2023.06.14  2023.07.25|店舗デザイン

クリニックの外観をデザインするポイント!施工事例や工事費用も紹介

クリニックの外観をデザインするポイント!施工事例や工事費用も紹介

本記事で、クリニックの外観をデザインするポイントを解説します。クリニック外観の施工事例や工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

クリニックの外観をデザインする理由

クリニックの外観をデザインする理由

具体的なデザインを検討する前に、クリニックの外観をデザインする理由を確認しましょう。集客やコンセプト、競合との差別化を取り上げて、クリニックの外観をデザインする理由を解説します。

集患につながる

クリニックの外観をデザインする理由として、まず集患につながる点が挙げられます。クリニックの外観は、患者に第一印象を与える「クリニックの顔」です。潜在的な患者の関心を引くように、クリニックの外観デザインを工夫しましょう。

なおクリニックの集患率を上げるためには、もちろん外観以外の工夫も必要です。クリニックの集患にも活用できる方法を詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コンセプトを表現できる

次にコンセプトを表現できる点も、クリニックの外観をデザインする理由です。外観デザインを通して、クリニックの経営理念や魅力などを患者に伝えましょう

例えば患者に優しく信頼される医療サービスをコンセプトにするクリニックには、ナチュラルテイストで温かみのある外観をデザインします。具体的なデザインポイントについては、後ほどご紹介します。

競合との差別化を図れる

また競合との差別化を図れる点も、クリニックの外観をデザインする理由です。独自性のある外観をデザインして、競合との差別化を図れば、集患率のアップを期待できます。

例えば視認性の高い外観やおしゃれな外観をデザインすることで、競合クリニックとの差別化を図ることができます。独自性のあるデザインや視認性を高める方法などを後ほどご紹介します。

クリニックの外観をデザインするポイント

クリニックの外観をデザインするポイント

外観をデザインする理由を踏まえ、クリニックの外観をデザインするポイントをご紹介します。クリニックのコンセプトや内装デザイン、周辺環境、診療科目、安心感・清潔感・温かさ・独自性やユニバーサルデザイン、視認性に関するポイントを確認しましょう。

クリニックのコンセプトに基づく

クリニックの外観をデザインするポイントとして、まずクリニックのコンセプトに基づく点が挙げられます。外観デザインを通してコンセプトを表現することで、医療サービスの魅力を患者にアピールしましょう。

例えば癒しの空間をコンセプトにしたクリニックには、緑や茶などのナチュラルカラーを取り入れた外観が合います。クリニックにも活用できるコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

視認性を高める

次に視認性を高める点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。視認性の高い外観をデザインすると、通行人やドライバーにクリニックの存在を認識してもらいやすくなります。

例えば外観に看板を設置すると、クリニックの視認性が高まります。看板に診療の科目や時間などを明記しましょう。クリニックにも活用できる看板デザインのコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

また外壁の一部にガラス窓を施工して、クリニック内の様子を見せることで、新規患者の心理的な障壁を軽減し、来院を促せます。クリニックにも活用できるガラスをデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装デザインと調和させる

次に内装デザインと調和させる点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。外観と内装のデザインを調和させることで、クリニックの雰囲気に統一感を出せます。

一方で外観と内装の雰囲気にギャップがあると、患者に違和感を与えてリピート率が下がる恐れがあります。クリニック内装デザインのポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

周辺環境に調和させる

また周辺環境に調和させる点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。地域によっては景観緑三法の規制を受けて、クリニックや店舗の外観が街並みとの調和を求められます。

参照元:国土交通省「景観緑三法の制定について」

また商業施設・ビル内にクリニックを開業する場合は、施設・ビルの管理規則に従って、外観をデザインしなくてはなりません。地域で信頼されるクリニックを経営できるように、周囲環境と調和した外観をデザインしましょう。

診療科目や患者に適したデザインを取り入れる

また診療科目や患者に適したデザインを取り入れる点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。診療科目に適した外観をデザインすることで、患者が安心して通院しやすくなります

例えば高齢者や乳幼児が多く通うクリニックにおいては、バリアフリー化された外観が必要です。エントランスのスロープや点字ブロックなどの施工を検討しましょう。また入院設備の整ったクリニックにおいては、車イスや担架のアクセスしやすい通路や出入り口を確保しましょう。

安心感・清潔感・温かさを演出する

さらに安心感・清潔感・温かさを演出する点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。安心感・清潔感・温かさを感じさせる外観をデザインすることで、診察に来た患者の不安軽減を期待できます。

安心感・清潔感・温かさを演出する方法として、外観の配色や素材を工夫しましょう。基本的に寒色は冷たさやクールな印象を与え、暖色は温かみや素朴な印象を与えます。クリニックにも活用できる配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

また木材には、心を落ち着かせ、温かい印象を感じさせる効果を期待できます。外壁や看板などに木材を施工することで、温かな雰囲気の外観をデザインしましょう。クリニックにも活用できる木材を施工するときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

独自性を出す

そして独自性を出す点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。独自性のある外観をデザインすることで、競合との差別化を図りましょう。ただしクリニックのコンセプトや周辺環境への配慮に注意してください。

独自性のある外観をデザインするためには、競合クリニックの調査分析が必要です。開業エリア内の競合クリニックを調査して、外壁と屋根、エントランス、看板、照明、装飾などの傾向を把握しましょう。

ユニバーサルデザインに対応する

加えてユニバーサルデザインに対応する点も、クリニックの外観をデザインするポイントです。ユニバーサルデザインに対応させることで、車いす利用者や高齢者なども通いやすくなります

