本記事で、スケルトン工事費用を…
2023.04.24 2023.04.20|内装工事
店舗をリノベーションするポイント!メリットや工事費用・事例を紹介
本記事で、店舗をリノベーションするポイントを解説します。店舗リノベーションのメリットや工事費用、事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
店舗をリノベーションするメリット・デメリット
店舗のリノベーションとは、建築物の骨組み(外壁や柱など)を変えずに内外装のデザインを大幅に変更する工事です。次のように、リフォームやリニューアルとは区別されます。
- リフォーム:内外装の部分的な改修や修繕
- リニューアル:内外装の全面的な改修や修繕
- リノベーション:内外装の大幅なデザイン変更
店舗のリフォームに関して解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
それでは店舗をリノベーションするメリットとデメリットを確認しましょう。
メリット①内外装の用途やレイアウトを変更できる
店舗をリノベーションするメリットとして、まず内外装の用途やレイアウトを変更できる点が挙げられます。特定のフロアが不要となったり、使いづらかったりする場合に、リノベーションによって希望する用途やレイアウトに変更可能です。
例えば飲食店に使用していないバックヤードがあるなら、客席スペースにリノベーションすることが可能です。フロアの用途やレイアウトを変更することで、集客や売上の増加を期待できます。
メリット②従業員の業務効率を向上させる
また従業員の業務効率を向上させる点も、店舗をリノベーションするメリットです。店舗営業のシステムや従業員の数などを変更すると、従業員の業務効率を下げる恐れがあります。
そこで店舗リノベーションによって内外装のデザインを変更することで、従業員の業務効率向上を期待できます。新たな設備・機器・什器を導入することでも、業務効率の改善が可能です。
メリット③競合との差別化を図り集客を見込める
そして競合との差別化を図り集客が見込める点も、店舗をリノベーションするメリットです。リノベーションによって内外装のデザインを大幅に変更すれば、店舗のコンセプトを一新できます。
例えばカフェの内外装デザインを純和風から和モダンへリノベーションすると、新しいコンセプトのカフェを営業できます。またファサードのデザインだけを変えても店舗の印象が変わるため、集客効果につながります。
デメリット①工事中に営業が制限される
一方で店舗をリノベーションするデメリットとして、工事中に営業が制限される点があります。リノベーション工事の内容や規模によって、営業時間の短縮や休業が必要です。休業期間中に売上を獲得できない分だけ、経営が圧迫されてしまいます。
そこで経営圧迫を最小限に抑えるために、リノベーション工事のスケジュールを適切に組む必要があります。工事内容の厳選や工期の短縮について、工事業者に相談しましょう。
デメリット②工事内容によって費用がかさむ
また工事内容によって費用がかさむ点も、店舗をリノベーションするデメリットです。工事の規模や物件の状態などによって、費用がかさみます。例えば居抜き物件を契約してからリノベーションすると、不要な内装の解体工事費用が必要です。
そこで店舗をリノベーションして理想的な内外装を実現するために、予算の確保が必要です。予算確保が難しい場合には、リノベーションやリフォームに活用できる補助金や助成金の申請を検討しましょう。
店舗をリノベーションするポイント
店舗をリノベーションするメリット・デメリットを踏まえて、店舗をリノベーションするポイントも押さえましょう。理想的な内外装を実現できるように、店舗をリノベーションするポイントを6点に整理してご紹介します。
リノベーションする目的を決める
店舗をリノベーションするポイントとして、リノベーションする目的を決める点が挙げられます。リノベーションの目的(不要なフロアのレイアウト変更や業務効率の向上など)を明確にすることで、内外装のデザインに落とし込みやすくなるからです。
リノベーションの目的が曖昧な状態で業者に依頼すると、デザインからスケジュールの決定までに時間がかかってしまいます。リノベーションの目的を決めてから、内外装の希望条件や予算なども整理しておきましょう。
業種ごとの特徴を把握する
次に業種ごとの特徴を把握する点も、店舗をリノベーションするポイントです。業種(飲食業や小売業、サービス業など)によって、必要なリノベーション工事の内容が異なります。
- 飲食業の店舗:厨房や調理設備、ダイニングフロアの工事など
- 小売業の店舗:什器の入替え・造作や商品陳列エリアのレイアウト変更など
- サービス業の店舗:水道・電気設備や個室増設の工事など
- 医療・福祉業のクリニックや施設:待合スペースの工事や診察室・検査室の増設など
ただし同じ業種でも、業態によって不要な工事があります。やはりリノベーションする目的を決めることで、必要な工事を絞りやすいです。
物件ごとの特徴を確認する
また物件ごとの特徴を把握する点も、店舗をリノベーションするポイントです。物件の種類は、大まかに居抜き物件とスケルトン物件に分類されます。
居抜き物件を契約すると、前借主が施工した内装や設備・機器・什器などを活用できます。しかし施工された内装や設備・機器・什器などを解体すると、工事の費用も期間もかかります。
一方でスケルトン物件を契約すると、躯体の状態から内装や設備・機器・什器をデザインできます。居抜き物件のリノベーションよりも、自由な店舗デザインが可能です。ただし新たに内装や設備・機器・什器を購入する費用がかかります。
リノベーションの期間を確認する
そしてリノベーションの期間を確認する点も、店舗をリノベーションするポイントです。リノベーションの目的や店舗の業種、物件の種類などによって、リノベーションの期間は異なります。
そこで営業中の店舗をリノベーションする際には、できるだけ早い段階から計画することで、無理な工事日程を避けましょう。店舗の開業日や営業再開日から逆算し、不測の事態に対応できるように、余裕のある工事日程を組んでください。
