザインは「元気な」、「気軽な」、「鮮やかな」印象を与えます。ファミリー層や若年層を集客したいときに取り入れたい内装デザインの種類です。

ポップな内装をデザインするときには、ビビットカラー(赤や青など)やビタミンカラー(黄やオレンジなど)を取り入れて、明るく元気な配色にしましょう。また壁紙や建具に現代アートや面白いオブジェを施工するとインパクトを与えます。

カフェの内装工事にかかる費用

カフェの内装工事にかかる費用

カフェの内装を工事する費用は、居抜き物件とスケルトン物件によって大きく異なります。例として10坪の居抜き物件とスケルトン物件に内装工事する費用を下の表にまとめました。

工事費用の内訳居抜き物件スケルトン物件
デザイン・施工管理10万円30万円
内装工事
(壁・天井・建具など)
50万円100万円
厨房設備工事※40万円100万円
空調・照明設備工事※20万円50万円
什器工事※30万円70万円
他の設備工事
(電気・ガス・水道・防災設備等)
※50万円150万円
合計200万円500万円
※造作譲渡料としてかかる費用

スケルトン物件の内装工事費用

スケルトン物件の内装工事費用の相場は、1坪30-50万円です。建物の躯体だけの状態ですので内装(壁・天井・建具など)はもちろん、設備(厨房・空調・照明・家具・電気・ガス・水道・防災)や什器を購入して施工する費用がかかります。

居抜き物件に比べて費用がかかりますが、まっさらな空間に理想とするカフェの内装をデザインすることができます。

居抜き物件の内装工事費用

居抜き物件の内装工事費用の相場は、1坪10-30万円です。前オーナーの施工した設備や造作が残されていますので、造作譲渡料を支払うことで設備や什器を購入して施工する費用がかかりません。

しかし開業するカフェのコンセプトに基づいて壁紙や看板を新しく施工する費用や譲渡された設備の修繕費が必要な場合があります。またスケルトン物件に比べると、デザインの自由度が狭まることに注意が必要です。

独自コンセプトのカフェ内装施工事例

実際にどのようなカフェの内装を「真似したい」と感じるのか。次に挙げる独自性の高い施工事例4つをご紹介します。

  • 古民家風カフェ
  • 森のようなカフェ
  • ヨーロッパ風カフェ
  • 図書館のようなカフェ

今回はよく目にするような「一般的なカフェ」を敢えて外しました。「独特の雰囲気を感じられるカフェ」を参考にすることで、カフェの内装によってコンセプトや世界観を伝えられることを理解できるからです。

古民家風カフェ

古民家風カフェ

次に挙げる店舗が、古民家風カフェを営業されています。

古民家風カフェの真似したいポイントは次の通りです。

  • 色味に統一感がある
  • 和風要素を取り入れている
  • レトロな雰囲気を出している
  • 自然素材と上手く融合している

森のようなカフェ

森のようなカフェ

次のような森のようなカフェが営業しています。

森のようなカフェの真似したいポイントは次の通りです。

  • 木や緑と相性の良い色を取り入れている
  • 木や緑との距離感が程よく近い
  • 大きめの窓により開放感が溢れている

ヨーロッパ風カフェ

ヨーロッパ風カフェ

ヨーロッパ風カフェとして次のような店舗が営業されています。

ヨーロッパ風カフェの真似したいポイントは次の通りです。

  • 世界観を再現しやすい
  • ヨーロッパの格式高い雰囲気を演出している

図書館のようなカフェ

図書館のようなカフェ

次に挙げる店舗が図書館のようなカフェとして営業されています。

図書館のようなカフェの真似したいポイントは次の通りです。

  • 読書に没頭できるような雰囲気である
  • おしゃべりができる空間である
  • 食べながら本を読めるというコンセプトが明確である

なお下の記事におしゃれなカフェ内装デザイン事例を紹介していますので、併せてご覧ください。

おしゃれで居心地の良い独自性あるカフェをデザインしよう

おしゃれで居心地の良い独自性あるカフェをデザインしよう

内装デザインを真似したいと感じるカフェの共通点は、「おしゃれさ」「居心地の良さ」「独自性」です。「どこにでもあるようなカフェ」よりさらに先を行くカフェでなければ、競合カフェから差別化を図り固定客(ファン)を獲得できなくなります。

そこで次に挙げる要素を内装デザインに取り入れましょう。

  • インスピレーションを感じるデザイン
  • はっきりしたテーマや世界観
  • 分かりやすいコンセプトやメッセージ
  • ターゲットを引きつける配色

ポイントを押さえて順を追えばデザインできる

ポイントを押さえて順を追えばデザインできる

今回はカフェの内装デザインをご検討中の方へ向けて、おしゃれなカフェ内装のデザイン方法についてお伝えしました。「真似したい」と感じるカフェの内装は、独自のコンセプトや世界観を細かく決め込んでいるから魅力的です。

真似したいと感じるおしゃれで居心地の良い内装をデザインするには、次の2点を意識しましょう。

競合カフェを徹底リサーチして分析する

コンセプトとターゲットを明確にする

特に競合カフェををリサーチするときには、「何に魅力を感じるのか」「どこにインスピレーションを受けるのか」を把握してください。

なおカフェ内装デザインのコツに関して下の記事にも詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

カフェ内装デザインならお任せください

カフェ内装デザインならお任せください

「カフェの内装デザインのポイントはわかったけど、上手くできるか不安だ」という方は、ぜひIdealにご相談ください。お客様のご希望や願いを根本から理解した上で与えられた空間を存分に活かしながら、理想的なカフェを一緒にデザインさせて頂きます。

また物件探しから内装デザイン、内装工事、必要な手続きまでをワンストップソリューションでご支援することにより、お客様の時間と費用を最小限に抑えることが可能です。

さらに急な提案や変更にも臨機応変に対応できることが、Idealの強みです。悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に解決させていただきますので、ご質問だけでもぜひお問い合わせください。

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IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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