「和食店の内装デザインのコツは…
2022.09.13 2022.10.29|店舗デザイン
サロン共通の内装デザインポイント!サロンの種類や施工事例、工事費用も
本記事で、サロン共通の内装デザインポイントを解説します。サロンの定義や種類、施工事例、工事費用についてもご紹介します。
「サロンの内装デザインポイントが知りたい!」「内装工事の費用はいくら?」などとお悩みではありませんか。サロンの開業や移転、リニューアルなどを検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
サロンとは?
サロンとは、狭義的には「洋室の客間や応接室、談話室など」を意味する言葉です。他にも社交的な集まりや美術展覧会をサロンと表現する場合もあります。
さまざまな意味を踏まえると、サロンは広義的に「会話を楽しんで交流する場所」だといえます。近年では、オンライン上でもサロン(Web上の会員制コミュニティまたはオンラインサロン)を開催可能です。
身近な店舗については、美容やマッサージなどのサービスを提供する店舗がサロンと呼ばれます。なお今回の記事においては、ネイルサロンやヘアサロンなどの美容系サロンを対象としています。
サロンの種類
美容系サロンには、さまざまな種類があります。代表的な5種類をご紹介しますので、各サロンの特徴を確認しましょう。
ヘアサロン
ヘアサロンは、散髪やシャンプー、ヘアカラーなどの施術を提供する店舗です。ヘアサロンや美容室、理容店などと呼ばれます。ヘアサロンは美容室と理容店のどちらにも使用される呼び方です。
美容室と理容店の違いは、施術内容にあります。美容室はまつげエクステやヘアカラーなどにより容姿を美しくする美容施術を提供して、理容室は顔そりや刈り込みなどで容姿を整える理容施術を提供します。
厚生労働省の調査によると、理容所と美容所を合わせると約37万店舗(令和2年度末時点)のヘアサロンが営業しており、身近な店舗だといえます。
参考:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例の概況(3 生活衛生関係 P5表4)」
なお美容室・美容院の開業準備について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
ネイルサロン
ネイルサロンは、顧客の爪を整えるサービスを提供する店舗です。長さを整えたり甘皮を処理したり、顧客の好みに応じたデザインやカラーに仕上げたりします。施術の主流は「自爪にカラーするヘアマニキュア」や「自爪の補強をしながらアートデザインを施すジェルネイル」です。
手の爪だけではなく、足の爪にマニキュアやネイルアートを施したり、腕や脚のケアを施したりするネイルサロンもあります。近年では、爪に好みの画像をプリントするネイルプリンターが登場しました。
なおネイルサロンの開業準備について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
エステサロン
エステサロンは、美容施術を提供する店舗です。エステの種類や業態によって、異なるスキルが求められます。
エステの種類は、フェイシャルケアやボディケア、脱毛、ブライダルエスト、メンズエステなどと細分化されており、顔や全身、ムダ毛処理、結婚式、男性に向けてメニューが開発されています。
またエステの業態には、ホテルや高級リゾート施設に併設されているスパエステや顧客の自宅に出向いて施術する訪問エステなどがあります。
なおエステサロン開業の流れについて下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロンは、顧客の心身を癒す施術を提供する店舗です。もみほぐしやリフレクソロジー(足つぼ)、トリートメントなどの施術が提供されています。癒しを提供するサロンですので、心身の不調に対して治療(医療行為)を提供できません。
またマッサージとリラクゼーションは混同されやすいですが、マッサージの目的は治療(医療行為)です。リラクゼーションサロンはマッサージを提供できませんので、ご注意ください。
マッサージを提供するためには、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要です。オプションとしてマッサージを取り入れたい場合は、資格の取得を検討してください。
ヨガサロンやピラティスサロン
ヨガサロンは、心身の健康を保つためにヨガのエクササイズ(呼吸や瞑想、ポーズなど)を教える店舗です。サロンによって、方針や取り入れる動きが異なります。
例えば精神を穏やかにコントロールできるように呼吸法を重視するサロンもあります。他にも柔軟性向上やリラクゼーションなどのために、さまざまなポージングが開発されています。
ピラティスサロンは、ピラティス(ドイツで開発されたエクササイズ)を教える店舗です。美しい姿勢やしなやかな筋肉などを目指して、インナーマッスル強化による身体バランスの整え方などを顧客に教えます。
顧客は、ダイエットや運動不足解消のためにピラティスサロンへの入会を検討します。マットを使用するマットピラティスや道具を使うマシンピラティスなどの独自性を出すことで、入会を促しましょう。
サロンに共通する内装デザインポイント
サロンにはさまざまな種類がありますが、共通する内装デザインポイントがあります。ポイントを押さえることで、サロンの集客や売上につなげましょう。内装デザインのポイントを6つに絞ってご紹介します。
おしゃれさ
まずは内装デザインにおしゃれさを取り入れてください。おしゃれな内装空間にいることで、顧客がリラックスしやすくなります。顧客が非日常感を感じられるように、内装の色や素材などをご検討ください。
また配置する什器の素材を木材にしたり、アロマディフューザーを置いて香りに気を配ったりすると、おしゃれさを演出できます。ただし賑やかで明るすぎる内装デザインにすると、リラックスしにくい空間になる危険性があるため、ご注意ください。
清潔感
次に清潔感を意識した内装デザインをご検討ください。施術やサービスが優れていても、サロン内が古臭く汚れていると顧客からの印象が悪くなるからです。
