2020.09.01 2024.09.13|店舗運営ノウハウ
ショップの内装デザインを工夫して販売促進につなげよう!
本記事で、店舗における販促物・ツールと費用を解説します。また店舗における販促のポイントや事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
店舗の販促に関する基本情報
店舗の販促活動を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それでは店舗における販促の定義・目的やマーケティングとの違い、宣伝・営業との違い、流れをご紹介します。
定義・目的
まず店舗における販促の定義は、店舗経営における商品・サービスの販売を促進させる活動です。店舗における販促の目的は、商品・サービスの売上アップです。販売促進から略されて販促と呼ばれます。
店舗の販促により認知度が向上したり、リピーターを獲得したりすれば、商品・サービスの売上アップを期待できます。店舗における販促物・ツールと費用については、後ほどご紹介します。
マーケティングとの違い
次に店舗における販促とマーケティングとの違いは、施策の範囲です。店舗の販促は、SNS投稿で認知度を向上させたり、キャンペーンでリピーターを獲得したりして、商品・サービスの販売を促進させます。
一方で、店舗のマーケティングは商品・サービスの市場調査から企画・開発、営業、販売促進までを展開して、販売する仕組みをつくる活動です。店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
宣伝・営業との違い
それから店舗における販促と宣伝・営業との違いも、施策の範囲です。宣伝は、店舗の販売する商品・サービスの魅力を広く知らせる活動です。チラシやWebサイトなどの方法があり、販売促進につながります。
営業は、店舗の事業(商品・サービスの販売)を営む活動です。商品・サービスの宣伝・販促活動はもちろん、開店準備や接客、商談なども含まれます。販促と同様に、宣伝・営業もマーケティングの施策です。
流れ
そして店舗における販促の流れも確認しましょう。
- 市場を調査する
- 売上目標を立てる
- 予算を確保する
- 施策を決める
- 施策を評価・改善する
なお消費者は、商品・サービスを認知し、興味・関心を抱き、比較・検討したうえで、購入を判断しますので、各段階に適した販促物・ツールは異なります。
認知 ← 販促活動
↓
興味・関心 ← 販促活動
↓
比較・検討 ← 販促活動
↓
購入 ← 販促活動
店舗における販促物・ツールと費用
基本情報を踏まえたうえで、店舗における販促物・ツールと費用(看板とデジタルサイネージ、装飾品、ノベルティグッズ、商品サンプル、陳列什器、DM・チラシ・パンフレット・リーフレット・カタログ、Webサイト・SNS、ポイント・クーポン、イベント・キャンペーン)も確認しましょう。
ノベルティグッズ
まずノベルティグッズは、店舗における販促物です。ストラップやマグカップなどのオリジナルグッズに、店舗や商品・サービスの情報を掲載できます。ノベルティグッズの種類によって制作費用は異なり、1個数十~数百円程度です。
商品サンプル
次に商品サンプルも、店舗における販促物です。商品サンプル(飲食物や化粧品など)を無料で配布して、消費者に試してもらえます。商品サンプルの種類によって、制作費用は異なります。
DM・チラシ・パンフレット・リーフレット・カタログ
またDM・チラシ・パンフレット・リーフレット・カタログも、店舗における販促物です。消費・サービスの魅力やキャンペーン・イベント情報などを発信できます。制作費用は情報量や配布方法などによって異なり、1枚(部)数円~数十円程度です。
費用
看板
続いて看板は、店舗における販促ツールです。看板の制作・施工費用はサイズや材質などによって異なりますが、1枚数万~数十万円程度です。看板の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デジタルサイネージ
それからデジタルサイネージも、店舗における販促ツールです。デジタルサイネージの設置費用はサイズやタイプによって異なりますが、1台数十万~数百万円程度です。デジタルサイネージの種類と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
装飾品
また装飾品は、店舗における販促ツールです。装飾品の種類によって購入費用は異なりますが、1点数十~数千円程度です。店舗を装飾する方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
