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2025.03.27 2025.02.13|新規開業ノウハウ
レンタルサロン開業のポイント!開業届や開業の事例・資金も紹介!

本記事で、レンタルサロン開業のポイントを解説します。またレンタルサロンの開業届や開業の事例・資金もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
レンタルサロン開業の基本情報

レンタルサロンの開業準備を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすくなるからです。それではレンタルサロンの市場規模と求められる理由、主なサービス、業態の種類をご紹介します。
市場規模
まずレンタルサロンの市場規模は、Web上に掲載されていませんでした(2025年2月時点)。ただし以下の資料によると、サロン業界全体の市場規模は2兆6,496億円程度(2024年)と推計されています。
コロナ禍(2020-2022年)にはサロン業界全体の市場規模が一時的に落ち込みましたが、アフターコロナ(2023年以降)にはネイルサロンやエステサロン、アイビューティーサロンの市場規模が拡大しています(中高年層の利用金額増加や男性の利用増加など)。
参照元:
ホットペッパービューティーアカデミー「【ポイント解説】美容センサス2024年上期最新サロン利用動向は?」
求められる理由
次にレンタルサロンが求められる理由は、フリーランスの増加です。施術を行う人(美容師やアイリストなど)を選びたい顧客の需要に応えたり、自由な方針で営業したりするために、レンタルサロンなどを利用してフリーランスとして独立する人が増加しています。
参照元:
SHINBIYO PLUS Web NEWS「第8回BA東京美容サミット」
レンタルサロンには施術に必要な設備・機器・什器などが揃っているため、初期投資を抑ええて開業できます。さまざまな場所にレンタルサロンが増えてきているため、ターゲット層に合った立地を選びやすいです。
主なサービス
それからレンタルサロンの主なサービスは、施術スペースの貸出や清掃、消耗品の仕入れなどです。Webサイトやスマホアプリなどで事前予約や月極契約などを受け付け、時間単位や1日単位で施術スペースが貸し出されます。
フリーランスのサロン営業をサポートするために、清掃や消耗品の仕入れなどのサービスを提供するレンタルサロンもあります。レンタルサロンの開業事例について、後ほどご紹介します。
業態の種類
そしてレンタルサロン業態の種類には、既存サロンの空きスペースを貸し出すタイプ(間貸し型)やレンタル専用の施術スペースを貸し出すタイプ(店舗型)などがあります。既存サロンの場合は、定休日や空き時間などにレンタルスペースとして貸し出します。
レンタルサロン専用の施術スペースを貸し出す場合には、店舗物件や商業ビル内の物件などを賃借します。初期費用(物件取得費や内装デザイン・工事費、設備・機器・什器購入日など)はかかりますが、利用者のニーズに応じた柔軟な営業が可能です。
レンタルサロン開業のポイント

