本記事で、店舗内装にガラスをデ…
2020.11.04 2023.04.15|店舗デザイン
リラクゼーションサロンの内装!業態別のデザイン・工事の費用・事例
本記事で、リラクゼーションサロンの内装について解説します。業態別のデザインや工事の費用と事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
リラクゼーションサロン業態別の内装デザイン
リラクゼーションサロンの特徴は、日々のストレスからの解放を促す施術やリラックスムードの空間が提供される点です。リラクゼーションを開業する流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本記事では、リラクゼーションサロンを4業態(自宅型・店舗型・レンタルスペース型・出張型)に整理して、内装デザインの特徴をご紹介します。
自宅型
自宅型のリラクゼーションサロンは、自宅の一部に店舗スペースをレイアウトして施術を提供する業態です。店舗の賃料がかからない点や通勤する時間が不要な点、地域に密着してアットホームな印象を与えられる点などがメリットです。
ただし自宅型リラクゼーションサロンは自宅のプライベート空間を使用するため、家族の協力や理解を得る必要があります。また顧客に入りにくさを感じさせる恐れもあります。自宅型サロンの内装デザインについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗型
店舗型のリラクゼーションサロンは、貸店舗物件や所有する物件で施術を提供する業態です。物件内に独自性のある空間をデザインしやすい点や集客しやすい立地を選びやすい点などがメリットになります。
ただし他の業態と比べて、店舗型リラクゼーションサロンには、物件取得費用(敷金・礼金・保証金・前賃料など)や内装工事費などがかかります。また集客数が少ない期間も固定費(賃料や光熱水費など)が支出されるため、余裕をもった資金繰りが必要です。初期費用の節約方法について、後ほどご紹介します。
レンタルスペース型
レンタルスペース型のリラクゼーションサロンは、サロンの内装や設備が施工されたスペースをレンタルして施術を提供する業態です。初期費用や設備費用を抑えられる点や時間を限定して営業できる点などがメリットになります。
しかしレンタルスペース型リラクゼーションサロンのデメリットとして、他の業種と比べて内装デザインの自由度が下がる点や独自コンセプトを設計しづらい点などが挙げられます。そのため施術のメニューやサービス、商品販売などに力を入れる必要があります。
出張型
出張型のリラクゼーションサロンは、顧客の自宅や企業のオフィスなどに訪問して施術を提供する業態です。移動可能な施術の設備や器具を持参すれば、さまざまな場所で施術を提供できます。また実店舗を構えないため、初期費用(物件取得費や内装工事費など)を抑えられるメリットもあります。
ただし実店舗の内装デザインから店舗の魅力を発信できないため、出張型リラクゼーションサロンの魅力や存在をアピールしづらいです。レンタルスペース型と同様に、施術のメニューやサービスや商品販売、集客方法などの独自性が求められます。
リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツ
リラクゼーションサロンの業態別に内装デザインの特徴が異なりますが、次のようにサロン共通の内装デザインポイントがあります。
- おしゃれさ
- 清潔感
- 居心地の良さ
- SNS映え
- プライバシー保護
- 独自コンセプト
上記のデザインポイントについて詳しく解説していますので、次の記事を併せてご覧ください。
本記事では、リラクゼーションサロンに焦点を当てて、内装をデザインするコツをご紹介します。
内装全体に統一感を出す
リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツとして、まず内装全体に統一感を出しましょう。エントランスから待合室、施術室までにかけて、内装デザインが統一されていると、顧客がリラックスムードを感じやすくなります。
内装全体に統一感を出すためには、サロンのコンセプト(「リラックス」「癒し」「温かさ」「清潔感」など)に基づいてデザインしなくてはなりません。店舗のコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ホリスティックな癒しの空間を目指す
次にホリスティックな癒しの空間を目指す点も、リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツです。ホリスティックな空間とは、「心と体が癒され幸せな気持ちを感じる空間」を指します。
ホリスティックな空間を演出するために、癒し効果を意識した配色や柔らかい色味の照明、自然素材、観葉植物、音や香りなどを取り入れてください。続けて具体例をご紹介します。
