本記事で、店舗におしゃれな什器…
2020.07.21 2023.03.09|店舗デザイン
店舗デザインのトレンド2023!取り入れるメリットやコロナ対策も紹介
本記事で、店舗デザインのトレンド2023年版をご紹介します。店舗デザインにトレンドを取り入れるメリットやコロナ対策もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗デザインとトレンドの関係性
まずは店舗デザインとトレンドの関係性を把握しましょう。店舗の集客と売上を伸ばすために、トレンドを取り入れた店舗デザインが重要です。そこで店舗デザインの目的や効果、店舗デザインにトレンドが表れるポイントをご紹介します。
店舗デザインとは?
店舗デザインとは、店舗の外装や内装のレイアウトやサイズ等を図面に表しながら、使用する素材や配色までを細かく決定していく作業です。店舗のコンセプトに基づいて内装や外装をデザインすることで、集客力や顧客満足度、ブランド力の向上などの効果を期待できます。
開業後の集客と売上に影響しますので、店舗デザインは重要な開業準備になります。店舗デザインについて詳しく紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗デザインにおけるトレンドとは?
店舗デザインにおけるトレンドには、社会情勢や消費者ニーズなどの変化が表れます。例えば世界的にSDGsの達成が求められる現在では、店舗もSDGsを意識してデザインされています。次の店舗のように、廃材をリサイクルしてできた内装材が施工された事例があります。
またコロナ禍になってから、感染対策を意識した店舗がデザインされています。例えば換気性能を備えた空調設備が導入されたり、客席の間隔を空けてパーテーションが設置されたりしています。
店舗デザインにトレンドを取り入れるメリット・デメリット
店舗デザインとトレンドの関係性を踏まえて、店舗デザインにトレンドを取り入れるメリット・デメリットをご紹介します。店舗デザインにトレンドを取り入れるメリットを活かしながら、デメリットを対策しておきましょう。
メリット①集客しやすい
店舗デザインにトレンドを取り入れるメリットとして、集客がしやすい点が挙げられます。トレンドが取り入れられた店舗デザインだと、顧客の興味や関心を引きやすくなります。
そこで市場調査をしたうえで、店舗デザインにトレンドを取り入れましょう。店舗の第一印象を決める外観デザインについて詳しく紹介していますので、次の記事も併せてご覧下さい。
メリット②ニーズに応えやすい
また顧客のニーズに応えやすい点も、店舗デザインのトレンドを取り入れるメリットです。社会情勢や消費者ニーズの変化などを意識して店舗をデザインすることで、顧客満足度の向上を期待できます。
例えばコロナ禍の影響により、飲食店に対するデリバリーやテイクアウトのニーズが高まっています。そこで飲食店の内装にデリバリーやテイクアウト専用のカウンターをデザインすることで、顧客のニーズに応えることが可能です。
参照:ICT総研「2021年 フードデリバリーサービス利用動向調査」
消費者のニーズを調査したうえで、事業計画書にまとめておきましょう。店舗全般に活用できる事業計画書の書き方を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
メリット③ブランディングしやすい
そしてブランディングしやすい点も、店舗デザインにトレンドを取り入れるメリットです。
ブランディングとは、商品・サービスのブランド(付加価値や魅力)により消費者からの認知度を獲得する活動を指します。ブランディングにより店舗の認知度を高められると、リピーターを獲得しやすくなります。
ブランディングを展開するためには、社会情勢や消費者ニーズのトレンドを捉える必要があるからです。そして商品・サービスのブランド(付加価値や魅力)を引き立てるように、店舗をデザインしなくてはなりません。
デメリット①競合店と差別化しづらい
ただし競合店と差別化しづらい点が、店舗デザインにトレンドを取り入れるデメリットです。競合店と同じような店舗デザインでは、固定客を獲得できない恐れがあります。
そこでトレンドを押さえつつも、独自性のある店舗をデザインしましょう。商品・サービスの付加価値や魅力をアピールできるように、おしゃれな店舗デザインが必要です。店舗のおしゃれな内装デザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
デメリット②コンセプトとマッチさせにくい
なおコンセプトとマッチさせにくい点も、店舗デザインにトレンドを取り入れるデメリットです。トレンドばかりを追いかけて内装や外装をデザインしてしまうと、店舗のコンセプトからズレやすくなります。
