2022.07.10  2022.07.12|店舗デザイン

物販店の内装をデザインするポイント!手順や施工事例、工事費用も紹介

物販店の内装をデザインするポイント!手順や施工事例、工事費用も紹介

「物販店にとって内装デザインは大事なの?」「内装工事費用の相場を知りたい!」などとお悩みではないでしょうか?物販店の内装をデザインするときには、重要性を理解したうえで順序良く進める必要があります。

そこで本記事では物販店の内装の重要性やデザインする手順、ポイント、おしゃれな施工事例を解説します。内装工事費用の相場や内訳、抑えるコツも取り上げますので、物販店の内装デザイン・工事を検討している方はぜひご覧ください。

物販店における内装の重要性

物販店における内装の重要性

物販店における内装は、集客と売上を左右する重要な要素です。内装次第で顧客に与える印象が大きく変わるからです。内装が店舗経営に与える影響と内装をデザインする際に必要な観点をいくつかご紹介します。

コンセプトを実現する

物販店の内装デザインでは、まずコンセプトを反映させることが大切です。競合店との差別化により独自性を伝えることができれば、なくてはならない店舗だと顧客に感じてもらえる可能性が高まります。

コンセプトを実現するために、物販店の内装空間全体に統一感を出しましょう。ハイブランドな商品を販売するなら、内装も高級感を感じるデザインにしてください。内装の色合いや素材を細部まで検討する必要があります。

商品の魅力を引き出す

次に物販店の内装を工夫することで、商品の魅力を引き出す効果を見込めます。例えば壁やディスプレイの素材や色をマッチさせれば、商品をよりよく見せられます。商品との相性を考慮して内装をデザインしてください。

ただし単に「おしゃれ」で「格好いい」だけの内装をデザインしても自店舗の世界観を表現しづらく、商品の魅力を伝えにくいです。ターゲットとなる顧客の好みやニーズに応える内装デザインを心がけましょう。

集客と売上を伸ばす

さらに店舗の内装自体が、集客と売上を伸ばすツールとなり得ます。「居心地のいい空間だ」「もっと商品を見て回りたい」と感じてもらえば、顧客の滞在時間が長くなり売上の向上につながります。

また店舗外から見て興味を引く内装をデザインできれば、来店を促す効果を期待できます。特に「SNS映えを重視して店舗を選ぶ顧客」を想定してください。SNS映えする内装をデザインできれば、顧客の口コミがSNS上で広がり集客効果を発揮する可能性が出てきます。

店舗の集客について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

物販店の内装をデザインする手順

物販店の内装をデザインする手順

物販店に限らず、店舗の内装をデザインする手順は共通しています。基本的な店舗内装デザイン手順は、次のとおりです。

  1. 業者探しと問い合わせ
  2. 相見積もりと契約
  3. 業者との打ち合わせ
  4. 店舗物件探しと現場調査
  5. 店舗内装デザインの完成
  6. 店舗の内装工事
  7. 店舗の引き渡し

上記の手順について下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

物販店内装デザインにおいては、特にコンセプト設計と業者選定にご注意ください。顧客の目的が明確な業種(飲食店や美容室など)と異なる点があります。

コンセプトの設計

内装デザインのコンセプト設計においては、事前に決めた店舗のコンセプト(ターゲット決定や商品販売方法など)を踏まえて、取り扱う商品の陳列方法や動線設計などの細かい部分まで決めていきます。

業者の選定

業者選定においては、コンセプトに基づいて図面を作成してもらい、予算に応じた見積もりを出してもらいます。物販店には特別な設備(厨房や施術代など)が不要な分だけ、内装デザインのオリジナリティを出す必要があります。理想的な内装を実現してくれる業者と契約しましょう。

なお内装デザインについて不明点や相談内容をメモしておくと、業者と相談しやすいです。いくつかの業者をピックアップして、理想とするデザインを予算内に提供してくれる業者選んでください。

