2023.05.01  2023.05.12|新規開業ノウハウ

ホワイトニングサロンを開業する流れ!メリット・資金・資格・設備・機器・什器

ホワイトニングサロンを開業する流れ!メリット・資金・資格・設備・機器・什器

本記事で、ホワイトニングサロンを開業する流れを解説します。ホワイトニングサロン開業のメリットや資金、資格、設備・機器・什器もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

ホワイトニングサロンを開業するメリット・デメリット

ホワイトニングサロンを開業するメリット・デメリット

開業準備を始める前に、ホワイトニングサロンを開業するメリット・デメリットを押さえましょう。ホワイトニングサロンの売上や集客を伸ばせるように、メリットを活かしながら、デメリットの対策をする必要があります。

メリット①広い施術スペースを必要としない

ホワイトニングサロンを開業するメリットとして、まず広い施術スペースを必要としないという点が挙げられます。ホワイトニングの施術器具はコンパクトだからです。

また既にエステや脱毛などのサロンを営業している場合は、空きスペースを利用してホワイトニングの施術を提供できます。新たに店舗を借りる必要がないため、低コストで開業可能です。

メリット②コストを抑えて経営できる

次にコストを抑えて経営できる点も、ホワイトニングサロンを開業するメリットです。ホワイトニングの施術に用いられる薬剤は高くありません。原価率を抑えられると、売上に占める利益率を上げやすくなります。

参照:自分の歯でずっと食べる為のホワイトニング手帖「ホワイトニングの料金の違いって?」

またホワイトニングサロン開業の資金として物件取得費や内装工事費が必要ですが、広いスペースが必要ないため賃料を抑えやすいです。業態に合う物件を探す流れを後ほどご紹介します。

メリット③セルフホワイトニングなら専門資格を必要としない

またセルフホワイトニングなら専門資格を必要としない点も、ホワイトニングサロンを開業するメリットです。クリニックで歯科医や歯科衛生士が提供するホワイトニングは医療行為ですが、セルフホワイトニングには歯科医師や歯科衛生士の免許が必要ありません

ただし歯科医や歯科衛生士の免許がない場合には、顧客の歯に直接触れることができません。したがってセルフホワイトニングは、顧客が自らの手で薬剤を貼付する施術です。

参照:パークシティ歯科「歯科衛生士と歯科助手の違い」

デメリット①競合サロンとの差別化が難しい

一方でセルフホワイトニングサロンを開業するデメリットとして、競合サロンとの差別化が難しい点が挙げられます。歯科医や歯科衛生士が在籍しないホワイトニングサロンでは、主にセルフホワイトニングが提供されるからです。

そこで、サロンの内装デザインやオプションサービスなどで差別化を図りましょう。独自性のあるサロンを経営できれば、リピーターを獲得しやすくなります。内装デザインや集客活動について、後ほどご紹介します。

なお店舗をブランディングするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デメリット②セルフホワイトニングの効果を約束できない

またセルフホワイトニングの効果を約束できない点も、ホワイトニングサロンを開業するデメリットです。歯科医師が在籍しないセルフホワイトニングは、漂白成分(過酸化水素や過酸化尿素)を取り扱うことができません

参照:ミュゼホワイトニング「お役立ち歯科コラム」

したがって歯科医師の指導の下で歯科衛生士がホワイトニングを提供できない場合には、セルフホワイトニングの効果について誇大広告を入れないようにご注意ください。コストを抑えている点やオプションメニューなどをアピールしましょう。

ホワイトニングサロンを開業する流れ

ホワイトニングサロンを開業する流れ

ホワイトニングサロンを開業するメリット・デメリットを押さえたら、開業準備を始めましょう。業態からコンセプト、開業資金、物件、内装デザイン、資格やスキル、設備・機器・什器、届出・許可、人材採用、集客活動の流れをご紹介します。

業態を決める

ホワイトニングサロンを開業する流れは、まず業態を決定する作業から開始されます。ホワイトニングの施術は、主に歯科医院(歯科医師と歯科衛生士が在籍)とホワイトニングサロンで提供されます。

歯科医院では、オフィスホワイトニング(歯科医院で施術)とホームホワイトニング(患者が自宅で施術)を提供できます。

一方でホワイトニングサロンでは、セルフホワイトニング(患者がサロンで施術)だけを提供できます。歯科医師や歯科衛生士の免許が必要ない分だけ、歯科医院より開業しやすいです。

コンセプトを設計する

業態を決めたら、ホワイトニングサロンのコンセプトを設計しましょう。コンセプトは、ホワイトニングサロンの経営方針やサービスの魅力などを表現した言葉です。

したがって内装デザインや接客・集客の方法などの方向性を決めるために、コンセプトが重要です。ホワイトニングサロンにも活用できる店舗のコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

