本記事で、店舗内装にガラスをデ…
2023.02.08 2023.02.09|店舗デザイン
脱毛サロンの内装をデザインするポイント!必要なスペース・施工事例・工事費用
本記事で、脱毛サロンの内装をデザインするポイントを解説します。脱毛サロンに必要なスペースや施工事例、工事費用などもご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
脱毛サロンに必要なスペース
内装をデザインするために、脱毛サロンに必要なスペースをご紹介します。店舗の限られたスペースに、必要なスペースをデザインしなくてはなりません。各スペースの用途や内装デザインに求められる特徴などをご確認ください。
受付スペース
まず受付スペースは、脱毛サロンが顧客を出迎えるスペースです。予約を確認したり、精算したりするために必要で、サロンに来店した顧客が初めて目にするスペースになります。
したがって受付スペースの内装には、サロンのコンセプトを分かりやすく表現する必要があります。コンセプトを表現するポイントは、外観とのつながりを意識する点です。また内装や設備だけではなく、什器や備品、小物の配色や素材にも統一感が必要になります。
カウンセリングスペース
次にカウンセリングスペースは、脱毛サロンが顧客の要望や悩みをヒヤリングするスペースです。顧客のプライバシーを守りつつ、気兼ねなく相談できるように、温かく落ち着いた雰囲気の半個室や個室が求められます。
また顧客が書類に記入できるように、椅子だけではなくテーブルやカウンターも必要です。テーブルを挟んで会話をするため、顧客と従業員の導線は重なりにくいです。ただし圧迫感を与えないだけのスペースが求められます。
施術スペース
そして施術スペースは、脱毛サロンのメインサービスである施術を提供するスペースです。顧客が施術を受けながらリラックスできるように、温かみと清潔感のある内装デザインが適しています。温かみと清潔感のある配色や汚れの目立たない素材などが重要です。
また施術内容に応じて、個室と半個室を選択できます。広い部屋に個室をレイアウトするためには、壁工事費用がかかります。パーテーションやカーテンで半個室を仕切る場合にも、圧迫感を感じさせないスペースが必要です。
化粧スペース
さらに化粧スペースは、脱毛サロンの施術前後に顧客が着替えたり化粧を直したりするスペースです。施術室と同じく顧客満足度に影響を与えますので、内装デザインの細部までこだわる必要があります。
例えば顧客が着替えと化粧直しをしやすいように、ドレッサーや洗面台が必要です。また触り心地の良い消耗品(タオルや綿棒などの)を提供します。デザイン性と機能性の高い化粧スペースに満足してもらえると、顧客のリピートを期待できます。
休憩スペース
なお休憩スペースは、脱毛サロンの従業員が休憩や着替えをするスペースです。仕事から解放されてリラックスできるように、コーヒーメーカーやソファーなどが提供されます。従業員の仕事内容を踏まえて、必要な什器や備品が選定されます。
また着替えや貴重品保管のために、ロッカーや姿見なども必要です。従業員の人数や男女比を踏まえて、休憩スペースの数や位置、床面積などが決まります。働きやすい職場を提供できると、従業員の募集を集めやすく、離職を防ぎやすいです。
脱毛サロンの内装をデザインするポイント
脱毛サロンに必要なスペースを踏まえて、内装をデザインしましょう。サロン共通の内装デザインのポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本記事では脱毛サロンに焦点を当てながら、内装をデザインするポイントをご紹介します。
コンセプトを明確にする
まずコンセプトを明確にする点が、脱毛サロンの内装をデザインするポイントです。脱毛を求める顧客の属性(年齢や性別、生活行動など)やニーズ(全身脱毛やセルフ脱毛など)を踏まえて、施術を提供しやすい内装をデザインします。
例えば女性をターゲットに全身脱毛を提供するなら、カウンセリングにも施術にもプライバシーに配慮して個室を提供します。男性向けのセルフ脱毛を提供するなら、親しみやすくシンプルな内装が適しています。
なお脱毛サロンのニーズや施術機器の選び方を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
メンテナンスしやすい床材を選ぶ
次にメンテナンスしやすい床材を選びましょう。脱毛サロンの施術室ではオイルやジェルなどが使用されます。高級感を出すためにカーペットを選びたいなら、受付やカウンセリングのスペースに敷きましょう。
