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2023.07.24 2023.07.16|新規開業ノウハウ
ガールズバー開業の流れと準備!失敗例と対策や集客・採用・研修も紹介
本記事で、ガールズバー開業の流れと準備を解説します。ガールズバー開業の失敗例と対策や集客・採用・研修のポイントについてもご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
ガールズバーとは?
ガールズバーとは、バーテンダーや接客などを女性従業員が担当するバーです。開業準備を開始する前に、ガールズバーの基本情報を把握しましょう。そこでガールズバーの業態の特徴や顧客のニーズ、他業態との違いをご紹介します。
業態の特徴
まずガールズバーの業態の特徴は、顧客ごとに女性従業員が付いてカウンター越しに接客する点やリーズナブルな料金プランが設定されている点です。一般的なバーとは異なり、単に会話するだけではなく、顧客が女性従業員とデュエットやゲームを楽しめるガールズバーもあります。
ガールズバーによっては、女性従業員が私服やコスプレで接客します。着飾った女性従業員に接客してもらえる点も、ガールズバーの特徴です。顧客だけではなく、女性従業員にとっても、可愛らしい服装は魅力的です。
そして高級バーとは異なり、ガールズバーにはリーズナブルな料金プランが設定されているため、若年層の顧客が通いやすいです。時間単位の飲み放題プランなどが提供されますが、女性従業員のドリンク代が請求されるガールズバーもあります。
顧客のニーズ
次にガールズバーに対する顧客のニーズとして、女性従業員による接客が挙げられます。ガールズバーのメインターゲットは、20〜40代の男性です。「お酒や軽食だけではなく、女性との会話も楽しみたい」「女性従業員に接客してもらいたい」といったニーズに応えることができます。
ただし20~30代の女性も、興味本位からガールズバーを訪れます。同年代の女性従業員に接客してもらえるため、ファッションや恋愛などのトークを楽しめるからです。若年層や女性層からのニーズが、リーズナブルな料金プランが設定されている理由です。
他業態との共通点
そしてガールズバーと他業態との共通点は、深夜まで営業する点や顧客に遊興(ダーツやトランプなど)を提供する点などです。風営法の規制を受けるため、後ほど風俗営業の届出・許可を取り上げます。
なおバーは飲食サービス業に分類されますが、ガールズバー以外にも幅広い業態が含まれています。
- オーセンティックバー
- 特化型バー
- ダイニングバー
- カフェバー
- スナックバー
バーの種類と業態について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ガールズバー開業の流れと準備
ガールズバーの基本情報を押さえたところで、ガールズバー開業の流れと準備も確認しましょう。コンセプトと事業計画書から資金、物件、店舗デザイン、資格と届出・許可、仕入れ先、採用・研修、集客活動までの流れに沿って、開業準備をご紹介します。
コンセプトを設計して事業計画書をまとめる
ガールズバー開業の流れは、コンセプトを設計し事業計画書をまとめる活動から開始しなくてはなりません。ガールズバーの経営理念を表すコンセプトを設計することで、一貫した方向性に沿って開業準備を進められるからです。
例えば若年男性をターゲットとするガールズバーに、高級感のある店舗デザインは合いません。顧客が気軽に来店しやすいスタイリッシュな店舗デザインが求められます。店舗をコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また開業資金の調達や経営戦略の説明のためには、コンセプトを含む事業計画を文書にまとめる必要があります。飲食店における事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金を調達する
次にガールズバーのコンセプトを設計できたら、開業資金を調達しましょう。自己資金額だけで開業資金を確保できない場合には、開業資金の調達方法をご検討ください。
- 出資
- 借入
- 融資
- 補助金・助成金
上記の調達方法には、メリット・デメリットがあります。ガールズバー開業に必要な資金額や貯蓄されている自己資金額などに応じて、開業資金の調達方法を決めましょう。各調達方法について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件を取得する
また開業資金の調達と並行して、店舗物件を取得しましょう。店舗物件の立地や規模、デザインは、集客と売上に影響します。賃料の安さだけで選ぶのではなく、市場調査(競合バーの数や交通の利便性など)を行ったうえで、適した物件を選ぶことが重要です。
