2021.06.08  2024.06.24|店舗運営ノウハウ

飲食店のサブスク導入事例を紹介!メリットやおすすめのシステム・ツールとポイント

飲食店のサブスク導入事例を紹介!メリットやおすすめのシステム・ツールとポイント

本記事で、飲食店のサブスク導入事例をご紹介します。導入するメリットやおすすめのシステム・ツールとポイントもご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

飲食店のサブスク導入に関する基本情報

飲食店のサブスク導入に関する基本情報

飲食店のサブスクを導入する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、導入しやすくなるからです。それではサブスクの仕組みや飲食店に導入するメリット・デメリット、適した業態、導入する流れをご紹介します。

仕組み

まず飲食店に導入できるサブスクは、一定期間内に定額料金で商品やサービスを提供する仕組みです。飲食店に顧客が定額料金を支払うことで、一定期間内に特定の飲食物や特典などを利用できます。

飲食店に導入できるサブスクの具体例は、居酒屋の飲み放題やカフェのコーヒー1日1杯、テイクアウト専門店のデリバリー無料などのサブスクなどです。飲食店のサブスク導入事例については、後ほどご紹介します。

メリット・デメリット

次に飲食店にサブスクを導入するメリットは、集客の増加や売上の安定、顧客データの活用などです。サブスクのメニューを提供することで、新規顧客やリピータを獲得して売上を安定させ、会員情報を店舗経営に活用できます。

ただし在庫管理や情報管理などのコストは、飲食店にサブスクを導入するデメリットです。サブスクのメニューに必要な在庫を管理したり、会員情報を安全に管理したりするためには、システム導入や従業員研修などのコストがかかります。

適した業態

それからサブスクは、幅広い業態の飲食店に適しています。例えばカフェやラーメン屋、カレー屋、フレンチレストラン、焼肉屋、焼き鳥屋、居酒屋、バーなどです。特定の飲食物や特典だけをサブスクで提供できます。

したがって飲食店のターゲット層や競合店のサービスなどを踏まえて、サブスクの導入を検討しましょう。飲食店にサブスクを導入する際のポイントについては、後ほどご紹介します。

導入する流れ

そして飲食店にサブスクを導入する流れも確認しましょう。

  • 市場調査
  • コンセプトの設計
  • 投資回収の計画
  • 資金調達
  • メニューの開発
  • システム・ツールの選定
  • 集客活動
  • 在庫管理
  • データの取得と活用

以上の流れには数か月がかかりますので、計画的にサブスクの導入を進めましょう。市場調査やコンセプトの設計などの詳細については、飲食店にサブスクを導入する際のポイントとして後ほどご紹介します。

飲食店のサブスク導入におすすめのシステム・ツール

飲食店のサブスク導入におすすめのシステム・ツール

基本情報だけではなく、飲食店のサブスク導入におすすめのシステム・ツールも確認しましょう。4点(通信システムと顧客管理システム、Webサイト、SNSアカウント)を取り上げます。

通信システム

まず通信システムは、飲食店のサブスク導入におすすめのシステムです。通信システム(パソコンやタブレット端末、飲食店の公式サイト、顧客管理システムなど)を利用して、サブスクの販売や会員情報を管理します。

そこで飲食店の会計システムや販売方法、集客方法なども踏まえて、通信システムを構築しましょう。店舗DXを進める流れとポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

顧客管理システム

次に顧客管理システムは、飲食店のサブスク導入におすすめのシステムです。サブスクに特化した顧客管理システムなら、会員登録や毎月の決済、お知らせの配信などを管理できます。

ただし顧客管理システムの種類によって、対応できる決済方法や連携できるシステム・ツール(クラウド会計ソフトやPOSレジなど)などが異なります。飲食店の業態やサブスクのメニューに応じて、適した顧客管理システムを選びましょう。

参照元:

GMOおみせアプリ「サブスクリプション(定期自動支払い)」

サブスクペイ(サブスクリプション決済)「決済サービス・システムのサブスクペイ」

Webサイト

それからWebサイトは、飲食店のサブスク導入におすすめのツールです。サブスクのメニューを開発するだけでは、新規顧客やリピーターを獲得できません。飲食店のWebサイト・アプリに顧客管理システムを連携させて、集客と売上を伸ばしましょう。

