本記事で、店舗に天井をデザイン…
2023.01.23 2023.01.15|店舗デザイン
マツエクサロンの内装デザイン!施工事例・自宅マツエクサロンの間取り・工事費用
本記事で、マツエクサロンの内装をデザインするポイントを解説します。内装の施工事例や自宅マツエクサロンの間取り、工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
マツエクサロンの内装をデザインするポイント
さっそくマツエクサロンの内装をデザインするポイントを確認しましょう。マツエクサロンを含むサロン全般の内装デザインのポイントとして、次の点が挙げられます。
- おしゃれさ
- 清潔感
- 居心地の良さ
- SNS映え
- プライバシー保護
- 独自コンセプト
上記のポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
今回はマツエクサロンに絞って、内装デザインポイントをご紹介します。
独自のコンセプトを設計する
まずは独自のコンセプトを設計しましょう。店舗経営におけるコンセプトとは、言語化した店舗経営の基本方針や商品・サービスの特徴などです。ターゲットとする顧客層やサービスの価格帯などを踏まえて、マツエクサロンのコンセプトを設計しましょう。
コンセプトに基づいて内装をデザインすると、ターゲットを集客しやすくなります。例えば若い女性をターゲットにしているマツエクサロンなら、かわいらしい内装をデザインしたり、SNS映えするポイントをレイアウトしたりします。
また子育て世代がターゲットであれば、託児スペースを提供すると顧客が来店しやすくなります。安い価格帯のサロンならカジュアルテイストの内装に、高い価格帯のサロンならラグジュアリーテイストの内装をデザインすることで、サロン経営全体に統一感を出すことが可能です。
清潔感と非日常感を演出する
次に清潔感と非日常感を演出しましょう。施術のクオリティだけではなく、内装の雰囲気が顧客の満足度に影響するからです。特にマツエクサロンは顧客の目元に施術を行うため、清潔感に乏しいと顧客に不安感を与える恐れがあります。
そこでマツエクサロンの内装に清潔感を出すためには、清潔感のある色(白色などの清潔感)を内装材に使う方法があります。ほこりが目立ちやすい場所には、落ち着いた色(ブラウンやグレーなど)もおすすめです。日々の清掃だけでなく、ほこりや汚れが目立たない工夫をしてください。
またマツエクサロンの内装に非日常感を演出することで、顧客が日常生活から解放されてリラックスしやすくなります。特に自宅でサロンを営む場合には、生活感のあるアイテムを見せないように注意が必要です。
配色と照明にこだわる
また配色と照明にこだわる点も、マツエクサロンの内装をデザインするポイントです。内装の配色と照明はサロンの雰囲気を左右するからです。おしゃれさを演出しながら、色や照明の効果を取り入れましょう。
内装の配色を「ベースカラー6:メインカラー3:アクセントカラー1」程度の割合にすると、バランスがよいです。マツエクサロンのように女性客が多い店舗の内装には、優しい雰囲気を出せる暖色やパステルカラーが適しています。
また照明には、施術に支障が出ない明るさを選びましょう。施術中に自然光に近い昼白色を照らすと、マツエクの色味を確認しやすいです。店舗のおしゃれな照明デザインについて紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
インテリアに統一感を出す
さらにインテリアに統一感を出しましょう。マツエクサロンに来店した顧客は、エントランスや待合スペースを通って施術室に入ります。店舗全体のインテリアに統一感を出すことで、入店時や施術前にもサービスへの期待値を保ちながら過ごしてもらえます。
例えば高級感を出したいなら、アンティーク調や鮮やかな色味のインテリアを揃えます。ナチュラルな雰囲気を演出するなら、自然の情景写真や植物などの装飾を工夫してください。
なおトイレやメイクルームなどの部屋にも、サロンと同じテイストのインテリアを配置しましょう。テイストの異なる部屋がデザインされていると、顧客に違和感を与えやすいからです。
美容所登録の条件を満たす
忘れてならないポイントは、美容所登録の条件を満たす点です。美容所登録とは、美容所として営業できるように管轄の保健所に届出る手続きになります。
マツエクサロンには、美容所登録が法的に義務付けられています。美容所登録に必要な構造設備や衛生管理の条件が保健所ごとに定められていますので、開業エリアの自治体Webサイトを検索しましょう。
