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2023.07.14 2023.07.11|新規開業ノウハウ
整体院を開業する際のポイント!開業の準備や資格・資金も解説
本記事で、整体院を開業する際のポイントを解説します。整体院開業の準備や資格、資金もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
整体院を開業する流れ
整体院の開業準備を開始する前に、大まかな流れを確認しましょう。業態や事業計画、物件探し、内装のデザイン・工事、届出・許可、集客、設備・機器・什器、人材の採用・研修を取り上げて、開業する流れをご紹介します。
コンセプトや業態を決定する
まず整体院を開業する流れは、開業予定日の半年~1年前より、コンセプトや業態を決定する活動から開始されます。店舗経営の基本方針を示し、競合院との差別化を図るために、整骨院のコンセプトを明確にしましょう。
また整骨院の業態には、店舗物件型や店舗付き住宅型、自宅出張型などが挙げられます。サービスを提供しやすい業態を選びましょう。店舗付き住宅の特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
事業計画を立案する
次にコンセプトや業態を決定したら、整骨院の事業計画を立案しましょう。事業計画書は、開業資金の調達やコンセプトの説明、経営の評価・改善などに活用される重要な書類です。事業計画を立案することで、以下の開業準備を展開できます。
なお事業計画書には、整骨院の事業目的や開業エリア、借入状況、売上目標などが記載されます。整体院にも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
物件を探して契約する
続いて立案した事業計画に基づいて、整骨院を開業する物件を探して契約します。自宅などの物件を所有している場合には、物件探しは不要です。ただし以下の理由から、整骨院を開業する物件は重要です。
- 店舗のコンセプトを実現させる手段だから
- 賃料が運転資金の中で大きな割合を占めるから
- 立地と物件が集客に大きく影響するから
また整骨院を開業する店舗物件を探す前には、希望条件を整理して、物件取得費用を計算しておきましょう。他にも店舗物件の探し方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装・外装のデザイン・工事を依頼する
それから整骨院を開業する物件を契約できたら、内装と外装のデザイン・工事を依頼してください。整骨院の内装をデザインするポイントをご確認ください。
- 非日常的な安らぎの空間を演出する
- 清潔感や温かさを感じさせる
- 従業員と患者の動線を設計する
- 各部屋に適した照明を選ぶ
- 配色の効果を意識する
- ユニバーサルデザインを取り入れる
- 患者のプライバシーを保護する
以上のポイントについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器などを購入・レンタルする
そして実店舗の工事を終える前に、整体院に搬入する設備・機器・什器などを購入・レンタルしましょう。もちろん空調設備や造作家具などについては、店舗工事の段階で施工されなくてはなりません。
それでは整体院に必要な設備・機器・什器をご確認ください。
- 院内の空調・換気などの設備
- 待合室の音響・動画配信などの機器
- 施術台やソファ安どの什器
なお店舗におしゃれな什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業に必要な届出・許可を申請する
さらに実店舗に関する準備と並行して、整体院の開業に必要な届出・許可を申請しなくてはなりません。個人事業主なら開業届を、法人なら法人設立届を納税地の税務署に提出します。また所得税や法人税の青色申告承認申請や従業員の給与支払事務所等の開設届出なども必要です。
参照元:
ただし整骨院に該当しない場合には、施術所開設届や健康保険に関する手続きは必要ありません。整骨院開業の届出・許可についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客活動を計画する
届出・許可に加えて、整体院の集客活動を計画しましょう。集客方法は、オンラインとオフラインに分類されます。
- オンライン集客(ポータルサイトやSNS、SEOなど)
- オフライン集客(新聞やポスティング、交通広告など)
なお整体院の集客活動のポイントとして、目的・目標を明確にする点とターゲットに価値ある商品やサービスを提供する点等が挙げられます。整体院に活用できる集客アイデアをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