物販店内装デザインのポイント

物販店内装デザインのポイント

手順に従って内装デザインを進めていくうえで、押さえたいポイントがいくつかあります。以下で物販店の内装において重視したいポイントを解説しますので、内装をデザインする際の参考にしてください。

販売する商品の見せ方を重要視する

まず物販店のメインサービスは商品販売ですので、内装を目立たせるのではなく、販売する商品の見せ方を重要視してください。商品を陳列していないと、少し物足りなさを感じるくらいの内装がちょうど良いです。内装デザインが主張し過ぎないようにデザインしましょう。

滞在時間や回遊率を計算する

次に顧客が店舗に入ってから商品を購入するまでの時間は、小売販売店や高級品販売店などの業種によって異なります。そこで内装をレイアウト・デザインするときには、顧客の滞在時間や回転率を計算ように求められます。

自店舗の業種に応じて顧客の滞在時間や回遊率を計算したうえで、設備・什器の配置などを検討してください。

ディスプレイで独自性を出す

また顧客の興味を引くために、商品を陳列するディスプレイで独自性を出しましょう。ディスプレイ什器は費用がかかりやすいですが、予算内でオーダーメイドができると独自性を出しやすいです。

既製品の配置とバランスを考えてオーダーメイドのディスプレイを検討してください。

在庫保管スペースを確保する

また物販店においては陳列スペースだけではなく、在庫保管スペースを確保するようにしてください。商品在庫が少ないと、品切れしやすく機会損失につながるからです。

店舗に保管する在庫の種類と量を予測したうえで、物件の広さに見合う在庫保管スペースを確保してください。

内装制限を遵守する

さらに物販店を含む店舗の内装デザインは、内装制限を遵守することが前提となります。内装制限は消防法や建築基準法において定められています。内装制限について下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

耐用年数を把握する

加えて物販店内装デザインでは、建物や什器の耐用年数を把握しましょう。耐用年数とは、所得税法や法人税法で定められた減価償却の配分期間です。内装工事費などの経費を分割して、数年間に渡って計上できます。耐用年数について下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

なお内装デザインの種類と事例について下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。

おしゃれな物販店内装デザインの施工事例

物販店内装デザインのポイントを押さえたら、施工事例をお調ください。IDEALの施工したおしゃれな事例を取り上げて、デザインポイントの活かし方をご紹介します。

ブランドをイメージさせる内装

ブランドをイメージさせる内装

CPG GOLF Tokyo store様は、ハイクオリティなゴルフウェアを取り扱っています。スタイリッシュなブランドイメージを表現するために、シルバーとブラックの内装空間をデザイン。オレンジの光をアクセントに取り入れています。

またストリートの要素を取り入れるために、壁面上部にL型に動く電光掲示板を施工しました。ストリート系の商品とマッチしていて、商品をよりよく見せることにつながっています。

明るくてシンプルな内装

明るくてシンプルな内装

株式会社 互 興様は、カジュアルウェアの素材提案から生産管理、納品までを一貫して提供されています。同社契約ブランドのアパレルブランドショールームには、レイアウトを自由に変更できるように什器が壁面のみに配置されました。

商品陳列に併せたレイアウト変更に加えて、商品が目立つように明るくてシンプルな色合いで内装空間が仕上げられています。商品を引き立たせられる内装デザインの参考事例です。

ナチュラルテイストの内装

ナチュラルテイストの内装

IN NATURAL 小田原店様は植物やファッション、雑貨などを販売しています。「ナチュラルでオーセンティック(本格的・本物)な雰囲気」というコンセプトに基づいて、古材を使用して内装が仕上げられました。

またナチュラルでアンティークな空間を表現できるように、落ち着いたカラーで全体がまとめられています。コンセプトを表現するために、素材や色合いが工夫されています。

和モダンで落ち着く内装

和モダンで落ち着く内装

バイセル有楽町店様は、ブランド品の出張買取を手がけています。実店舗を構えるにあたり、幅広い年齢層の顧客が入店しやすいお店作りのために、和モダンで落ち着く空間がデザインされました。

