本記事で、ラーメン屋を開業する…
2018.08.13 2024.06.17|新規開業ノウハウ
ファーストフードのフランチャイズ事例!メリット・注意点・開業資金も紹介
本記事で、ファーストフードのフランチャイズ事例をご紹介します。またファーストフードのフランチャイズに加盟するメリットや注意点、開業資金も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ファーストフードのフランチャイズに加盟するメリット・デメリット
ファーストフードのフランチャイズ加盟を検討するために、メリット・デメリットを確認しましょう。メリット2点(ノウハウ・マニュアルとブランド力)とデメリット2点(加盟金・ロイヤリティと制約)をご紹介します。
メリット①ノウハウ・マニュアルの活用
まずノウハウ・マニュアルの活用は、ファーストフードのフランチャイズに加盟するメリットです。一般的には、フランチャイズ本部から加盟店へ、店舗経営(メニューや集客、売上管理、研修など)のノウハウ・マニュアルが提供されます。
ノウハウ・マニュアルを活用することで、ファーストフード店の経営を円滑に進められます。ノウハウ・マニュアルだけではなく、開業前の研修や開業後の巡回などを行うフランチャイズチェーンもあります。
メリット②ブランド力による集客効果
次にブランド力による集客効果も、ファーストフードのフランチャイズに加盟するメリットです。フランチャイズチェーンのロゴやキャッチコピーのブランド力が高いほど、集客数を増やせます。
フランチャイズ本部がキャンペーンやイベントを企画してくれる場合にも、集客や売上の向上を期待できます。ファーストフードのフランチャイズに加盟する際には、ブランド力や宣伝広告活動を調査しましょう。
デメリット①加盟金・ロイヤリティの支払い
しかし加盟金・ロイヤリティの支払いは、ファーストフードのフランチャイズに加盟するデメリットです。一般的に、加盟料・ロイヤリティの支払いが、フランチャイズ契約条件として定められます。
そこでファーストフードのフランチャイズに加盟する際には、加盟金の有無やロイヤリティの計算方法(定額制と変動制)を調査しましょう。ただしフランチャイズ本部によって、加盟金・ロイヤリティの条件が異なります。
デメリット②契約条件による制約
そして契約条件による制約も、ファーストフードのフランチャイズに加盟するデメリットです。フランチャイズ本部によって、契約条件(契約期間や経営方針、仕入れ先、メニュー開発など)が異なります。
しかしフランチャイズ本部によっては、加盟店によるオリジナルメニューの開発や独自キャンペーンの実施が認められます。ファーストフードのフランチャイズに加盟する際には、契約条件を調査しましょう。
ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点
メリット・デメリットだけではなく、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点も確認しましょう。8点(事業計画書と開業資金、店舗物件、資格・免許・届出。許可、採用・研修、集客活動、売上、本部とのコミュニケーション)をご紹介します。
事業計画書の作成
まず事業計画書の作成が、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点として挙げられます。事業計画書は、開業資金の調達や経営の評価・改善などに活用される書類です。
したがってフランチャイズチェーンに加盟する際にも、市場調査を踏まえて事業計画書を作成しましょう。ファーストフード店にも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金の調達
次に開業資金の調達も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。開業前の初期投資(物件取得費や集客費など)や開業後の運転資金(光熱水費や人件費など)が不足する場合には、開業資金の調達方法を検討しましょう。
開業資金の調達方法には、融資や借入、出資、補助金・助成金などがあります。調達方法によっては、ある程度の自己資金が必要です。開業資金の無駄をゼロに近づける方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の選定とデザイン・工事
それから店舗物件の選定・デザイン・工事も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。運転資金のなかで店舗物件の賃料が占める割合は大きく、立地は集客に影響します。
店舗のデザイン・工事は、従業員の業務効率や顧客の満足度に影響するため、集客と売上を左右します。ファーストフード店にも活用できる内装デザインを失敗しないコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・免許の取得と届出・許可の申請
続いて資格・免許の取得と届出・許可の申請も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。
- 調理やお酒の提供などに関する資格やスキル
- 税務や財務、保険、労務などに関する資格やスキル
- 個人事業主の開業届または法人の設立届
- 防火管理者選任届(該当する店舗物件の場合)
- 防火対象設備使用開始届・火を使用する設備等の設置届
- 飲食店営業許可の申請
- 深夜における酒類提供飲食店営業開始届出(深夜営業する場合)
- 社会保険や労働保険の加入(従業員を雇用する場合)
以上の資格・免許・届出・許可ごとに、取得の方法や申請の期限などが異なりますので、次の記事も併せてご覧ください。
人材の採用・研修
また人材の採用・研修も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。長時間営業する場合や多店舗展開する場合などには、従業員を採用します。採用したい職種や人物像を明確にしたうえで、採用活動を展開しましょう。
開業予定日までには、採用した人材に対して、接客や調理などに関する研修を提供します。ファーストフード店にも活用できる人材採用のコツや採用の注意点などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客活動
さらに集客活動も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。フランチャイズチェーンにはブランド力がありますが、新規顧客を獲得するために集客活動を展開しましょう。
集客活動の方法には、オンライン集客(SNSやMEOなど)とオフライン集客(看板広告や交通広告など)があります。ファーストフード店にも活用できる集客に成功した事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
売上の目標・管理
