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2022.12.01|店舗デザイン
店舗内装にガラスをデザインするコツ!役割・種類・価格・場所・工事費用・事例
本記事で、店舗内装にガラスをデザインするコツをご紹介します。店舗内装におけるガラスの役割や種類、価格、場所、工事費用、施工事例も取り上げました。
「店舗内装にガラスをデザインするコツを知りたい!」「ガラス工事の費用はいくら?」とお悩みではありませんか?店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗内装にガラスを施工するメリット
具体的なデザインを検討する前に、店舗内装にガラスを施工するメリットを把握しておきましょう。理想的な内装をデザインできるように、効果的にガラスを施工することが必要です。
デザイン性を高める
まず店舗内装にガラスを施工するメリットとして、ガラスの透過性と採光性を活かしてデザイン性を高める点を挙げられます。明るく開放感のある店舗をデザインすることで、通行客からの注目を集めやすくなります。
店舗のコンセプトを伝える
またガラスをとおして店内の様子を店外へ見せることで、店舗のコンセプトを伝える点も、店舗内装にガラスを施工するメリットです。店舗の商品・サービスにマッチするターゲットを集客できれば、集客や売上の増加に繋がりやすくなります。
プライバシーに配慮できる
さらなるメリットとして、透過性のないガラスでプライバシーに配慮できる点もあります。自然光を取り込みつつ店外から店内が見えないようにすることで、プライベートサロンや飲食店の個室をレイアウト可能です。
機能性を加える
なお適したガラスの種類を選ぶことで、遮熱や採光、防犯、防火などの機能性を加える点もメリットです。ドアや窓に透過性のあるガラスを施工するだけではなく、用途やサイズなどに応じて必要な機能を検討しましょう。
店舗内装に施工できるガラスの種類・価格・場所
店舗内装にガラスを施工するメリットを踏まえて、店舗内装に施工できるガラスの種類・価格・場所を把握しましょう。ガラスの種類によって適した施工場所が異なりますので、価格と一緒にご確認ください。
フロートガラス
フロートガラスは、一般的に施工される透明でシンプルな種類です。店舗のほとんどの場所(窓や出入口、壁など)に施工できます。
価格相場は1万~2万円程度(1m×2m程度)です。流通量が多いので、他の種類と比べて安く購入できます。
フロートガラスは透過性と採光性に優れているので、店舗の窓や壁に施工すると明るく開放的な空間を表現できます。また加工しやすいので、店舗の棚やショーケースなどの造作にも利用可能です。
型板ガラス
型板ガラスは、片面のみに凹凸が加工されている種類です。凹凸加工により透過性がなくなるので、室外から室内の様子が見えません。
型板ガラスの価格相場はフロートガラスと同じくらいで、1万~2万円程度(1m×2m程度)です。
採光性を保ちながら透過性を抑えられるため、店内の場所(パーテーションやトイレなど)に適しています。しかし凹凸加工をしている分だけ、フロートガラスと比べると強度は低くなります。
綱入りガラス
綱入りガラスは、内部に金網が入っている種類です。金網により破損時にガラスの破片が散らばらず、安全性があります。
網入りガラスの価格相場は2万~5万円程度(1m×2m程度)で、一般的に透過性のないガラスで製造されます。しかし透明ガラスで製造すると高くなり、4万~10万円程度(1m×2m程度)です。
防犯性や防火性を期待できるため、店舗の開口部であるドアや窓の施工に適しています。
強化ガラス
強化ガラスは、フロートガラスに熱加工を施して強度を高めた種類です。耐久性があるので割れにくいです。また割れると粉々になりますので、ガラス片によるケガの恐れが少なくなります。
強化ガラスの価格相場は、2万~6万円程度(1m×2m程度)です。ガラスの厚みが増すほど価格は高くなり、窓のサッシの交換も必要になります。
強化ガラスは耐久性に加えて熱や風にも強いため、店舗の内外装(ドアや窓)の施工に適しています。しかし割れると粉々になりますが、飛散防止フィルムを貼ることで防犯性を高められます。
複層ガラス
複層ガラスは、ガラス2枚を平行に並べる種類です。2枚のガラスの間に空気層ができるため、外気の影響を受けにくく断熱性が高くなります。そのため店舗内の温度変化を抑えて省エネに繋がります。
複層ガラスの価格相場は3万~8万円程度(1m×2m程度)ですが、ガラスと空気層の厚みにより価格は変動します。また特殊金属をコーティングした「Low-E複層ガラス」は遮熱性がありますが、高額になります。
