2021.01.14 2021.01.20|店舗運営ノウハウ
デリバリー専門店とイートインができる飲食店、どちらがいいの?

「自分のお店を持つなら、デリバリー専門かイートインスペース有りのお店か…どちらがいいのでしょう?」という疑問を解決するためのヒントになる記事です。
結論から言いますと、
・デリバリー専門店のメリットとデメリット
・イートインスペースを設けたときのメリットとデメリット
を、それぞれを見比べてみましょう。
そこからお客様が決めたコンセプトを満たす要素が多い方を選べばOKです。
「出来たても食べてほしい」
「接客する分の人件費は抑えたい」
など、お客様の「ここだけは譲れない!」という部分を可視化して決めていくしかありません。
判断材料を増やしていくために、デリバリー専門店とイートインスペース有りのお店のメリットとデメリットをお伝えしていきます。
目次
- デリバリー専門店は実店舗が必要ない
- イートイン可能な飲食店は実店舗が必要
- デリバリー専門店 メリット&デメリット
- デリバリー専門店のメリット①コストを最小限に抑えられる
- デリバリー専門店のメリット②客席がない分、顧客に限度がない
- デリバリー専門店のデメリット①提供メニューが限られる
- デリバリー専門店のデメリット②商品単価が低くなる可能性がある
- イートイン可能な飲食店のメリット&デメリット
- イートイン可能な飲食店のメリット①出来立ての商品を提供できる
- イートイン可能な飲食店のメリット②お店のイメージが良くなる
- イートイン可能な飲食店のデメリット①イートイン用のスペースを設置する
- イートイン可能な飲食店のデメリット②イートインスペースの衛生面に配慮する
- 販売するフードメニューや立地を考慮して開業しよう
- デリバリースタイルとイートインスタイルはニーズ×コンセプトが鍵
デリバリー専門店は実店舗が必要ない

極論を言いますと、デリバリー専門店であれば、実店舗がなくてもお店として成り立ちます。
”クラウドキッチン”や”シェアキッチン”と呼ばれる『共同で使える調理場』を利用すればいいからです。
顧客からのオーダーは、オンラインかアプリで受けるだけ。
ですので、接客が伴いません。
商品はデリバリーで対応するのみになります。
接客がない分、基本的にはメニュー作りにのみ集中できます。
このような形態を『ゴーストレストラン』と呼び、新しいカタチの飲食店として注目されはじめています。
イートイン可能な飲食店は実店舗が必要

一方で、イートインができる飲食店は、実店舗が必要です。
お店そのものがあることで、
・自分のお店を持っているという”誇り”が持てる
・来店数からオーダー数が目に見えやすい
・顧客との距離感が近いと感じられる
といった、モチベーション維持やオペレーションの把握のしやすさが大きいでしょう。
実店舗を持ちながらも、
・イートインスペースもある
・デリバリーにも対応できる
と、様々なニーズに応えられる範囲が広くなるのも実店舗の強みとも言えます。
デリバリー専門店 メリット&デメリット

デリバリー専門店にすることで、以下のメリットとデメリットが挙げられます。
[メリット]
①コストが最小限
②顧客数に限度がない
[デメリット]
①メニューが限られる
②商品単価が下がる可能性が高い
それぞれ詳しくお伝えいたしますね。
デリバリー専門店のメリット①コストを最小限に抑えられる
メリット1つ目は、コストが最小限に抑えられる点です。
◇ホールスタッフが要らない
⇒人件費が抑えられる
◇ガス、水道、光熱費が抑えられる
⇒月々の支払いがミニマムで済む
◇一般的な飲食店のように広くなくても良い
⇒物件取得費、内装工事費、家賃が抑えられる
といったことから、開業資金や、あらゆるランニングコストが抑えられます。
デリバリー専門店のメリット②客席がない分、顧客に限度がない

メリット2つ目は、客数に制限がない、という点です。
一般的な飲食店は客数を設けている分、満席になってしまうとそれ以上顧客を案内できません。
案内できなかった顧客を手放してしまう…なんてことを避けるためにお店の回転数を上げなければなりません。
テイクアウト専門店であれば、食材、材料がある限り提供できます。
注文数が多くなれば、提供スピードが求められますが、顧客の数に左右されることなく営業できます。
デリバリー専門店のデメリット①提供メニューが限られる
デリバリー専門店におけるデメリットも把握しておきましょう。
1つ目のデメリットは、提供メニューが限られてしまう点です。
デリバリーで提供する分「どんな商品でもOK」というわけにはいきません。
テイクアウトの場合、オーダー注文から実際に召し上がってもらうまでに時間がかかります。
加えて、衛生面を考えなければなりませんね。
食中毒等のリスクを考えつつメニューを開発していかなければなりません。
「冷めても美味しく、安全に安心して食べられるか」を、考慮しメニューを研究していくことが、常に求められるようになります。
デリバリー専門店のデメリット②商品単価が低くなる可能性がある

