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2023.10.11 2023.09.24|店舗デザイン
ダンススタジオの内装をデザインするコツ!特徴・施工事例・工事費用も紹介
本記事で、ダンススタジオの内装をデザインするコツを解説します。ダンススタジオの特徴・施工事例・工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ダンススタジオの内装デザイン・工事に関する基本情報
ダンススタジオの内装をデザインする前に、基本情報を確認しましょう。ダンススタジオに適した内装空間を顧客に提供できるように、内装デザイン・工事が重要な理由や特徴、流れ、業者の選び方についてご紹介します。
重要な理由
まずダンススタジオの内装デザイン・工事が重要な理由は、集客と売上に影響するからです。従業員の業務効率と顧客の満足度を高めて、集客と売上を伸ばすためには、適した内装空間が求められます。
例えば個人レッスン主体のダンススタジオとグループレッスンも提供するダンススタジオでは、ダンスフロアや更衣室に必要な床面積が異なります。また用途によって、求められる設備・機器・什器(音響や映像、舞台など)も違います。
なお内装空間の写真はWebサイトや折り込み広告などに掲載されるため、ダンススタジオの集客手段となります。清潔でおしゃれな内装をデザインすることで、新規顧客へアピールしやすいです。
特徴
次にダンススタジオの内装デザイン・工事の特徴として、ナチュラルやモダン、アメリカンなどのテイストが挙げられます。ダンススタジオのレッスン内容やダンス以外の用途などに応じて、適したテイストを選びましょう。
またダンススタジオに必要なスペースには、ダンスフロアや見学場所、更衣室、トイレ、受付、事務所などがあります。ターゲットとする顧客層(子どもや成人女性、高齢男性など)によって、必要なスペースの種類や広さが異なります。
流れ
またダンススタジオの内装デザイン・工事の流れも確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには、数か月から半年前後かかります。開業前には資金調達や人材採用などの準備がありますので、計画的に進めましょう。内装デザイン・工事の流れについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてダンススタジオの内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方もご確認ください。
- 内装工事業者の施工実績数を確認しよう
- 施工事例の業種や業態を分析しよう
- 複数業者から相見積もりを取ろう
- 適正な見積もり金額を知ろう
- 内装工事業者の接客対応を評価しよう
なお店舗内装工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。次の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
ダンススタジオの内装をデザインするコツ
基本情報を踏まえて、ダンススタジオの内装をデザインするコツもご紹介します。本記事では、7点のコツ(コンセプト・物件・床材・防音と防振・照明・用途・音響)を取り上げました。
コンセプトに基づく
まずコンセプトに基づくことが、ダンススタジオの内装をデザインするコツとして挙げられます。店舗経営のコンセプト(ターゲットやポジションなど)に基づいて、内装をデザインすることで、一貫したサービスを提供しやすいです。
例えばダンスレッスンを提供するスタジオとプロダンサーのレッスン場となるスタジオでは、必要な床面積や設備・機器・什器などが異なります。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
適した物件を選ぶ
次に適した物件を選ぶことも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。ダンススタジオに適した物件の条件をご覧ください。
- 防音材や防振材を施工できる
- 周辺地域から苦情を受けにくい
- 必要な床面積を確保できる
他にも開業するダンススタジオに対する希望条件を整理したうえで、物件探しを開始しましょう。店舗物件探しの方法やコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
床材にこだわる
また床材にこだわることも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。一般的なダンススタジオの床には、適度な耐久性や弾力性、摩擦性、メンテナンスなどが求められます。ダンスフロアの用途に適した床材を選びましょう。
例えば下地にはフリーフロアや遮音マットなどが、仕上げにはフローリングやリノリウムなどが適しています。なお店舗に適した床材の種類と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音・防振対策を講じる
そして防音・防振対策を講じることも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。防音・防振対策の目的は、「店内から店外への騒音・振動」だけではなく、「店外から店内への騒音・振動」の防止です。
そこでダンススタジオの用途や利用人数などに応じて、内装空間に遮音・吸音・防振・制振性のある素材を施工しましょう。店舗を防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれな照明器具を取り入れる
それからおしゃれな照明器具を取り入れることも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。ダンスの種類やレッスンの内容、他の用途(演劇や合唱など)などに応じて、照明の明るさや範囲、色味などを調節しなくてはなりません。
そこでダンスフロアに施工する照明器具の位置や種類、台数などを検討しましょう。店舗に施工できる照明の種類や工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
音響・映像設備を厳選する
さらに音響・映像設備を厳選することも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。ダンスフロアには、ミキサーやアンプ、イコライザー、マイク、スピーカーなどの音響設備が必要です。
またダンスレッスンや発表会などを開催する場合には、カメラやプロジェクタ、モニターなどの映像設備も必要です。開業するダンススタジオのサービス内容に応じて、必要な音響・映像設備を厳選しましょう。