基本情報を確認したうえで、レンタルサロン開業のポイントも押さえましょう。8点(マーケティング戦略とコンセプト・事業計画書、開業資金、店舗物件、設備・機器・什器、DXの推進、資格・免許・届出・許可、集客活動)をご紹介します。
マーケティング戦略
まずマーケティング戦略が、レンタルサロン開業のポイントとして挙げられます。マーケティング戦略は、売上と集客を安定させるために必要です。綿密な市場調査に基づいて、マーケティング戦略を立案しましょう。
マーケティング戦略を立案したら、サービスの開発や販売促進などの具体的な施策を開始しましょう。レンタルサロンにも活かせる店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コンセプト設計・事業計画書作成
次にコンセプト設計と事業計画書作成も、レンタルサロン開業のポイントです。コンセプトは店舗経営の基本方針であり、競合店との差別化や事業計画書の作成などに必要です。集客と売上を伸ばすために、独自性のあるコンセプトを設計しましょう。
設計したコンセプトに基づいて、事業計画書を作成します。事業計画書は、開業資金の調達や経営戦略の説明、経営の評価・改善などに必要です。レンタルサロンにも活かせる事業計画書の書き方を詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金の調達
続いて開業資金の調達も、レンタルサロン開業のポイントです。開業前の初期費用(物件取得費や設備・機器・什器購入費など)と開業後の運転資金(賃料や光熱水道費など)を計算したうえで、必要な開業資金を調達しましょう。
開業資金の調達方法には、出資や借入、融資、補助金・助成金などがあります。レンタルサロンにも活かせる開業資金を調達する際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の選定とデザイン・工事
それから店舗物件の選定とデザイン・工事も、レンタルサロン開業のポイントです。店舗物件はコンセプトを実現させる手段で、立地は集客に大きく影響します。希望条件(間取りや賃料、規模など)に合う店舗物件を選定しましょう。
店舗物件の賃借・購入を契約したら、外観と内装のデザイン・工事を計画します。サロンにはさまざまな種類がありますが、おしゃれさや清潔さ、居心地の良さなどが重要です。サロンに共通する外観・内装デザインのポイントについては、次の記事を併せてご覧ください。
設備・機器・什器の手配
そして設備・機器・什器の手配も、レンタルサロン開業のポイントです。自店舗のコンセプトや対応する業態などに応じて、設備・機器(電気やガス、水道、空調、換気、通信、音響など)や什器(施術台やテーブル、チェア、カウンターなど)を手配しましょう。
自店舗のコンセプトに基づいて設備・機器・什器の素材や色味を選ぶことで、レンタルサロンの統一感を保ち、ブランディング効果につながります。例えばアジアンテイストのレンタルサロンには、アースカラーや自然素材などの什器が合います。
DXの推進
さらにDXの推進も、レンタルサロン開業のポイントです。DXを推進することで、店舗経営における業務効率化や生産性向上、競争力の強化などにつながります。例えばスマートロックでドアの施錠・解錠に対応すれば、鍵の受け渡しが不要です。
またネットワークカメラを取り入れると店内をリアルタイムで監視でき、多用途(無人店舗の防犯対策や利用状況確認、閉店後の安全点検など)に役立ちます。店舗DXを進める流れとポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・免許の取得と届出・許可の申請
また資格・免許の取得と届出・許可の申請も、レンタルサロン開業のポイントです。資格・免許・届出・許可の種類ごとに申請条件が定められていますので、必ず最新情報を確認しましょう。
- 防火管理者の資格(該当する店舗物件の場合)
- 税務・財務・労務などに関する資格やスキル
- 税務に関する届出・許可(個人事業主の開業届または法人の設立届など)
- 防火管理者選任届(該当する店舗物件の場合)
- 美容所の開設届
- 社会保険や労働保険の加入(従業員を雇用する場合)
参照元:
日本年金機構「事業所が健康保険・厚生年金保険の適用を受けようとするとき」
集客活動
なお集客活動も、レンタルサロン開業のポイントです。ターゲット層に合わせて、オンライン(SNSやMEOなど)とオフラインの集客方法(雑誌広告や看板広告など)を組み合わせましょう。
例えばオンライン集客方法のレンタルスペース予約サイトに登録すれば、利用希望者からの予約を受け付けられます。ターゲット層からの認知度向上を図りながら、予約対応が可能です。
レンタルサロンの開業事例
ポイントを押さえてレンタルサロンを開業できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(異なるタイプの部屋とアクセスしやすい立地、アジアンテイスト、365日営業、豊富な設備・機器・什器)についてご紹介します。
異なるタイプの部屋がレイアウトされたレンタルサロン

まず「レンタルサロン・シャイン」は、異なるタイプの部屋がレイアウトされたレンタルサロンです。利用者がサロンの業態に合わせて選べるように、部屋ごとに配置されている設備・機器・什器(施術台のある部屋やソファ・デスクのある部屋など)が異なります。
ただし各部屋が白やベージュを基調に配色されており、レンタルサロン全体の統一感が保たれています。利用者が施術時間を確保できるように、無料清掃サービスを提供しているレンタルサロンの開業事例です。
アクセスしやすい立地のレンタルサロン