開業資金を調達する

ホワイトニングサロンのコンセプトを設計できたら、開業資金を調達しましょう。開業資金の調達方法は、主に4つに分類されます。

  • 出資
  • 借入
  • 融資
  • 補助金・助成金

各調達方法の特徴についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

なお開業資金の相場や内訳、節約方法については、後ほどご紹介します。

業態に合う物件を探す

開業資金の調達と並行して、ホワイトニングサロンの業態に合う物件を探しましょう。物件選びは、ホワイトニングサロンのコンセプトを実現させるために重要です。

物件探しのコツは、次のとおりです。

  • 市場調査を踏まえて出店エリアを絞る
  • 店舗物件情報のWebサイトを利用する
  • 出店予定エリアの不動産会社に相談する
  • 友人・知人などから紹介してもらう
  • 自治体や商工会議所に相談する
  • 内装工事業者に相談する

上記のコツについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装をデザインして工事する

内装をデザインして工事する

物件の賃貸借または売買の契約を終えたら、ホワイトニングサロンの内装をデザインして工事をします。複数の顧客に同時に施術を提供するなら、店舗内に個室か半個室の施術スペースをレイアウトしましょう。

他にも、おしゃれさや清潔感、SNS映え、プライバシー保護、独自のコンセプトなどを検討する必要もあります。サロンに共通する内装デザインポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

設備・機器・什器を準備する

ホワイトニングサロンの内装を工事できたら、設備・機器・什器を準備してください。店舗の規模や施術内容などによって、必要な設備・機器・什器の種類や数が変わります

したがってホワイトニングサロンに必要な設備・機器・什器を、総合的に検討しなければなりません。設備・機器・什器のコストを抑える方法や具体的な種類について、後ほどご紹介します。

資格やスキルを取得する

そしてホワイトニングサロンを開業するためには、店舗や設備・機器などだけではなく、資格やスキルを取得することも必要です。「セルフホワイトニング」の提供には特別な資格が不要ですが、顧客の口元に触れることができません。

一方で「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」を提供するためには、歯科医師や歯科衛生士の資格が必要です。歯科医院の開業に必要な資格をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

開業に必要な届出・許可を申請する

それからホワイトニングサロン開業に必要な届出・許可を申請しましょう。セルフホワイトニングを提供するサロンを開業するためには、次の届出・許可が必要です。

  • 「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」または「内国普通法人等の設立の届出」
  • 「所得税の青色申告承認申請手続」

またセルフホワイトニングと合わせてマッサージやまつエクなどの施術を提供する場合には、あん摩マッサージ指圧師や美容師の免許などが求められます。エステサロン開業に必要な届出や許可をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

一方でホワイトニングを提供する歯科医院を開業するためには、次の届出・許可が必要です。

  • 防火管理者選任の届出
  • 医療法人設立または診療所開設の届出
  • 保険医療機関指定の申請
  • 医師会への加入
  • 診療内容によって必要になる届出・許可

上記の届出許可について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

人材を採用する

ホワイトニングサロンの開業準備が整ってきたら、開業の数か月前より人材を採用しましょう。同時に複数の顧客にセルフホワイトニングを提供するサロンにおいては、受付や施術、カウンセリングなどを担当する従業員が必要です。

一方で歯科医院においては、経営者が医師でなくても、歯科医師や歯科衛生士を雇用することで、「オフィスホワイトニング」や「ホームホワイトニング」を提供することが可能です。

人材を採用すると、人件費や社会保険料などの経費がかかります。ホワイトニングサロンの規模や売上目標などを計算したうえで、必要な人材の採用を開始してください。また面接や雇用契約、研修などに時間もかかるため、開業日までに余裕をもって進めましょう。

集客活動を展開する

人材採用と同様に、開業前から集客活動を展開しましょう。開業当初に認知度が高くないと、期待する集客数を獲得できないからです。

そこでホワイトニングサロンの開業情報をターゲットとする顧客へ届けられるように、次の点に注意しながら集客活動を展開してください。

  • 集客の目的・目標を明確にする
  • ターゲットに価値ある商品やサービスを提供する
  • オンラインとオフラインの集客方法を組み合わせる

上記の点について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ホワイトニングサロンの開業資金

ホワイトニングサロンの開業資金

ホワイトニングサロンの内装工事や集客活動などを滞りなく進めるためには、開業資金が必要です。そこでホワイトニングサロン開業資金の相場と内訳、節約方法をご紹介します。無駄を省いて、予算内に開業準備を進めましょう。

開業資金の相場

ホワイトニングサロン開業資金の相場は、300万~1,000万円程度です。ただしサロンの立地や規模、物件の取得方法(賃借か所有)や種類(スケルトンか居抜き)、設備・機器・什器の種類や数、従業員数などに応じて、開業資金は変動します。