幅広い用途を想定する
なお幅広い用途を想定することも、ダンススタジオの内装をデザインするコツです。ダンスのレッスンやリハーサルだけではなく、音楽演奏や演劇のレッスンやリハーサルなどにも、ダンススタジオを活用できます。
そこで開業するダンススタジオのサービスを明確にしたうえで、ダンスフロアの床面積や必要なスペース(更衣室、見学場所、トイレ、受付、事務室など)などを検討しましょう。時間帯に応じて、間借り営業に貸し出すことも可能です。
ダンススタジオの内装施工事例
ダンススタジオに適した内装を工事できるように、参考となる内装施工事例を調査しましょう。Web検索だけではなく、実地調査も必要です。本記事では5点を取り上げて、各事例の内装デザインの特徴をご紹介します。
スケルトン天井のレンタルスタジオ
STUDIO HATCH!!は、ダンスやピラティス、ヨガ、演劇、音楽演奏などに対応できるレンタルスタジオです。90㎡程度の池袋Aスタジオには、スケルトン天井がデザインされており、開放感を与えています。
また床にはリノリウムが施工されており、防音・防振対策されています。そして大きな鏡2面と調光可能な照明器具、音響設備、エアコンなども施工されており、レッスンやリハーサルなどに対応可能です。
ダンスやボイトレに対応したスタジオ
DIGZ ACADEMY TOKYOは、ダンスやボイトレなどに対応したスタジオです。防音材が施工されており、子どもからプロまで利用できます。壁際にソファが配置されており、子どものレッスン中に、保護者が見学できます。
ダンスやボイトレに対応できるように、内装空間にはスケルトン天井や空調設備、壁一面の鏡、フローリングなどが施工されています。発表会の際には、30名以上の観客を収容可能です。
バレエレッスンの専用スタジオ
ASAMI KUSHIKATA Ballet Studiohaは、バレエレッスンの専用スタジオです。150㎡のダンスフロアには、ダンサーの足への負担に配慮して、バレエ専用シートが施工されています。シルバーを基調とした内装デザインです。
なおスタジオ内の安全性を高めるために、警備やオートロックのシステムも導入されています。幼児から大人までを対象として、毎日レッスンが開催されています。
参照元:ASAMI KUSHIKATA Ballet Studioha「トップページ」
タップやフラメンコに対応したレンタルスタジオ
My Lesson新宿スタジオには、タップやフラメンコに対応したレンタルスタジオがレイアウトされています。30㎡程度のダンスフロアの床には、リノリウムが施工されており、タップボードが利用可能です。
内装空間には、ベースカラーにライトグレーが配色されており、壁2面の鏡や調光可能な照明、音響設備などが施工されています。天井に常設されたカーテンで仕切ることで、更衣室をレイアウト可能です。
小規模のレンタルスタジオ
東横スペースボックス渋谷1号店は、小規模のレンタルスタジオです。完全個室のため、1ー5名で、ダンスやヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどに利用できます。
またスタジオ内には、トレーニング器具やヨガマット、ダンス用鏡、音響設備、無料Wi-Fi、プロジェクタ、グリーンバック背景スタンドなどが配備。運動だけではなく、リモートワークや動画の撮影や配信などにも、24時間利用可能です。
ダンススタジオの内装工事費用
理想的な内装をデザインできても、予算が足りなければ工事を依頼できません。そこでダンススタジオの内装工事費用の相場と内訳も確認しましょう。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法もご紹介します。
相場
まずダンススタジオ内装工事費用の相場は、坪単価30万円~50万円程度です。20坪のスケルトン物件なら、600万~1,000万円程度かかります。ただし物件の規模や立地、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器のグレードなどによって、費用は変動します。
内訳
次にダンススタジオ内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪のスケルトン物件にかかる費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の相場 | 費用の試算 20坪のスケルトン物件 |
デザイン | 10%程度 | 60万~100万円程度 |
諸経費 (施工監理や仮設・解体など) | 10%程度 | 60万~100万円程度 |
内装工事 (天井・壁・床・防音・建具など) | 50%程度 | 300万~500万円程度 |
設備・機器・什器工事 (電気・ガス・水道・空調・換気・ 音響・映像・照明・カウンターなど) | 30%程度 | 180万~300万円程度 |
合計 | 100% 坪単価30万~50万円程度 | 600万~1,000万円程度 |
上表のとおり、ダンススタジオの内装工事費用においては、内装工事費用が大半を占めます。ただし設備・機器・什器の種類や台数が増えるほど、工事費用がかかる点にご注意ください。
節約法
そしてダンススタジオ内装工事費用の節約法として、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、各業者の提案する工事の内容と金額、期間を比較すると、余分な工事を削除しやすいです。
また居抜き物件にダンススタジオを開業することで、内装工事費用を節約できます。前借主や所有者の施工した内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえるからです。ただし居抜き物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。
そして補助金・助成金には、基本的に返済義務がありません。ダンススタジオの開業には小規模事業者持続化補助金などを活用できますが、申請条件を満たさなくてはなりません。
参照元:全国商工会連合会「小規模事業者持続化補助金(一般型)」
店舗開業・経営に補助金・助成金を活用する注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ダンススタジオに適した内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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