2020.11.09 2024.08.19|店舗デザイン
アメリカンな内装デザインのポイント!種類や施工事例も紹介
本記事で、アメリカンな内装デザインのポイントを解説します。またアメリカンな内装デザインの種類や施工事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
アメリカンな内装デザイン・工事の基本情報
アメリカンな内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それではアメリカンな内装の特徴と適した業種・業態、デザイン・工事の流れ、業者の選び方をご紹介します。
特徴
まずアメリカンな内装の特徴は、デザイン性の高さや種類の豊富さなどです。植民地時代のコロニアル様式はヨーロッパ建築に基づいており、独立後のフェデラル様式には洗練されたデザインが取り入れられています。
アメリカンな内装デザインの種類(ネイティブアメリカン・サウスウェスタンやアーリーアメリカン・カントリー、ウェストコースト・カリフォルニア、アメリカンダイナー・レトロポップ、ヴィンテージ、ブルックリン)については、後ほどご紹介します。
適した業種・業態
次にアメリカンな内装デザインに適した業種・業態は、飲食サービス業(レストランやカフェなど)や生活関連サービス業(エステサロンやヘアサロンなど)、小売業(雑貨屋や家具屋など)です。アメリカ文化に関する商品・サービスを扱う店舗全般に適しています。
具体的には、アメリカの食事を提供するアメリカンダイナーやアメリカン雑貨を販売する雑貨屋などに、アメリカンな内装デザインが適しています。アメリカンな内装施工事例についえては、後ほどご紹介します。
デザイン・工事の流れ
それからアメリカンな内装デザイン・工事の流れも確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには数週間から数か月がかかりますので、開業予定日に間に合うように計画的に進めましょう。アメリカンな内装の店舗にも活用できるデザイン・工事の流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてアメリカンな内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方として、相見積りを取って、複数の業者の見積もり(デザイン・工事の内容や費用など)や施工実績、接客対応などを比較しましょう。
アメリカンな内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。アメリカンな内装の店舗にも活用できる工事業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンな内装デザインの種類
基本情報だけではなく、アメリカンな内装デザインの種類(ネイティブアメリカン・サウスウェスタンとアーリーアメリカン・カントリー、ウェストコースト・カリフォルニア、アメリカンダイナー・レトロポップ、ヴィンテージ、ブルックリン)も確認しましょう。
ネイティブアメリカン(サウスウェスタン)
まずネイティブアメリカン(サウスウェスタン)が、アメリカンな内装デザインの種類として挙げられます。アメリカ南西部から広まり、先住民やメキシコの文化(木材やレザー、サボテンなど)が取り入れられたテイストです。
アーリーアメリカン(カントリー)
次にアーリーアメリカン(カントリー)も、アメリカンな内装デザインの種類です。植民地時代に広がり、17ー18世紀にヨーロッパで流行していたデザインが取り入れられています。木製の内装材や什器などが取り入れられたテイストです。
ウェストコースト(カリフォルニア)
続いてウェストコースト(カリフォルニア)も、アメリカンな内装デザインの種類です。アメリカ西海岸から広まり、リゾート地のように開放的なデザインが取り入れられています。自然素材や明るい色が特徴的なテイストです。
アメリカンダイナー(レトロポップ)
それからアメリカンダイナー(レトロポップ)も、アメリカンな内装デザインの種類です。20世紀中頃の大衆レストランをイメージさせるレトロアイテムが取り入れられています。プラスチックやレザーなどの素材や星条旗の赤・青・白色が特徴的なテイストです。
ヴィンテージ
またヴィンテージも、アメリカンな内装デザインの種類です。古材やエイジング加工などが取り入れられています。ダークブラウンやインディゴブルーなどで配色された落ち着いた雰囲気のテイストです。
ブルックリン
そしてブルックリンも、アメリカンな内装デザインの種類です。ニューヨークから広まり、レンガやコンクリート、木材などが取り入れられています。モノトーンで配色された古倉庫のような雰囲気のテイストです。
アメリカンな内装デザインのポイント
種類と併せて、アメリカンな内装デザインのポイントを押さえましょう。本記事では、8点(コンセプトと予算、内装材、配色、看板、設備・機器・什器、インテリア、装飾)を取り上げます。
コンセプト
まずコンセプトが、アメリカンな内装デザインのポイントとして挙げられます。コンセプトは、店舗経営の基本方針です。接客や商品・サービスの販売などをしやすいように、明確なコンセプトに基づいて内装をデザインしましょう。
コンセプトは、競合店との差別化や事業計画書の作成などのためにも重要です。コンセプトを設計するためには、市場調査が必要です。アメリカンな内装の店舗にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
予算
次に予算も、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンテイストの素材(古材や看板、什器、アート作品など)を取り寄せると、量産品の内装材よりも費用がかかる場合があります。
また店舗の業種・業態によって、内装工事費用の相場(坪単価30万~100万円程度)が異なります。予算を立てたうえで、内装デザイン・工事を計画しましょう。店舗の業種・業態ごとに内装工事費用の相場をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装材
それから内装材も、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンテイストの内装材を選ぶ際には、デザイン性はもちろん機能性(防音や防水、調湿、断熱など)も重視しなければなりません。内装空間の安全性や耐久性などを高めるためです。
内装材は、下地材(石膏ボードやグラスウールなど)と仕上げ材(フローリングやクロスなど)に分けられます。店舗の立地や各部屋の用途などに応じて、適した内装材を選びましょう。内装材の種類や選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色
続いて配色も、アメリカンな内装デザインのポイントです。店舗の集客と売上を伸ばすためには、アメリカンテイストをイメージさせる色を配置するだけではなく、色彩効果(顧客の心理や行動に影響を与える効果)も意識しましょう。