ユニバーサルデザインはもちろん、サステナブルなデザインも考慮しましょう。エコ素材や再生可能エネルギーなどの取り入れ方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

クリニック外観の施工事例

クリニックに理想的な外観をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事ではIDEALなどの施工事例を取り上げて、クリニックの外観をデザインするポイントが活かされている部分をご紹介します。

ラグジュアリーな外観

ラグジュアリーな外観

「YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA」様は、安全性と審美性に優れた一流のサービスを目指す歯科医院です。一流のサービスを連想してもらえるように、内装と同じテイストで、ラグジュアリーな外観がデザインされました。

外観には、ロゴをモチーフとした装飾(看板のパターンやオブジェのモチーフ・ガラスフィルムなど)が施工。洗練された雰囲気と医療サービスの先進性を感じさせるように、夜はライトアップされています。

清潔感を感じさせる外観

清潔感を感じさせる外観

「GLOWクリニック 渋谷院」様は、患者の負担を軽減させる施術に心がける医療レーザー脱毛専門クリニックです。オフィスビル内にあるクリニックのため、ビルの外観をデザインできません。しかし清潔感を感じさせるように、占有フロアの内装と外観は白をベースに配色されています。

エントランスにはガラスドアが施工されており、院内の様子が分かります。またアイキャッチとして、ロゴの形をしたネオンサインが柱にデザイン。ネオンサインと色味の間接照明も施工されています。

視認性の高めた外観

視認性の高めた外観

「山口総合歯科」様は、先端機器を使用し患者の納得できる治療を目指している歯科医院です。外観に歯をモチーフとしたロゴがデザインされて、視認性を高められています。清潔感のある白を基調に、メインカラーとしてグレーが配色されており、落ち着いた雰囲気です。

なお内装は、和テイストをコンセプトにデザイン。格子や竹などの和素材が、施工されています。配色は外観と同様で、白とグレーの落ち着いた空間が演出されています。

参照:山口総合歯科「大垣市」

スタイリッシュな外観

スタイリッシュな外観

「呼続歯科醫院」様は、地域密着型にこだわり、患者に寄り添う診療を心がけている歯科医院です。倉庫からクリニックへとリノベーション。外観は、倉庫の形を活かしてスタイリッシュにデザインされています。

外観の配色は、グレーやライトブラウンに統一。照明も明るすぎない穏やかな色味で、おしゃれさを感じさせます。またガラスが施工されているため、院内の様子を伺える開放的なデザインです。

参照:呼続歯科醫院「名古屋市南区瑞穂区の歯科・歯医者なら、呼続歯科醫院。」

温かさを感じさせる外観

温かさを感じさせる外観

「オリーブ歯科・こども歯科」様は、地域の子どもから高齢者まで気軽に相談してもらえる歯科医院を目指しています。外観に柔らかさのあるべージュとライトグリーンが配色されて、温かさを感じさせるデザインです。

また外観や内装には、院名(オリーブ)に関連する木材がアクセントとして施工。木材は温かさを感じさせるため、歯科治療が不安な方に配慮されたアットホームな雰囲気のデザインです。

参照:オリーブ歯科・こども歯科「春日井市の歯医者」

クリニックの外観工事費用

クリニックの外観工事費用

予算内に工事費用を収めなくては、クリニックにデザインした外観を工事できません。そこでクリニックの外観工事費用について、相場や費用、節約方法をご紹介します。無駄を省いたうえで、工事を依頼しましょう。

費用の相場

クリニック外観工事費用の相場は、坪単価2〜4万円程度です。30坪の物件であれば、60万〜120万円程度かかります。ただし工事費用は物件の立地や工事の内容、施工する外装材などによって変動しますので、ご注意ください。

特にファサード(クリニック正面の外観)のデザインは、集患に影響を与えますので、入念に検討しましょう。クリニックにも活用できるファサードの工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

費用の内訳

下表に、クリニック外観工事費用の内訳をまとめました。

費用の内訳費用の相場
外壁坪単価2万~3万円程度(素材や施工方法により変動)
看板1枚5万-50万程度(種類や大きさにより変動)
照明1個1万-5万円程度(種類や大きさにより変動)
装飾フェンス2万円程度(高さ500mm×幅100cm程度) 

上表のとおり、外観工事の内訳には、主に4点(外壁・看板・照明・装飾)が含まれます。さらに工事の足場や洗浄、養生などの費用も、別途請求されます。

費用の節約方法

クリニック外観工事費用の節約方法として、次の4点が挙げられます。

  • クリニックの居抜き物件を選ぶ
  • 外観材のグレードを検討する
  • ワンストップで対応できる業者を選ぶ
  • 複数業者から相見積もりを取る

まずクリニックの居抜き物件を選ぶことで、前借主の施工した外観を引き継げる分だけ、外観工事費用を節約できます。居抜き物件のメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

また外観材のグレードを検討して、注目を引きたい部分と目立たない部分の費用に差を付けることで、予算を抑えることができます。クリニックにも活用できる外観を構成する要素をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

さらにワンストップで対応できる業者を選ぶと、相談の時間や中間マージンなどを節約できます。クリニックの外観だけではなく、内装も工事できる業者を選びましょう。

そして複数業者から相見積もりを取ることで、外観工事の内容と費用を比較することができます。クリニックにも活用できる店舗設計を依頼できる業者を選ぶコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

クリニックに理想的な外観をデザインしよう!

IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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