陳列什器
さらに陳列什器も、店舗における販促ツールです。陳列什器のサイズや材質などによって制作・購入費用は異なりますが、1台数千~数十万円程度です。店舗で利用される什器の分類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
Webサイト・SNS
そしてWebサイト・SNSも、店舗における販促ツールです。Webサイトの制作・開設費用は1サイト数万~数十万円程度で、SNSアカウントの開設費用は無料または1アカウント数万円程度です。
ポイント・クーポン
それからポイント・クーポンも、店舗における販促ツールです。ポイント・クーポンのシステム・ツールの導入費用は、1システム・ツール数万~数十万円程度です。ポイント・クーポンを活用すれば、OMO型店舗を経営できます。
イベント・キャンペーン
なおイベント・キャンペーンも、店舗における販促ツールです。例えばトークや相談会などのイベント、割引やポイント2倍のキャンペーンなどがあります。イベント・キャンペーンの規模や期間、場所(オンラインかオフライン)などによって、開催費用(1回数万~数百万円程度)は変動します。
店舗における販促のポイント
販促物・ツールだけではなく、店舗における販促のポイントも押さえましょう。7点(市場調査・ターゲティングと客単価・集客数・リピート率、動線の設計、商品陳列、DXの推進、サーキュラーデザイン、PDCAサイクル)をご紹介します。
市場調査・ターゲティング
まず市場調査・ターゲティングが、店舗における販促のポイントとして挙げられます。販売する商品・サービスの市場を調査し、消費者のニーズやトレンド、競合店の販売状況などを把握しましょう。
市場調査を踏まえて自店舗のターゲットとする顧客層を絞り込む活動が、ターゲティングです。ターゲット層の興味・関心を集められるように、市場における自店舗の立ち位置(ポジション)を明確にしなければなりません。
客単価・集客数・リピート率
次に客単価・集客数・リピート率も、店舗における販促のポイントです。店舗の売上は、「客単価×集客数×リピート率」で計算されます。販促活動後の売上目標を計算しましょう。
売上目標の計算だけではなく、販促活動を評価・改善するためには、正確な売上の管理も必要です。幅広い店舗に活用できる売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線の設計
それから動線の設計も、店舗における販促のポイントです。動線の設計は顧客の満足度や従業員の業務効率などを左右するため、店舗の集客と売上に影響を与えます。販売を促進できる動線を設計しましょう。
例えば小売業の店舗においては、顧客が陳列されている多くの商品を見て回りやすいように、動線を設計します。店舗の動線を設計する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
商品陳列
続いて商品陳列も、店舗における販促のポイントです。チラシやキャンペーンなどの販促物・ツールだけではなく、商品を陳列する場所や方法なども売上に影響します。各商品の売上目標やキャンペーンの内容などに応じて、商品陳列を工夫しましょう。
例えばゴールデンゾーン(顧客の目に留まりやすい範囲)には、新発売や割引中の商品を陳列します。小売店の商品陳列方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
DXの推進
またDXの推進も、店舗における販促のポイントです。店舗のDX(デジタル技術による店舗経営の仕組みや商品・サービスなどの変革)により、業務効率化や生産性向上、競争力強化などを図りましょう。
販促に役立つDXの方法には、オンライン予約システムやデジタルサイネージ、セルフオーダーシステム、キャッシュレス決済システムなどがあります。店舗DXを進める流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
サーキュラーデザイン
そしてサーキュラーデザインも、店舗における販促のポイントです。サーキュラーデザインは、サーキュラーエコノミー(リデュース・リユース・リサイクルに加えて、価値の最大化や消費の最小化、廃棄物の発生抑止を目指す循環型の経済活動)を実現させる手段です。
