2020.12.08 2020.12.10|新規開業ノウハウ
美容院・美容室を開業したい!開業前に準備しておきたい資格について
「美容院、美容室を開業するのに資格っているの?」という疑問にお答えする記事です。
結論から言いますと、美容院、美容室を開業すること自体には資格はいりません。
必要なのは開業届の提出のみです。
ただし、お客様自身が
・美容師としても活躍する
・他の美容師を雇うことを考えている
ということであれば必須の資格があります。
当記事では、美容院、美容室開業ノウハウの中でも『必須な資格』についてお伝えしていきますね。
目次
美容院、美容室の開業に必要な資格はあるの?
美容院、美容室、サロンを開業すること自体、資格は必要ありません。
何も資格を持たずに開業した場合、お客様は美容室の『オーナー』という立ち位置になることでしょう。
オーナーとしてお店の運営を見ることは可能ですが、リスクやコストがかかるこをは理解しておいて下さい。
資格がなくても開業は出来るが経営面しか見られない
資格が無くても美容院を開業できますが、経営面しか見られなくなります。
つまり、美容室のオーナーとして、経営をメインに管理、運営されるというイメージです。
ということは、
・美容師を雇う
・美容師としてお店に立つ
ことは、不可能であると理解して下さい。
なぜなら『美容師としての資格』と『美容師を雇って管理するための資格』を持っていないからです。
資格が無い状態で美容室を開業する場合の3つのリスク
もしも、資格を持っていない状態で美容室を開業した場合”管理美容師”を雇った上で”美容師”を雇わなければなりません。
物理的には可能ですがあまりオススメしません。
なぜなら、
・運営を始めたばかりでいきなり人件費が大きくかかる
・管理美容師、美容師が辞めると美容室の運営そのものができない
・管理美容師が「辞めたい」と言い出したら他の管理美容師を探さなくてはならない
といったリスクがあるからです。
美容室としての信頼感を維持させるためにも、開業までにお客様自身が資格を持っておくことを強くオススメします。
必要な資格は必ず開業する前に取得しよう
お客様自身が、
・美容師として活躍する
・店長として他の美容師を雇う
のであれば、開業前に取っておくべき資格は以下の通りです。
・美容師資格
・管理美容師資格
順に解説します。
美容室開業に必要な資格①美容師資格
1つ目は『美容師資格』です。
お客様自身が、すでに美容師として活躍されているのであれば『美容師資格』を改めて取得する必要はありません。
また、お客様自身がお一人で美容室を運営していく場合でも『美容師資格』のみで運営できます。
問題は、現時点で何も資格がない場合でかつお客様自身が美容師として運営していく場合です。
美容師資格の取得方法は以下の通りです。
[取得方法]
・美容専門学校や美容師養成施設に通う
・学科試験や実技試験に合格する
です。”学校に通わなければならない”という時間的制約がかかります。
開業するまでの道のりが遠くに感じてしまいますね。
ですが、学科試験、実技試験に合格しなければ美容師資格は取得できません。
ちなみに「無資格で美容師として働きながら資格取得は目指せないの?」という疑問も抱くかもしれませんね。
残念ながらそれは不可です。
美容師資格を取得したいのであれば、美容専門学校を卒業することが必須です。
美容室開業に必要な資格②管理美容師資格
2つ目は『管理美容師資格』です。
他に美容師を雇う予定でしたら『管理美容師資格』は必須です。
管理美容師資格の取得方法は以下の通りです。
[取得方法]
・美容師資格を取ってから美容師として3年以上勤務していること
・年に2回程度の講習会を受講しなければならない
※注意:美容師免許を持たずにアシスタントなどを務めていた期間はカウントされません。
開業前に取得するのはもちろんのこと、開業後も講習会を受講しなければならないという点は注意が必要です。
「あ、忘れていた…」なんてことにならないようスケジュール管理が求められます。
資格が準備できたら美容院、美容室 に適した物件を探そう
資格取得への準備が済んだら、物件を探し始めましょう。
物件探しは、開業までに一番時間と労力がかかります。
ですから資格を取得してから、物件探しに取り掛かる方がベストです。
ですが「なるべくスムーズに美容室を開業したい」ということであれば、同時進行で進めるのも可能です。
労力がかかりますが開業までの時間短縮になります。
ただし、物件選びは美容院、美容室のコンセプトとターゲットが決まってから進めましょう。
”物件を探す”ということは”商圏”を選ぶことでもあります。
”商圏”は、コンセプトやターゲットが決まっていてこそのものです。
コンセプト、ターゲット、商圏が決まれば自ずと『賃貸』と『立地』を決められます。
物件選びは”賃貸の相場”と”立地”を重視しよう
物件選びは、賃貸の相場と立地を重要視するべき。
なぜなら、相場よりも高い物件は、その後の経営に大きく影響することになります。
「売上のほとんどが家賃で消えてしまう…」なんて事にならないよう、計画的に進めるべきです。
また、立地を誤ってしまうと「まったくお客が入らない!」と最悪のケースに陥ってしまいます。
ご自身の美容室として「これなら大丈夫!」と判断出来るまで物件を選び抜きましょう。
物件取得費を抑えることにも繋がります。
美容室として適切な立地(エリア)選びのコツ
「美容室はどういう場所がいいのか」という疑問が浮かんでくる場合、答えになるヒントはコンセプトとターゲットにあります。
以下のようなケースで考えてみましょう。
コンセプト:仕事帰りに気軽に利用してほしい
ターゲット:20代~30代女性会社員
といった感じに、まずは絞ります。
あとは商圏を具体的にどう決めていくか。
今回のターゲットが『20代~30代の女性会社員』なので、駅近といってもアパートやマンションが徒歩圏内にある地域を選別すると効果的です。
例えば東京都内でしたら、杉並区や中野区などのエリアが良いでしょう。
分析しつつ、エリア候補をいくつか絞り出しながら物件を探すことを意識してみましょう。
美容院、美容室の開業は資格があった方が無難
美容院、美容室を開きたいお客様へ『必須な資格』についてお伝えしてきました。
この後、すぐにでもお客様がするべきことは、
①自分自身が美容師として活躍する予定なのか
→YESの場合:美容師資格を持っているか、持っていなければ取得する
→NOの場合:他の美容師と管理美容師を雇う
②資格を取得するための準備をする
→美容師資格を取得する場合:美容専門学校を通学、卒業しなければならない
→管理美容師資格を取得する場合:美容師として3年以上経験を積み、講習を受ける
③物件を探す
→コンセプト、ターゲットに合った商圏から物件を見つけ出す
と、以上の3ステップです。
情報収集する中で、やることが多く負担に感じるかもしれませんね。
ですが「難しいな…」と感じることは、その分野に詳しいプロに聞くことで、改めて整理されスッキリします。
『わからなければ、調べる、確認する、聞く』これが大切です。
心身ともに余裕を持って美容院、美容室開業に取り組んで行きましょう。
「美容院、美容室の開業、経営に必要な資格はわかった。だが同時に色々なことを進めるのは不安だ」
そのように不安に感じられるのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
Idealは「どうしよう…」というお客様の助けになります。
「こんなに沢山のことを進めるのは不安だ…」と感じるお客様の負担を減らすことができるかもしれません。
店舗作りに強いIdealであれば『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行することが可能だからです。
お客様の理想とする美容院、美容室が出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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