2020.08.31 2024.05.07|店舗デザイン
店舗を装飾する方法と費用!バレンタイン・ハロウィン・クリスマスの事例も紹介
本記事で、店舗を装飾する方法と費用を解説します。またバレンタイン・ハロウィン・クリスマスの装飾事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗の装飾に関する基本情報
店舗の装飾する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、店舗を装飾しやすくなるからです。それでは店舗の装飾が重要な理由やインテリア・商品陳列(ディスプレイ)との違い、購入先、メリット・デメリットをご紹介します。
重要な理由
まず店舗の装飾が重要な理由は、集客と売上に影響するからです。季節やイベント・キャンペーンに応じて店舗の外観を装飾して、顧客の興味・関心を集められると、集客数の増加を期待できます。
店舗の外観だけではなく、内装も装飾すれば、来店している顧客の満足度や購買意欲の向上につながります。集客と売上を伸ばせるように、店舗を装飾する方法や費用について後ほどご紹介します。
インテリア・商品陳列(ディスプレイ)との違い
次に店舗の装飾とインテリア・商品陳列(ディスプレイ)との違いは、目的や対象物です。インテリアの目的は、従業員の業務効率や顧客の満足度の向上です。装飾品や調度品(什器やアート作品、雑貨・備品・観葉植物、照明器具・電化製品など)を対象とします。
一方で、商品陳列(ディスプレイ)の目的は、顧客にとって見やすく、選びやすく、手に取りやすいように売り物を並べることです。店舗の販売する商品を対象とします。小売店の商品陳列方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
購入先
また店舗の装飾の購入先には、製造販売元のメーカーやオンラインショップ、業務用スーパーなどがあります。購入先を選定する際には、各業者の品質や品揃え、価格、供給の安定性、業界の専門性、サポート体制などを比較しましょう。
なお装飾品の購入先だけではなく、店舗経営には商品・備品などの仕入先も必要です。店舗経営に必要な仕入先の種類についてもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
メリット・デメリット
そして店舗を装飾するメリットは、デザインの手軽さや変更のしやすさなどです。工事を伴う店舗の改装とは異なり、手軽に店舗の外観や内装を装飾できます。季節やキャンペーン・イベントなどに応じて、変更もしやすいです。
しかし装飾品の購入やメンテナンスなどのコストは、店舗を装飾するデメリットです。シートやパネルなどの装飾品を購入したり、汚れや剥がれをメンテナンスしたりしなくてはなりません。
店舗を装飾する方法と費用
基本情報だけではなく、店舗を装飾する方法と費用も確認しましょう。5点(チラシ・ポスターや看板・スタンド・提灯、シート・マット・パネル、草花・植栽・増加・フェイクグリーン、季節・イベントの装飾品)に整理してご紹介します。
チラシ・ポスター
まず店舗を装飾する方法として、チラシ・ポスターが挙げられます。チラシやポスター
は、キャンペーンやイベントを告知したり、商品・サービスの魅力を紹介したりする方法です。
チラシやポスターのデザイン費用は1枚数万円程度で、印刷費用は1枚数十~数千円程度です。ただしチラシ・ポスターの材質やサイズなどによって、費用は変動します。コスト削減のためには、自店舗の従業員によるデザイン・印刷も可能です。
看板・スタンド・提灯
次に看板・スタンド・提灯も、店舗を装飾する方法です。チラシ・ポスターと同様に情報を発信する方法ですが、看板・スタンド・提灯は店舗の内装にも外観にも設置できます。立体物であるためインパクトがあり、LED照明の付いたタイプもあります。
看板・スタンド・提灯の費用(デザインと工事)は、サイズや素材によって異なりますが、1点につき数千~数十万円程度です。幅広い業種・業態の店舗に活用できる看板の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
シート・マット・パネル
またシート・マット・パネルも、店舗を装飾する方法です。
- シート:窓や壁に貼り付ける装飾品
- マット:エントランスやフロア、商品の下などに敷く装飾品
- パネル:自立させたり、壁に貼り付けたりできる装飾品
