2017.09.12 2024.10.14|店舗運営ノウハウ
飲食店における集客の方法・アイデア・ツール!課題やポイント・事例も紹介
本記事で、飲食店における集客の方法・アイデア・ツールを解説します。また飲食店における集客の課題やポイント・事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
飲食店の集客活動とは?基本情報を紹介
飲食店の集客活動を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それでは飲食店における集客活動の目的とマーケティング活動との違い、課題、流れをご紹介します。
目的
まず飲食店における集客活動の目的は、売上の増加や安定です。自店舗の存在を知らない消費者の層に対して、ポスティングやSNSなどでメニューやサービスの魅力を発信することで、新規顧客の増加につながります。
新規顧客の増加だけではなく、自店舗の売上を安定させるためには、リピーターの獲得も重要です。キャンペーンやポイントカード、モバイルアプリなどの集客方法・アイデア・ツールについては、後ほどご紹介します。
マーケティング活動との違い
次に飲食店における集客活動とマーケティング活動との違いは、活動の範囲です。集客活動の範囲には販売促進が含まれ、新規顧客とリピーターの獲得を目指します。魅力的なメニューを開発しても、集客活動をしなければ売上の増加と安定につながりません。
一方で、マーケティング活動の範囲には市場調査から商品・サービスの企画・開発、営業、販売促進(集客活動)までが含まれます。店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
課題
それから飲食店における集客活動の課題は、コンセプトの設計やコストの削減などです。コンセプトを設計してターゲットやポジションを明確にしなければ、メニューやサービスの魅力を発信しながら競合店との差別化を図れません。
集客のコストが増えるほど新規顧客の増加やリピーターの安定につながりますが、売上に占める利益率を下げるリスクがあります。以上の課題を解決できるように、飲食店における集客活動のポイントを後ほどご紹介します。
流れ
そして飲食店における集客活動の流れも確認しましょう。
- 集客活動を計画する
- 計画に基づいて集客活動を展開する
- 定期的に集客活動の成果と課題を評価する
- 評価に基づいて集客活動を改善する
以上のようにPDCAサイクルを回しながら集客率を増加させて、売上に占める利益率を高めましょう。集客活動を計画する前提条件として、市場調査やメニュー・サービスの開発(マーケティング活動)も必要です。
飲食店における集客活動の方法・アイデア・ツール
基本情報だけではなく、飲食店における集客活動の方法・アイデア・ツールも確認しましょう。オフライン(ポスティングや看板など)とオンライン(WebサイトやSNSなど)に分けて、16点をご紹介します。
ポスティング・ビラ配り
まずポスティング・ビラ配りは、飲食店における集客活動の方法です。集合住宅や企業などの郵便受けにチラシを配るポスティングに対して、ビラ配りは自店舗の周辺に出入りする通行人にチラシを配布します。
デリバリー・テイクアウトの対応
またデリバリー・テイクアウトの対応も、飲食店における集客活動の方法です。デリバリー・テイクアウトの対応を始めれば、以前よりも幅広い顧客層をターゲットにできます。デリバリー・テイクアウト専門店のデザインについて、次の記事も併せてご覧ください。
看板
次に看板は、飲食店における集客活動のツールです。飲食店の看板で営業中をアピールしたり、メニューやキャンペーンなどを告知したり、出入口へ誘導したりできます。飲食店に設置できる看板の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
雑誌・フリーペーパーなどの広告
また雑誌・フリーペーパーなどの広告も、飲食店における集客活動のツールです。グルメ雑誌や開業エリア内のフリーペーパーに広告を出稿すれば、認知度の向上や新規顧客の獲得を期待できます。
友達紹介制度
それから友達紹介制度は、飲食店における集客活動のアイデアです。既存顧客から友達を直接紹介してもらえれば、広い範囲へ情報を発信するよりも集客コストの削減につながります。
イベント・キャンペーン
