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2018.01.15 2022.06.28|店舗デザイン
ラーメン屋の内装をデザインするポイント！内装費用や施工事例もご紹介！
「ラーメン屋の内装をどうデザインすればいい？」「内装工事の費用を知りたい！」とお悩みではありませんか？競合度合いの強いラーメン業界で集客を伸ばすためには、ラーメンの味に加えて内装デザインが重要です。
そこで今回は、ラーメン屋の内装をデザインするポイントを解説していきます。内装デザインの工事費用や施工事例もご紹介しますので、ラーメン屋の開業や移転、リニューアルをご検討中の方はぜひご覧ください。
目次
ラーメン屋において内装デザインが重要な理由
ラーメン屋では、ラーメンの完成度が追求されています。販売する商品のクオリティは大切ですが、経営に必要な他の要素をおろそかにしてしまっては、集客を伸ばすことは困難です。立地がよくて美味しければ客が集まるとは限りません。なぜなら美味しいラーメンを提供する競合店はいくらでもあるからです。
スピーディーなサービスを保証するから
ラーメン屋経営で重要な要素の一つは、スピーディーなサービスです。スピーディーなサービスを保障するためには、サービスの効率化という観点から内装をデザインする必要があります。
味や値段に大きな差がない場合には、注文してから待たされるラーメン屋ではなく、素早く提供されるラーメン屋が選ばれます。美味しいだけではなくスピーディーなサービスを提供できる点は、大きなセールスポイントになります。
ラーメン屋の内装をデザインするポイント
内装デザインの重要性を確認したところで、ラーメン屋の内装をデザインするポイントをご紹介します。集客と売上を伸ばすために、内装デザインによってラーメン屋のスピーディーなサービスとコンセプトを実現させましょう。
オープンキッチンで調理工程をアピールする
まずオープンキッチンをデザインして調理工程をアピールすると、顧客に視覚的な楽しさを提供できます。厨房全体をステージに見立ててスポットライトを照射して、ラーメンの調理工程をエンターテイメントとして楽しんでもらいましょう。
ラーメンの美味しさは、味付けや見た目だけではなく、温度や提供方法などによって影響を受けます。オープンキッチンなら、厨房から湯気や煙が出たり、目の前で麺の湯が切られたり、スピーディーにラーメンが提供されたりする様子を見せることが可能です。
なお調理工程をオープンにすれば、食の安全性をアピールすることにもつながります。従業員に対しても、顧客に見られている作業環境によって生産性や安全性の向上が促されます。食のプロとして調理工程を紹介する意識をもたせましょう。
ダイニングフロアの席数を計算する
最も効率よくサービスできるように、ダイニングフロアの席数を計算しなくてはなりません。集客と売上を伸ばすためには、席数を計算して回転率を上げる必要があります。
ただし決して厨房を小さくして席数を多くしないでください。厨房を極端に狭くすると作業効率が低下して、顧客を待たせることになってしまうからです。従業員数や厨房規模に対して適切な座席数を計算しましょう。
コンセプトカラーを取り入れる
次にコンセプトカラーを取り入れる点も、ラーメン屋の内装をデザインするポイントです。内装のレイアウトが同じでも、配色が違えばイメージは大きく変わります。
ラーメン屋のコンセプトカラーとして、黒色がマッチします。シックで落ち着いた雰囲気を演出できるからです。毎日きちんと掃除をしていても、ラーメン屋の壁や天井には落ちない汚れが付きやすいです。汚れを目立たなくするためにも、黒色が適しています。
ただし保健所が営業許可を審査するうえで、汚れをチェックしにくい黒色を認めない可能性があります。開業前に改装を余儀なくされないように、内装工事前に保健所に相談しておきましょう。
床の素材にこだわる
次に床の素材にこだわってください。他業種の飲食店と比べて、ラーメン屋の床は油やゆで汁によって滑りやすい特徴があります。厨房とホールを従業員が何度も行き来すると、床がますます滑りやすい状態になり、顧客に迷惑をかける危険性があります。
そこでなるべく滑りにくい床材を選んでください。汚れた床を素早く掃除できるように、防水性が高くて油汚れを除去しやすい床材が適しています。具体的には、ウレタン系素材が挙げられます。
さらに床につなぎ目があるとゴミが詰まってしまうため、つなぎ目のない床材を選ぶことも重要です。内装デザイン段階で業者に注文しておくと、おすすめの床材を提案してもらえます。
カウンター席の配置と数を工夫する