飲食店のWebサイトに集客する方法には、無料のSNSやMEO、有料のリスティング広告やポータルサイトなどがあります。Web集客の効果を上げるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

SNSアカウント

そしてSNSアカウントは、飲食店のサブスク導入におすすめのツールです。飲食店のSNSアカウントを開設して、サブスクの魅力を紹介しましょう。SNS投稿にリンクを貼れば、サブスクのサイトやアプリへ誘導できます。

SNS集客を展開する際には、アカウントを開設するSNSの種類(InstagramやLineなど)や投稿のルールなどを検討しなければなりません。店舗のSNS集客を展開するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

飲食店にサブスクを導入する際のポイント

おすすめのシステム・ツールと併せて、飲食店にサブスクを導入する際のポイントも押さえましょう。8点(コンセプトの設計と投資回収の計画、資金調達、メニュー開発、システム・ツールの選定、集客活動、在庫管理、データの取得と活用)をご紹介します。

コンセプトの設計

まずコンセプトの設計が、飲食店にサブスクを導入する際のポイントとして挙げられます。コンセプトは、飲食店経営の基本方針です。飲食店のコンセプトに基づいて、サブスクを導入しましょう。

サブスクの導入だけではなく、コンセプトは競合店との差別化や事業計画書の作成にとっても必要です。飲食店にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

投資回収の計画

次に投資回収の計画も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。サブスクの売上を伸ばして、初期費用(システム・ツールの導入や集客活動など)を取り戻しましょう。投資回収の達成は、飲食店経営を安定させるために重要です。

そこでサブスク導入の初期費用や売上目標を計算したうえで、投資回収の計画を立ててください。飲食店経営にも活用できる投資回収の期間と計算をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

資金調達

それから資金調達も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。経営者の自己資金や飲食店経営から蓄えた利益だけでサブスク導入の初期費用が不足する場合には、資金調達の方法(補助金・助成金や融資など)を検討しましょう。

ただし資金調達の方法ごとに、必要な自己資金額や申請条件等が異なります。飲食店のサブスク導入にも活用できる自己資金を調達するときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メニュー開発

続いてメニュー開発も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。サブスク販売の売上を伸ばすために、ターゲットとする顧客層にとって魅力的なメニューを開発しましょう。

ただし飲食店のメニュー開発においては、利益率を確保できるように、適切な原価率の設定も重要です。原価率を踏まえた飲食店のメニュー開発をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

システム・ツールの選定

さらにシステム・ツールの選定も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。サブスクの宣伝広告や販売、顧客データ活用などの方法に応じて、適切なシステム・ツールを選びましょう。

例えば顧客管理システムを導入すれば、サブスクの会員登録や販売に対応できるだけではなく、顧客データを活用してキャンペーン情報を紹介したり、クーポンやポイントを発行したりできます。

集客活動

また集客活動も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。サブスク販売の売上を伸ばすためには、魅力的なサブスクのメニュー開発はもちろん、宣伝広告する方法も検討しましょう。

店舗へ集客する方法には、オンライン集客(SNSやMEOなど)とオフライン集客(看板広告やポスティングなど)があります。飲食店にも活用できる集客アイデアをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

在庫管理

そして在庫管理も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。サブスクの会員登録数に対して在庫が多すぎると、利益率を下げてしまいます。在庫が少なすぎると、飲食店に対する信用を失いかねません。

そこでサブスクの販売や会員登録、在庫管理などのシステム・ツールを連携させて、適切な在庫管理を心がけましょう。特に飲食店経営においては、FLコスト(食材費と人件費)の管理が重要ですので、次の記事も併せてご覧ください。

データの収集と活用

なおデータの収集と活用も、飲食店にサブスクを導入する際のポイントです。顧客管理システムで顧客の会員登録数や属性などのデータを収集し、サブスクのメニュー改善や集客・売上アップなどのために活用しましょう。