またアメリカンな内装空間を配色するポイントには、コンセプトやブランドカラー、設備・機器・什器とのバランス、照明効果などがあります。アメリカンな内装にも活用できる店舗を配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
看板
さらに看板も、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンダイナーやヴィンテージなどのテイストを表現する際には、看板を活用できます。年代物の看板を探したり、当時の状態が再現された看板を購入したりしましょう。
テイストだけではなく、看板には、営業中のアピールやメニュー・キャンペーンの告知、出入り口の誘導などの役割もあります。アメリカンな内装の店舗にも活用できる看板の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器
また設備・機器・什器も、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンテイストを表現できるように、内装材だけではなく、設備・機器・什器の素材や配色も検討しましょう。厨房設備・機器の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
特にアメリカ製の什器(ソファやテーブル、収納棚など)を配置すれば、アメリカンテイストを演出しやすいです。アメリカンな内装の店舗にも活用できる什器の入手方法や選び方などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
インテリア
そしてインテリアも、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンテイストの内装空間に合わせて、インテリア(家具やアート作品・オブジェ、雑貨・備品・観葉植物、照明器具・電化製品など)の素材や配色を検討しましょう。
特に小売業の店舗には、販売する商品(家具や雑貨など)をインテリアとして配置できます。アメリカンな内装の店舗にも活用できるインテリアをデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
装飾
なお装飾も、アメリカンな内装デザインのポイントです。アメリカンテイストの内装空間に合わせて、装飾(チラシ・ポスターやスタンド・提灯、シート・マット・パネル、草花・植栽・造花・フェイクグリーン、季節・イベントの装飾品など)を施しましょう。
ただし内装空間のデザイン性を高めるためだけではなく、集客や売上を高めるためにも装飾が重要です。アメリカンな内装の店舗にも活用できる装飾する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンな内装施工事例
ポイントを押さえてアメリカンな内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(アメリカンダイナーとアメリカンレトロ、ブルックリンスタイル、ガレージの改装、ヴィンテージ雑貨・家具)をご紹介します。
アメリカンダイナーの飲食店
まず「Bang Diner」は、アメリカンダイナーの飲食店です。白をベースカラーとした内装空間に、レンガの壁材や赤の什器などが配置され、アメリカ文化をイメージさせる旗やポスターなどで装飾されています。
本場のアメリカンダイナーと同様に、ハンバーガーやサンドイッチ、ホットドッグなどのメニューが提供されています。現地で感銘を受けた経営者が日本国内で開業したアメリカンダイナーです。
参照元:gooニュース「埼玉県東松山市に雑誌ライトニングが買えるアメリカンダイナーがある」
アメリカンレトロなカフェ
次に「Lotus Cafe」は、アメリカンレトロなカフェです。白をベースカラーとした内装空間に、ダークブラウンの壁材や床材が施工されており、レザーのチェアや木製のテーブルなどが配置されています。
アメリカンテイストの内装デザインとは対照的に、洋食だけではなく、和食やアジア料理なども提供されています。早朝から夜間まで営業し、フードやドリンク、アルコールのメニューを提供しているカフェです。
参照元:Yahoo!ニュース「【千葉市】レトロアメリカンな店内で様々なお客様のニーズを満たしてくれるカフェ、Lotus Cafe」
ブルックリンスタイルのヘアサロン
それから「LUDLOW BLUNT」は、ブルックリンスタイルのヘアサロンです。1920年代のバーバーの雰囲気を演出できるように、ヴィンテージ材が施工されています。白をベースカラーとした清潔感を感じさせるアメリカンな内装デザインです。
LUDLOW BLUNTの1号店はニューヨークのブルックリンでオープンしたバーバーサロンで、日本国内には大阪店と有楽町店がオープンしています。有名スタイリストの施術技術を直輸入したヘアサロンです。
参照元:
ファッションプレス「ラルフ ローレンのバーバーサロンが有楽町に、NY発アメリカンバーバーとコラボ」
ガレージから改装された雑貨屋
続いて「MC★BASE」は、ガレージから改装された雑貨屋です。ガレージ内の作業場には、商品であるアメリカン雑貨が陳列されています。卸問屋やフリマなどから収集された商品です。
ガレージ奥の休憩室には、アメリカンダイナーの内装がデザインされています。カウンター席やソファ席がレイアウトされており、非売品の雑貨や撮影用のジオラマなどが配置された空間です。
参照元:
日刊にいがた「【今月の気になる】大工の作業用ガレージを利用したアメリカン雑貨のお店を発見!|十日町市」
上越妙高タウン情報「アメリカンガレージに遊びに来て!木落の雑貨屋『MC★BASE』」
ヴィンテージ雑貨・家具の店舗
そして「L.A.DEPO Chiba」は、ヴィンテージ雑貨・家具の店舗です。ベージュをベースカラーとしたシンプルな内装空間に、アメリカから直輸入したポスターやアート作品、おもちゃ、家具などが陳列されています。
ロサンゼルスに自社倉庫を配置して、ガレージセールやフリーマーケットなどで商品が収集されています。石川県に本社を置き、関東地方にも店舗を展開している企業です。
参照元:
デジタルプラットフォーム「アメリカ直輸入のヴィンテージ雑貨・家具の店『L.A.DEPO(エルエーデポ)』 関東1号店『L.A.DEPO. Chiba(エルエーデポ チバ)』5月16日オープン」
チバテレプラス「ヴィンテージ初心者にもオススメ♪駅から5分の“アメリカン”な世界@鎌ケ谷」
MyFunaねっと「アメリカンヴィンテージ店『L.A.DEPO Chiba』が鎌ヶ谷に開店、ロスから仕入れた一点ものがずらり」
アメリカンな内装デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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