シート・パネル・マットの費用(デザインと製作、工事)は、サイズや素材などによって異なりますが、1枚数千~数万円程度です。なお幅広い店舗の業種・業態に活用できるデジタルサイネージの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
草花・植栽・造花・フェイクグリーン
それから草花・植栽・造花・フェイクグリーンも、店舗を装飾する方法です。草花・植栽は植物であるため寿命がありますが、四季折々の美しさがあります。造花やフェイクグリーンは自然の美しさに劣りますが、枯れることがありません。
草花・植栽・造花・フェイクグリーンの費用(本体と運搬)は、1点につき数百~数万円程度です。ただし草花・植栽・造花・フェイクグリーンの種類やサイズなどによって、費用が異なります。
季節・イベントの装飾品
そして季節・イベントの装飾品も、店舗を装飾する方法です。
- 正月のしめ縄や門松
- バレンタインをイメージさせるハートの風船
- 雛人形や桜の花びら、鯉のぼり
- ハロウィンのランタンや
- クリスマスツリー
- スポーツイベントのトロフィーや写真
- 招き猫やシーサーなどのオブジェ
季節・イベントの装飾品の費用(本体や運搬、設置)は、1点につき数百~数万円程度です。ただし素材やサイズなどによって、装飾品の費用は異なります。
店舗を装飾する際の注意点
方法と費用と併せて、店舗を装飾する際の注意点も確認しましょう。8点(コンセプトと動線、季節やキャンペーン・イベントの時期、サステナビリティ、素材、配色、商品陳列、安全性)をご紹介します。
コンセプトの設計
まず店舗を装飾する際の注意点として、コンセプトの設計が挙げられます。コンセプトは店舗経営の基本方針で、競合店との差別化や開業資金の調達などに必要です。集客と売上を伸ばすためには、コンセプトに基づいて店舗を装飾しましょう。
そこでコンセプトを設計する際には市場調査や競合分析を行い、店舗のターゲットや商品・サービスの魅力を絞り込みます。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線設計
次に動線設計も、店舗を装飾する際の注意点です。店舗の動線設計は顧客の満足度や従業員の業務効率を左右するため、集客と売上にも影響します。顧客と従業員の動線を区別して設計しましょう。
動線を設計する際には、安全で安心な店内環境を整備できるように、プライバシーの配慮や避難経路の確保も重要です。店舗の動線を設計する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
季節やキャンペーン・イベントの時期
それから季節やキャンペーン・イベント時期も、店舗を装飾する際の注意点です。顧客の興味・関心や購買意欲を刺激できるように、季節やキャンペーン・イベントの時期に応じて店舗の装飾を変化させましょう。
ただし店舗の装飾を全ての季節やイベントに対応させるためには、コストがかかります。そこで店舗の業種・業態や商品・サービスを踏まえて、装飾する時期やフロアの限定が重要です。
サステナビリティ
続いてサステナビリティも、店舗を装飾する際の注意点です。環境保護や持続的な成長が課題である現代においては、店舗経営においてもサステナビリティが求められます。店舗を装飾する際には、サステナビリティを意識しましょう。
そこでエコ素材や地産地消、中古品・リサイクル品などを取り入れると、サステナビリティを意識しながら店舗を装飾できます。サステナブルな店舗をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
素材
さらに素材も、店舗を装飾する際の注意点です。店舗を装飾する際には、外観と内装のデザインに合わせて素材を選びましょう。例えばナチュラルテイストの内装空間には、自然素材の装飾が合います。
また同じ店舗内のエリアごとに装飾の素材を分けることで、ゾーニングや異なるテイストの演出が可能です。なお内装材の種類と特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色
また配色も、店舗を装飾する際の注意点です。店舗デザインにおける配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)を期待できます。顧客の購買意欲や快適性を高める配色を選びましょう。
素材と同様に、装飾の配色を分けることで、フロアのゾーニングや異なるテイストの演出が可能です。店舗デザインに活用できる配色のパターンをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