例えばターゲットとしている顧客層の会員登録数が伸び悩んでいる場合には、メニューの内容を変更したり、他の顧客層へ向けた新メニューに転換したりできます。収集した顧客情報を活用して、キャンペーン情報の発信やクーポンの発行なども可能です。

飲食店のサブスク導入事例

ポイントを押さえて飲食店にサブスクを導入できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(お惣菜とビール、トレーニングに適したメニュー、婚活サービス、フレンチ)をご紹介します。

お惣菜のサブスクを販売するカフェ

お惣菜のサブスクを販売するカフェ

まず「おそーざいカフェ・カマや」は、お惣菜のサブスクを販売するカフェです。2~3名の顧客向け(6品程度)の「月イチおそーざいセット」(月額4,600円)を販売しています。

「月イチおそーざいセット」は、店内飲食用のメニューではなく、テイクアウト用のメニューです。忙しくて外食に行けない人や家事を休みたい人をターゲットにしています。

参照元:伊豆下田経済新聞「下田の総菜カフェ「カマや」オープンから半年 サブスクの総菜セットも」

ビールのサブスクを販売するラーメン屋

ビールのサブスクを販売するラーメン屋

次に「どうとんぼり神座(かむくら) グランスタ八重北店」は、ビールのサブスクを販売するラーメン屋です。月額500円を支払う会員は、毎日ビール(またはハイボール)を注文できます。

ビールだけではなく、餃子やトッピングのサブスクメニューも販売されています。サブスクの利用条件は、サブスク以外のメニュー1品の注文です。ドリンクやサイドメニューのサブスクにより、メインメニュー(ラーメン)の販売数増加を狙ったサブスク導入事例です。

参照元:ロケットニュース24「月額500円で毎日ビール無料! 東京駅のラーメン屋で見つけたサブスクがお得すぎて逆に怖いので利用してみたら…もっと怖くなった」

トレーニングに適したメニューのサブスクを販売する焼肉屋

トレーニングに適したメニューのサブスクを販売する焼肉屋

それから「焼肉ライク」は、トレーニングに適したサブスクメニューを販売する焼肉屋です。月額1万円程度を支払う会員は、トレーニングに適したメニューを毎日1回注文できます。

トレーニングに適したメニューには、3種類(筋力アップ・低脂質・ロカボセット)があります。ごはん・スープ・キムチ・生卵のおかわりが自由で、会員限定の割引特典も提供しているサブスク導入事例です。

参照元:食品産業新聞社「焼肉ライク“毎日1食”サブスク月額9800円『焼肉フィットネス』始動、先行販売は即完売」

婚活サービスのサブスクを販売するバー

婚活サービスのサブスクを販売するバー

続いて「あんきょうと」は、婚活サービスのサブスクを販売するバーです。店内フロアには、テーブル席と2名用の個室がレイアウトされています。会員登録した独身の顧客は、婚活のセミナーやメイクレッスン、お見合いパーティーなどに参加できます。

来客者全員で乾杯するファーストドリンクが、会員ルールとして定められています。フランチャイズ加盟店を募集しており、同一店舗内の会員だけではなく、他店舗の会員との縁組も目指しているサブスク導入事例です。

参照元:@Press「飲食店が連携するサブスク婚活がはじまる! 「あんきょうと」4月3日(水)京都四条にオープン|有限会社笑い屋」

フレンチのサブスクを販売するレストラン

フレンチのサブスクを販売するレストラン

そして「Provision」は、フレンチのサブスクを販売するレストランです。月額の会費を支払った顧客は、4名までのグループで月に何回でも来店できます。前菜からスープ、魚料理、肉料理、パスタ、デザートまでのフルコースです。

サブスクには紹介制と指紋認証システムが導入されており、大人の隠れ家のような店舗です。接待やデート、二次会などの利用を想定して販売されているサブスク導入事例です。

参照元:PR TIMES「毎回4名で楽しめる、定額通い放題のサブスクフレンチ。会員制レストラン『Provision』12月のマンスリーメニューを提供開始。|INSTYLE GROUP」

飲食店にサブスクの導入を検討しよう!

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監修者

IDEAL編集部

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