複数のガラスを施工できるため、断熱性だけではなく防犯性も期待でき、店舗の内外装(ドアや窓)の施工に適しています。
耐防火ガラス
耐防火ガラスは、フロートガラスに特殊加工で耐熱性が加わった種類です。急激な温度変化に耐えて、熱による破損の恐れを軽減できます。
耐防火ガラスの価格相場は10万円前後(1m×2m程度)です。同じ防火機能を持った綱入りガラスより高額になりますが、網目がなく透明なので外観を損ないません。
耐熱性のある耐防火ガラスなら、ドアやシャッターに施工できます。仮にガラスが破損しても粉々になりますので、ケガのリスクが少ないです。
熱線吸収・反射ガラス
熱線吸収・反射ガラスは、金属(鉄などの)が加わり着色された種類です。金属が日光の熱線を吸収・反射するため、太陽の光を和らげてくれます。熱線吸収ガラスは表面が光りますが、熱線反射ガラスには鏡のように中の様子が見えなくなる特徴があります。
熱線吸収ガラスの費用相場は5万円前後(1m×2m程度)で、熱線反射ガラスの費用相場は8万円前後(1m×2m程度)です。
遮熱や紫外線カットを期待できるため、内装や什器などの色褪せを低減できます。日光を防ぎたい場所や省エネ性を高めたい場所の施工に適しています。
合わせガラス
合わせガラスは、ガラス2枚の間に樹脂が入った種類です。樹脂により鋭利な刃物の貫通に耐えられます。割れても破片の飛散がほとんどありません。
合わせガラスの価格相場は6万~15万円程度(1m×2m程度)で、樹脂の種類や厚みにより変動します。
また樹脂に着色やプリント(レトロ調やアンティーク調、切子風など)が可能です。安全性とデザイン性を兼ね備えているため、店舗のファザードに適してます。
店舗内装にガラスをデザインするコツ
ガラスのメリットや種類を踏まえて、店舗内装におしゃれなガラスをデザインするコツをご紹介します。施工する場所に適したガラスを選んで、理想的な店舗の内装ををデザインしましょう。
店舗のコンセプトに基づく
まず店舗のコンセプトに基づく点が、店舗内装にガラスをデザインするコツです。ガラスのデザインや着色、透明度、厚みなどを検討しましょう。
例えば「気軽に立ち寄れる大衆居酒屋」をコンセプトにするなら、店舗外装の出入口や壁に透明度の高いガラスが適します。店外から店内の賑やかな様子が見えることで、顧客の入店を誘いやすくなるからです。
反対に「プライベート感ある大人のバー」がコンセプトなら、店舗内装のパーテーションや個室に合わせガラスがマッチします。光を取り入れながらも外からの視線を遮ることが可能だからです。店舗全般に活用できるコンセプト設計については、次の記事をご覧ください。
機能性を重視する
次に機能性を重視する点も、店舗内装にガラスをデザインするコツです。店舗の立地や業態などに必要な機能性を選びましょう。例えば災害対策には、飛散防止を期待できる強化ガラスや防火ガラスが適しています。万が一のときに顧客や従業員の安全を守れる店舗内装をデザインしなくてはなりません。
また断熱性や遮熱性のあるガラスなら、室内の温度を保ちやすく省エネに繋がります。結露予防にもなりますので、カビ発生のリスクを抑えて衛生管理にも役立ちます。さらに防犯対策として、防犯性のあるガラスやフィルムの施工を検討してください。合わせガラスなら防犯性だけではなく防音性も期待できるので、店舗周辺への音漏れも対策できます。
なお機能性以外にもデザインポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれさを取り入れる
そして店舗内装にガラスをデザインするためには、おしゃれさを取り入れる点も忘れてはなりません。
店舗のロゴやメッセージをガラスに装飾するには、マーキングフィルムが適しています。マーキングフィルムは粘着剤と色の付いた塩化ビニールで、文字や絵をデザインできます。1㎡当たり数千円で購入できて、自社施工すればさらにコストカット可能です。
なお店舗のおしゃれな内装デザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗内装のガラス施工事例
店舗内装にガラスをデザインするために、具体的な施工事例を調査しましょう。IDEALの施工した店舗内装のガラス施工事例を取り上げながら、デザインポイントが活かされている点を中心的にご紹介します。
店内の雰囲気が分かるガラスのドア
奥野義幸シェフが料理を提供するイタリアンレストラン「La Brianza六本木ヒルズ店」様。内装と外装が、鮮やかなブルーを基調としてデザインされています。