次に「レンタルサロンMINI麻布十番」は、アクセスしやすい立地のレンタルサロンです。利便性の高い立地にあり、異なる路線上の2駅(最寄り駅から徒歩2分と別の駅から徒歩5分)からアクセスできます。
内装空間は白やベージュを基調に配色されており、清潔感があります。内装材と同様に設備・機器・什器も白に統一されており、おしゃれな雰囲気が演出されたレンタルサロンの開業事例です。
参照元:instabase「レンタルサロンMINI麻布十番」
アジアンテイストのレンタルサロン

また「Relax salon 恵比寿」は、アジアンテイストのレンタルサロンです。内装空間に、アースカラー(茶や緑など)や木目の内装材、観葉植物などが取り入れられています。オレンジ色の照明に照らされており、温かな雰囲気が演出されています。
エステ・整体・ヘッドスパなどのプライベートサロンとして、貸し出されています。施術を受ける顧客がリラックスできるように、テラスも施工されたレンタルサロンの開業事例です。
参照元:スペースマーケット「Relax salon 恵比寿」
365日営業のレンタルサロン

続いて「レンタルサロンLiLi藤沢」は、365日営業のレンタルサロンです。土日祝日も平日と同じ料金で利用できるため、幅広い顧客層をターゲットとするフリーランスに適しています。
1時間単位の料金プランだけではなく、毎週同じ時間に利用したい方に向けた定期料金プランも提供されています。技術指導などのセミナー・イベントに活用できるように、ホワイトボードや折りたたみ椅子が設置されているレンタルサロンの開業事例です。
豊富な設備・機器・什器のレンタルサロン

そして「川崎レンタルサロンYou」は、豊富な設備・機器・什器のレンタルサロンです。幅広い施術(エステや整体、アロマ、鍼灸など)に対応できるように、豊富な設備・機器・什器(冷蔵庫や電気ケトル、電動施術台など)が揃っています。
快適な施術環境を整えるために、加湿器や空気清浄機、掃除用具一式なども完備されています。別料金でシャワー室も利用できるレンタルサロンの開業事例です。
レンタルサロンの開業資金

事例のようなレンタルサロンを開業するためには、予算が必要です。そこでレンタルサロン開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法も確認しましょう。
相場
まずレンタルサロン開業資金の相場は、坪単価20万~50万円程度です。例えば30坪で賃料月30万円の店舗物件なら、600万〜1,500万円程度の開業資金がかかります。ただし店舗物件の立地や種類(所有か賃貸)、設備・機器・什器の種類・台数などによって、開業資金は変動します。
内訳
次にレンタルサロン開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、賃料月30万円で30坪の店舗物件にかかる開業資金を試算してあります。
資金の内訳 | 各費用の目安 | 費用の試算 |
物件取得費 (敷金・礼金・ 前賃料など) | 全体の10%程度 (賃料の2~5ヶ月分程度) | 60万~150万円程度 (賃料月30万円で 30坪の店舗物件) |
店舗デザイン・工事 (内装や外観、 設備・機器・什器など) | 全体の60%程度 (坪単価20万~50万円程度) | 360万〜900万円程度 |
諸経費 (開業前の資格・免許・ 届出・許可や集客など) | 全体の20%程度 | 120万〜300万円程度 |
運転資金 (開業後の賃料や 水道光熱費など) | 全体の10%程度 (賃料の2~5ヶ月分程度) | 60万~150万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 600万~1,500万円程度 |
上表のとおり、レンタルサロンの開業資金においては店舗デザイン・工事費が大半を占めます。ただしサロン物件を所有している場合には、物件取得費や店舗デザイン・工事費が不要です。
節約法
そしてレンタルサロン開業資金の節約法には、相見積もりや居抜き物件、中古品・リース品・補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って各業者の見積もり(工事の内容や費用、期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
また居抜き物件を契約してサロンの外観・内装を譲渡してもらったり、設備・機器・什器など中古品・リース品を導入したりすれば、新規工事費用を削減できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金の申請が通れば基本的に返済義務のない資金を獲得できますが、申請から受給までに時間がかかります。店舗の開業・経営に活用できる補助金・助成金の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
レンタルサロンの開業準備を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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