商品陳列
そして商品陳列も、店舗を装飾する際の注意点です。小売店の売上を伸ばすためには、顧客にとって見やすく、選びやすく、手に取りやすいように商品を陳列しなければなりません。
そこで商品陳列の効果を引き出せるように、陳列棚に装飾(ポスターや季節の飾りなど)を付けましょう。幅広い業種・業態の店舗に活用できる商品陳列方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
安全性
なお安全性も、店舗を装飾する際の注意点です。店舗を営業する際には、商品・サービスを購入する顧客はもちろん、商品・サービスを提供する従業員の安全性を確保しなければなりません。
そこで人の転倒や物の転落による事故や怪我を防ぐために、顧客と従業員の安全性に配慮しながら、店舗の装飾物を選びましょう。店舗経営における安全衛生管理についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の装飾事例
注意点に気をつけながら店舗を装飾できるように、事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(植栽とクリスマス、アート、ハロウィン、バレンタイン)をご紹介します。
植栽で装飾された飲食店
まず「和幸セントラルプラザ ラップラオ店」は、とんかつ定食などを店内飲食・テイクアウトで提供する飲食店です。和食料理を提供する店舗に合わせて、内装空間が植栽で装飾されています。
特にダイニングフロア中央には枯山水をイメージさせる坪庭がデザインされています。タイのショッピングモール内に立地していますが、和のテイストを感じさせる内装がデザインされた飲食店です。
参照元:とんかつ 和幸「和幸セントラルプラザ ラップラオ店」
アート作品で装飾されたヘアサロン
それから「NORA」は、おしゃれな街である原宿表参道に立地するヘアサロンです。アートレンタル業者とのコラボ企画が開催された際に、サロン内がアート作品で装飾されました。来店した顧客が購入やレンタルを注文できました。
今回のアート企画の目的は、日常生活に溶け込むアート鑑賞体験の提供でした。ヘアサロンの予約をしなくても、無料で鑑賞が可能。幅広いテイストのアート作品70点が展示されました。
参照元:ファッションプレス「ヘアサロンがギャラリーに – 表参道NORAがアート作品で飾られる「Art is Beauty」 」
バレンタイン仕様に装飾されたフォトスタジオ
そして「キッズフォトスタジオことり」は、家族写真プランを中心に提供しているフォトスタジオです。バレンタイン撮影会の時期には、「季節のスペース」がバレンタイン仕様に装飾されました。
「季節のスペース」のデザインは、バレンタインだけではなく、季節に応じて装飾を変化させられるようにシンプルです。季節のスペース以外にも、庭や玄関ポーチ、部屋での撮影に対応しているフォトスタジオです。
参照元:キッズフォトスタジオことり「◆バレンタイン撮影会レポート^^◆」
ハロウィン仕様に装飾された歯科医院
また「あんどう歯科クリニック」は、名古屋市内の歯科医院です。ハロウィンシーズンには、託児・キッズスペースがハロウィン仕様に装飾されました。保育士・子育て経験のあるスタッフにより、託児サービスが提供されています。
子連れの患者に配慮されており、ベビーカーでの来院が可能です。託児・キッズスペースは受付カウンターから確認できる位置にレイアウトされており、柔らかな素材のマットが敷かれています。
参照元:
クリスマス仕様に装飾された小売店
次に「イオンモール Nagoya Noritake Garden」は、イオングループのショッピングモールです。隣接する商業施設とのコラボ企画の際に、クリスマスツリーやトナカイのモニュメントなどにより、クリスマス仕様に装飾されました。
日没後にはイルミネーションも点灯され、写真撮影のスポットが設置されています。キッズ向けのスタンプラリーも開催されており、子どもから大人まで楽しめるクリスマス企画です。
参照元:PR TIMES「ノリタケの森×イオンモール Nagoya Noritake Garden 共同イベント『Heartful Christmas 2023』開催」
店舗の装飾する方法を検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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