したがって施術室には、耐久性に優れたフローリングやタイルを選ぶことが重要です。タイルカーペットなら汚れたタイルを剥がして、交換できます。メンテナンスの手間と費用を想定したうえで、部屋ごとに適した床材を選びましょう。
清潔感や非日常感を演出する
また脱毛サロンの内装デザインにおいては、清潔感や非日常感を演出する点もポイントです。顧客に「おしゃれで綺麗だ」「快適で居心地が良い」と感じさせる内装なら、良い評価を期待できます。
そこでコンセプトを踏まえて、清潔感のある白やベージュ、グレー、ブラウンなどをベースカラーとして店舗全体の内装をデザインしましょう。施術スペースはもちろん、受付やトイレなどの配色や音響設備なども検討して、非日常感を演出してください。
プライバシーを守るようにレイアウトする
またプライバシーを守るようにレイアウトする点も、脱毛サロンの内装デザインポイントになります。特に施術やカウンセリングのスペースでは、顧客が肌を出しますので、顧客同士の音や視線が気にならないように配慮してください。
そこで施術室をパーテーションやカーテンなどで半個室に区切ったり、遮音性のある壁材で個室をレイアウトします。ターゲットや施術内容に応じて、施術やカウンセリングのスペースや数を計算しましょう。サロンをレイアウトするポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
各スペースに適した照明を選ぶ
さらに各スペースに適した照明を選びましょう。脱毛サロンのコンセプトや用途などに基づいて、各スペースの照明の明るさや色味を選びます。光の広がりを意識して空間を大きく見せることがポイントです。
そこで全体を照らす照明(天井から吊るされるペンダントライトや天井に埋め込まれるダウンライトなど)と部分照明(向きを変えられるスポットライトや持ち運びができるスタンドライトなど)を組み合わせましょう。照明の種類やデザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色を工夫する
そして配色を工夫する点も、脱毛サロンの内装デザインポイントです。白に清潔感や青に癒し、オレンジに温かみなどの色彩効果を期待できます。用途に応じて、各スペースのベースカラーを決めましょう。
また各部屋のベースカラーを決めたうえで、ポイントカラーとして什器や設備の色を選びます。例えば白をベースに施術スペースの壁と天井をデザインしたうえで、床に水色のフロアタイルや施術台を選び、アクセントに黒の什器や設備を配置します。
参考:カラーセラピーライフ「色彩心理学(色の効果と心身への影響)」
動線を考慮する
加えて動線を考慮して脱毛サロンの内装をデザインすることで、従業員が働きやすく、顧客が施術を受けやすくなります。無駄な動きを求められると、顧客がリラックスしづらくなり、従業員が疲労を感じやすくなるからです。
そこで顧客目線で受付から施術スペースまでの距離や化粧スペースやカウンセリングの位置を検討しましょう。また従業員に配慮して、施術スペースの什器や休憩スペースのロッカーなどを選びます。店舗をレイアウトするポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
什器や備品にもこだわる
なお脱毛サロンの内装をデザインするうえでは、什器や備品にもこだわりましょう。施術内容や内装空間に合うようにセレクトする点がポイントです。サイズや素材、配色などを検討してください。
例えば白をベースにデザインされた施術スペースをカーテンで仕切るなら、白か青かオレンジかで空間の雰囲気が変わります。正解は、一つではありません。サロンにおしゃれな什器を選ぶポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
脱毛サロンの内装施工事例
理想的な内装をデザインできるように、脱毛サロンの内装施工事例を調査しましょう。実際に営業している脱毛サロンを取り上げながら、内装デザインポイントを解説します。
清潔感のある脱毛サロン
GLOWクリニック 渋谷院様は、医療レーザー脱毛を提供されています。清潔感を感じさせるように、内装全体が白で統一されています。真っ白な空間に洗練された印象を与えるために、間接照明が照らされています。
ただしトイレだけは、グレーとベージュをベースカラーにデザインされており、視覚的に施術スペースと区別できます。またエントランスの広さを演出できるように、一面が鏡張りです。
温かく明るい脱毛サロン
SELFMADE日進香久山店様は、セルフ脱毛を提供されています。内装は白をベースにしつつ、床やカウンターに木目が取り入れられており、温かく明るいデザインです。施術室には、セルフ脱毛をできるだけの広さがレイアウトされています。