そして売上の目標・管理も、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。安定した利益を獲得できるように、売上の目標を設定し、毎日の売上を適切に管理しましょう。
売上を管理する際には、損益分岐点や売上目標の達成率を正確に計算しなければなりません。フランチャイズ店にも活用できる売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本部とのコミュニケーション
なお本部とのコミュニケーションも、ファーストフードのフランチャイズに加盟する際の注意点です。開業前に本部とのコミュニケーションを深めながら、円滑に準備や研修を進めましょう。
開業後にも本部とのコミュニケーションを疎かにせず、新メニューやキャンペーンなどを成功させましょう。フランチャイズチェーン成功のためには、本部と加盟店の信頼関係が重要です。
ファーストフードのフランチャイズ事例
注意点に気をつけてファーストフードのフランチャイズに加盟できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点(ハンバーガー屋とラーメン屋、ドーナツ屋、海鮮丼屋、ステーキ屋)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
地域で愛される店舗を目指すハンバーガー屋
まず「モスバーガー」は、地域で愛される店舗を目指すハンバーガー屋です。フランチャイズの本部と加盟店の信頼関係が構築できるように、HDC(ホスピタリティ・デリシャス・クレンリネス)を合言葉にしています。
フランチャイズ契約においては、条件(期間やエリアなど)が示されており、指導や販促、仕入れなどの営業体制が整備されています。加盟説明会をオンラインで定期的に開催しているフランチャイズチェーンです。
行列のできるラーメン屋
次に「ラーメン大戦争」は、行列のできるラーメン屋です。フランチャイズチェーン展開のために、行列のできるラーメン屋である「人類みな麺類」の経営ノウハウが活用されています。
開業前の準備(店舗設計やオペレーショントレーニングなど)や開業後の経営に対して、本部が加盟店をサポートしています。フランチャイズ展開の目的は、多くの人に美味しいラーメンを提供することです。
健康と自然に優しい商品を販売するドーナツ屋
それから「フロレスタ」は、健康と自然に優しい商品を販売するドーナツ屋です。添加物を含まない自然由来の原料を使用し、環境負荷をかけない方法(包装材の削減や合成洗剤の不使用など)で、ドーナツの製造と販売をしています。
具体的な原料は、国産の小麦粉や三温糖、豆乳、バター、菜種油、自然塩、コーンスターチなどです。フランチャイズに加盟する際には、資料請求から面談、店舗の見学へと流れを進めます。
経営の自由度が高い海鮮丼屋
続いて「丼丸」は、経営の自由度が高い丼屋です。メインメニューは海鮮丼(ネギトロやサーモン、イクラ、ホタテなど)ですが、加盟店の自由な経営方針で、他のメニューも販売できます。
ただしフランチャイズ契約の体制(資料請求から説明会や契約、開業準備、研修、宣伝広告まで)が整っていますので、開業までのサポートを受けられます。人から学んだことを別の人へ伝えながら、喜びの共有を大事にしているフランチャイズチェーンです。
参照元:海鮮丼フランチャイズの【丼丸】公式サイト「加盟店募集」
本部が食材を一括管理するステーキ屋
そして「がっつりステーキ」は、食材を一括管理するステーキ屋です。本部が一括管理することで、加盟店の営業をサポートしています。加盟料は必要ですが、ロイヤリティは発生しません。
フランチャイズ加盟を問い合わせると、経営理念や契約条件を説明してもらえます。開業準備段階には、店舗物件選定のアドバイスや営業の研修を提供しているフランチャイズチェーンです。
参照元:がっつりステーキ フランチャイズ(FC)「加盟店募集【ロイヤリティ0円】」
ファーストフードのフランチャイズによる開業資金
事例のようなファーストフード店を開業するためには、資金が必要です。そこでファーストフードのフランチャイズによる開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法もご紹介します。
相場
まずファーストフードのフランチャイズによる開業資金の相場は、坪単価30万~80万円程度です。例えば20坪の店舗物件なら、600万~1,600万円程度がかかります。ただし店舗の立地や規模、物件の種類(居抜きかスケルトン)、フランチャイズ契約の加盟料などによって、開業資金は変動します。
内訳
次にファーストフードのフランチャイズによる開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪で賃料月20万円の店舗物件にかかる開業資金を試算してあります。
資金の内訳 | 資金の目安 | 資金の試算 |
フランチャイズ契約料 (加盟金や保証金など) | 0~20%程度 | 0万~320万円程度 |
物件取得費 (敷金や礼金、前賃料など) | 10%程度 (賃料の3~8か月分程度) | 60万~160万円程度 (賃料月30万円ので 30坪の店舗物件) |
店舗デザイン・工事費 (外観や内装、設備・ 機器・什器など) | 50~70%程度 (坪単価20万~50万円程度) | 400万~1,000万円程度 |
諸経費 (開業前の資格や届出・ 許可、採用・研修、集客など) | 10%程度 | 60万~160万円程度 |
運転資金 (開業後の光熱水費や 賃料、人件費など) | 10%程度 (賃料の3~8か月分程度) | 60万~160万円程度 |
合計 | 100% (坪単価30万~80万円程度) | 600万~1,600万円程度 |
上表のとおり、ファーストフードのフランチャイズの開業資金においては、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。つまり店舗の外観や内装、設備・機器・什器にこだわるほど、開業資金が増額するわけです。
節約法
そしてファーストフードのフランチャイズによる開業資金の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の費用や期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、店舗の外観や内装、設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、店舗工事費用の節約が可能です。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、補助金・助成金ごとに用途や申請条件などが定められています。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ファーストフードのフランチャイズ加盟を検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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