癒し効果を意識して配色する
また癒し効果を意識して配色する点も、リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツです。一般的に暖色(赤や黄など)は暖かさや素朴さを、寒色(青や紫など)は冷静や落ち着きを感じさせます。
そして以下のような色を取り入れることで、リラクゼーションサロンに癒し効果を与える内装をデザインしやすくなります。
- 緑
- 白
- 水色
- グレー
- ピンク
なお派手な印象を与えるビビット調ではなく、パステル調やペール調などの優しい色彩を取り入れることで、さらに癒し効果を期待できます。店舗をおしゃれに配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
柔らかい色味の照明を選ぶ
また柔らかい色味の照明を選ぶ点も、リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツです。照明の明るさが強すぎると、目の負担になるだけでなく、施術中の顧客に緊張感を与えてしまうからです。
そこでリラクゼーションサロンには、間接照明やグレアレス照明などの柔らかい色味が適しています。また各部屋(エントランスや待合室、施術室など)の用途に応じて、照射の範囲を調整することも必要です。
店舗のおしゃれな照明デザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
自然素材を取り入れる
またリラクゼーションサロンの内装をデザインするコツとして、自然素材を取り入れる点も忘れてはなりません。金属や樹脂などの素材は、無機質で冷たい印象を与えてしまうからです。
そこで木材や石材、珪藻土などを天井や壁、床などに施工して、リラクゼーションサロンの癒し空間を演出しましょう。エントランスのカウンターやカウンセリングルームのチェアなどに、木材の什器を設置する方法もあります。
観葉植物を取り入れる
そして観葉植物を取り入れる点も、リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツです。観葉植物を取り入れることで緑視率の高い空間を作り、心理的・生理的ストレスを軽減しやすくなります。
例えばサンスベリアのように、マイナスイオンを発生させる観葉植物を取り入れることで、空気清浄の効果も期待できます。マイナスイオンは、副交感神経の働きを助ける効果を期待できるため、顧客にリラックスムードを感じてもらいやすくなります。
参照元:井上熱帯園「植物の力」
音や香りでリラックスムードを演出する
さらに音や香りでリラックスムードを演出する点も、リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツです。リラックス効果を期待できる音として、例えば川のせせらぎのような自然音やゆったりと落ち着いたリズムの曲などがあります。
またアロマやフレグランスなどの心地よい香りを漂わせることでも、癒し空間を演出できます。ただしエントランスや待合室と施術室や更衣室を区別して、音や香りの強さを調整しましょう。
リラクゼーションサロンの内装施工事例
コツを押さえてリラクゼーションサロンの内装をデザインできるように、内装施工事例を調査しましょう。本記事ではIDEALの施工したサロンなどを取り上げて、デザインポイントが活かされている部分をご紹介します。
おしゃれなブルーの内装
「Fre-SH!!」様は、個室でアロマボディーマッサージを提供するリラクゼーションサロンです。おしゃれなブルーの内装がデザインされています。ただし各部屋の特徴を出すために、柄違いのクロスが貼り分けられています。
また内装デザインのテイストは、フレンチシャビー。可愛らしさやリラックスムードを演出できるように、アロマの香りやアンティーク調の照明なども取り入れられています。
和やかなイエローの内装
「ラフィネ」様は、ボディケアやリフレクソロジーなどの施術を提供するリラクゼーションサロンです。ハートフルリラクゼーションをコンセプトとして、和やかなイエローの内装がデザインされています。
顧客の体だけでなく心も癒せるサロンを目指して、施術スペースがデザイン。施術中にリラックスしやすいように、各施術台をカーテンで囲うことで、半個室をレイアウトできます。
個室のレイアウトされた内装
全国に15店舗以上展開している「トータルセラピー」様。コリの根本原因にアプローチする独自手技「深もみ」を提供するリラクゼーションサロンです。施術中に顧客がリラックスしやすいように、個室がレイアウトされています。
内装デザインのコンセプトは、「カラダよろこぶ、深もみほぐし」です。穏やかな雰囲気を演出できるように、ベースカラーにはアースカラーのブラウンが配置されています。
アジアンテイストな内装