構造設備の条件は「作業室の面積が13㎡以上」「客待場所と作業室との間に区画等を設ける」「作業室の照明は100ルクス以上」などです。床や腰板にコンクリートやタイルなどの不浸透性材料を使用する必要もあります。
衛生管理の条件は蓋のついたゴミ箱や消毒済み備品を入れる容器などです。薬液やタオルなどを収納する棚の有無も確認されます。
マツエクサロンのおしゃれな内装施工事例
内装デザインポイントを踏まえて、マツエクサロンのおしゃれな内装事例を調査しましょう。さまざまな事例を参考にすることで、開業するマツエクサロンの内装デザインを具体的にイメージできます。
シンプルデザインの内装
「lit.(リット)渋谷店」様は、「明るく照らす、いい雰囲気でかっこいい×最高に楽しい!」をコンセプトとするマツエクサロンです。メンズアイブロウのメニューも提供しているため、男性も入りやすいようにシンプルデザインの内装がデザインされています。
内装全体には、清潔感のある白のベースカラーとベージュのメインカラーがバランスよく配色されています。施術スペースはカーテンで仕切れる半個室タイプで、顧客がリラックスできるようにリクライニングチェアが配置されています。
白を基調とした内装
「Emd.R(アンドアール)亀戸」様は、施術前のカウンセリングに注力しているマツエクサロンです。木目調の床にマッチしやすい白を基調とした内装デザインです。
かわいらしい雰囲気の待合スペースには、可愛らしいソファやテーブルが配置されています。また内装と調和させるように、リクライニングチェアやウォーターサーバー、カーテン、什器まで白色に統一されています。
高級感のある内装
「MINT Eyelash & Relaxation Aesthe」様は、マツエクとエステを提供するプライベートサロンです。サロンの施術で大人の女性に癒しを提供できることを目指されています。清潔感のある白色や落ち着いたブラウンなどの内装材が施工されており、高級感があります。
癒しの空間を目指している個室内には、木目調の什器や観葉植物が設置されています。木目のブラウンを基調としながらも、ラグや化粧台などにピンクのアクセントカラーが配色されています。
SNS映えする内装
「eL Beauty(イーエルビューティー)銀座店」様は、マツエクやネイル、エステなどの施術を24時間提供するトータルビューティーサロンです。ラグジュアリーテイストの内装がデザインされており、SNS映えしています。
待合室にはインパクトのある花柄の床材が選択されて、天井にはシャンデリアが施工されています。施術前後に、花柄やシャンデリアを入れて写真撮影できます。待合室と同様に、施術室もラグジュアリーテイストでデザインされています。
リゾート感が演出された内装
「eyelash MOANA」様は、ハワイアンテイストのマツエクサロンです。木目とピンクを基調にした内装に麦わら帽子や貝殻のモチーフなどの装飾が施されて、リゾート感が演出されています。
メイク直しスペースも同じテイストで統一されており、鏡の周りに白とブラウンの小物が並んでいます。また施術室は、施術中のプライバシーが保護される個室になっています。
モダンテイストの内装
「este(エスト)国立店」様は、施術に加えてアロマやヒーリングミュージックなどで顧客をリラックス体験を提供するマツエクサロンです。店舗の周辺環境に合わせて、モダンテイストの内装がデザインされています。
受付と施術室はグレーを基調としており、黒・茶の什器が配置されてシックな印象です。シックな印象とバランスを保つように、観葉植物が飾られています。施術台の照明には黒のペンダントライトが選択されています。
自宅マツエクサロンの間取り
マツエクサロンには大きな施術器具が不要なため、自宅での開業も可能です。上記の内装デザインポイントに加えて、自宅マツエクサロンの間取りのコツもご紹介します。
サロン専用エントランスをレイアウトする
まず自宅に玄関が2か所あったり、裏口が設けられていたりする場合は、サロン専用エントランスをレイアウトしましょう。自宅の一室をマツエクサロンにリノベーションする場合は、生活動線と明確に区別することが美容所登録時の条件とされています。
玄関が1つしかない場合はリノベーション工事でドアを取り付けるか、大きな掃き出し窓に階段を設置するかを検討します。サロン専用エントランスをレイアウトできない場合には、管轄する保健所に相談しましょう。
なお店舗ドアのおしゃれなデザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
エントランスから施術室への動線を設計する