またエントランスに磨りガラスを施工することで、外からの光が取り入れられています。ガラスに施術内容と料金を分かりやすく表示させることで、集客効果を期待できます。
高級感のある脱毛サロン
代官山美容クリニック様は、脱毛だけではなくスキンケアやAGAなどの施術を提供されています。大理石や鏡、木材などで仕上げられており、高級感のある内装が施工されています。
ただし施術スペースとカウンセリングスペースはシンプルにデザインされており、顧客が落ち着いて施術を受けられます。派手さよりも、リラックスムードを演出できるように、淡い暖色の内装材や什器が選択されています。
プライバシーに配慮した脱毛サロン
パーツ脱毛専門店 MIXUP!!様は、光脱毛を提供されています。各施術スペースがパーテーションとカーテンにより仕切られることで、プライバシーに配慮されています。
内装全体はホワイトとベージュをベースにしながら、コンセプトカラーとしてブラウンが取り入れられています。ブラウンのパーテーションや施術台が選択されることで、店舗の独自性がアピールされています。
3世代で通える脱毛サロン
引用:脱毛&腸活ダイエットサロンCilk(シルク)「トップページ」
脱毛&腸活ダイエットサロンCilk(シルク)様は、脱毛とダイエットの施術を提供されています。親子3世代で通える脱毛サロンをコンセプトにしており、キッズスペースがレイアウトされており、子ども連れでサロンに通えます。
また家族や親子に施術を提供する空間となるように、内装材に暖色や木材が選ばれています。ピンクをコンセプトカラーとしており、ロゴや什器、窓などに取り入れられています。
脱毛サロンの内装工事費用
デザインした脱毛サロンの内装を工事するためには、費用が必要です。デザインする前に、内装工事費用の相場と内訳を把握しておきましょう。不要な経費を削減できるように、節約方法もご紹介します。
工事費用の相場
脱毛サロンの内装工事費用は、坪単価10万~50万円程度です。ただし物件の規模や種類(居抜きかスケルトンか)などによって、工事費用は変動します。
居抜き物件に脱毛サロンの内装を工事するには、坪単価10〜30万円程度かかります。前借主が施工した内装や設備などが残されている分だけ、工事費用がかからないからです。
一方のスケルトン物件に脱毛サロンの内装を工事するには、坪単価30~50万円程度かかります。躯体だけの状態ですから、自由にレイアウトや内装、設備などをデザインできます。
居抜き物件とスケルトン物件の違いを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
工事費用の内訳
脱毛サロン内装工事費用の内訳を下表にまとめました。20坪のスケルトン物件を工事する費用を試算してあります。
内装工事費用の内訳 | 費用の割合 | 費用の試算 (20坪のスケルトン物件) |
デザイン費 | 全体の10%程度 | 60万~100万円程度 |
施工管理費 | 全体の10%程度 | 60万~100万円程度 |
内装費 (壁や床、天井、建具、造作家具など) | 全体の40%程度 | 250万~400万円程度 |
設備費 (電気・ガス・水道・照明など) | 全体の30%程度 | 200万~300万円程度 |
諸経費 | 全体の10%程度 | 60万~100万円程度 |
合計 | 100% (坪単価30~50万円程度) | 600万〜1,000万円程度 |
上表のとおり、内装費と設備費が工事費用の半分以上を占めます。施工する内装材のグレードや導入する施術器具などにこだわると、合計費用が含む点にご注意ください。
工事費用の節約方法
脱毛サロン内装工事費用の節約方法として、サロン居抜き物件の活用や店舗内装専門業者への依頼などが挙げられます。
サロンの居抜き物件に残された内装や設備を活用する分だけ、工事費用を削減可能です。ただしデザインの自由度が狭まる点にご注意ください。
また内装専門業者に脱毛サロンのデザインから工事までを依頼できれば、複数の業者に依頼する手間や手数料を削減できます。一貫したコンセプトによる脱毛サロンのデザイン・工事を期待できます。
内装業者の種類や選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客できる脱毛サロンの内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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