なお店舗物件を探す際には、立地や賃料等に関する希望条件を整理しておきましょう。他にも店舗物件の探し方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の内装や外装をデザインして工事を依頼する
そしてガールズバーを開業する物件を取得できたら、店舗の内装や外装をデザインして工事を依頼します。設計したコンセプトを基礎として、内装(天井や壁や床、建具など)や外装(エントランスや看板、外灯、装飾など)、設備・機器・什器などをデザインしましょう。
コンセプトから外れた店舗をデザインしてしまうと、サービスとのギャップが生まれてしまいます。ガールズバーのおしゃれな内装をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
必要な資格取得と届出・許可申請を行う
それから実店舗に関する準備だけでなく、ガールズバー開業に必要な資格取得と届出・許可申請も行いましょう。ガールズバー開業に必要な資格や届出・許可をご確認ください。
- 食品衛生責任者の資格
- 防火管理者の資格
- 火を使用する設備等の設置届
- 飲食店の営業許可
- 特定遊興飲食店営業許可
- 深夜における酒類提供飲食店営業の開始届出
- 防火対象設備使用開始届
- 防火管理者選任届出
以上の資格・届出・許可の目的や方法について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
仕入れ先を選定する
さらにガールズバー開業の準備には、仕入れ先を選定する作業も含まれます。商品の種類や質、価格などの観点から、仕入れ先を選定しましょう。品切れによる入荷停止のリスクを下げるために、複数の仕入先と契約を結ぶことが必要です。
そして仕入れる商品を選ぶ際には、ガールズバーのコンセプトに基づいて、提供するお酒の種類やフードメニューの原価率などを検討することが重要です。原価率を踏まえた飲食店のメニュー開発についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
人材の採用と研修を計画する
加えてガールズバー開業の数か月前には、人材の採用と研修を計画しましょう。ガールズバーのニーズである女性従業員による接客の質を上げるためには、人材の採用と研修が重要です。人件費を計算したうえで、募集する職種と採用の基準、雇用の条件などを設定しましょう。
研修においては、事業計画書や接客マニュアルなどを活用して、経営戦略や接客方法などの説明を行います。女性従業員に対するカスタマーハラスメント対策として、飲食店のクレーム対応マニュアルも作成しておきましょう。
集客活動を開始する
なお人材採用と同じく、ガールズバー開業の数か月前には、集客活動を開始しましょう。新規店舗を開業する場合には、知名度も認知度もありません。したがって開業前から、ガールズバーの魅力を発信しなくてはなりません。
ガールズバーのターゲットに情報を効果的に届けるためには、オフラインとオンラインの方法を組み合わせることが必要です。店舗へ集客する方法や事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ガールズバー開業の失敗例と対策
開業準備の流れと準備を進めても、集客と売上が保証されるわけではありません。そこでコンセプトや経営能力、資金管理、採用定着率に関する失敗例と対策をご紹介します。失敗のリスクを減らせるように、開業前から対策を講じましょう。
コンセプトがあいまいである
まずガールズバー開業の失敗例として、コンセプトが不明確であることが挙げられます。ガールズバー経営のコンセプトが不明確だと、競合バーとの差別化を図れないばかりか、従業員間でサービス全般に関する共通認識を抱きづらくなるからです。
そこで対策として、店舗のコンセプトを実現させるポイントを押さえましょう。
- 事業計画書に反映させる
- 店舗デザインで表現する
- 接客方法に活かす
- 定期的に店舗経営を評価・改善する
以上のポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
経営能力が不足している
次に経営能力が不足していることも、ガールズバー開業の失敗例です。バーテンダーや接客の技術が高くても、人材採用や資金管理、メニュー開発、広告戦略などの能力がないと、集客率や利益率を上げることができません。
そこで対策として、ガールズバーが売上アップするためのアイデアを集めましょう。
- 販売価格を見直す
- 限定メニューを開発する
- コラボやキャンペーンを企画する
