本記事でサロン開業ポイントと業…
2023.04.19 2023.04.18|新規開業ノウハウ
リラクゼーションサロンを開業する流れ!開業するポイントや資金・事例
本記事で、リラクゼーションサロンを開業する流れを解説します。リラクゼーションサロンを開業するポイントや資金と事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
リラクゼーションサロンとは?
リラクゼーションサロンとは、日々のストレスからの解放を促す施術やリラックスムードの空間を提供する店舗です。開業準備を始める前に、主なサービス内容とマッサージ店との違い、幅広い層からのニーズについて確認しましょう。
主なサービス内容
まずリラクゼーションサロンの主なサービス内容は、日々のストレスからの解放を促す施術です。全身や手足の不良に対するアプローチだけではなく、肩こりや腰痛などに特化するリラクゼーションサロンもあります。
またドライマッサージやオイルマッサージなどの違いによって、施術中に身につける衣服が異なります。リラクゼーションサロンの施術中に、ヒーリングミュージックを流しながら、アロマオイルの香りを漂わせると、顧客に癒しを感じてもらいやすくなります。
マッサージ店との違い
次にリラクゼーションサロンとマッサージ店との違いは、資格の有無です。あん摩・マッサージ・指圧を提供するためには、国家資格が必要です。専門学校などで学ぶと、国家資格の受験資格を得られます。
参照:e-Gov法令検索「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」第1条
そのためリラクゼーションサロンを開業する際には、施術内容に関する広告表現に気をつけなければなりません。あん摩マツサージ指圧師免許を所持する従業員が在籍しないのに、「治る」「マッサージ」などの言葉を使用すると、法令違反に問われるからです。
幅広い層からのニーズ
そしてリラクゼーションサロンには、幅広い層からのニーズがあります。2000年代以降には、女性だけではなく男性の利用者も増えつつあるからです。男女ともに20-30代の利用者が多いです。
2011年の利用率 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
男性 | 7% | 4% | 5% | 3% | 2% |
女性 | 11% | 17% | 4% | 6% | 4% |
参照元:J-Net21「市場調査データ リラクゼーションサロン」
リラクゼーションサロンを開業する流れとポイント
リラクゼーションサロンのサービスやニーズを把握したうえで、開業準備を始めましょう。コンセプト設計から事業計画書、開業資金、物件、内装のデザイン・工事、設備・機器・什器、資格・スキル、届出・許可、人材採用、集客活動までの流れに沿って、ポイントをご紹介します。
業態を決めてコンセプトを設計する
リラクゼーションサロンを開業する流れは、業態を決めてコンセプトを設計する作業から開始されます。リラクゼーションサロンの業態は、次のとおりです。
- 貸店舗型
- 店舗付き住宅型
- 間借り型
各業態の特徴について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
リラクゼーションサロンのコンセプトは、経営方針やサービスの魅力などを表現した言葉です。コンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
事業計画を立案する
次に設計したコンセプトに基づいて、リラクゼーションサロンの事業計画を立案しましょう。事業計画を立案することで、一貫した品質でサービスを提供しやすくなります。また融資や補助金などを申請する際に、必要書類として活用可能です。
事業計画書には、コンセプトだけではなく、セールスポイントや売上目標、開業資金の調達方法などをまとめます。サロンにも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金を調達する
そして立案した事業計画を展開できるように、リラクゼーションサロンの開業資金を調達してください。開業資金の調達方法は、次のとおりです。
- 出資
- 借入
- 融資
- 補助金・助成金
各調達方法の特徴詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
なおリラクゼーションサロン開業資金の相場や内訳、節約方法を後ほどご紹介します。
店舗物件を探す
開業資金の調達を進めながら、リラクゼーションサロンの店舗物件を探しましょう。店舗物件の探しのコツは、次のとおりです。
- 市場調査を踏まえて出店エリアを絞る
- 店舗物件情報のWebサイトを利用する
- 出店予定エリアの不動産会社に相談する
- 友人や知人などから紹介してもらう
- 自治体や商工会議所に相談する