人材の採用・研修を開始する
集客活動の計画と並行して、整体院開業の数か月前には、人材の採用・研修を開始しましょう。以下に挙げた人材採用のポイントをご確認ください。
- 採用したい人物像を具体的な言葉で表す
- 整体院の強みや魅力を求職者へアピールする
- ターゲット層に合わせた採用方法を選ぶ
また採用した人材の研修内容については、採用前にマニュアルしておくと安心です。整体院開業前はもちろん、営業開始後にも定期的に研修を計画することで、サービスの向上を図れます。
整体院を開業する際のポイント
開業する流れを踏まえて、整体院を開業する際のポイントも押さえましょう。本記事では5点(差別化と技術や知識、料金設定、経営分析、リピート率)に整理して、整体院を開業する際のポイントをご紹介します。
競合院との差別化を図る
まず整体院を開業する際のポイントとして、競合院との差別化を図る点が挙げられます。競合院と似通ったサービスを提供しているだけでは、集客と売上を伸ばせないからです。そこでターゲットとする顧客層を絞り込み(ターゲティング)、業界でのポジションを決定(ポジショニング)しましょう。
ターゲティングとポジショニングには、市場調査と競合分析が必要です。顧客のニーズや競合院のサービスを把握することで、独自サービスを開発しやすくなります。整体院開業に活用できるターゲティングとポジショニングの方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
施術や接客の技術・知識を向上させる
次に施術や接客の技術・知識を向上させる点も、整体院を開業する際のポイントです。整体院のメインサービスである施術の質を向上させなくては、集客や売上を伸ばせません。後ほど整体院開業に役立つ資格やスキルをご紹介します。
なお施術や接客の技術・知識を備えた人材を採用するだけではなく、研修によって人材を育てる観点も重要です。資格やスキルを取得する費用を補助したり、外部講師を招いた研修会を企画したりしましょう。
適切な料金を設定する
また適切な料金を設定する点も、整体院を開業する際のポイントです。高すぎる料金を設定してしまうと、新規顧客の集客数とリピート率を上げづらいです。反対に低すぎる料金を設定して集客数が増えても、売上を伸ばすことができません。
そこで適切な料金を設定するためには、競合院の料金相場を調査して、毎月の必要経費から売上目標を正確に計算しましょう。店舗工事や設備購入費などの初期投資を抑えることで、利益率を高めることも可能です。
店舗経営のデータを分析する
そして整体院を開業する際のポイントとして、店舗経営のデータを分析しましょう。毎月の収支や集客数などのデータを分析することで、無駄な経費を削減して利益率を高められるからです。
そこで店舗経営のDXを推進すると、データ分析をしやすくなります。オンライン予約システムや店舗管理システム、クラウド会計ソフトなどの導入を検討してください。店舗DXの方法や費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
顧客のリピート率を上げる
なお顧客のリピート率を上げる点も、整体院を開業する際のポイントです。新規顧客からリピーターへと変容してもらえると、売上が安定します。新規顧客とリピーターへ向けた集客方法を区別しなくてはなりません。
例えばポイントカードを導入すると、特定期間内のリピート率向上を期待できます。また新規顧客に同意を得たうえで、整体院からのお知らせをメールマガジンで発信すれば、次回の来院まで関係性をつなげることが可能です。
なお整体院にも活用できる売上アップのアイデアをまとめてありますので、次の記事を併せてご覧ください。
整体院開業に役立つ資格やスキル
整体院を開業する際のポイントとして、施術の技術や知識を向上させるためには、整体院の開業に役立つ資格やスキルを検討しましょう。法的に整体院開業に必須とされる資格はありませんが、関連する資格やスキルを取り上げます。
あん摩マッサージ指圧師
まず整体院開業に役立つ資格として、あん摩マッサージ指圧師があります。医師以外の人が患者にマッサージや指圧などを提供するために必要な国家資格です。文部科学省に認可された養成期間で3年以上のコースを修了し、国家試験に合格することで取得できます。
参照元:
鍼灸師
次に鍼灸師も、整体院開業に役立つ資格として挙げられます。医師以外の人が患者にはりやきゅうを提供するために必要な国家資格です。文部科学省に認可された養成期間で3年以上のコースを修了し、国家試験に合格することで取得できます。
参照元:
柔道整復師