そこで店舗のコンセプトに基づいて店舗をデザインしたうえで、部分的にトレンドを取り入れましょう。店舗の商品・サービスを踏まえて、明確なコンセプトを設計します。店舗全般に活用できるコンセプトを設計する方法を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗デザインのトレンド2023年版
店舗デザインにトレンドを取り入れるメリット・デメリットを押さえたうえで、店舗デザインのトレンド2023年版をご紹介します。
なお店舗内装デザインのテイストについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ナチュラルなテイスト
店舗デザインのトレンド2023年版として、自然素材(木材や石材など)を取り入れたナチュラルテイストが挙げられます。リラックスできる空間を演出しやすいため、幅広い年齢層に親しまれる店舗デザインです。木や石などの色味によって、店舗デザインのイメージが変化します。
「PLUS YU」様は、「都市と自然の共存」をコンセプトにするライフスタイルショップです。都市を感じさせるデジタル機器と自然を感じさせるアウトドア用品を販売されています。コンセプトに基づいて、店舗がデザインされました。
自然と融合した都市であるポートランドの街並みをモチーフにして、自然素材の木材やレンガ、赤錆塗装の鉄骨什器などが施工されています。実在する都市をモチーフとしたナチュラルテイストの内装デザインです。
レトロなテイスト
次にレトロなテイストも、店舗デザインのトレンド2023年版に含まれます。年代を感じさせる色合いや素材が特徴的で、配置される設備や什器の年式で雰囲気が変わります。「大正ロマン」「昭和レトロ」「フレンチアンティーク」などの種類があり、店舗のコンセプトに基づいてテイストを選びましょう。
「さかな市場 漁漁 多摩センター店」様は、新鮮な刺身の盛り合わせや素材本来の味を活かした逸品を提供する海鮮居酒屋です。市場のような雰囲気を醸し出せるように、漁船の形をしたライトが施工されています。
昭和レトロのテイストを感じさせる什器や照明が、カウンター席やテーブル席に配置されています。個室には、ゆったりとした時間を過ごすことができるように木製の掘りごたつがデザインされて、和風の照明に照らされています。
ミニマルなテイスト
続いてミニマルテイストも、店舗デザインのトレンド2023年版に含まれます。装飾を抑えたシンプルさが特徴的で、壁や天井が打ちっぱなしコンクリートのまま仕上げられたり、床に単色が配置されたりします。幅広い店舗にマッチしやすく、施工費を抑えやすいです。
「東京金継ぎ教室 つぐつぐ」様は、金継ぎ(割れた器を修復する技法)を顧客に教える店舗です。打ちっぱなしコンクリートのグレーを基調にした内装空間に、わずかな什器だけが配置されたミニマルテイストの店舗デザインです。
打ちっぱなしコンクリートの冷たさと対比させるように、温かみのある木目が床や什器の素材に選ばれています。限られた空間でも広さを感じさせるように、ガラス窓やスケルトンの天井がデザインされています。
スタンダードなテイスト
なお店舗デザインのトレンド2023年版として、スタンダードなテイストもあります。もちろん標準的なデザインは、国や業種によって異なります。日本の店舗においては、温かみや清潔さ、明るさなどがスタンダードなテイストの特徴です。
「ミズノトリ」様は、和食と日本酒を提供する飲食店です。温かさや清潔感を演出できるように、壁や床にライトグレーが配色されて、建具やカウンター、什器などに木材が取り入れられています。店内の明るさを引き立てるように、ペンダントライトのオレンジ色の光がカウンターを照らしています。
また顧客一人ひとりを大切にしたいという思いから、会話や接客をしやすいカウンター席が厨房を囲むようにレイアウトされています。トレンドを取り入れつつ店舗の独自性が反映させたデザインです。
店舗デザイントレンドとしてのコロナ対策
店舗デザインのテイストとは異なりますが、コロナ対策も店舗デザインのトレンドです。コロナ禍における店舗デザインの課題や解決策、工事費用などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本記事では店舗の業態別に、店舗デザイントレンドとしてのコロナ対策をご紹介します。顧客が安心して来店できるように、店舗にコロナ対策をしましょう。
飲食店
飲食店の店舗デザインによるコロナ対策として、テイクアウト・デリバリー専用の受け渡し口やカウンターをレイアウトしましょう。店内飲食専用のカウンター・座席と区別することで、顧客の動線を区別して、出入り口付近の密集を防ぐことが可能です。
また店内飲食専用のカウンター・座席をレイアウトする際には、顧客同士で密になったり対面したりする状況を避けられるようにデザインしてください。座席間の距離を空けたり、カウンター席を導入したりする方法があります。屋外に飲食スペースをレイアウトできるなら、空気がこもらないテラス席をデザインしましょう。