店内の雰囲気が分かるように、ファサードに透明度の高いガラスが施工されました。また開放的でおもてなしの空間を演出できるように、店舗内装にはガラスのパーテーションや天井まで続くガラスケースのワインセラーがデザインされています。
店内に光を取り入れるガラスの壁
マンション最上階にある美容室「CREAM」様。駅前でありながら特別感を味わえるように、ガラス素材を取り入れながら店舗内装がデザインされました。まず店舗入口のガラスドアには、シンプルに店舗のロゴがプリントされています。
また明るい内装空間を演出できるように、店内に光を取り入れるガラスの壁が施工されました。なお最上階にあるため店外からの視線が気にならず、景色を楽しんでもらえるように窓にも透明度の高いガラスが施工されています。
高級感を出すガラスのパーテーション
歯科医院の「YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA」様。歯科医院のイメージを覆すために、ラグジュアリーをコンセプトに内外装がデザインされました。内装空間には、高級感を出すガラスのパーテーションで診察室や受付がレイアウトされています。
また診察中のプライバシーを保護できるように、外装には透過性の低いガラスが施工されています。しかし光り輝く印象を与えられるように、ファサード全体が照明で照らされています。
店舗ロゴがデザインされたガラスの窓や出入り口
イタリア人オーナーの経営する「Clandestino Italian Bar」様は、本場イタリアのチーズやワインなどを堪能できるイタリアンバーです。ダイニングフロアに明るい雰囲気を出せるように、一面にガラス窓が施工されています。
また店外へ向けて店舗の存在をアピールできるように、ガラス窓やガラスドアに店舗ロゴがデザインされています。窓やドアにガラスを施工することで、店外から営業中の雰囲気を確認することが可能です。
店舗内装にガラスを施工する費用
店舗内装にデザインしたガラスを施工できるように、施工費用の相場や内訳を確認しましょう。予算内に収まるように、施工費用の節約方法もご紹介します。
費用の相場
店舗内装にガラスを施工する費用の相場は、3万~20万円程度(1m×2m程度)です。ただしガラスの種類によって、施工費用は変動します。本記事上部で紹介した「店舗内装に施工できるガラスの種類・価格・場所」をご確認ください。
費用の内訳
店舗内装にガラスを施工する費用の内訳を計算して、一覧表にまとめました。
内訳 | 費用相場 |
---|---|
ガラスの本体価格 | 1万~15万円程度(1m×2m程度) |
工賃 | 1万~3万円程度(1m×2m程度) |
出張費 | 数千円程度 |
資材費(シリコンやコーキング) | 数千円程度 |
廃材処分費 | 数千円程度 |
合計 | 3万~6万円程度 |
上表のとおり、施工費用全体の半分をガラス本体価格と工賃が占めます。本体価格は、ガラスの種類によって変動しますので、本記事上部で紹介した「店舗内装に施工できるガラスの種類・価格・場所」をご確認ください。
なお出張費と廃材処理費は工賃に含まれたり、別途請求されたりします。また深夜・早朝の施工や足場の必要な高所の施工、建具の改装などを依頼すると、追加費用が請求される場合があります。料金体系については、内装施工業者にご確認ください。
費用の節約方法
ガラス施工費用の節約方法として、まず相見積もり(複数業者からの見積もり)を取って下さい。各業者の提案する施工の内容や費用を比較・検討することで、適正な施工を提供できる業者が選びやすくなります。
またガラス施工をDIYする節約方法もあります。しかしDIY中にガラスが割れてケガをしたり、業者ほど綺麗に仕上げられなかったりする恐れがあります。ガラス施工のDIYには危険が伴い、さまざまな工具を揃えるコストもかかります。
したがってガラス以外の内装もデザインするなら、安全と節約の観点から内装専門業者へ施工を依頼することをおすすめします。内装工事の種類や費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗内装におしゃれで機能的なガラスをデザインしよう!
店舗内装に適した種類のガラスを施工することで、採光性やデザイン性を高められます。集客と売上を伸ばせるように、店舗内装におしゃれで機能的なガラスをデザインしましょう。
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監修者
-
IDEAL編集部
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