そしてイベント・キャンペーンは、飲食店における集客活動のアイデアです。例えば無料特典配布のイベントや割引きのキャンペーンなどがあります。自店舗の主催だけではなく、地域や他者のイベント・キャンペーンへの参加も可能です。
インフルエンサーとのコラボ
なおインフルエンサーとのコラボは、飲食店における集客活動のアイデアです。商品やイベントなどのコラボを企画することで、インフルエンサーのフォロワーに対して情報を発信できます。
公式Webサイト
続いて公式Webサイトは、飲食店における集客活動の方法です。自店舗の情報発信はもちろん、予約・注文の受付や問い合わせなどにも対応できます。Web集客の効果を上げるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
グルメサイト・Googleビジネスプロフィール
またグルメサイト・Googleビジネスプロフィールは、飲食店における集客活動の方法です。以下の調査によると、多くのインターネットユーザーが飲食店を検索する際にグルメサイトやGoogle検索を利用しています。
参照元:PR TIMES「加速するグルメサイト離れ。「Google」利用率トップに。「食べログ敗訴は妥当」、飲食店で多数派|株式会社TableCheck」
Web広告
さらにWeb広告も、飲食店における集客活動の方法です。リスティング広告やディスプレイ広告、リターゲティング広告、SNS広告などがあり、ターゲット層や予算などに合わせて情報を発信できます。
SNS(インスタ)・動画配信
またSNS(インスタ)・動画配信も、飲食店における集客活動の方法です。キャンペーンの情報をSNSに投稿したり、イベントの動画を配信したりしながら、ユーザーとコミュニケーションできます。
プレスリリース
それからプレスリリースも、飲食店における集客活動の方法です。新メニューやキャンペーン開催などを発表すれば、ニュースサイトやグルメサイト、SNSなどへの掲載を期待できます。
DM・メルマガ
またDM・メルマガも、飲食店における集客活動の方法です。住所やメールアドレスを登録してもらった既存顧客に対して、キャンペーンやイベントなどの情報を発信すれば、リピート率の向上を期待できます。
モバイルアプリ
そしてモバイルアプリは、飲食店における集客活動のツールです。情報を発信したり、クーポンを配布したりできるモバイルアプリは、O2O(Online to Offline)の施策です。他にもO2Oの施策をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ポイントカード・アプリ
またポイントカード・アプリも、飲食店における集客活動のツールです。アナログのポイントカードやデジタルのポイントアプリでポイントを配布して、特典や割引きを提供すれば、リピート率の向上を期待できます。
クーポン・デジタルクーポン
加えてデジタルクーポンも、飲食店における集客活動のツールです。割引のクーポンや無料特典のデジタルクーポンなどを配布すれば、新規顧客の増加やリピーターの安定につながります。
飲食店における集客活動のポイント
飲食店に適した集客活動の方法・ツール・アイデアを選択できるように、ポイントを押さえましょう。4点(ターゲット層の選定と売上目標の設定、時間帯、オンラインとオフラインの組み合わせ)をご紹介します。
ターゲット層の選定
まずターゲット層の選定が、飲食店における集客活動のポイントとして挙げられます。ターゲット層の属性(地域や性別、年齢、職業、家族構成など)によって、適した集客の方法や時期などが異なるからです。
そこで自店舗のターゲット層を選定するために、市場調査と競合分析を行い、明確なコンセプトを設計しましょう。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
売上目標の設定
次に売上目標の設定も、飲食店における集客活動のポイントです。売上目標を設定することで、必要な顧客数や集客の予算などを計算できます。自店舗の賃料や座席数、FL比率などに基づいて、売上目標を設定しましょう。
設定した目標を達成するためには、売上の管理が重要です。売上を正確に記録して、達成率を分析しなければなりません。飲食店の売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
時間帯(平日や夜)
それから時間帯(平日や夜)も、飲食店における集客活動のポイントです。飲食店によって、集客数の多い時間帯と少ない時間帯は異なります。自店舗の集客状況を分析したうえで、集客数を増やしたい時間帯を特定しましょう。
