本記事で、店舗をおしゃれに配色…
2018.02.22 2023.07.04|店舗デザイン
集客できる店舗外装デザイン!役割や業種・業態別の注意点と施工事例
本記事で、店舗に集客できる外装デザインを解説します。店舗デザインにおける外装の役割や業種・業態別の注意点と施工事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
店舗デザインにおける外装の役割
店舗の外装を構成する要素は、以下の6点です。
- 外壁
- 屋根
- エントランス
- 看板
- 照明
- 装飾
各要素の機能や役割をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本記事では、店舗デザインにおける外装の役割をご紹介します。役割を把握することで、理想的な外装をデザインしましょう。
店舗の業種・業態を知らせる
まず店舗デザインにおいて、外装には店舗の業種・業態を知らせる役割が求められます。外装は、顧客に第一印象を与える「店舗の顔」です。したがって外装デザインで、店舗の業種・業態を知らせることで、店舗の存在をアピールできます。
例えば飲食店に看板を設置して、メニューの種類や料金、営業時間帯などを知らせることで、顧客に店舗の業種・業態を知らせることができます。業種・業態を知らせることで、顧客に安心感を抱いてもらえれば、入店を判断してもらいやすいです。
顧客の入店を促す
次に顧客の入店を促す役割も、店舗デザインにおいて外装に求められます。外装のデザインを工夫することで、通行人やドライバーの視界に入り、好印象を与えやすくなるからです。
例えば店舗のコンセプトに合う照明の色味や明るさを選び、エントランスを照らすことで、店舗の雰囲気や魅力を引き立てながら、入店を促せます。また季節やキャンペーンごとに装飾を変えることで、リピーターの入店を期待できます。
競合と差別化を図る
さらに店舗における外装デザインの役割として、競合と差別化を図る点も挙げられます。ターゲットとする顧客層の興味・関心や商品・サービスの魅力を踏まえると、外装デザインに店舗のコンセプトや独自性を出せるからです。
例えば一流のサービスを目指す歯科医院なら、一般的な歯科医院とは異なる高級感のある外装をデザインすることで、競合と差別化を図れます。内装デザインとの調和を図りながら、外装をデザインする必要があります。
集客できる店舗外装デザインの共通点
外装が役割を果たせるように、集客できる店舗外装デザインの共通点を確認しましょう。幅広い業種・業態の共通点を押さえて外装をデザインすることで、店舗の集客と売上を向上させましょう。
注目を集める看板が設置されている
まず集客できる店舗外装デザインの共通点として、注目を集める看板が設置されている点が挙げられます。看板の色や素材、位置などを工夫することで、遠くからでも視認性の高い看板をデザイン可能です。
例えば店舗正面の看板には、店舗の象徴となるロゴやキャッチコピー、コンセプトカラーを取り入れて、通行人やドライバーの注目を集めましょう。外装デザインのバランスを取りながら、ロゴの書体や看板のサイズを選ぶことも重要です。
店舗上部の袖看板は、店舗物件から突き出る形で設置されるため、店舗の目印となります。袖看板の両側に店名を表示して、新規顧客でも迷わず入店できるようにしましょう。店舗の存在をアピールできるように、特徴的なマークや目立つ色などを取り入れましょう。
なお店舗全般に活用できる看板デザインのコツもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
入口で商品やサービスが紹介されている
次に入口で商品やサービスが紹介されている点も、集客できる店舗外装デザインの共通点です。入口で商品・サービスの種類や割引情報などが紹介されることで、顧客に判断材料を与えて入店を促すことができます。
例えば居酒屋の入口に看板を設置して、期間限定メニューやポイント制度などを紹介することで、ターゲットとする顧客層を集めやすくなります。さらに写真やイラスト、食品サンプルなどもあれば、メニューやコンセプトの魅力が分かりやすいです。
ただし不当表示や優良誤認表示をしないように、ご注意ください。景品表示法の趣旨を理解して、顧客へ発信する情報の正確さや形式などを検討しましょう。違反を問われると、消費者庁による調査を受ける恐れがあります。
参照元:消費者庁「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について 」(1ー5ページ)
店外から店内の様子が分かりやすい
また店外から店内の様子が分かりやすい点も、集客できる店舗外装デザインの共通点として挙げられます。店内の様子は、顧客にとって入店を決めるための判断材料です。店内の様子が見える外装をデザインすると、入店に対する心理的な障壁を下げやすくなります。
例えば透明感のあるガラス張りの外壁やガラスのドア・窓は、開放的な印象を与えると同時に、店内の様子を見せる効果もあります。入店した顧客にとっても、店外の景色が見える内装空間だと、快適に過ごしやすいです。
ただし隠れ家をコンセプトとする店舗やプライバシー保護が求められる店舗には、開放的な内装や外装のデザインは適しません。業種や業態を考慮して、外壁やドア、窓のサイズや素材を検討しましょう。店舗に窓をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
顧客の動線が設計されている
さらに顧客の動線が設計されている点も、集客できる店舗外装デザインの共通点です。顧客が入店してから、店内で商品やサービスを購入し、退店するまでの動線がスムーズに設計されていると、顧客満足度の向上を期待できます。
例えばリラクゼーションサロンの顧客は、入店してから退店するまで癒しとリラックスの体験を期待しています。快適に通行できるように、入口から待合室や施術室から出口までの通路を設計しましょう。
なお店舗の動線を設計する際の注意点について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
独自性が出ている
そして集客できる店舗外装デザインの共通点として、独自性が出ている点も挙げられます。店舗の外装は、ブランディングや集客の重要な手段です。競合と類似しているありきたりな外装デザインでは、認知度や集客数を伸ばせません。
そこで店舗の明確なコンセプトに基づいて、独自性のある外装をデザインしなくてはなりません。例えば大衆居酒屋の外装には、提灯の照明やメニューの看板だけではなく、コンセプトを表現したイメージキャラクターやアート作品なども検討しましょう。
なお店舗のコンセプトを設計する方法について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗外装デザインにおける業種・業態別の注意点