また柔道整復師も、整体院開業に役立つ資格として挙げられます。医師以外の人が患者に整復や固定の施術を提供するために必要な国家資格です。文部科学省に認可された養成期間で3年以上のコースを修了し、国家試験に合格することで取得できます。
カイロプラクティック
そしてカイロプラクティックは、整体院開業に役立つスキルです。身体機能の改善や痛みの軽減を図る手技を提供できます。講座や試験などの条件を満たすことで、カイロプラクター登録や認定されます。
参照元:
日本カイロプラクティック登録機構「日本カイロプラクティック登録機構(JCR)について」
療術師
それから療術師も、整体院開業に役立つスキルです。整体やカイロ、リンパケア、エステティック、リラクゼーションに関する施術を提供できます。セラピストの養成機関で学ぶことで民間資格を取得できます。
整体セラピスト
加えて整体セラピストも、整体院開業に役立つスキルです。体の筋緊張による歪みの緩和や痛みの軽減、自律神経の調整、自然治癒力の向上などを目的とした施術を提供できます。認定協会の試験に合格することで、ライセンスが発行されます。
メディカルトレーナー
さらにメディカルトレーナーも、整体院開業に役立つスキルです。怪我をした人がリハビリして生活に戻るためのサポートを提供できます。認定機関の検定試験に合格することで、資格を取得できます。
サービス接遇検定
なお整体院開業に役立つスキルとして、サービス接遇検定も挙げられます。サービス業務に関する心構えや対人心理の理解、応対の技術などを接客に活用できます。認定協会の検定試験に合格することで、合格証が発行されます。
整体院の開業資金
整体院の物件取得や内装工事などの準備を進めるためには、開業資金が必要です。そこで開業資金の相場を内訳を把握したうえで、予算を立てましょう。経費の無駄を省けるように、節約方法もご紹介します。
相場
まず整体院開業資金の相場は、500万~1,500万円程度です。ただし整体院の立地や規模、物件の種類、施術のメニューと器具、雇用する従業員数などによって、開業資金は変動します。
内訳
次に整体院開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、スケルトン物件(10坪で賃料月10万円の居抜き物件)に必要な開業資金を試算してありますので、ご覧ください。
資金の内訳 | 各費用の目安 | 各費用の試算 (10坪で賃料月10万円 スケルトン物件) |
物件取得費 (敷金・礼金・前賃料など) | 合計の10%程度 (賃料6〜12ヶ月分程度) | 50万〜150万円程度 |
店舗工事費 (内装・外装など) | 合計の30%程度 (坪単価10万~50万円程度) | 150万〜450万円程度 |
設備・機器・什器費 | 合計の30%程度 | 150万〜450万円程度 |
集患・採用費 | 合計の10%程度 | 50万〜150万円程度 |
諸経費 | 合計の10%程度 | 50万〜150万円程度 |
運転資金 (開業後の固定費) | 合計の10%程度 (賃料6か月分程度) | 50万〜150万円程度 |
合計 | 100% | 500〜1,500万円程度 |
上表のとおり、整体院の開業資金において、店舗工事費と設備・機器・什器費の割合が50%以上を占めます。また開業後の固定費(賃料や光熱水道費、人件費など)を支払えるように、開業前に運転資金を蓄えておきましょう。
節約方法
そして店舗工事費用と設備・機器・什器費を抑えるために、整体院開業資金の節約方法をご検討ください。
- 店舗付き住宅型や自宅出張型を選ぶ
- 店舗物件型なら居抜き物件を探す
- 補助金・助成金を活用する
自宅を所有している場合には、店舗付き住宅を選ぶと、物件取得費がかかりません。特に自宅出張型なら、自宅に店舗部分が必要ないため、店舗工事費を削減できます。店舗付き住宅をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事を併せてご覧ください。
店舗物件型なら居抜き物件を探すと、前借主の施工した内装や設備・機器・什器を譲渡してもらえるため、店舗工事費と設備・機器・什器費を削減できます。ただし居抜き物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事を併せてご覧ください。
補助金・助成金を活用すると、設備投資や人材採用などの経費負担が軽くなります。ただし店舗開業・経営に補助金・助成金を活用する注意点もありますので、次の記事を併せてご覧ください。
集客できる整体院を開業しよう!
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監修者
-
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