2023.01.14 2023.01.18|店舗デザイン
自宅サロンの内装デザイン!レイアウト・必要な設備・機器・什器・施工事例
本記事で、自宅サロンの内装デザインについて解説します。自宅サロンを開業する方法と併せて、内装空間のレイアウトや必要な設備・機器・什器、施工事例などをご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
自宅にサロンを開業する方法
サロンにはネイルサロンやヘアサロンなどの種類があり、貸店舗型や間借り型などの業態もあります。サロン全般の開業ポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
今回は自宅型サロンに焦点を当てて、開業方法をご紹介します。
店舗付き住宅を借りる
まず店舗付き住宅を借りて、自宅にサロンを開業する方法があります。店舗付き住宅とは、同じ建物内に店舗部分と居住用部分が共存している物件です。最初から店舗部分が確保されているため、自宅をリフォームするより手軽に開業できます。
ただし貸主の許可がなければ、内装工事をできません。入居後のトラブルを避けるために、賃貸借契約を結ぶ前に業態や内装工事について貸主に相談しておきましょう。店舗付き住宅の賃貸物件選びについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
自宅をリフォームする
次に自宅をリフォームする方法でも、自宅にサロンを開業できます。自宅の空き部屋をリフォームしたり、庭や駐車場などに施術室を増築したりしましょう。店舗のリフォームについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また自宅をDIYでリフォームすることも可能です。費用を安く抑えられるだけではなく、自分好みにデザインできます。ただし賃借している物件だと内装工事ができなかったり、事業に使用できなかったりする点にご注意ください。
店舗兼住宅を建てる
加えて店舗兼住宅を建てる方法でも、自宅にサロンを開業できます。店舗付き住宅を借りる場合と違って、物件が自分の所有物になるため、貸主に内装工事の許可を取る必要がありません。
ただし立地によって集客に影響したり、専用居住物件よりも売却しにくかったりする点にご注意ください。例えば若年層向けにネイルサロンを開業したくても、高齢層が居住する地域を選ぶと集客しづらくなります。
また閉業したときに物件を売却したり、活用したりする方法を検討しておく必要もあります。店舗兼住宅を建てる方法について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
自宅サロン内装空間のレイアウト
自宅サロンの開業方法を押さえたうえで、内装空間のレイアウトも把握しておきましょう。サロンの業種・業態によって、必要なスペースが異なります。今回はサロン全般に共通するスペースを取り上げて、自宅サロンをレイアウトするポイントをご紹介します。
施術スペース
自宅サロンの内装空間には、まず施術スペースが必須です。自宅の広さや一度に施術を提供する顧客数などによりますが、基本的に10㎡(畳6枚)程度必要です。ただし業態(ヘアサロンやアイラッシュサロンなど)によって施術スペースに規定があります。
参考:東京都福祉保健局「美容所の開設に関する基準等について」
また自宅にサロンを開業する際は、顧客が不快な思いをしないように、施術スペースに家族が出入りしたり、生活音が入ったりしないようにする必要があります。家族の理解と協力を得たうえで、施術スペースを居住スペースから分けましょう。
シャワー・トイレスペース
次に自宅サロンの施術メニューに応じて、シャワー・トイレスペースも必要になります。シャワースペースは、オイルを使った全身マッサージなどを提供する自宅サロンに必要です。自宅用の風呂場を利用してもらうだけではなく、簡易シャワー室をレイアウトすることも検討しましょう。
またトイレを自宅用と分けてレイアウトできなければ、家族も顧客も利用しなければなりません。快適に利用してもらえるように定期的な清掃はもちろん、芳香剤や装飾などを設置してください。トイレの内装デザインについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
待合スペース
またフロアの広さにゆとりがあれば、自宅サロンの内装空間に待合スペースもレイアウトしましょう。連続して予約を入れて入れ替えをスムーズに行うためです。広さに合わせて、快適に座れるイスやソファを設置しましょう。
スペースにゆとりがない場合は、可動式パーテーションで施術スペースを区切ることも可能です。また時間を空けて予約を取れば、顧客同士がすれ違うことがなくなるため、待合スペースが必要なくなります。