次に居住スペースと動線が交わらないように、エントランスから施術室への動線を設計してください。例えばサロン専用エントランスから近い場所に施術室を設けると、顧客が居住スペースを見ることなく移動できます。
また施術室の広さにも、ご注意ください。美容所の設置基準として施術スペース(作業場)の広さが定められているからです。施術室と別に待合スペースを設ける条件もあるため、施術室を仕切って待合スペースを設ける場合には広いスペースが必要となります。
なお店舗をレイアウトするポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
共有部分に生活感を出さない
さらにマツエクサロンと居住スペースの共有部分に生活感を出さないようにしましょう。特にトイレに注意して、掃除用具を出しっぱなしにしたり、手洗い後の水滴が残っていたりしないように確認が必要です。
またトイレに専用の手洗い設備が求められる場合があります。各自治体が美容所登録の設置基準を示していますので、間取りを決める際に保健所に相談してください。
なお自宅サロンの内装デザインについて紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
マツエクサロンの内装工事費用
理想的な内装をデザインしても、予算をオーバーしてしまうと工事を開始できません。マツエクサロンの内装工事費用について、相場や節約方法、設備・什器・備品の購入費用を確認しましょう。
工事費用の相場と内訳
マツエクサロンの内装工事費用は、物件の種類(スケルトンか居抜き)によって相場が異なります。スケルトン物件なら坪単価20万〜50万円程度で、居抜き物件なら坪単価10万〜30万円程度です。
居抜き物件には旧借主が施工した内装・設備が残っているため、内装工事費用を抑えることが可能です。ただし大幅に改装するならスケルトン物件よりも工事費用がかかりますので、ご注意ください。なお10坪以下の小規模サロンだと、坪単価が高くなります。
また内装工事費用の内訳には、デザイン費や解体工事費、設備工事費、建具工事費などが含まれます。次の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
工事費用の節約方法
マツエクサロン内装工事費用の節約方法として、設備・備品・什器をオーダーせず中古品やリース品を選ぶ方法が挙げられます。オーダーメイドすると、デザイン費や人件費などのコストが含まれます。一方の中古品やリース品であれば、制作コストを削減できる分だけ費用が安くなります。
ただし設備・備品・什器の状態を確認してから、中古品を選びましょう。購入後に壊れてしまうと、修理代や再購入費がかかるからです。またリース品の契約には、解約できない期間が定められている場合がある点にご注意ください。
他の節約方法として、内装の一部をDIYする方法が挙げられます。壁や棚などは比較的DIYしやすい部分です。ただし美容所登録の設置基準を満たす必要がありますので、内装専門業者に相談することがおすすめです。店舗内装をDIYするメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・什器・備品の購入費用
内装工事費用だけではなく、設備・什器・備品の購入費用を把握しておくことで、思わぬ出費を防ぐことができます。下表に、マツエクサロンに必要な主な設備・什器・備品をまとめました。
設備・什器・備品 | 費用相場 |
化粧台(ドレッサー) | 4万~5万円程度/台 |
リクライニングチェア | 2万〜10万円程度/台 |
紫外線消毒器 | 2万〜5万円程度/台 |
施術用ライト | 7,000〜1万5,000円程度/台 |
スツール | 2,000〜1万円程度/脚 |
グルー | 2,000〜4,000円程度/本 |
リムーバー | 1,000〜3,000円程度/本 |
ツイーザー | 1,000〜3,000円程度/本 |
サージカルテープ | 100〜200円程度/巻 |
スクリューブラシ | 10〜20円程度/本 |
コットン | 1〜5円程度/枚 |
上表に示した設備・什器・備品以外にも、店舗全般で使用される設備・什器・備品(レジやパソコン、掃除用品など)が必要です。次の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
マツエクサロンの内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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