例えばサーキュラーデザインの店舗には、古着のリペアとリメイクを提供するアパレルショップや循環型の商品販売を目指すショッピングセンターなどがあります。サーキュラーデザイン店舗の参考事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
PDCAサイクル
なおPDCAサイクルも、店舗における販促のポイントです。販促施策の計画から実行、評価、改善までのサイクルを回しながら、店舗の売上アップを目指しましょう。販促施策を評価・改善するためには、データを取得しなければなりません。
例えばデジタルシステムを活用したポイント・クーポンで販促活動を展開すれば、ポイントの付与数やクーポンの利用者数などのデータ収集が可能です。売上目標に到達しない場合には、データを分析したうえでポイント・クーポンの運用方法を改善します。
店舗における販促の事例
ポイントを押さえながら店舗の販促活動を展開できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点(飲食店と小売店、学習塾、ヘアサロン、クリニック)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
飲食店のデジタルサイネージ
まず「武蔵上州ご当地グルメ屋台」は、ご当地グルメを提供する飲食店です。注文カウンターの上下に、デジタルサイネージが導入されています。上のデジタルサイネージには、メニューの情報が表示されています。
下のデジタルサイネージからは、限定メニューやテイクアウト方法を紹介する映像が配信されています。静止画と動画を組み合わせたデジタルサイネージによる販促事例です。
参照元:
株式会社 アメイジングポケット「武蔵上洲ご当地グルメ屋台 ふかや花園店様 ご導入事例」
小売店のポイント・クーポン
次に「ローソン」は、コンビニチェーンの小売店です。専用スマホアプリによるポイント・クーポンが導入されています。スマホアプリをダウンロードすると、人気商品のクーポンが配信されます。
ローソンアプリにはPontaポイントやdポイントを連携でき、ポイントキャンペーンが開催されています。キャッシュレス決済もできるスマホアプリを利用した販促事例です。
参照元:
ローソン「『毎日ハピろー!ポイントチャレンジ』10ハピろー!集めると、必ず1ポイント以上もらえる!」
学習塾のSNS
それから「明光義塾」は、全国的に個別指導を提供している学習塾です。SNS公式アカウントを運用し、サービスやキャンペーン・イベントなどの情報を発信しています。
例えばハウス食品とコラボして、受験生を応援するキャンペーンを展開しました。SNS投稿のコメントやリポストをしたフォロワーの中から、プレゼントが当たるキャンペーンです。SNS公式アカウントのフォロワー獲得を目指した販促事例です。
ヘアサロンのコラボキャンペーン
続いて「Prize」は、東京や埼玉に展開しているヘアサロンです。ゲーム会社とコラボキャンペーンを企画し、ゲームキャラクターのヘアスタイルになれるメニューを販売しました。SNS上で、コラボキャンペーンの情報も発信しました。
キャンペーン期間中には、コラボメニューを体験した顧客やSNS投稿をしたユーザーの中から、ノベルティグッズがプレゼントされました。認知度向上や新規顧客獲得につながる販促事例です。
参照元:
gamebiz「サイバード、『イケメンヴィラン』×美容院『Prize(プライズ)』コラボキャンペーンを開催」
イケメンシリーズ「美容院『Prize(プライズ)』とのコラボキャンペーンを開催!」
クリニックの子育て応援イベント
そして「あかしザウルスこどもクリニック」は、大久保南クリニックモールに入居するクリニックです。子育て応援イベントを企画し、ワークショップやフリーマーケット、スタンプラリー、キッチンカーによるフード販売などが開催されました。
例えばワークショップには、オリジナル缶バッチ制作や木材のカンナ体験などがありました。クリニックのターゲット層である親子連れを集める販促事例です。
参照元:
号外NET 明石市「【明石市】あかしザウルスこどもクリニック主催で5月12日(日)『子育て応援イベント』が駐車場で開催されます!」
明石じゃーなる「谷八木にある『大久保南クリニックモール』駐車場で子育て応援イベントが5月12日開催!【あかしザウルスこどもクリニック】」
店舗の販促物・ツールを検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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