上記のコツや店舗物件の探し方などを詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の内装をデザイン・工事する
店舗物件の賃借や売買を契約できたら、店舗の内装をデザイン・工事をしなければなりません。リラクゼーションサロンの内装をデザインするコツは、次のとおりです。
- 内装全体に統一感を出す
- ホリスティックな癒しの空間を目指す
- 癒し効果を意識して配色する
- 柔らかい色味の照明を選ぶ
- 自然素材を取り入れる
- 観葉植物を取り入れる
- 音や香りでリラックスムードを演出する
上記のコツだけではなく、リラクゼーションサロン内装工事の事例や費用を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器を手配する
店舗の内装を工事できたら、リラクゼーションサロンに必要な設備・機器・什器を手配します。提供する施術内容やコンセプトなどに応じて、必要な設備・機器・什器を確認しましょう。
例えば、以下のような設備・機器・什器が必要です。
- 受付・会計用のレジやパソコン、カウンター
- 待合室用のソファ
- 施術用のベッドやチェア、ワゴン、器具
他にもサロンに必要な設備・機器・什器をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・スキルの取得を検討する
リラクゼーションサロン開業には、法的に必須とされる資格・スキルはありません。ただし実店舗の準備と並行して、リラクゼーションサロンの開業・経営に役立つ資格・スキルの取得を検討してください。
例えば下記の資格が、リラクゼーションの開業や経営に役立ちます。
- あん摩マッサージ指圧師
- アロマテラピー検定
- リンパケアセラピスト
参照:
またエステやネイルなどの施術も提供するなら、エステティンシャンやネイリストなどの資格も役立ちます。次の記事も併せてご覧ください。
開業に必要な届出・許可を申請する
実店舗や資格・スキルに関する準備だけではなく、リラクゼーションサロンを開業するためには、開業に必要な届出・許可を申請しなくてはなりません。
- 開業届出(個人事業主)
- 内国普通法人等の設立の届出(法人)
- 青色申告承認申請手続(所得税の特別控除)
また施術内容によっては、下記の開設届も必要です。
- 施術所開設届(あん摩マッサージ指圧やはり・きゅう)
- 美容所開設届(まつエクや眉カット)
- 理容所開設届(顔そり)
上記の届出・許可について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
人材の採用と研修を行う
リラクゼーションサロン開業の数か月前になったら、人材の採用と研修を行います。経営者一人でも営業できますが、サロンの規模によっては接客やカウンセリング、施術、経理、事務などを担当する従業員が必要です。
リラクゼーションサロンの人材採用のためには、求める人材のスキルや資格を明示して、主に求人サイトや求人広告へ募集要項を掲載します。滞りなく営業を開始できるように、担当業務に応じて研修の機会を与えましょう。
集客活動を展開する
人材の採用・研修と同時期に、リラクゼーションサロンの集客活動を展開してください。開業してから順調に新規顧客を獲得できるように、開業前から知名度を高めなくてはならないからです。
店舗集客の条件や方法は、次のとおりです。
- 目的・目標を明確にする
- ターゲットに価値あるサービスを提供する
- オンラインとオフラインで展開する
オンラインとオフラインの集客方法やサロンへの集客アイデアをまとめてありますので、、次の記事も併せてご覧ください。
リラクゼーションサロンの開業資金
リラクゼーションサロンの開業準備(内装工事や集客活動など)を滞りなく進めるためには、資金が必要です。開業準備を始める前に資金計画を立てられるように、リラクゼーションサロン開業資金の相場と内訳、節約方法をご紹介します。
開業資金の相場
リラクゼーション開業資金の相場は、300万~1,000万円程度です。ただし店舗の立地や規模、物件の種類(居抜きかスケルトンか)、施術の内容などによって、開業資金は変動します。
開業資金の内訳
下表に、リラクゼーションサロン開業資金の内訳をまとめました。参考情報として、スケルトン物件(15坪で賃料月20万円)にかかる資金を試算してあります。
開業資金の内訳 | 各費用の目安 | スケルトン物件(15坪で賃料月20万円) |
物件取得費(敷金・礼金・前賃料) | 20% | 60万~200万円程度 |
内装工事費(壁や床、天井、造作什器など) | 30% | 90万~300万円程度 |
設備・機器・什器費(電気・ガス・水道・照明・施術器具など) | 30% | 90万~300万円程度 |
集客費 | 10% | 30万~100万円程度 |
諸経費(資格取得や届出・許可など) | 10% | 30万~100万円程度 |