加えてトイレや手洗い場での接触感染を防ぐためには、非接触型の自動水栓が適しています。
参照: 日本フードサービス協会「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」(P.3〜5)
なお飲食店の開業準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
サロン
次にサロンの店舗デザインによるコロナ対策として、顧客同士の密を避けるために個室・半個室をレイアウトしてください。なお個室と半個室の違いや半個室をレイアウトするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
施術スペースに対しては、顧客同士の間隔を空けるために施術台やベッドを一つ飛ばして使用するという方法があります。しかし空席ができると、回転率が下がってしまいます。そこで臨機応変に座席の間隔を空けるために、可動式の施術台・ベッドや照明を導入することも手段の一つです。
なお待合スペースや施術スペースに対しては、距離を空けて座席をレイアウトにしましょう。さらに待合スペースと会計スペースのゾーニングできれば、出入り口付近の密集を防ぐことができます。
参照:全日本美容業生活衛生同業組合連合会「美容業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」(P.2〜3)
なおサロンの開業準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ジム
続いてジムの店舗デザインによるコロナ対策として、空気を入れ替えるために高機能換気システムを導入しましょう。換気効率が上がると、コロナ対策に加えてジム独特の汗の臭いがこもりにくくなります。
また飛沫感染を防ぐために、トレーニングエリア内にパーテーションを設置しましょう。トレーニングする顧客同士が対面しないように、ランニングマシンやエアロバイクなどを配置してください。さらに顧客が適切なタイミングで手指やマシンを消毒できるように、消毒液を設置しましょう。
なおトレーニングエリアに人数制限を設ける場合には、床に目印となるステッカーを貼ると順番待ちによる密を防ぎやすくなります。
参照:日本フィットネス産業協会 「FIA フィットネス関連施設における 新型コロナウイルス感染拡大対応ガイドライン」(P.6〜8)
なおジムの開業準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
物販店
次に物販店における店舗デザインによるコロナ対策として、顧客同士が交差しないように動線を設計しましょう。店舗の入口と出口を分けて、売り場内を一方向に通行してもらえるように陳列棚をレイアウトすれば、顧客同士の交差を防ぐことができます。
また会計を待つ顧客同士のフィジカルディスタンスを確保できるように、立ち位置の目安となるシートやステッカーを床に貼りましょう。踏まれても剥がれない耐久性のあるステッカーを採用して、一目見て立ち位置だと伝わるように足型のサインをプリントしてください。
参照:公益財団法人流通経済研究所「スーパーなど小売店舗における感染拡大防止のための取組事例」
なお物販店の開業準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
クリニック
そしてクリニックにおける店舗デザインによるコロナ対策として、発熱している患者と他症状の患者の動線を分けて、発熱患者専用の待機場所をレイアウトしましょう。発熱している患者が来院したときだけ、待合室の一部をパーテーションで仕切る方法もあります。
また待合室内で患者が密集しないように、間隔を空けてイスを設置して下さい。待合室の床面積が小さいときには、予約時間を管理したうえで入室できる人数を制限する必要があります。患者同士が対面しないように、イスやソファを背中合わせに配置するようにしましょう。
加えて手指の衛生管理のために、エントランスや待合室に手洗い場や手指消毒コーナーを設けましょう。非接触タイプの水栓や消毒ボトルを設置することで、接触感染を防ぎやすくなります。
参照:公益社団法人 日本医師会「新型コロナウイルス感染症 外来診療ガイド」(P.8)
なおクリニックの開業準備をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗デザインにトレンドを取り入れて売上を伸ばそう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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