顧客に「古臭い」「汚れている」と感じさせないように、綺麗な壁や天井、床をデザインしてください。設備や什器には、耐久性が高くて汚れにくい素材を選びましょう。
また使用済タオルや清掃道具などを顧客に見せないことも、サロンの清潔感につながります。サロン内の清潔感を保つレイアウトを意識してください。
居心地の良さ
また顧客が居心地の良さを感じるデザインを取り入れましょう。顧客に居心地の良さを感じてもらうには、サロン内の色に意識をおいてください。
例えば照明の色味によって、内装空間の雰囲気が変わります。顧客が落ち着いて過ごせる空間を演出するには、温かみのある色(オレンジやクリーム系など)を取り入れてください。
他にも観葉植物や美術作品などを置くことで、落ち着いた空間を演出することが可能です。高価でなくても、気分を晴れやかにする置物や絵画などがサロンにマッチします。
SNS映え
それからSNS映えする内装をデザインすることで、顧客がSNS上に動画や写真を投稿してくれる可能性を高められます。内装全体でなくても、一部分にSNS映えするデザインをご検討ください。
SNS上ではサロンから顧客に対する情報発信だけではなく、顧客からサロンに対する口コミや評判が拡散されています。SNSユーザーに良い印象を与えることができれば、集客を見込めます。
プライバシー保護
そしてプライバシー保護された空間を提供することで、顧客に安心感やや信頼感を感じてもらいやすくなります。可能であれば、施術用の半個室や完全個室をご検討ください。半個室や完全個室においては、顧客が周囲の視線や騒音などが気になりにくいからです。
また近年では新型コロナウイルス感染対策の観点から、顧客同志の共有スペースを減らす必要があります。待合室の座席間隔やパーテーション配置などをご検討ください。
独自コンセプト
なお独自コンセプトに基づいて、サロンの内装をデザインしてください。独自コンセプトに基づくことで、内装空間の一貫性や統一感を出すことが可能です。
一貫性や統一感のあるデザインは、顧客の居心地の良さにつながります。コンセプトに合わせて床や壁、天井はもちろん、装飾や雑貨類、什器、BGMなどをデザインしましょう。
サロン内装デザインの施工事例
サロンに共通する内装デザインポイントを踏まえて、施工事例をお調べください。施工事例を調べることで、内装デザインのイメージを膨らませることができます。
ヘアカット
下の記事でインスタ映えするヘアサロンや非日常間のあるヘアサロンなどの施工事例をご紹介していますので、ご覧ください。
ネイル
下の記事で女性が喜ぶおしゃれなネイルサロンや清潔感が演出されたネイルサロンなどの施工事例をご紹介していますので、ご覧ください。
エステやリラクゼーション
下の記事で清潔感のあるエステサロンなどの施工事例をご紹介していますので、ご覧ください。
ヨガやピラティス
下の記事で顧客が開放的なヨガサロンやスポーティーなストレッチサロンなどの施工事例をご紹介していますので、併せてご覧ください。
サロンの内装工事費用
内装デザインを検討したら、サロンの内装工事費用について確認しましょう。工事費用の相場や内訳を把握して、予算を立ててください。また工事費用の節約方法を確認して、予算内に収めましょう。
内装工事費用の相場
サロン内装工事費用の相場は、スケルトン物件か居抜き物件かで異なります。種類ごとの費用の目安をご紹介します。
スケルトン物件の工事費用相場は、坪単価20万〜50万円程度です。20坪のサロンなら400万〜1,000万円程度かかります。細部までこだわったデザインやハイグレードな素材を使うデザインには、費用が多くかかります。
居抜き物件の工事費用相場は、坪単価10万〜30万円程度です。20坪のサロンなら200万〜600万円程度かかる計算です。施工された内装や設備の解体工事が必要になると、相場よりも費用がかかります。
内装工事費用の内訳
サロン全般に共通する項目を取り出して、内装工事費用の内訳を一覧表にまとめました。20坪のスケルトン物件を想定して試算してあります。
内装工事費用の内訳 | 20坪のスケルトン物件にかかる費用 |
デザイン費 | 20万~100万円程度 |
解体工事費 | 10万~50万円程度 |
内装工事費 | 30万~150万円程度 |
設備工事費 (水道や電気、通信、ガス、消防など) | 30万~300万円程度 |
建具工事費 | 10万~50万円程度 |
塗装工事費 | 20万~100万円程度 |
諸経費 | 50万~250万円程度 |
合計 | 400万〜1,000万円程度 |
以上のように、内訳ごとの費用に開きがあります。サロンの種類によって工事内容に違いがあるからです。またサロンの種類によって、上記にはない工事が必要になる場合があります。
内装工事費用の節約方法
サロン内装工事費用の節約方法としては、デザインにこだわり過ぎないことが挙げられます。デザインにこだわるほど、材料費やデザイン費が高くなっていきます。
また物件選びでは、居抜き物件を検討することです。居抜き物件を選ぶと旧借主が施工した内装や設備などを活かせるため、内装工事費や設備工事費などを節約できます。ただし居抜き物件の内装や設備に痛みや破損などがある場合は、交換や修理などが必要になりますので、修繕費がかかる点にご注意ください。
なお居抜き物件について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
ポイントを押さえてサロンの内装をデザインしよう!
サロンに共通するデザインのポイントを押さえたうえで、サロンの内装をデザインしましょう。集客と売上を伸ばすために競合サロンの施工事例を調査したうえで、予算内に工事費用を抑えることが重要です。
IDEALは、サロンを含む店舗コンセプト設計から物件探し、内装のデザイン・工事、資金調達、Web集客などをワンストップソリューションでご提供しています。
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監修者
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IDEAL編集部
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