例えば平日のランチタイムに集客を増やしたい飲食店ならランチタイム限定のクーポンを発行したり、夜の忙しい時間帯に販売数を増やしたい飲食店ならデリバリー・テイクアウトに対応したりします。
オンラインとオフラインの組み合わせ
そしてオンラインとオフラインの組み合わせも、飲食店における集客活動のポイントです。集客活動の方法は、オンライン(公式サイトやSNSなど)とオフライン(看板やポスティングなど)に分けられます。
そこでターゲット層の属性(地域や性別、年齢、職業、家族構成など)に応じて、オンラインとオフラインの集客方法を組み合わせましょう。飲食店にも活用できる集客に成功した事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
飲食店の集客事例
ポイントを押さえて飲食店の集客活動を展開できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(期間限定キャンペーンと友達紹介制度、SNS、デジタルクーポン、インフルエンサーとのコラボ)をご紹介します。
期間限定キャンペーンを企画した焼肉屋
まず「錦糸町焼肉 才色兼備」は、期間限定キャンペーンを企画した焼肉屋です。秋の限定で、旬の味覚(松茸や秋刀魚、ひやおろしなど)を盛り込んだコースメニューやアラカルトメニューを販売しました。
「旅先の旅館」をコンセプトに、都会の中で非日常を感じてもらえるサービスの提供を目指しています。隠れ家のような雰囲気の内装空間に、5卓のボックスシートが配置されている焼肉屋です。
参照元:PR TIMES「【期間限定】旅先の旅館をコンセプトにした焼肉屋“錦糸町焼肉 才色兼備”で「大人の秋旅キャンペーン」開催!|株式会社ワラカド」
友達紹介制度を導入したレストラン
次に「ジョイフル」は、友達紹介制度を導入したレストランです。公式アプリを利用して紹介した会員と紹介された会員が来店した際にポイントが配布され、抽選でお食事券も配布されました。
ジョイフルでは、食の安全性を担保できるように品質管理を徹底し、自社工場で食材を加工しています。和食と洋食のメインメニューやデザートを提供しているレストランです。
参照元:ジョイフル「【ジョイフル公式アプリ】お友達紹介キャンペーンスタート!
SNSのフォロワーを獲得しているラーメン屋
それから「元祖トマトラーメン三味 天神大名本店」は、SNSのフォロワーを獲得しているラーメン屋です。インスタ公式アカウントでメニューやキャンペーンなどの情報を発信し、1.8万人のフォロワー(2024年10月時点)がいます。
小学生から大学生までの学生に対しては学割が適用されており、インスタ公式アカウントでも紹介されています。インフルエンサーとコラボした動画も投稿されているラーメン屋です。
参照元:RKBオンライン「福岡・天神のマジでウマい店を聞き込み調査! インスタフォロワー数が多い飲食店はどこだ!?」
デジタルクーポンを活用したカフェ
続いて「J.S. BURGERS CAFE」は、デジタルクーポンを活用したカフェです。若年男女層の集客を目指して、SmartNewsのクーポンサービスを導入しました。メインメニューやデザートの割引きクーポンを発行しています。
デジタルクーポンの導入により、インプレッション数やコンバージョン数が増加しました。ハンバーガーやパンケーキなどを提供しているカフェです。
参照元:SmartNews Ads「SmartNewsへのクーポン掲載を通じて、より幅広い層のお客さまにアプローチしたい」
インフルエンサーとコラボした韓国料理屋
そして「ポチャ場」は、インフルエンサーとタイアップした韓国料理屋です。りょうくんグルメのインスタ公式アカウントに、店舗情報やメニューなどが投稿されました。投稿の画面を表示させることで、特別割引も適用されるキャンペーンです。
韓国風の唐揚げや鍋料理、チヂミなどを提供している韓国料理屋です。移転のために2023年秋に閉店されましたが、インフルエンサーとコラボした事例として参考になります。
参照元:食べログ「ポチャ情」
飲食店の集客活動を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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