- クーポンやポイントカードを導入する
- デリバリーやテイクアウトに対応する
- メールマガジンやLINEを活用する
- ポスティングやSNSで情報発信する
以上のアイデアについて具体的に解説してありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資金管理が徹底しない
また資金管理が徹底しないことも、ガールズバー開業の失敗例です。開業資金が足りないと、店舗工事や集客活動などの準備を完了できません。運転資金が足りないと、固定費(物件賃料や人件費、光熱水道費など)を支払えず、ガールズバーの廃業リスクが高まります。
そこで対策として、綿密な資金管理計画を立てましょう。また開業から半年程度は赤字が続くことを想定し、6~12か月分程度の運転資金を卓話ることも重要です。ガールズバー開業資金の無駄をゼロに近づける方法を詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
採用定着率が低い
そして採用定着率が低いことも、ガールズバー開業の失敗例です。経費削減のために給与を低くしたり、長時間労働を強いたりすると、従業員の離職率は高まります。離職率が高まるほど採用活動費が必要となるため、むしろ経費がかさんでしまいます。
そこで対策として、従業員にとって魅力的な雇用条件や労働環境を整備したうえで、人材募集を開始しましょう。また一般従業員から店舗運営責任者などへのステップアップを図れるように、研修体制の整備も必要です。
ガールズバー開業前における集客と採用のポイント
ガールズバー経営の失敗を対策するために、開業前の集客と採用のポイントを押さえましょう。そこで集客のポイント(ターゲティングと集客方法の組み合わせ)と採用のポイント(雇用条件と労働環境、採用媒体)をご紹介します。
ターゲット層を絞り込む
まずガールズバー開業前における集客のポイントとして、ターゲット層を絞り込む(ターゲティング)点が挙げられます。具体的なターゲット層を絞り込むことで、サービスの内容や集客の方法などを決められるからです。
そこで以下の点から、ターゲット層を具体的に絞り込みましょう。
- 性別
- 年齢層
- 収入
- 家族構成
- 生活範囲
- 価値観や興味・関心
- 抱えている悩みや叶えたい願望
以上の点から、「東京都渋谷区に遊びに来る20代で単身の社会人男性」などのターゲット層を絞り込んだら、ニーズのあるサービスと情報を伝える手段を検討しましょう。
オンラインとオフラインの集客方法を組み合わせる
次にオンラインとオフラインの集客方法を組み合わせる点も、ガールズバー開業前の集客のポイントです。絞り込んだターゲット層に情報を効果的に届けるために、以下の集客方法を組み合わせましょう。
オンライン集客の方法をご確認ください。
- ポータルサイト
- SNS
- メールやメルマガの配信
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- ポータルサイト
- 集客アプリ
- MAツール
オフライン集客の方法も押さえましょう。
- 新聞・雑誌広告
- ポスティング
- DM (ダイレクトメール)
- 看板広告
- 交通広告
- 街頭配布
- イベント・セミナー
- 店舗紹介カード
- クーポン・ポイントカード
以上の集客方法について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
雇用条件と労働環境を整備する
またガールズバー開業前の採用のポイントとして、雇用条件と労働環境を整備する点が挙げられます。採用定着率を安定させるためには、競合バーの雇用条件と労働環境を調査することが必要です。
競合調査を踏まえて、従業員にとって魅力的な賃金や労働時間、休暇などの雇用条件を設定し、心身の健康を保てる労働環境を整備しましょう。定期的に採用している従業員からヒアリングして、雇用条件と労働環境を改善することも重要です。
適した採用媒体を選ぶ
そして適した採用媒体を選ぶ点も、ガールズバー開業前の採用のポイントです。さまざまな採用媒体がありますが、手当たり次第に求人を出しても経費がかさんでしまいます。そこで求める人物像に合う求職者に情報を届けやすい採用媒体を選びましょう。
例えばバーテンダーの知識・技能のある30代女性を募集するなら、採用エージェントに相談します。接客の好きな20代女性を募集するなら、求人サイトやSNSから情報発信します。
売上を伸ばせるガールズバーを開業しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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