デメリット2つ目は、商品単価が下がってしまう可能性がある、という点です。
デリバリー専門店の中でも、高級な料理を売りにしているところはあります。
ですが、テイクアウトを利用する顧客は、お弁当感覚で購入するケースが多いです。
単価を高く設定し続けていれば「ここのデリバリーは高いな。なら違うところを…」と、顧客の利用頻度が下がってしまいます。
となると「単価を下げないと売れにくい…」という可能性が考えられます。
イートイン可能な飲食店のメリット&デメリット

一方で、イートインスペースがある実店舗を持つ際のメリットとデメリットは以下の通りです。
[メリット]
・出来立ての商品を提供できる
・お店のイメージが良くなる
[デメリット]
・イートイン用のスペースを設置する
・イートインスペースの衛生面に配慮する
それぞれ詳しくお伝えいたしますね。
イートイン可能な飲食店のメリット①出来立ての商品を提供できる
メリット1つ目は、出来立ての商品を提供できる、という点です。
イートインスペースがあるだけ「食べていっちゃお」と、気軽に出来立てを召し上がって頂けるからです。
テイクアウトでも多くの顧客に商品を味わっていただけます。
ですが、購入してすぐの商品を、すぐに食べられるのはイートインスペースのメリットといえるでしょう。
イートイン可能な飲食店のメリット②お店のイメージが良くなる

メリット2つ目は、お店そのものイメ―ジが良くなる点です。
イートインスペースの雰囲気が、お店をより賑やかにしてくれるからです。
イートインコーナーがあるだけで「一休みも兼ねてその場で食べたい。腰を落ち着かせたい」という顧客のニーズに応えていることになります。
そういった全体の雰囲気が「このお店、良い感じだな」と好印象を人々に与え、お店に足を踏み入れやすくしてくれます。
イートイン可能な飲食店のデメリット①イートイン用のスペースを設置する
イートインスペースのデメリットも把握しておきましょう。
デメリット1つ目は、スペースを余分に設置しなければならない点です。
厨房や陳列棚以外にスペースが必須になります。
入り口付近や外に設置するケースも考えられるでしょう。
いずれにせよ、イートインスペースを含めたお店の設計は、営業許可の申請に関わる部分でもあります。
「菓子製造業許可」や「飲食店営業許可」の許可が得られるような店舗設計をしなければなりません。
イートイン可能な飲食店のデメリット②イートインスペースの衛生面に配慮する

デメリット2つ目は、イートインスペースの衛生面に配慮する点です。
店内で飲食するとなれば、それに応じた清掃や接客が必要になります。
単純に”メニュー販売のみ”よりもやることが増えてしまいます。
衛生面の配慮から定期的な清掃が必要になる分、費用がかさむこともあります。
販売するフードメニューや立地を考慮して開業しよう

デリバリー専門店にするか、イートインスペースがあるお店にするかは、お客様のコンセプト次第です。
・どんなメニューを提供したいのか
・どんな人に買ってもらいたいのか
・ターゲットがいるエリアはどの辺りか
一つ一つ、言葉や文字にしてコンセプトをしっかり決めていく。
『コンセプトを決めていく』ということは”人々がどんなことを求めているか”といった『ニーズを把握する』ことにも繋がります。
”ニーズが何なのか”
”そのニーズにはどうやったら答えらえるのか”
を分析、研究していき、お客様のコンセプトとかけ合わせていく。
コンセプトとニーズのかけ算が出来れば「デリバリーが良いのか、イートインが良いのか」が判断できるようになります。
デリバリースタイルとイートインスタイルはニーズ×コンセプトが鍵

飲食店を開業したいお客様へ、デリバリー専門店とイートインスペースのメリットとデメリットについてお伝えしてきました。
デリバリー専門店であれば
[デリバリー専門店のメリット]
①コストが最小限
②顧客数に限度がない
[デリバリー専門店のデメリット]
①メニューが限られる
②商品単価が下がる可能性が高い
といった点が挙げられ、また、イートインスペースがある実店舗ですと、
[イートインスペースのメリット]
・出来立ての商品を提供できる
・お店のイメージが良くなる
[イートインスペースのデメリット]
・イートイン用のスペースを設置する
・イートインスペースの衛生面に配慮する
といった点が挙げられます。
重要なのは、お客様のコンセプトと顧客のニーズです。
”ニーズが何なのか”
”そのニーズにはどうやったら答えらえるのか”
を、よく見極めると「デリバリーが良いのか、イートインが良いのか」が判断できるようになります。
「デリバリー、イートインそれぞれのメリットやデメリットは理解できました。お店作りそのものが不安になってきました…」
このような悩みを抱くのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
新しいお店作りに強いIdealであれば、そのようなお客様の不安や負担を減らせるかもしれません。
なぜならIdealでは、
・デザイン設計
・内装工事の施工
・お店のパンフレット作り
・お店のWEBサイト作り
を、代わりに請け負えるからです。
お客様の理想とするテイクアウト専門店が出来上がるよう、悩みや疑問点に一つ一つ対応いたします。
まずは一度、ご相談してみてはいかがでしょうか。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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