開業資金の内訳

下表に、ホワイトニングサロン開業資金の内訳をまとめました。スケルトン物件(20坪で賃料月20万円)を賃借する場合にかかる開業資金を試算してあります。

開業資金の内訳各費用の割合スケルトン物件
(20坪で賃料月20万円)
物件取得費
(敷金や礼金、前賃料など)
合計の20%程度
(賃料の6~12か月分程度)
60万~200万円程度
内外装工事費合計の30%程度90万~300万円程度
設備・機器・什器費合計の30%程度90万~300万円程度
集客費合計の10%程度30万~100万円程度
諸経費
(消耗品や資格取得、届出・許可、人材採用など)
合計の10%程度30万~100万円程度
合計100%300万~1000万円程度

上表のとおり、ホワイトニングサロンの開業資金において、店舗にかかる費用(物件取得費と内外装工事費、設備・機器・什器費)の割合が大きいです。したがって開業資金を削減するためには、店舗にかかる費用を抑えることが求められます。

開業資金の節約方法

ホワイトニングサロン開業資金の節約方法として、まず居抜き物件の活用が挙げられます。前借主が施工した内装や設備などを利用できる分だけ、スケルトン物件よりも内外装工事費や設備・機器・什器費を削減できます。

また設備・機器・什器のレンタル・リースも、ホワイトニングサロン開業資金の節約方法です。新しく購入するよりも、開業前の初期費用を抑えることができます。ホワイトニングサロンの施術に必要な設備・機器・什器を後ほどご紹介します。

そしてサロンの開業や経営に活用できる補助金・助成金も、ホワイトニングサロン開業資金の節約方法です。補助金・助成金には、基本的に返済義務がありません。店舗の設備投資や人材育成、コロナ対策、DX推進などに活用できる補助金・助成金を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ホワイトニングサロンの施術に必要な設備・機器・什器

ホワイトニングサロンの施術に必要な設備・機器・什器

本記事の最後に、ホワイトニングサロンの施術に必要な設備・機器・什器をご紹介します。LED照射器と施術台、洗面台、通信機器、ソファやテーブルの特徴と価格を把握したうえで、購入やレンタル・リースを検討しましょう。

通信機器やネット回線

まずホワイトニングサロンの施術に必要な設備として、通信機器やネット回線が挙げられます。予約の受付や顧客情報や支払いの管理などに必要です。パソコンやネットや電話の回線、モデム、Wi-Fiルータなどと併せて、予約や会計のシステムも導入しましょう。

サロンや歯科医院などにも活用できるように、通信環境を構築する設備機器やサービスをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

参照:IDEALオフィス「オフィス通信環境の構築!法人用回線・設備機器・サービス・条件・手順」

LED照射機

次にホワイトニングサロンの施術に必要な機器として、LED照射器が挙げられます。歯に貼付したホワイトニング薬剤の反応を促すために必要です。歯科医院だけではなく、エステサロンやホワイトニングサロンで利用できます。提供する施術内容に対応できるLED照射器を選ばなくてはなりません。

LED照射器の本体価格は、5万円前後~20万円程度です。支払い方法やアフターサービスなどを確認したうえで、適したLED照射器を選びましょう。

参照元:松島歯科通販「Saab®歯科用ホワイトニング装置KY-M209A-1」

施術台

またホワイトニングサロンの施術に必要な什器として、施術台があります。顧客がリラックスしてホワイトニング施術を受けるために必要です。ただし歯科医院の治療とは異なり、照明や水道が完備された施術台である必要はありません。折りたたみ式であれば、レイアウトや施術内容の変更に対応できます。

施術台の本体価格は、5万円前後~30万円程度です。予算だけではなく、ホワイトニング以外の施術メニューにも対応できる施術台を選びましょう。

参照元:松島歯科通販「歯科用ポータブル式折りたたみ患者用チェア505」

洗面台

そして洗面台も、ホワイトニングサロンの施術に必要な什器です。施術の前後に顧客が歯磨きや口を洗浄するために必要です。水道管の配置に応じて、備え付けの洗面台やシンクなどを利用できます。顧客の動線を考慮して、洗面台のサイズや数を検討しましょう

なおポータブル洗面台であれば、施術台のレイアウトを変更しても移動させられます。しかし小さなサイズだと飛沫が飛びやすいため、衛生管理が求められます。ポータブル洗面台の本体価格は、2万前後~5万円程度です。

参照元:Amazon「iimono117 ポータブル洗面台 17L」

ソファやテーブル

なおソファやテーブルも、ホワイトニングサロンの施術に必要な什器です。エントランスやカウンセリングのスペースに必要です。リラックスして待ち時間を過ごしてもらうために、素材や色味を検討しましょう。

また什器は内装デザインの一部となりますので、ホワイトニングサロンのコンセプトに合わせて選ぶことも重要です。清潔感を出すためには、白やベージュなどの色味が合います。レザー素材を選ぶと、汚れや水気が付いてもお手入れが簡単です。

他にもサロンに必要な什器を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

集客できるホワイトニングサロンを開業しよう!

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
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