集客できる店舗外装デザインの共通点だけでなく、業種・業態別の注意点も確認しましょう。今回は4業種(飲食業・小売業・サービス業・医療業)について、業態の具体例を取り上げながら、外装デザインの注意点をご紹介します。
レストランや居酒屋などの飲食業
まず飲食業における店舗外装デザインの注意点は、厨房からの煙や臭いと清潔感などです。
レストランの外装デザインにおいて、煙や臭いを対策していないと、近隣からのクレームを招く恐れがあります。ダクトや消臭フィルターの配置を検討しましょう。他にも飲食店の外観をデザインするポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
居酒屋の外装デザインにおいては、排気口から出る油の混じった空気を対策していないと、外壁に黒い汚れが付いてしまいます。油汚れで清潔感を損なわないように、排気設備のフィルターや外壁の色味を検討しましょう。他にも居酒屋の外観をデザインするコツについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
パン屋などの小売業
次に小売業における外装デザインの注意点は、商品の見せ方や衛生面、動線設計などです。顧客に好印象を与えられるように、集客や売上につながる外装をデザインしましょう。
例えばパン屋の外装デザインにおいては、大きなガラス窓を施工すると、商品であるパンの魅力をアピールしやすくなります。インテリアの一部として、陳列する商品の位置や数なども検討しましょう。
ただしパンの個包装やキャビネット保存などにより、衛生面を保たなくてはなりません。他にもパン屋の外観デザインのポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
美容室などのサービス業
またサービス業における外装デザインの注意点は、居心地の良さやプライバシーの保護などです。小売店よりも長時間滞在するため、施術中に外部からの視線や騒音が気になると、顧客の再来店を期待できません。
例えば美容室の外装デザインにおいては、内装デザインとの調和を保ちましょう。外装デザインと内装デザインのテイストにギャップがあると、顧客が違和感を感じてしまうからです。
また外装に大きなガラス窓をデザインすると、店外から店内の雰囲気が分かりやすいです。ただし施術中の顧客のプライバシーに配慮して、窓の配置やサイズを検討しましょう。他にもおしゃれな美容室の外観をデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
クリニックなどの医療業
医療業における外装デザインの注意点は、ユニバーサルデザインや清潔感などです。病気の子どもや高齢者が訪れるため、通いやすい外装をデザインして、患者の満足度を上げましょう。
クリニックの外装デザインにおいては、エントランスのスロープや点字ブロック、エレベーター、車イスが通行できる通路の幅などを検討しましょう。また清潔感を感じさせるように、外装の色味や素材を選ぶことも必要です。
他にもクリニックの外装には、周辺環境の調和や診療科目に適したデザインなども求められます。クリニックの外観をデザインするポイントとしてをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
他にもクリニックの外装には、周辺環境の調和や診療科目に適したデザインなども求められます。クリニックの外観をデザインするポイントとしてをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗外装デザインの施工事例
業種・業態に適した店舗の外装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事ではIDEALの施工事例を取り上げながら、外装デザインのポイントをご紹介します。
飲食店の気軽に入店しやすい外装
「和牛ブロス 神楽坂店」様は、焼肉とワインがコンセプトの洋風焼肉を提供する飲食店です。気軽に入店しやすいように、外装がデザイン。店外から店内の様子が分かりやすいように、エントランスにガラスドアが施工されています。
内装には、温かさやおしゃれさを出せるように、木目や間接照明が施工。外装デザインと同じ色合いや素材がデザインされているため、調和されています。またカジュアルになりすぎないように、塗装や壁紙が選定されました。
小売店の大正ロマンが表現された外装
「栗歩 -KURIHO- 浅草店」様は、最高級和栗を使用した和栗モンブラン専門の小売店です。コンセプトの「大正ロマン」が表現されるように、外装がデザイン。洋風の壁や床に、和テイストの格子戸や暖簾が配置されています。
また店舗の存在や商品の魅力をアピールできるように、店名とおすすめメニューの看板が設置。夜間も分かりやすいように、間接照明でライトアップされています。集客手段として外装デザインが活用された事例です。
小売店の内装と調和した外装
「Chris Bakery」様は、原材料にこだわった食パンを製造・販売している小売店です。内装デザインと調和するように外装がデザイン。ベースカラーとして配食された白が、主力商品である食パンをイメージさせます。
また店外から店内に陳列されたパンが見えるように、大きなガラス窓が施工されています。窓とカバンには、食パンをモチーフとした店舗のロゴが、アイキャッチとしてデザイン。通行人やドライバーが一目でパン屋だと分かる外装デザインです。
サロンの心地よさを感じさせる外装
「ラフィネ」様は、顧客の体だけでなく心も癒すハートフルリラクゼーションをコンセプトとしたサロンです。心地よさを感じさせるように、外装には温もりのあるクリームイエローが配色されています。
また外壁には施術内容の分かる写真が掲示され、看板でおすすめの施術メニューやキャンペーン内容が告知。通行人の注目を集めるようにデザインされた外装デザインです。
クリニックのラグジュアリーな外装
「YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA」様は、安全性と審美性に優れたサービスを目指している歯科医院です。一流サービスを連想させるように、一般的な歯科医院のイメージとは異なるラグジュアリーな外装がデザインされています。
特にファサードには、クリニックのロゴをモチーフにした装飾(看板・グラフィック・オブジェ・ガラスフィルム)が施工。夜になると間接照明によりライトアップされるため、遠くからでも目立つ外装デザインです。
店舗の外装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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