和モダンを演出するために、石畳をイメージしたフロアタイルとペンダントライトなどが施工されています。買い取る商品は「和」の物だけではないため、和洋関係なく商品を陳列しやすいように、壁や什器のベースカラーを黒にしました。

厳選素材で本物志向の内装

厳選素材で本物志向の内装

柿沼様は、茶道具や花器を販売されています。茶室の壁や床には、「優れた素材を販売する銘木屋」で厳選された桜の木や赤松が施工されました。また風情を出すために、壁面が漆喰調にデザインされています。

さらに床の一部を木目柄ではなく黒の石目柄に張り替えることで、ディスプレイエリアがゾー二ングされています。厳選素材を使った本物志向の内装をデザインできるように、随所にこだわりが詰め込まれています。

物販店の内装工事費用

物販店の内装工事費用

施工事例のようにおしゃれな物販店の内装を考えると、工事費用が気になるものです。物販店内装工事費用の相場や内訳、費用を抑えるコツをご紹介しますので、内装工事を依頼するためにご活用ください。

工事費用の相場 

物販店内装工事費用の相場は、坪単価10万〜30万円程度です。物販店は厨房や水回りなどの大規模工事が不要なため、飲食店やサロンよりも費用がかからない傾向があります。

しかし使用する素材のグレードや施工面積などによって、工事費用は変動します。ジュエリーなどの高級品を取り扱う場合には商品に見合う内装が求められるので、坪単価50万円を超える可能性がありますのでご注意ください。

また物件の種類(居抜きかスケルトン)や依頼する業者などの要因からも、工事費用は変わります。工事費用を抑えるコツを後ほどご紹介しますので、予算内に収めてください。

工事費用の内訳

物販店の内装工事には、さまざまな工程があります。主な内訳と費用相場を一覧にしましたので、ご覧ください。

内装工事費用の内訳

内装工事費用の内訳10坪物件の工事費用例
デザイン費10万~30万円程度
仮設工事費10万~30万円程度
造作工事費10万~80万円程度
内装工事費30万~80万円程度
照明工事費10万~30万円程度
空調工事費10万~30万円程度
諸経費
(施工管理や事務手続きなど)
10万~20万円程度
合計100~300万円程度
※坪単価10~30万円程度

仮設工事には、工事を円滑に進めるための足場組みや養生などが含まれます。造作工事は、壁や天井の仕上げや棚やカウンターの造作などを行います。照明や空調の工事費は、設置する数やグレードなどによって変わります。

工事費用を抑えるコツ

物販店の内装工事費用を抑えるコツとして、居抜き物件を選ぶ方法が挙げられます。居抜き物件には前借主の施工した設備が残されているため、譲渡料を支払うことで新たな工事の箇所や時間、費用を抑えられます。

ただし内装の一部を解体する工事が必要になると、居抜き物件の工事費用が割高になる危険性があります。スケルトン物件を工事する方が安くなる場合もあるため、物件に必要な設備や什器を把握しておきましょう。

また業者を選ぶときには、デザインから施工までをワンストップで依頼できる業者がおすすめです。複数の業者に依頼すると、業者ごとにやり取りする手間や費用がかかります。ワンストップで一つの業者に依頼できれば、費用削減につながります。

店舗内装工事の費用や業者選びについて下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください

集客と売上を伸ばせる物販店内装をデザインしよう!

集客と売上を伸ばせる物販店内装をデザインしよう!

物販店内装の重要性やポイントを押さえてデザインすることで、集客や売上げにつながります。工事費用の相場や抑えるコツも踏まえて、予算内におしゃれな物販店の内装を施工しましょう。

IDEALは物販店を含む店舗のコンセプト設計から物件探し、内装のデザイン・工事、集客、資金調達までワンストップソリューションとしてご提供しております。

店舗の改装やリニューアル、移転、開業などもご支援することが可能です。ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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