さらにラーメン屋には顧客が1人で訪れる場合があるので、カウンター席の配置と数を工夫しましょう。ファミリー層やグループ客のためにテーブル席も必要ですが、カウンター席が少ないとテーブル席の空席が増えて回転率が下がってしまうからです。
またカウンター席の素材として、温かみと落ち着いた雰囲気を感じさせる木目がおすすめです。ただし汚れやすいので、メラミン化粧板が使用されます。他にも無垢木材や石材のカウンター席は、ラーメンの魅力を際立たせますので、ご検討ください。
なおカウンター席のデザインについて下の記事に詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。
SNS映えを意識する
上記に加えて、SNS映えを意識しましょう。例えばカフェのようにおしゃれな内装空間をデザインすることで、ラーメン屋を訪れてくれた顧客が内装を写真撮影して、SNS上に投稿してもらえる可能性が高まります。
ラーメン屋をSNS映えさせるためには、トイレの清潔さも重要です。ラーメン屋のコンセプトに合わせながら、内装材の色や素材を検討してください。女性層やファミリー層を意識して、メイク直しできる洗面台やユニバーサルデザインのトイレをデザインしましょう。
ラーメン屋の内装工事費用
ポイントを押さえてラーメン屋の内装をデザインできても、工事する費用が足りなければ実現できません。必要な資金を確保するために、内装工事費用の相場と内訳を把握していきましょう。
費用の相場
ラーメン屋の内装工事費用の相場は、坪単価15‐50万円程度になります。物件がスケルトンか居抜きかによって、変動します。
スケルトン物件の内装を工事するなら、坪単価30万‐50万円程度かかります。例えば10坪の物件なら、300万‐500万円が必要です。スケルトン物件には内装が施工されていないため、コンセプトに合わせて自由にデザインできます。しかし居抜き物件よりも、費用がかかる傾向にあります。
一方で、居抜き物件なら、坪単価15万‐30万円程度で内装を工事できます。内装が譲渡される分だけ、設備の購入費と工賃を削減できるからです。ただしスケルトン物件に比べて、デザインの自由度が下がります。
なおスケルトン物件と居抜き物件について下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
費用の内訳
ラーメン屋の内装工事費用の内訳は、一般的な飲食店と同様です。下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。
ラーメン屋の特徴として、厨房設備工事費の占める割合が大きい点です。施工する厨房設備の数やグレードによりますが、内装工事費用全体の40％を超える場合もあります。ラーメン屋の厨房設備として、スープを仕込むためのコンロや麺を茹でるための茹で麺機などが含まれます。
厨房設備工事費を抑える方法として、先ほどご紹介した居抜き物件の利用があります。加えて中古品やリース品を利用することでさらに費用を削減できますが、利用する設備・備品の状態や機能にご注意ください。
また内装工事費用を自己資金だけで調達できない場合には、補助金や助成金の申請を検討してください。下の記事に飲食店が申請できる補助金や助成金についてまとめてありますので、ぜひご覧ください。
ラーメン屋内装工事の注意点
ラーメン屋の内装を工事する費用を調達できても、油断しないでください。工事後に内装の問題点が発覚すると、改装する余分な手間や費用を支出することになります。失敗を防ぐために、いくつか注意点をご紹介します。
回転率に影響する動線設計
ラーメン屋の回転率に影響しますので、動線設計にご注意ください。ラーメン屋の客単価は、一般的に高くありません。顧客が来店して飲食を終えて退店するまでの動線を踏まえて、利用しやすいようにレジやトイレの配置を検討してください。
またテーブル席にセルフオーダーシステムを導入することで、接客の手間を省いて人件費を削減できます。カウンター席だけのラーメン屋なら、入り口付近に券売機を設置することでフロアから余分な設備や什器を省けます。
店外に排出されるにおい
次に店外に排出されるにおいにも注意しましょう。ラーメンを調理するにおいは、顧客にとっては良いにおいだと感じられます。しかしラーメン屋の近隣住民や通告人にとっては不快に感じられて、苦情を入れられる危険性があります。
におい対策として、立地を踏まえて排気口を取り付けたり、排気口に脱臭機を取り付けたりしてください。環境省から出されているマニュアルがありますので、排水やごみ処理の対策も行いましょう。
厨房のガス容量
さらに厨房のガス容量への注意も忘れないでください。厨房で常に熱湯を沸かしているため、ラーメン屋はガスの使用量が多くなります。各厨房設備機器のカタログを確認することで、必要な厨房のガス容量を計算できます。