デザインの独自性を出す
それからデザインの独自性を出す点も、店舗をリノベーションするポイントです。各業界(飲食業や小売業、サービス業、医療・福祉業など)に競合が存在します。そこでリノベーションする際には、競合との差別化を図る必要があります。
ただし独自性の追及を優先すると、顧客や患者、利用者の居心感や満足度を下げてしまう恐れがあります。清潔感や安全性を第一に、内外装のデザインを検討しましょう。店舗のコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
施工済みの空間を活かす
なお店舗をリノベーションするポイントとして、施工済みの空間を活かす点も欠かせません。施工済みの部屋に間仕切りを新設したり、内壁を解体して施工済みの部屋をつなげたりするだけで、店舗のデザインを変更できます。
例えば飲食店のダイニングフロアに壁を造作すれば、喫煙室をレイアウト可能です。反対に2部屋を隔てる壁を解体することで、開放的な空間をデザインすることもできます。
参照:厚生労働省「改正法のポイント – なくそう!望まない受動喫煙」
店舗のリノベーション事例
ポイントを押さえて店舗をリノベーションできるように、事例を調査しましょう。本記事では4業種の事例(飲食業と小売業、サービス業)を取り上げて、リノベーションポイントが活かされている点をご紹介します。
座敷席からテーブル席へリノベーションされた寿司屋
「すし将」様は、日本各地の厳選した素材を仕入れて、刺身や寿司を中心に提供する寿司屋です。店内の雰囲気を一新するために、座敷席からテーブル席へリノベーションされた。
また新旧のデザインを調和させるために、施工済みの箇所(カウンター席など)の一部が残され、解体した座敷席の欄間が入口横の壁面に使用されています。施工済みの資材を活用したリノベーション事例です。
居抜き物件がリノベーションされたアクアショップ
「SEA STORY」様は、海水魚やサンゴなどを販売するアクアショップです。居抜き物件がリノベーションされ、前借主の施工した内装や設備が活かされながら、アクアショップならではの幻想的な空間を目指してデザインされました。
店舗の機能面を充実させるために、商品の搬入や搬出、人の出入りなどがしやすいように、レジカウンター周辺にショーケースなどが配置。また独自性を出すために、アーチ状にペンダントライトが吊るされています。
オフィスがリノベーションされたジム
引用元:TRANSCEND「豊橋市のパーソナルトレーニングジム」
「トランセンド」様は、科学的・医学的根拠を基に顧客の健康をサポートするパーソナルトレーニングジムです。オフィスビルの物件がリノベーションされました。内装全体が白と黒の色合いで統一され、オフィスよりもプライベート感が出ています。
またトレーニングエリアには、ダウンライトが配置され、明るく照らされています。トレーニング器具の下にはマットが敷かれ、ビルの下階に配慮。独自性のある内装デザインです
住宅がリノベーションされたヘアサロン
引用元:Hair design Porte「ヘアーデザインポルテ」
「Porte(ポルテ)」様は、住宅がリノベーションされたヘアサロンです。完全予約制のプライベートサロンで、1席のみがレイアウト。他の顧客の視線や騒音を気にしないで、ゆっくり過ごせます。
また顧客が頻繁に移動しなくてもいいように、セットとシャンプーを1カ所で行えるようにデザイン。施工済みのダイニングスペースがリノベーションされているため、プライベートの家事などと両立が可能です。
店舗リノベーションの工事費用
デザインした店舗のリノベーションを実現させるためには、工事費用が必要です。無駄を省いて予算を確保できるように、業種別と物件別に店舗リノベーション費用の相場をご紹介します。
業種別の費用相場
まず業種別の店舗リノベーション費用相場をご覧ください。業種ごとにリノベーションの特徴や条件が異なるため、複数業者からの見積もり(相見積もり)を取ってください。
- 小売業の店舗:坪単価10万~50万円程度
- サービス業の店舗:坪単価20万~40万円程度
- 飲食店の店舗:坪単価30万~50万円程度
- 医療・福祉業のクリニックや施設など:40万~80万円程度
小売業のリノベーションには大規模な水道設備工事が不要なため、費用を抑えることが可能です。壁の増設や解体、パーテーションの設置、什器の造作などが主な工事内容となります。
サービス業のリノベーション工事には、水道や電気、照明などの設備工事が含まれます。サロンで施術に必要な設備(ヘアサロンのシャンプー台やパーマ機材など)を入替える場合は、別途費用負担が必要です。
飲食店のリノベーションには、幅広い工事内容(厨房や分煙設備など)が含まれます。キャッシュレス決済やセルフオーダーなどのシステムを導入すると、フロアや会計カウンターなどのレイアウト変更も必要です。
医療業のリノベーション工事は、受付カウンターや待合室、トイレ、診察室、居室などを対象とします。キッズコーナーやスタッフルームの新設や増設なども可能です。
物件別の費用相場
次に物件別の店舗リノベーション費用相場もご覧ください。スケルトン物件の内装外工事はリノベーションにはなりませんが、参考情報として記載しました。
- 居ぬき物件のリノベーション工事:坪単価10万~40万円程度
- スケルトン物件の内外装工事:坪単価40万~80万円程度
居抜き物件のリノベーション工事においては、内装や設備を活用できると費用を抑えやすいです。ただし内装や設備に傷みや劣化があると、入替えや修繕の費用が必要です。また内装や設備の解体を伴うと、工事費用が高くなります。
スケルトン物件に一から内外装や設備をデザインする場合には、リノベーション工事よりも費用がかかります。計画的な予算管理が必要ですが、デザインの自由度が高く、理想的な店舗を実現させやすいです。
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監修者
-
IDEAL編集部
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