準備スペース
なお準備スペースをレイアウトすれば、施術の器具や備品、顧客情報などを保管できます。自宅サロンに必須ではありませんが、施術を提供しやすくなりますので、フロアに余裕があればレイアウトしましょう。
特に顧客情報を漏洩しないように、鍵のかかる金庫や人目につかない場所に保管する必要があります。また簡易的な流し台を施工すれば、顧客に提供するドリンクなどを準備するために利用することも可能です。
自宅サロンの内装をデザインするポイント
サロン共通の内装デザインポイントについては、次の記事にまとめてあります。併せてご覧ください。
今回は自宅サロンに焦点を当てて、内装をデザインするポイントをご紹介します。顧客満足度を高めてリピーターを獲得できるように、ポイントを押さえて内装をデザインしましょう。
出入り口の視認性とおしゃれさを高める
まず出入口の視認性とおしゃれさを高める点が、自宅サロンの内装をデザインするポイントです。一般的な住宅の出入り口をデザインしてしまうと、サロンの存在感をアピールできないからです。またリラックス空間への扉として、おしゃれなファサードをデザインしたいです。
そこでフロアにゆとりがあれば、サロン専用の出入り口をレイアウトしたいです。例えば袖看板で装飾すれば、遠くからでもサロンであると視認できるようになります。看板の種類やポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
加えてドアのデザインを工夫することで、おしゃれさを高めることができます。例えばアジアンテイストのサロンなら、ドアの本体やノブに天然素材やアジア文化を感じさせる柄を取り入れます。店舗のドアについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
生活感を出さない
次に自宅サロンの内装をデザインする際には、生活感を出さないようにしましょう。顧客がリラックスできるように、非日常的な雰囲気や清潔感を演出する必要があります。居住スペースが見えないように、サロンの内装空間をゾーニングしてください。
例えば出入口からすぐの場所に施術スペースをレイアウトすれば、奥にある居住スペースまで視線が届きにくくなります。居住スペースの近くを通らなくてはならないなら、パーテーションやカーテンなどで見えないように隠すとよいです。
また出入口やトイレを自宅と共有する場合には、匂いや汚れにご注意ください。サロンの予約前後に掃除することはもちろん、消臭剤や芳香剤を置いたり、余分な物が散乱しないように整頓したりしましょう。
設備・機器・什器を厳選する
さらに設備・機器・什器を厳選する点も、自宅サロンの内装デザインポイントです。サロンに利用できるスペースが、自宅内に限られているからです。ブランドや色味、機能性などを検討しながら、必要最小限の設備・機器・什器を選びましょう。
サロンの業態によって必要な設備・機器・什器は異なるため、施術メニューに合わせて準備してください。例えば施術に薬剤を用いるサロンには、換気設備が必須です。また可愛らしい内装をデザインするなら、レースや花柄のソファが合います。次の見出しでさらにご紹介します。
自宅サロンの内装に必要な設備・機器・什器
サロンを含む店舗におしゃれな什器を選ぶポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
今回は自宅サロンの内装をデザインするポイントを踏まえて、自宅サロンの内装に必要な設備・機器・什器をご紹介します。
快適なイスと施術台
まず自宅サロンの内装空間で顧客がリラックスできるように、快適なイスと施術台を選んでください。リクライニング機能の付いたイスなら足を伸ばせるので、施術台の役割を果たすことも可能です。収納機能の付いた施術台なら、狭いスペースを活かせます。
空間を広く見せる鏡
次に空間を広く見せる鏡も、自宅サロンの内装に必要です。サロンの内装に奥行きを演出して、照明の反射によって明るさをプラスしてくれます。マッサージサロンなら顧客に施術の様子を確認してもらったり、ヨガサロンなら講師のポーズを受講者に示したりする役割も果たします。
柔らかく温かい照明
また柔らかく温かい照明も、自宅サロンの内装に必要です。穏やかな空間で顧客にリラックスしてもらうためには、電球色や間接照明などが適しています。ただし室内が暗すぎると施術しづらいため、状況に応じて照度を調整できる照明設備を選択してください。
空間を有効活用できる棚
また自宅サロンの内装には、空間を有効活用できる棚も必要です。棚のサイズや素材、色味は豊富なため、用途や内装に合わせて選択してください。収納する機器・備品の重さによって、転倒や割れの対策が必要です。