全体 | 100% | 300万~1,000万円程度 |
上表のとおり、リラクゼーションサロン開業資金に対して、実店舗にかかる費用(物件取得費と内装工事費、設備・機器・什器費)の占める割合が大きいです。開業資金を節約するためには、内装工事費や設備・機器・什器費を抑える必要があります。
開業資金の節約方法
リラクゼーションサロン開業資金の節約方法として、まず居抜き物件の利用が挙げられます。前借主が施工した内装や設備を活用できる分だけ、スケルトン物件よりも、内装工事費や設備・機器・什器費を削減可能です。
また店舗付き住宅によるリラクゼーションサロン開業も、開業資金の節約方法です。自宅と店舗を同じ場所にすることで、経営者の交通費や時間を削減できます。店舗付き住宅について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
さらに設備・機器・什器のレンタル・リースも、リラクゼーションサロン開業資金の節約方法です。開業前の初期費用を抑えられ、開業後に利益を蓄えてから新規購入できます。サロンに必要な什器をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
なお内装のデザインや工事を依頼する前に、複数業者から見積もり(相見積もり)を取りましょう。各業者の提示する見積もりを比較することで、適正な工事の内容や費用を検討できるからです。内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
リラクゼーションサロンの開業事例
開業後に順調に集客と売上を伸ばせるように、リラクゼーションサロンの開業事例を調査しましょう。本記事では、開業事例5点を取り上げて、各リラクゼーションサロンの特徴や独自性をご紹介します。
完全個室でプライバシーが守られるリラクゼーションサロン
引用元:ホットペッパービューティー「LuNa蒲生四丁目駅前店」
大阪府にある「LuNa蒲生四丁目駅前店」は、完全個室プライバシーが守られるリラクゼーションサロンです。完全個室がレイアウトされることで、周囲の視線や騒音を気にしないで、顧客が施術を受けられます。
顧客にリクエストに応じて、痩身やダイエット、小顔矯正、小顔コルギなどの施術が提供されています。カウンセリングも完全個室で受けられるため、顧客が希望や不安などを相談しやすいです。
店舗兼住宅で経営されるリラクゼーションサロン
東京都にある「サロン縁」は、店舗兼住宅で経営されるリラクゼーショサロンです。駅チカで通いやすく、一軒家のアットホームな雰囲気の中で施術を受けられます。
フェイシャルエステだけではなく、マツエクとパーマ、ネイルも1つのサロンでリーズナブルに体験できる点が特徴です。一度に複数の顧客に対応しない分だけ、一人一人の顧客に丁寧に施術を提供できます。
ペットと来店できるリラクゼーションサロン
千葉県にある「Luana ilio(ルアナイリーオ)」は、ペットと来店できるリラクゼーションサロンです。高気圧酸素ルームの水素吸入で、顧客の健康維持をお手伝いし、ペットと一緒に入ることが可能です。
また飼い主によるペットのデンタルケアの不足を補うために、無麻酔歯石除去も提供されています。顧客に家族の一員であるペットと楽しんでもらえる店舗です。
高級感のあるリラクゼーションサロン
神奈川県にある「癒LIFE関内駅前店」は、高級感のあるリラクゼーションです。エントランスからラウンジ、施術スペースにかけて、ブラウンをベースカラーとした内装がデザイン。カップルや家族、友人と利用できる個室もレイアウトされ、照明や什器なども厳選されています。
ビル9-10階のメゾネットにある100坪のフロアで、フットケアやもみほぐし、アロマトリートメント、アロマリンパ、温浴、キャビテーション、ヘッドスパなどの施術が提供されています。
清潔感のあるリラクゼーションサロン
宮城県にある「青い杜接骨はり灸院」は、清潔感のあるリラクゼーションです。清潔感を第一に、気持ち良く利用できる院内環境が配慮されています。キッズスペースがレイアウトされており、子連れでも通いやすいです。
なお国家資格を所持する男性と女性の従業員が在籍し、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などのケガや寝違え・ぎっくり腰などに対して、保険内施術を提供しています。
集客できるリラクゼーションサロンを開業しよう!
IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外装のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。
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監修者
-
IDEAL編集部
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