居抜き物件を賃貸する場合には、ガス配管の太さも確認しましょう。ガス容量を増やすためにメーターを増設するなら、対応できるガス配管の太さが必要だからです。ガス配管が対応できない場合には、余分な工事費用がかかったり、ラーメン屋の厨房を工事できなかったりします。
業者からの見積り
内装工事を依頼する際は、複数の業者から見積りを取りましょう。各見積りに記載された工事の内容と費用を比較検討することで、適切な見積もりを出している業者を見極めることができます。信頼できる業者を選ぶことで、工事後のトラブルを防止しましょう。
なお見積りを依頼する場合には、ラーメン屋内装工事や店舗開業支援の実績をもつ業者を選びましょう。内装のデザインや工事だけではなく物件探しや資金調達もワンストップで支援できる業者であれば、依頼する時間や費用を削減できます。
ラーメン屋に活かせる店舗内装デザインの施工事例
IDEALの施工したラーメン屋を含む店舗内装デザインの施工事例をご紹介します。先ほどご紹介したポイントや注意点がどのように活かされているかを解説しますので、ぜひラーメン屋の内装をデザインするための参考としてください。
幅広い世代が楽しめる賑やかなラーメン屋
「町田商店 城山店」様はカウンター席とテーブル席をレイアウトして、お1人様もグループ客もゆったりと食事を楽しめる空間をデザインされました。オープンキッチンによって、ライブ感が演出されています。
またラーメンに対するこだわりが壁に力強く描かれており、活気が表現されています。床には汚れが目立ちにくい素材を選んだうえで、滑り止めマットが敷かれています。カウンターには顧客の出入りをスムーズにし回転率を高めるために、丸椅子が設置されています。
周囲に溶け込むデザインのラーメン屋
「幸楽苑 島忠ホームズ葛西店」様は、フードコートに開業された店舗です。家具やインテリア専門店が並ぶフロアに溶け込むように、木目で壁やカウンターがデザインされており、落ち着いた雰囲気が演出されています。
落ち着いたグレーの看板に、コンセプトカラーでもある赤色のロゴと黄色の店名が目立つように施工されています。メニューをアピールできるように、効果的に照明やディスプレイがデザインされています。
温かさと清潔感を感じさせるちゃんぽん専門店
「リンガーハット スーパービバホーム厚木南インター店」様は、温かみのある木目と清潔感のある白をベースにデザインされました。顧客が注文して食事を受け取る動線に基づいて、レジカウンターとサービスカウンターがレイアウトされています。
またフードコートに開業されたため、スピーディに食事を提供できるように厨房内を調理工程に沿ってレイアウト。注文を受けてから調理をして提供する動線が最短距離になりました。
上品な和モダンの創作料理店
創作料理店「倭」様の内装は、落ち着いた大人の雰囲気が特徴的です。グレーをベースに白色と木目を取り入れることで、上品な空間が演出されています。障子の木枠までグレーに塗装されており、和モダンのデザインに統一されています。
カウンター席が幅広くデザインされているので、ゆったりと食事をしながら調理工程を楽しめます。通路の壁や床が流線形にデザインされることで、柔らかさも演出されました。トイレもダイニングフロアと同じコンセプトでデザインされて、清潔に保ちやすい内装材が施工されました。
カラフルでポップなカフェ
「Cafe&Dining Ashley」様の内装は、カラフルでポップな印象を与えています。あえて異なるデザインの椅子が置かれたり、個室ごとにテーマが異なったりすることで、顧客が飽きないようにデザインされています。
壁や床は白色と木目で統一されているので、内装空間全体のバランスが取られれています。カウンター席から調理工程を楽しめるようにオープンキッチンがデザインされており、従業員の動線に基づいて厨房設備がレイアウトされています。
売上を伸ばせるラーメン屋の内装をデザインしよう
ラーメン屋の集客と売上を伸ばすためには、回転率を上げる動線設計に加えて、店舗の独自性を表現した内装デザインが重要です。無駄を省いて工事費用を削減できるように、複数業者へ見積りを依頼しましょう。
IDEALはラーメン屋を始めとする店舗の内装デザインや工事、物件探し、資金調達、集客までをワンストップソリューションとしてご提供しております。
店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討の際には、ぜひお問い合わせください。
監修者
-
IDEAL編集部
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