おしゃれなカーペットとカーテン
またおしゃれなカーペットとカーテンも、自宅サロンの内装に必要です。内装の色や素材と調和させるように選んだり、対比させるように選んでアクセントを加えたりできます。なお施術中のプライバシーを守るために、遮光性の高い素材のカーテンを選んでください。
リラックスできるアロマ
さらにリラックスできるアロマも、自宅サロンの内装には必要です。アロマの香りで顧客の嗅覚を刺激して、サロンのリラックスムードを演出しましょう。サロンの広さや用途に合わせて香りや機器を選んでください。
音楽を流せるスピーカー
そして自宅サロンの内装空間で顧客に聴覚からリラックスしてもらうためには、音楽を流せるスピーカーが必要です。例えばヒーリングミュージックを流せば、生活音が気にならなくなる効果を期待できます。ただし大音量は不要なため、小さなスピーカーを準備しましょう。
動画を流せるスクリーン
なお自宅サロンの内装に動画を流せるスクリーンも設置すると、顧客満足度の向上を期待できます。ヘアサロンやネイルサロンでは施術の合間に30分~数時間の待ち時間があるため、顧客が退屈しないように動画配信サービスやDVDを流すことを検討しましょう。
自宅サロンの内装施工事例
理想的な自宅サロンをデザインできるように、内装施工事例をご紹介します。施工事例ごとに特徴を紹介しながら、今回ご紹介したデザインポイントが活かされている点を解説します。
和室の自宅ネイルサロン
引用:Nail Contrail「Nail Contrail 内覧 自宅サロンルームツアー」
「Nail Contrail」様は、自宅の和室を利用してネイルサロンを経営。和室の雰囲気を活かすように、緑の丸いラグに施術用のイスとデスクが配置されています。顧客が快適に座れるように、イスにクッションが置かれています。
また施術中に顧客が退屈しないように、施術スペースの反対側にテレビが配置されています。また障子から差し込む太陽光を軽減するために、薄い素材のカーテンが設置されています。代わりに施術台の上には、手元を照らすライトが配置されています。
ナチュラルテイストの自宅ヘアサロン
引用:愛媛県西条市 ヘアサロン マジョラム「アラフォーからの大人専用ヘアサロン」
「ヘアサロン マジョラム」様の自宅ヘアサロンは、ナチュラルテイストの内装です。白い内壁にドライフラワーが装飾され、木目の什器で統一されています。髪色がはっきり見えるように、ガラス窓から光が取り入れられています。
加えて居住スペースの出入り口と区別するために、サロンスペースのドアが青く塗装されている点も特徴です。ポーチライトが設置されて、サロンの視認性を高めています。内装との統一感を出すように外装もデザインされ、植物が配置されています。
高級感と可愛らしさのある自宅エステサロン
「S’style」様の自宅エステサロンには、白をベースにしたシンプルな内装空間が施工されました。しかし花の装飾や赤いソファ、柔らかなカーペットによって可愛らしさを演出。またシャンデリアやゴールドの姿見鏡が、高級感も演出しています。
なお施術中のプライバシーが守られてリラックスしやすいように、窓に遮光性の高いカーテンが設置されています。
アジアンテイストな自宅ヨガサロン
「LAUGH YOGA」様は、アジアンテイストな自宅ヨガサロンです。シンプルな白い内装空間に、木材のウォールラックや網目模様の照明が設置されています。リラックスムードを演出できるように、観葉植物も配置されています。
そして内壁の一面全体に鏡が施工されている点も特徴です。ヨガのポーズを確認できるだけではなく、光が反射してサロンに奥行きが生まれています。
ブラウンカラーに装飾された自宅リラクゼーションサロン
「リラクゼーションサロンito…」様の自宅サロンには白を基調にした内装が施工されて、ブラウンカラーで装飾されています。遮光性の高いカーテンや施術台のシーツ、カーペット、収納ボックスなどの色がブラウンです。
また清潔さを保つ空気清浄機やリラックスを促すアロマが配置。余計な物を置かないように、設備・機器・什器が厳選されています。
集客できる自宅サロンの内装をデザインしよう!
IDEALは店舗全般のコンセプト設計から物件探し、内外装のデザイン・工事、資金調達、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。
下のキーワードをクリックして、店舗デザインや開業準備などの関連記事もぜひご覧ください。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の際は、ぜひご相談ください。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。