引用元:myna villa「一軒家アジアンリゾートスパ&リラクゼーションマッサージ日本橋人形町・八丁堀」
「myna villa」様は、肩こりや腰痛、むくみのケアを提供するオールハンド専門のリラクゼーションサロンです。アジアンテイストな内装がデザインされています。自然素材でできた什器やリゾート感のある小物がバリ島のスパをイメージさせ、非日常的空間が演出されています。
手から始まる繋がる縁をコンセプトとし、顧客に寄り添うサロンを目指しています。間接照明やろうそくなどの落ち着いた明るさの照明が選ばれ、リラックスしやすい空間が提供されています。
清潔感のある内装
引用元:JANNA「恵比寿・代々木上原」
「JANNA」様は、リラクゼーション(ほぐしや足つぼなど)と美容(ハマム浴やアルガントリートメントなど)の施術を提供するサロンです。清潔感のある内装がデザインされ、都会の喧騒を忘れられるオアシスをイメージさせます。
アロマの香りとヒーリングミュージックにより五感を刺激することで、心地よい非日常的な空間が演出。また照明にアラビアンランプが使用され、エキゾチックな雰囲気も感じさせています。
リラクゼーションサロンの内装工事における注意点
リラクゼーションサロンに理想的な内装を実現できるように、内装工事における注意点もご紹介します。内装工事費用の相場と内訳、節約方法、業者の選び方を事前に把握しておくことで、内装工事の失敗を防ぎましょう。
工事費用の相場と内訳
サロン全般(リラクゼーションサロンを含む)に共通する内装工事費用の相場は、坪単価10万〜50万円程度です。10坪の物件であれば、100万〜500万円程度になります。ただしサロンの業態や物件の種類(居抜きかスケルトン)、導入する設備・機器などによって、工事費用は変動しますので、ご注意ください。
またリラクゼーションサロン内装工事費用の内訳は、次のとおりです。
- デザイン費
- 解体工事費
- 内装工事費
- 設備工事費
- 建具工事費
- 塗装工事費
- 諸経費
サロン共通の内装工事費用の内訳を詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
工事費用の節約方法
リラクゼーションサロン内装工事費用の節約方法として、次の方法が挙げられます。
- 居抜き物件の活用
- 相見積もり
- 中古品やレンタル品の利用
- 内装材や設備のグレードの検討
- 内装工事のDIY
居抜き物件を活用すると、前借主が施工した内装や設備を利用できる分だけ、工事費用を抑えることができます。居抜き物件とスケルトン物件の違いを解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
相見積もり(複数の業者への見積もり)により、各業者の見積もりを比べることで、適正価格を見極めることが可能です。希望する条件や予算を伝えてください。そして相見積もりの実施を各業者に伝えることで、良い条件を提示してもらいやすくなります。
中古品やレンタル品の利用によって、設備・機器・什器などの購入費を節約できます。設備・機器・什器の状態を確認して、比較的新しい設備やメンテナンス付きの設備を選びましょう。店舗におしゃれな什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装材や設備のグレードの検討によって、材料費や設備購入費を削減可能です。ただしメインサービスに関係する施術室や施術器具については、顧客満足度を損なわないように注意して選びましょう。
内装工事のDIYは、内装工事にかかるデザイン費や工賃を抑えることにつながります。DIYできる内装工事例は、カーテンレールや壁紙の施工などです。ただし専門的な知識と技能が必要な工事に関しては、工事業者に任せなくてはなりません。次の記事も併せてご覧ください。
工事業者の選び方
リラクゼーションサロン内装工事業者の選び方は、次のとおりです。
- 各業者の施工実績や強み(得意な業種や業態など)を調査する
- 相見積もりで工事の適切な内容や価格を把握する
- 各業者の接客やアフターフォローも評価する
上記の選び方を参考にして、リラクゼーションサロンに理想的な内装を工事できるように、信頼できる工事業者を選びましょう。内装工事業者の選び方について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客できるリラクゼーションサロンの内装をデザインしよう!
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監修者
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IDEAL編集部
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